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【2026年版】サビ猫の性格とオス確率3万分の1|べっ甲猫との違いをブリーダーが解説

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【2026年版】サビ猫の性格とオス確率3万分の1|べっ甲猫との違いをブリーダーが解説

サビ猫の性格まとめ:サビ猫(トーティシェル)のオスは約3万分の1という、三毛猫と同じ一次論文がサビ猫を名指しして示す数値です。「賢い・気が強い」という性格の俗説は断定できる根拠が薄く、性格より柄そのものの珍しさ(猫の国勢調査2019で上位10柄圏外)のほうが、実は語られていない事実です。
「サビ猫と三毛猫って何が違うんですか?」「べっ甲猫っていうのも聞いたことがあるけど、同じ猫のことですか?」——Flowens Catにはこうしたご質問がよく届きます。

ネット上の多くの記事は、サビ猫のオスの確率を「3万分の1」「10万分の1」「1%以下」とバラバラの数字で紹介し、出典を示さないまま「気が強い」「幸運の猫」と断定的に書いています。大手ペットメディアの記事でも、正しい数値より3桁大きい「1%以下」という誤った数字が使われているケースがあり、正直なところ情報が混乱しています。

当キャッテリーは関東・中部8拠点で常時140頭前後(2026年7月時点)の子猫をご案内する中で、サイベリアンやブリティッシュショートヘアなどでサビ柄の個体を見てきました。この記事では、サビ猫を名指しした一次論文の数値、2019年の猫の国勢調査データ、CFA公式基準で確認した品種情報を使って、ネット上に流布する数字の混乱を正直に整理します。

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サビ猫(トーティ)とは? べっ甲猫との違い・呼び方の整理

サビ猫は柄の名前と伝えるサーモン帯バナーと黒と茶のモザイク柄の子猫
サビ猫は柄の名前と伝えるサーモン帯バナーと黒と茶のモザイク柄の子猫

サビ猫とは、黒とオレンジ(赤褐色)が細かく混ざり合った毛色パターンの通称です。英語では「トーティシェル(tortoiseshell、略してtortie)」と呼ばれ、鼈甲細工の黒とあめ色が混じった風合いに似ていることから、日本語では「べっ甲猫(べっこう猫)」ともほぼ同じ意味で使われます。三毛猫の性格の記事でも、サビ猫・べっ甲猫・トーティシェルは同義語として整理しています。

品種ではなく毛色パターンの名前である点は、三毛猫(キャリコ)と共通しています。違いは白の有無です。

柄の名前白の入り方
サビ猫(トーティシェル)白がほとんどない。黒とオレンジが細かく混在する
三毛猫(キャリコ)白が加わり、黒・オレンジ・白が大きなパッチに分かれる
サビ猫と三毛猫は、成り立ちの遺伝的な仕組みは同じで、白斑をつくる遺伝子の有無だけが違います。

「べっ甲」「黒サビ」「灰サビ」——呼び分けは俗称、学術基準ではない

サビ猫・べっ甲猫はほぼ同義語として使われますが、一部のサイトでは黒とオレンジの比率によって、さらに細かく呼び分けることがあります。学術的に確立した分類ではありませんが、目安として整理すると次のようになります。

通称特徴
黒サビ黒が優勢で、オレンジの斑が控えめ
赤サビ(べっ甲)オレンジ寄りの発色が強く出た個体
灰サビ(ブルークリーム)黒が薄まってブルー(グレー)に、オレンジがクリームに希釈された配色
キジサビ(パッチドタビー・トービー)サビ柄にタビー(縞)模様が混ざったタイプ。英語圏では「torbie」と呼ばれる
このうち「ブルークリーム」「パッチドタビー」は、後述するブリティッシュショートヘアのCFA公式基準にも公認カラーとして明記されている呼び方です。「トービー」という呼称は、次章で紹介する2015年の研究で実際に使われているカテゴリ名の一部でもあります。

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サビ猫の性格まとめ【早見表】

サビ猫はたくましいと伝えるサーモン帯バナーとしっぽを立てて歩み寄るサビ柄の子猫
サビ猫はたくましいと伝えるサーモン帯バナーとしっぽを立てて歩み寄るサビ柄の子猫

「サビ猫は賢い」「気まぐれ」「甘えん坊」——検索するとこうした言葉がよく出てきます。ですが、これらの根拠を明示しているサイトは、当キャッテリーが確認した範囲ではほぼありません。

