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この記事の要点 — 猫の毛が長い・短いは、FGF5(毛の伸びを止めるブレーキ役の遺伝子)の変異と、「常染色体劣性遺伝」(両親の両方から受け継いだときだけ表に出る伝わり方)という仕組みで決まります(Kehler et al., 2007年、*Journal of Heredity*)。Flowens Catが実際にお迎えいただける長毛5品種——ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ラガマフィン・サイベリアン・ミヌエット(長毛タイプ)——は、同じ「長毛」でも毛質も値段も大きく異なります。
毛の長い猫を調べているあなたに、最初にお伝えしたいこと
「毛の長い猫」で検索すると、ペルシャ・メインクーン・ノルウェージャンフォレストキャットなど10品種以上をずらりと並べたカタログ記事に行き当たることがほとんどです。原産国や体重、毛色バリエーションが一覧になっていて、確かに「長毛種にはこんなに種類があるのか」ということはわかります。
ただ、そうした記事を読み終えたあとに残る疑問は変わりません。「結局、自分は実際にどの子を、どこで、いくらでお迎えできるのか」。多くのカタログ記事は、読者が実際に迎えられるかどうかを考慮せず、国内での流通がごくわずかな品種まで横並びで紹介しています。
Flowens Catは、長毛種を含む9品種を直接繁殖・販売しているブリーダーです。この記事ではまず、「なぜ猫には長毛と短毛がいるのか」を遺伝子のレベルまで踏み込んで解説します。そのうえで、当キャッテリーが実際にお迎えいただける長毛5品種——ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ラガマフィン・サイベリアン・ミヌエット(長毛タイプ)——に絞り込み、毛質の違いを、品種の基準(品種ごとに決められた姿や毛の決まり)をもとに比べていきます。
猫の毛が長い・短いは何で決まる? 遺伝子で読み解く「長毛」のしくみ

結論から言うと、猫の毛の長さは「FGF5」という1つの遺伝子の変異と、その伝わり方(劣性遺伝)によって決まります。「長毛種は寒い地域に適応して進化した」という説明はよく見かけますが、それは種としての大きな流れの話であり、目の前の1匹の子猫がなぜ長毛に生まれたのかを説明するものではありません。
毛の伸びを止める「ブレーキ」が壊れると長毛になる
猫の被毛は、成長期・退行期・休止期というサイクル(毛周期)を繰り返しながら生え変わっています。FGF5(線維芽細胞増殖因子5)という遺伝子は、この毛周期のうち「毛がどれくらい伸びたら成長を止めるか」を調整するブレーキのような役割を持っています。
このブレーキが正常に働いていれば、一定の長さで毛の成長は止まり、短毛になります。ところが、FGF5遺伝子に変異が起きてこのブレーキが利かなくなると、毛は成長を止めるタイミングを失い、伸び続けて長毛になります。
2007年に発表された学術研究(Kehler et al., *Journal of Heredity*, 2007年)では、26品種・380頭を超える猫の遺伝子解析が行われ、FGF5遺伝子に4つの独立した変異が存在することが確認されました。同じ「長毛」という見た目でも、原因となる変異のパターンは品種によって異なる場合がある、というのがこの研究の重要な発見です。
そして、もう一つ重要なのが遺伝の伝わり方です。この研究では、長毛の形質は常染色体劣性遺伝という形で受け継がれることが示されています。かみ砕いて言うと、父親と母親の両方から変異したFGF5遺伝子を1つずつ、合計2つ受け継いだ猫だけが長毛になります。片方の親からしか変異遺伝子を受け継がなかった猫は、遺伝子上は変異を「保因」していても、見た目は短毛のまま育ちます。
同じきょうだいで毛の長さが違うのはなぜ?ミヌエットに見る劣性遺伝
この仕組みを最も実感しやすいのが、当キャッテリーで扱っているミヌエットです。ミヌエットはペルシャの長毛遺伝子を受け継ぐ品種で、同じ一腹の中から長毛タイプと短毛タイプの子猫が混ざって生まれることがあります。
これは、両親猫がそれぞれ変異遺伝子を1つずつ持つ「保因者」だった場合、生まれてくる子猫にどちらの遺伝子が組み合わさるかによって長毛になる子と短毛のままの子に分かれる、劣性遺伝の典型的な現れ方だと考えられます。
同じ両親から生まれたきょうだいでも、成長するにつれて毛の長さがはっきり違ってくることがあります。「なぜうちの子だけ毛が長いんだろう」という素朴な疑問の答えは、まさにこの劣性遺伝という一般的な仕組みにあります。
Flowens Catで実際にお迎えできる長毛5品種|体格差のある構成

Flowens Catでは、実際にお迎えいただける長毛種を5品種に絞り込んでご紹介しています。一般的な「長毛種図鑑」はペルシャ・メインクーン・ソマリ・ターキッシュアンゴラ・バーマンなど10〜36品種を横並びで紹介しますが、これらの代表的な長毛種は、いずれも当キャッテリーでは取り扱っておりません。
Flowens Catが実際にお迎えいただける長毛種は、以下の5品種です。大型4品種と、小型〜中型の1品種という体格差のある構成になっているのが特徴です。この表の体格の欄は、アメリカの猫の団体の品種ページに書かれた体重で、ミヌエットは TICA、ほかの4品種は CFA のページです(ポンドからの換算なので「約」)。
| 品種 | 体格(品種団体の基準) | 被毛タイプ | 原産国 |
|---|---|---|---|
| ノルウェージャンフォレストキャット | 大型(オス約5.4〜7.3kg) | ダブルコート | ノルウェー |
| ラグドール | 大型(オスは約9.1kg以上も珍しくない) | セミロング | アメリカ |
| ラガマフィン | 大型(オスは最大約9.1kg) | セミロング〜ロング | アメリカ |
| サイベリアン | 大型(オス約5.4〜8.2kg) | トリプルコート | ロシア |
| ミヌエット(長毛タイプ) | 小型〜中型(成猫の平均約3.2〜3.6kg) | ダブルコート | アメリカ |
大型4品種は、成熟したオスが5kgを超える体格で、長毛種特有のボリューム感が際立ちます。一方でミヌエットは体格こそ小柄ですが、ペルシャ譲りの豊かな被毛を持ち、「大型は難しいけれど長毛の魅力は諦めたくない」という方の選択肢になります。
親猫の遺伝子検査は、全品種共通で多発性嚢胞腎・肥大型心筋症2種・ピルビン酸キナーゼ欠損症の4種を行い、品種によって追加の検査を行っています。詳しくは健康管理のページをご覧ください。
5品種の毛質・触感の違いを、品種標準の原文で比較する

競合の長毛種紹介記事の多くは、どの品種も「ふわふわ」「もふもふ」とひとまとめに表現しがちです。しかし、2つの団体の品種の基準を読み比べると、求められている手ざわりは品種ごとにはっきり違います。毛質・触感は品種ごとに違うのです。層(下毛)の違いや見分け方は、猫のシングルコートとダブルコートの違いにまとめています。下の表は、その基準と品種解説をもとにまとめました。
| 品種 | 手ざわり | もつれ・手入れ |
|---|---|---|
| ラグドール | 絹のように柔らかい。もともと、もつれにくい毛 | 抜け毛ともつれが少ない。コーミング(くしでとかすこと)は週1〜2回 |
| ラガマフィン | 柔らかく、密で、絹のよう。毛色によって手ざわりがわずかに変わる | 毛はもつれにくく、毎日の手入れはいらない。コーミングは週1〜2回 |
| サイベリアン | 粗いものから柔らかいものまである。外側の毛ははっきり粗い | 1頭ずつの毛の差がとても大きく、週1回の手入れが要る子も、数週間なしで済む子もいる |
| ノルウェージャンフォレストキャット | 外側の毛は長く、つややかで、水をはじく(なめらかと書く基準と、粗いと書く基準がある)。乾いた手ざわりや絹のような手ざわりは減点 | ダブルコートでも手入れはあまり要らず、ほかの長毛種よりもつれにくい。春の換毛期は手がかかる |
| ミヌエット(長毛) | 豊かで、柔らかく、絹のよう。綿のような毛ではない | 手入れについての記載なし |
絹のようになめらかなラグドール
ラグドールの毛は、絹のように柔らかいのが基準です。下毛はごく少なく、それでも毛にボリュームは出ますが、毛はなめらかに落ちます。羊毛や綿のような毛は求められていません。もともと、もつれにくい毛で、厚く密な下毛がないぶん、抜け毛ともつれが少ない品種です。詳しい性格はラグドールの性格解説でご紹介しています。