よく言われる性格根拠の強さ
賢い弱い(出典不明の俗説)
気まぐれ・マイペース弱い(個体差が大きい)
甘えん坊弱い(品種・個体差の影響が大きい)
気が強い・独立心が強い中程度(次章で紹介する研究に近い言及がある)
次章では、この「気が強い」説の根拠としてよく引用される研究の中身を、正確な粒度で確認します。

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「気が強い」と言われる根拠を正確に読む——1,274匹調査の本当のカテゴリ

サビ猫が「気が強い」「攻撃的」と言われる根拠としてしばしば引用されるのが、2015年にアメリカで発表された飼い主アンケート調査です。ただし、この研究を正確な粒度で紹介しているサイトを、当キャッテリーは競合記事の中で見つけられませんでした。

実際のカテゴリは「サビ猫だけ」ではない

UC Davis(カリフォルニア大学デービス校)のStelow・Bain・Hartらが2015年に発表した研究(Journal of Applied Animal Welfare Science)は、1,432件の回答のうち1,274件を分析対象とした飼い主アンケート調査です。

この研究で攻撃的行動を報告されやすいと分類されたのは、「sex-linked orange female(性連鎖性オレンジ座メス)」という1つのカテゴリです。その内訳はトーティシェル(サビ)・キャリコ(三毛)・トービー(タビー混じりのサビ)をまとめて合算したグループであることが、EveryCat Health Foundationの解説で確認できます。同じ研究では黒白・灰白のバイカラーも別区分として攻撃的行動を報告されやすいグループに挙げられていますが、これはサビ猫とは異なるカテゴリです。

つまり、「サビ猫だけ」を単独で集計したデータではなく、キャリコ(三毛)・トービーとの合算値だということになります。「サビ猫は気が強いと研究で証明されている」と断定する書き方は、正確ではありません。

研究自体が明記する限界

EveryCat Health Foundation(旧Winn Feline Foundation)の解説記事は、もう一つ重要な限界を指摘しています。統計的に有意ではあるものの、性連鎖性オレンジ座メスと他の毛色との間の攻撃性スコアの差は比較的小さく、飼い主ごとの採点基準の解釈の違いで説明できる可能性があるという点です。この調査は飼い主の自己申告データであり、「気が強いはず」という先入観が回答に影響した可能性を排除できません。

当キャッテリーがサイベリアンやブリティッシュショートヘアのサビ柄個体を見てきた実感としても、柄そのものが性格を決めているとは感じていません。むしろ親猫の気質と幼少期の社会化のほうが、性格への影響ははるかに大きいというのが率直な印象です。

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サビ猫はなぜほぼメスなのか? オスは「約3万分の1」という一次データ

オスは3万分の1と伝えるサーモン帯バナーと顔が黒と茶で分かれたサビ柄の子猫
オスは3万分の1と伝えるサーモン帯バナーと顔が黒と茶で分かれたサビ柄の子猫

サビ柄の猫はほぼメスで、オスは非常に稀です。仕組みを簡潔に説明します。

  • 黒とオレンジを切り替える遺伝子はX染色体の上に乗っている
  • メス猫はX染色体を2本(XX)持つため、黒とオレンジを1匹の体に混在させられる
  • オス猫は基本的にX染色体が1本(XY)しかないため、黒かオレンジのどちらか一方にしかなれない

この仕組みの詳しい解説(X染色体の不活性化という現象や、2025年の最新研究)は三毛猫の性格の記事で詳しく扱っています。ここではオスの確率にフォーカスします。

オス確率「3万分の1」はサビ猫を名指しした論文の数値

サビ猫のオスに関する数値は、ネット上で「3万分の1」「10万分の1」「1%以下」とサイトによってバラバラです。

当キャッテリーが確認できた一次論文は、Centerwall & Benirschke(1975年)による研究1本のみです(PubMed)。この論文のタイトルは *"Tortoiseshell and calico male cats"*——つまり「トーティシェル(サビ)とキャリコ(三毛)の雄猫」というタイトルで、サビ猫を三毛猫と並んで名指ししている一次データです。三毛猫のオス確率を「サビ猫にも当てはまるはず」と推測しているのではなく、同じ論文がサビ猫を直接扱っていることを示せる点が重要です。

この論文をもとに、オスのサビ猫(正確にはXXYという染色体構成)が生まれる頻度は、およそ30,000匹に1匹と推定されています。

分類染色体構成サビ柄になれるか
通常のメスXXなれる(2本のXで黒・オレンジを混在できる)
通常のオスXYなれない(Xが1本なので1色のみ)
サビ猫のオスXXYなれる(推定約30,000匹に1匹)

オスのサビ猫は繁殖できない

XXYのオスは、三毛猫のオスと同じ理由で、ほとんどの場合繁殖能力を持ちません。染色体が1本多いことで、精巣が正常に機能しないためです。「珍しいから繁殖に活かせるのでは」というお問い合わせもいただきますが、ブリーダーの立場から言うと、オスのサビ猫が生まれても繁殖計画には組み込めないというのが実情です。「オスのサビ猫が欲しい」というご希望自体は理解できますが、正直なところ、意図的に生ませることも狙って入手することもほぼ不可能な希少性だとお伝えしています。

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オレンジ色はなぜ生まれる? 2025年に判明した遺伝子の正体を要点だけ

「なぜオレンジ色が発現するのか」という分子レベルの謎は、2025年5月に初めて解明されました。要点だけお伝えします。

  • 2025年5月、九州大学とスタンフォード大学の研究チームが、それぞれ独立してオレンジ色を作る遺伝子の正体を特定
  • X染色体上の「Arhgap36」という遺伝子の内部に欠失があり、それが黒色メラニンの合成を邪魔することでオレンジ色が発現する(*Current Biology*, 2025年)
  • この仕組みは三毛猫・サビ猫・茶トラすべてに共通する

半世紀以上「X染色体に乗っている」という事実は知られていましたが、「なぜ」という分子的な答えが出たのはごく最近のことです。詳しい発見の経緯は猫の毛色と遺伝のしくみの記事で解説しています。

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「オスが珍しい」だけじゃない——柄そのものの珍しさを国勢調査データで見る

三毛より少ないかもと伝えるサーモン帯バナーと歩いてくるサビ柄の子猫
三毛より少ないかもと伝えるサーモン帯バナーと歩いてくるサビ柄の子猫

サビ猫の「珍しさ」を語る記事は数多くありますが、そのほぼすべてが「オスが珍しい」という切り口だけで終わっています。しかし、サビ・べっ甲という柄そのものが、そもそもどれくらいの頭数存在するのかを数字で語っている記事は、当キャッテリーが確認した範囲では見当たりませんでした。

猫の国勢調査2019が示す柄の人気順位

アイリスペットどっとコムが実施した「猫の国勢調査2019」(会員が飼育する猫1,702匹が対象)は、Cat Press経由で確認できる柄別の頭数データです。当キャッテリーのハチワレ猫の性格の記事でも同じ調査の上位を紹介していますが、改めてサビ猫の位置づけに注目して整理します。

順位頭数
1位キジトラ197匹
2位黒白(ハチワレ含むバイカラー)187匹
3位茶トラ176匹
4位164匹
6位三毛(キャリコ)117匹
圏外サビ・べっ甲上位10柄にランクインなし
三毛猫(6位・117匹)ですら上位10柄の下位であるのに対し、サビ・べっ甲は上位10柄に一切入っていません。 ランキングの性質上、圏外ということは10位の柄の頭数以下——つまり三毛(117匹)よりもさらに少ないことは確実です。5位の柄の頭数は今回のリサーチでは確認できていませんが、この点は正直にお伝えします。

「オスが3万分の1で珍しい」という話に加えて、「柄そのものが、三毛よりもさらに少ない可能性が高い」という二段構えの珍しさがサビ猫にはあります。これは当キャッテリーが確認した範囲で、他の記事ではあまり語られていない角度です。