柔らかく密で、絹のようなラガマフィン
ラガマフィンの毛は、柔らかく、密で、絹のような手ざわりです。毛色によって、手ざわりがわずかに変わります。毛がもつれにくいので毎日の手入れはいらず、コーミングは週1〜2回で足ります。詳しくはラガマフィンの性格解説をご覧ください。
外毛が撥水性で、手触りに幅があるサイベリアン
サイベリアンの毛は、下毛・中間の毛・外側の長い毛の3層(トリプルコート)です。いちばん外側の長い毛(ガードヘア)ははっきり粗い手ざわりで、水をはじく役目をしています。手ざわりは粗いものから柔らかいものまであり、毛色によっても違い、1頭ずつの差がとても大きい品種です。よく「サイベリアンの毛は油分が多く、服につきにくい」と言われますが、品種の基準から言えるのは「外側の毛が水をはじく」までです。この点は抜け毛が少ない猫ランキングでも扱っています。詳しい性格はサイベリアンの性格解説をご参照ください。
ボリューミーなノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットは、はっきりしたダブルコートが特徴の品種です。密で羊毛のような下毛を、長くつややかで水をはじく外側の毛が覆っています。外側の毛は、基準によって「なめらか」とも「粗い」とも書かれています。乾いた手ざわりや絹のような手ざわりは減点です。絹のような柔らかさではなく、密な下毛と、粗さのある外側の毛の組み合わせが求められている品種です。詳しくはノルウェージャンフォレストキャットの性格解説をご覧ください。
ペルシャ譲りのミヌエット(長毛タイプ)
ミヌエットは、ペルシャのグループの猫とマンチカンをかけ合わせて作られた品種です。長毛タイプの毛は、豊かで、柔らかく、絹のよう。綿のような毛ではありません。ダブルコートで、季節や気候、体の中のホルモンの変化で、毛の様子が変わります。短毛タイプも、密で、どんな天気にも強い、柔らかいダブルコートです。品種の基準は、長毛と短毛のどちらが柔らかいかまでは比べていません。詳しくはミヌエットの性格解説でご紹介しています。
長毛種は本当に抜け毛が多いのか? よくある誤解を整理する

「長毛種は抜け毛が多い」というイメージは半分正しく、半分は誤解です。毛の長さと、抜け毛が生活にどれだけ影響するかは、実は別の軸で決まります。
当社の抜け毛が少ない猫ランキングでは、長毛種であるサイベリアンを9品種中4位とし、抜け毛の生活影響は「少ない〜中」としています。毛の長さと品種の基準の書き方をもとに、私たちが決めた順位です。サイベリアンは外側の毛が水をはじく一方で、毛の質は1頭ずつ大きく違います。
一方で、長毛でも手入れの負担が比較的軽い品種があります。ラグドールは厚く密な下毛がないため抜け毛ともつれが少なく、ラガマフィンは毛がもつれにくく毎日の手入れはいらず、ノルウェージャンフォレストキャットはほかの長毛種よりもつれにくい毛です。つまり「長毛だから抜け毛が多い」と一括りにするのではなく、どの長毛種を選ぶかによって暮らしへの影響は変わります。9品種すべての順位・早見表は抜け毛が少ない猫ランキングにまとめていますので、あわせてご覧ください。
お手入れの頻度はどれくらい? 品種別の目安
長毛種のお手入れで最も気になるのがブラッシングの頻度です。長毛の猫は毎日が基本ですが、ラガマフィンは品種解説が週1〜2回と書いています。詳しい手順やブラシの選び方は猫のブラッシング頻度ガイドに譲り、ここでは長毛5品種の目安だけを簡潔にまとめます。
| 品種 | 通常時 | 換毛期 |
|---|---|---|
| ノルウェージャンフォレストキャット | 毎日 | 1日2回 |
| ラグドール | 毎日 | 1日1〜2回 |
| サイベリアン | 毎日 | 1日2回 |
| ラガマフィン | 週1〜2回(毎日は毛玉のできやすい場所をさっと触って確かめる) | 回数を増やす |
| ミヌエット(長毛タイプ) | 毎日 | 毎日(丁寧に) |
長毛種の夏の暑さ対策|室温と過ごし方