なお、これは民間企業サイトの会員アンケートであり、全国の正確な統計調査ではない点はご留意ください。

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サビ猫に出会える品種——CFA公式基準で確認した7品種

「純血種でもサビ猫はいるのか、それとも雑種特有の柄なのか」というご質問もよくいただきます。結論から言うと、サビ柄はCFA(The Cat Fanciers' Association)が公認する複数の純血種で、正式なカラーとして認められています。

当キャッテリーが取り扱う9品種について、CFA公式のブリード基準を直接確認しました。中でもブリティッシュショートヘアサイベリアンラガマフィンの基準書には、トーティ系カラーのバリエーションが具体的に記載されています。

トーティシェルの明記を確認できた7品種

品種サビ柄の出やすさ確認できた内容
ラグドールまれトーティポイントが存在するが少数
エキゾチックショートヘア出るCFA基準でトーティが公認色に含まれる
アメリカンショートヘア出るキャリコが公認カラーの一つ
ノルウェージャンフォレストキャット出るトーティが公認色として明記
サイベリアン出る「黒地に赤の斑点」と明記。シェルトーティ・シェーデッドトーティ・スモークトーティの3バリエーションを確認
ブリティッシュショートヘア出るTortoiseshell・Blue-Cream・Chocolate Tortoiseshell・Tortoiseshell Smoke等、複数のトーティ系カラーを公認
ラガマフィン出るパーティカラー・スモーク・ミンク・セピアの各カテゴリでTortoiseshellを公認色として明記

断定はできないが出現しうる2品種

品種状況
マンチカンCFA非公認品種のため公式カラーリストが存在しない。色柄の制限がない品種のため理論上は出現しうる
ミヌエットTICA基準で「ほとんどの毛色が認められる」とされるが、トーティシェルの明記までは確認できず
当キャッテリーが扱う9品種のうち、7品種は公式資料でサビ柄の存在を確認済み、残る2品種も色柄の自由度からみて出現しうるという状態です。「純血種にサビ猫はいない・雑種特有の柄」という趣旨の説明を見かけることがありますが、少なくとも当キャッテリーの取扱品種に関しては、これは正確ではありません。

品種ごとの毛色バリエーション全体は猫の毛色と遺伝のしくみの早見表でも確認いただけます。現在ご案内できる子猫は子猫一覧から品種別にご確認いただけます。

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海外の「マネーキャット」伝承——ケルトの言い伝えと招き猫との違い

海外では幸運の猫と伝えるサーモン帯バナーと片手を上げるサビ柄の子猫
海外では幸運の猫と伝えるサーモン帯バナーと片手を上げるサビ柄の子猫

「幸運の猫」という話をすると、日本ではまず招き猫(三毛猫がモデル)が思い浮かびます。この由来は三毛猫の性格の記事で詳しく扱っているため、ここではサビ猫固有の海外の言い伝えを紹介します。

北米の「マネーキャット」

北米では、サビ猫(トーティシェル)は「マネーキャット(money cat)」と呼ばれることがあります。黒とオレンジが入り混じった宝石のような毛色が、繁栄や富と結びつけて語られてきたことが由来とされています(enviroliteracy.org)。

古代ケルトの伝承

古代ケルトの人々の間では、サビ猫は「幸運・繁栄、そして時に未来を垣間見せる力を持つ神秘的な生き物」と考えられていたと伝えられています(tortiecatz.beehiiv.com)。

このほか、イギリスや東南アジアにもそれぞれ独自の言い伝えがあるとされていますが、当キャッテリーが今回の調査で直接内容まで確認できた一次情報は、北米とケルトの伝承にとどまります。断定的な歴史的事実としてではなく、「複数の海外ペットメディアで語られている言い伝え」として楽しんでいただくのがよいと考えています。

これらは歴史書・民俗学論文のような学術的な一次資料ではなく、海外の一般ペットメディアが伝える言い伝えです。日本の招き猫伝承(三毛猫がモデル、商売繁盛の象徴)とは、由来も文化的背景もまったく異なるものとして区別して捉えるのが正確です。

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Flowens Catが見てきたサビ猫——「不人気」論は本当か

「サビ猫は認知度が低くて不人気」という趣旨の記事や、「知らないと答えた人が77%」という数字を見かけることがあります。この数字の出典を当キャッテリーで確認したところ、出所が明確なクラウドソーシング調査ではなく、信頼度の高いデータとは言えませんでした。そのため、この記事ではこの数字を使いません。

ブリーダーとして日々感じている実感

数字の裏付けを持たない範囲での話にはなりますが、当キャッテリーがサイベリアンやブリティッシュショートヘアでサビ柄の個体をご案内してきた実感をお伝えします。

サビ柄の子猫についてのお問い合わせは、「柄が可愛い」という好意的な反応がほとんどで、「地味」「怖い」といったネガティブな第一印象を口にされる方は多くありません。むしろ「一匹一匹模様が違う」という個性の強さに魅力を感じてくださる方が目立ちます。ただし、これは当キャッテリーでの体感であり、毛柄別の正式な集計データとしてお示しできるものではないことは正直にお伝えします。

健康面はほかの柄と同じ基準で管理

サビ柄そのものに特有の健康リスクが確認されているという情報は、今回の調査では見当たりませんでした。そのため当キャッテリーでは、サビ柄の個体も他の柄の個体と同じ基準で健康管理を行っています。親猫には多発性嚢胞腎・肥大型心筋症(2種)・ピルビン酸キナーゼ欠損症の遺伝子検査(品種によっては追加検査あり)を実施し、子猫は獣医師による視診・触診・聴診を伴う署名入りの健康診断書とともにお渡ししています。

サビ柄という珍しさに惹かれてお迎えを検討される方には、柄の希少性だけでなく、健康管理の実施状況もあわせて確認いただくことをおすすめしています。

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よくある質問

Q. サビ猫と三毛猫の違いは何ですか?

白の有無です。サビ猫(トーティシェル)は白がほとんどなく、黒とオレンジが細かく混在します。三毛猫(キャリコ)は白が加わり、黒・オレンジ・白が大きなパッチに分かれます。遺伝的な成り立ちの仕組みは同じで、白斑をつくる遺伝子の有無だけが違います。詳しくは三毛猫の性格の記事でも解説しています。

Q. べっ甲猫とサビ猫は同じ猫ですか?

はい、ほぼ同じ意味で使われます。どちらも英語の「トーティシェル」の和訳的な呼び方で、黒とオレンジが混在する柄を指します。一部のサイトでは黒とオレンジの比率で「黒サビ」「赤サビ(べっ甲)」のように呼び分けることもありますが、これは学術的に確立した分類ではなく俗称の範囲です。

Q. サビ猫のオスはどれくらい珍しいですか?

約30,000匹に1匹と推定されています。根拠となる一次論文はCenterwall & Benirschke(1975年)の研究で、タイトルに"Tortoiseshell"と明記されており、サビ猫を直接扱ったデータです。染色体構成が通常のXYではなくXXYになる必要があるためこれほど珍しく、しかもXXYのオスはほとんどの場合繁殖能力を持ちません。「オスのサビ猫が欲しい」というご希望をお受けすることはありますが、正直なところ狙って入手できる希少性ではありません。

Q. サビ猫は気が強い・怖い性格というのは本当ですか?

断定できる根拠はありません。2015年の1,274匹調査では、サビ猫(トーティシェル)単独ではなく、キャリコ・トービー・黒白・灰白を含めた「性連鎖性オレンジ座メス」というカテゴリで攻撃的行動が報告されやすい傾向が示されていますが、研究自体が飼い主の自己申告データであることの限界を認めています。当キャッテリーでサビ柄の個体を見てきた実感としても、柄そのものが性格や見た目の怖さを決めているとは感じていません。

Q. サビ猫はどんな品種で、いくらくらいで迎えられますか?

当キャッテリーが取り扱う9品種のうち、ラグドール・エキゾチックショートヘア・アメリカンショートヘア・ノルウェージャンフォレストキャット・サイベリアン・ブリティッシュショートヘア・ラガマフィンの7品種で、CFA公式基準にサビ柄(トーティシェル)の記載を確認しています。値段はサビ柄という要素単体ではなく、品種・月齢・個体差で決まります。当キャッテリーの直近12ヶ月の実成約データでも月齢が価格に強く影響しており(相関−0.59)、生後70日前後の中央値は約22万円、生後220日以降は約8万円まで下がる傾向があります。掲載価格には1回目のワクチン接種費用が含まれ、価格以外の必須費用は発生しません(2回目接種済みの子のみ+3,000円)。60日間の生体保証も含まれています。現在ご案内できる子猫は子猫一覧からご確認いただけます。