長毛種は、夏の暑さに気をつけてあげたい猫です。室温を整えれば、過度に心配する必要はありません。「長毛だと夏はかわいそうなのでは」と心配になる方もいますが、エアコンで室温を保ち、涼しい場所を選べるようにしてあげれば、長毛でも夏を過ごせます。
詳しい室温・湿度の管理は猫の夏のエアコン管理をご確認ください。サマーカットについては「必須ではないが、放熱を助ける目的で行われることがある」という程度に留め、検討する場合は必ずトリマーや獣医師に相談してから判断することをおすすめします。
長毛5品種の値段相場|月齢で下がる仕組みも解説
長毛種の値段は、品種の違いより、月齢で大きく変わります。
品種別の成約価格(生後2〜3ヶ月)
当キャッテリーの実成約(販売台帳)を、生後2〜3ヶ月でそろえて並べました。
| 品種 | 成約の中央値 | 同じ月齢帯の最高額 |
|---|---|---|
| ラグドール | 20.0万円 | 30.0万円 |
| サイベリアン | 28.0万円 | 35.0万円 |
| ラガマフィン | 23.0万円 | 30.0万円 |
| ノルウェージャンフォレストキャット | 23.0万円 | 30.0万円 |
| ミヌエット | 20.0万円 | 38.0万円 |
ラガマフィンは、国内で扱うブリーダーが少ない品種です。値段はラガマフィンの値段・費用解説にまとめています。
ミヌエットは、長毛か短毛かで値段が決まるとは言えません。値段を動かしているのは主に月齢です。詳しくはミヌエットの値段解説をご覧ください。
月齢が進むと値段は下がる(Flowens Cat 直近12ヶ月・実成約データ)
品種を問わず、子猫の値段を最も強く左右するのは月齢です。当キャッテリーの直近12ヶ月の実成約データでは、月齢と価格の結びつきの強さを表す数字(相関係数)はr=−0.59で、統計では「強い相関」と呼ばれる水準です。
| お迎え時の月齢 | 生体価格の中央値(全品種) |
|---|---|
| 生後70日前後(お迎え適齢期) | 約22万円 |
| 生後150〜220日 | 約10万円 |
| 生後220日以降 | 約8万円 |
どの長毛種が自分に合う? タイプ別セレクトガイド
ここまでの内容を踏まえて、目的別に取扱5品種を整理します。気になる特徴があれば、該当する品種の詳細ページ・子猫一覧からご確認ください。
- アレルギーが気になるが長毛は諦めたくない方 → サイベリアン。アレルギーのもとになる Fel d 1 が少ないとよく言われます(ほかの品種と比べて確かめた研究は少なく、猫ごとの差が大きいので、お迎え前にアレルギー反応を確認してください。サイベリアンと猫アレルギーの記事)
- 抱っこ好きな甘えん坊の大型猫が欲しい方 → ラグドールまたはラガマフィン。どちらも、人のそばにいたがる甘えん坊の気質で知られます(抱っこの好みは一頭ずつ違います)
- 「これぞ長毛種」というボリューム感を求める方 → ノルウェージャンフォレストキャット。ダブルコートの豊かな被毛が魅力です
- 大型猫はスペース的に難しいが、長毛の魅力は諦めたくない方 → ミヌエット(長毛タイプ)。小柄な体格にペルシャ譲りの被毛を持ちます
- 毛色の選択肢を広く見たい方 → ラガマフィン。アメリカの大きな猫の団体の基準で、ポイント(顔・耳・足・しっぽの先だけ色が濃い柄)以外のほぼすべての毛色・柄が認められており、取扱品種の中でも選択肢が豊富です
Flowens Catでは、いずれの品種も親猫の遺伝子検査と、獣医師による子猫の健康診断を経た子猫のみをご紹介しており、60日間の生体保証も付いています。現在お迎えいただける長毛種の子猫は子猫一覧から品種別にご確認いただけます。
よくある質問
Q. 毛の長い猫の種類はどれくらいありますか?
国際的な猫種登録団体で公認されている長毛種だけでも、ペルシャ・メインクーン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・サイベリアン・ラガマフィン・ソマリ・バーマン・ターキッシュアンゴラなど20種類以上が知られています。Flowens Catでは、このうちノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ラガマフィン・サイベリアン・ミヌエット(長毛タイプ)の5品種を実際にお迎えいただけます。
Q. なぜ猫には長毛と短毛がいるのですか?
FGF5という遺伝子の変異が原因です。2007年の学術研究(Kehler et al., *Journal of Heredity*)により、FGF5遺伝子の4つの独立した変異が「常染色体劣性遺伝」という形で長毛の形質を決定していることが、26品種・380頭を超える猫の解析から確認されています。両親それぞれから変異遺伝子を1つずつ受け継いだ猫だけが長毛になります。
Q. 長毛種は初心者でも飼えますか?
飼えます。ただし、短毛種と比べてブラッシングの頻度が高くなる点は事前に理解しておく必要があります。長毛の猫は毎日のブラッシングが基本です(ラガマフィンの品種解説は週1〜2回)。習慣化してしまえば、それ自体が猫とのコミュニケーションの時間になります。
Q. 長毛種は抜け毛が多いですか?
品種によります。長毛=抜け毛が多い、とは限りません。当社の抜け毛が少ない猫ランキングでは、サイベリアンが9品種中4位です(毛の長さと品種の基準の書き方をもとに、私たちが決めた順位です)。ほかにも、ラグドールは厚く密な下毛がないため抜け毛ともつれが少なく、ノルウェージャンフォレストキャットはほかの長毛種よりもつれにくい毛です。
Q. 長毛種と短毛種、値段は違いますか?
長毛か短毛かだけで値段が決まるとは言えません。ミヌエットは長毛タイプと短毛タイプの両方が生まれる品種ですが、値段を動かしているのは主に月齢です。ラグドール・ラガマフィン・サイベリアン・ノルウェージャンフォレストキャットはもともと長毛が標準の品種なので、毛の長さで値段が分かれることはありません。
Q. ミヌエットの子猫が長毛になるか短毛になるかは事前にわかりますか?
生まれたばかりの時点で確実に判別するのは難しく、成長とともに毛の長さがはっきりしてくるのが一般的です。ペルシャ由来の長毛遺伝子を両親からどう受け継ぐかによって決まるため、同じ一腹の中に長毛タイプと短毛タイプが混ざることがあります。お迎えのタイミングでご希望のタイプが決まっている場合は、事前にブリーダーへご相談ください。
まとめ|「なぜ長毛なのか」を知ると、お迎えの視点が変わる
猫の毛が長いか短いかは、FGF5遺伝子の変異と常染色体劣性遺伝という仕組みで決まります。「寒い地域に適応して進化した」という説明の一歩先には、こうした遺伝子レベルのメカニズムがあります。
Flowens Catが実際にお迎えいただける長毛5品種は、同じ「長毛」でも毛質・体格・値段が大きく異なります。絹のように柔らかいラグドール、柔らかく密で絹のようなラガマフィン、外側の毛が水をはじき、手ざわりに幅のあるサイベリアン、密な下毛と粗さのある外側の毛が求められるノルウェージャンフォレストキャット、そして豊かで柔らかい被毛のミヌエット。どの子も、ブラッシングを習慣化すれば決して手に負えないケアではありません。
値段は、月齢によって大きく変わります(生後2〜3ヶ月の成約の中央値は、品種により20万〜28万円。月齢が進むと下がります)。気になる品種が見つかったら、子猫一覧で現在お迎えいただける長毛種をご確認ください。品種選びに迷ったら、お迎えの流れやよくある質問もあわせてご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
出典
- Kehler, J.S. et al. (2007) "Four independent mutations in the feline fibroblast growth factor 5 gene determine the long-haired phenotype in domestic cats." *Journal of Heredity*, 98(6): 555-566. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17767004/ (全文: https://academic.oup.com/jhered/article/98/6/555/2188095)
- CFA(The Cat Fanciers' Association)の品種ページ(標準の被毛の欄と品種解説。2026年10月3日に確認):Norwegian Forest Cat・Ragdoll・Ragamuffin・Siberian
- TICA(The International Cat Association)の品種標準(2026年10月3日に確認):Ragdoll Breed Standard・Norwegian Forest Breed Standard・Siberian Breed Standard(2026年5月1日)・Minuet Breed Group Standard
- International Cat Care「Grooming your cat」(長毛の猫は少なくとも毎日、短毛の猫は少なくとも週1回のブラッシング)https://icatcare.org/articles/grooming-your-cat
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。