Q. サビ猫は不人気って本当ですか?

「認知度77%が知らない」という数字が出回っていますが、出典が不明なクラウドソーシング調査であり、当キャッテリーではこの数字を採用していません。ブリーダーとして日々感じている実感としては、サビ柄の子猫へのお問い合わせは「柄が可愛い」という好意的な反応が中心です。ただしこれは当キャッテリーの体感であり、正式な統計データとしてお示しできるものではないことは正直にお伝えします。

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まとめ——サビ猫は「柄」の珍しさで語るべき猫

サビ猫(トーティシェル)について、この記事で整理してきたことをまとめます。

  • サビ猫=べっ甲猫=トーティシェル:白がほとんどない黒×オレンジの混在柄。三毛猫(キャリコ)とは白の有無で区別される
  • 性格:「気が強い」とされる根拠は、サビ猫単独ではなく複数の毛色を合算したカテゴリの研究であり、断定はできない
  • オスの確率:約30,000匹に1匹。サビ猫を名指しした一次論文(Centerwall & Benirschke, 1975)が根拠
  • 柄自体の珍しさ:猫の国勢調査2019で三毛(6位・117匹)ですら上位10柄の下位である一方、サビ・べっ甲は圏外——オスだけでなく柄自体が希少という、あまり語られない事実
  • 出会える品種:当キャッテリーの取扱9品種のうち7品種でCFA公式基準にサビ柄の記載を確認

サビ猫はネット上で数字の混乱が特に多い柄です。この記事では、当キャッテリーが一次論文・公的統計・CFA公式基準を直接確認できた範囲で、正直に整理しました。

サビ柄の子猫との出会いをお探しの方は、ラグドール・サイベリアン・ブリティッシュショートヘアなど、サビ柄が出やすい品種の子猫一覧からご確認いただけます。個体ごとの柄は毎回異なるため、実際にどんな模様の子が生まれるかは、その時々の出会いをお楽しみいただければと思います。ご不明な点はよくある質問またはお問い合わせフォームからどうぞ。

毛色シリーズの関連記事もあわせてご覧ください。

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出典

  1. Centerwall, W. R., & Benirschke, K. (1975). An animal model for the XXY Klinefelter's syndrome in man: Tortoiseshell and calico male cats. *American Journal of Veterinary Research, 36*(9), 1275–1280. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/4046906/
  2. Stelow, E. A., Bain, M. J., & Hart, B. L. (2015). The Relationship Between Coat Color and Aggressive Behaviors in the Domestic Cat. *Journal of Applied Animal Welfare Science, 19*(1), 1–15. https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10888705.2015.1081820
  3. EveryCat Health Foundation. Coat color and aggressive behaviors in cats. https://everycat.org/cat-health/coat-color-and-aggressive-behaviors-in-cats/
  4. Kaelin, C. B., et al. (2025). Identification of the feline X-linked orange locus. *Current Biology*. https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(25)00459-3
  5. The Cat Fanciers' Association. British Shorthair Breed Standard. https://cfa.org/breed/british-shorthair/
  6. The Cat Fanciers' Association. Siberian Breed Standard. https://cfa.org/breed/siberian/
  7. The Cat Fanciers' Association. RagaMuffin Breed Standard. https://cfa.org/breed/ragamuffin/
  8. アイリスペットどっとコム「猫の国勢調査2019」(Cat Press経由で確認). https://cat-press.com/survey/cat-census-2019
  9. Is a Tortoiseshell Cat a Money Cat? enviroliteracy.org. https://enviroliteracy.org/animals/is-a-tortoiseshell-cat-a-money-cat/
  10. Tortoiseshell Cat Folklore. tortiecatz.beehiiv.com. https://tortiecatz.beehiiv.com/p/tortoiseshell-cat-folklore

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