
目次ひらく(全15章)
- 01ラグドールのミックスとは?「ミックス」「雑種」「ラグドール風」の違い
- 02ラグドールは何のミックス?もともとは長毛の雑種から作られた品種
- 03相手の猫でほぼ決まる|ラグドールのミックスの見た目の見通し表
- 04ラグドールとシャムのミックスは?ポイント柄の短毛になるのが基本
- 05ラグドールのミックスは短毛になる?短毛の猫が相手なら短毛が多い
- 06ラグドールなのに毛が短い?純血でもミックスと決められない理由
- 07「ラグドールミックス」という名前は、親が分かるとは限りません
- 08「ミックスのほうが丈夫」は本当?ラグドールの心臓の話
- 09ラグドールとラガマフィンの違い|ラグドールに近い、別の品種
- 10ラグドールのミックスの値段は?売り手で幅があり、迎え方も違います
- 11迎える前に確かめる5つのこと(ミックスでも純血でも)
- 12当キャッテリーは純血のラグドールをご案内しています
- 13よくある質問
- 14まとめ|ラグドールのミックスは、相手の猫と親の情報で読む
- 15出典
この記事の要点:ラグドールのミックスは、毛の長さとポイント柄が相手の猫でほぼ決まり、短毛の猫やシャムが相手なら短毛が基本です。ただし名前は見た目だけで付くこともあり、「ミックスなら丈夫」とも言い切れません。里親募集や質問サイトでは、「ラグドールミックス」という呼び名をよく見かけます。けれど、どんな親の組み合わせなら、どんな子猫になるのかまでは、あまり説明されていません。
そこでこの記事では、Flowens Cat のブリーダーの目で、ラグドールの毛の長さとポイント柄(顔・耳・足先・しっぽだけが濃い柄)が子猫にどう出るかを、相手の猫別の表にしました。「ミックスのほうが丈夫」とよく言われる点も、ラグドールの心臓の遺伝子の数字で確かめます。
当キャッテリーは、ミックスの子がごくまれにいることはありますが、基本は扱っていません。この記事はミックスを勧めるためではなく、ラグドールのどこに惹かれているのかを整理して、自分に合う猫を選んでもらうために書きました。遺伝のしくみはシャム猫に似た猫の記事、雑種全般は猫の雑種の記事にあるので、この記事はラグドールに絞ります。
ラグドールのミックスとは?「ミックス」「雑種」「ラグドール風」の違い

ラグドールのミックスとは、ラグドールと別の品種(または品種の決まっていない猫)のあいだに生まれた猫のことです。両親ともラグドールなら、純血のラグドールです。
呼び方は、親が分かるかどうかで整理すると、つかみやすくなります。
| 呼び方 | 意味 | 親が分かるか |
|---|---|---|
| 純血のラグドール | 両親ともラグドール | 分かる |
| ラグドールのミックス | 片方がラグドール、もう片方が別の品種や雑種 | 分かる場合と、分からない場合がある |
| 雑種 | 品種が決まっていない猫の通称。線引きは記事や調査で違う(猫の雑種の記事) | 分からないことが多い |
| ラグドール風 | 見た目がラグドールに似ているという言い方。血筋の説明ではない | 分からない |
ラグドールは何のミックス?もともとは長毛の雑種から作られた品種
ラグドールは、1960年代のアメリカで、長毛の雑種から作られた品種です。いまは、両親ともラグドールの猫が純血のラグドールで、ミックスではありません。
アメリカの猫の登録団体CFAは、カリフォルニア州リバーサイドのブリーダー、アン・ベイカーが、慎重に選んだ長毛の雑種からラグドールを作ったと説明しています。土台になった猫のジョセフィーンは、ポイント柄の遺伝子を持つ白い長毛の雑種でした。登録が認められたのは1993年、チャンピオンの部門に進んだのは2000年です。
ペルシャやバーマンに似た猫の子から生まれた、と書く記事もあります。はっきり言えるのは、「ポイント柄の遺伝子を持つ長毛の雑種を土台に、ブリーダーが選びながら作った」ところまでです。
つまり「ラグドールは何のミックス?」の答えは、「雑種から作られた品種」です。長毛もポイント柄も、品種ができる前から雑種の猫が持っていた遺伝子なので、いまのミックスで起きることも、同じ遺伝のルールで読めます。
相手の猫でほぼ決まる|ラグドールのミックスの見た目の見通し表

ラグドールのミックスの毛の長さとポイント柄は、相手の猫でほぼ決まります。どちらも、両方の親から受け継いだときだけ見た目に出る遺伝だからです。
ラグドールは、長毛の遺伝子もポイント柄の遺伝子も2つずつ持っているので、子猫には1つずつ渡します。相手がどちらも持っていなければ、子猫は1つずつしか持たず、見た目には出ません。出ないだけで、隠し持っています。長毛もポイント柄も、両方の親から受け継いだときだけ出ることは、猫の遺伝の論文とデータベースで確かめられています。ラグドールは全頭がポイント柄の品種なので、2つ持っているものとして計算しました。
次の表は、平均するとどうなるかの見通しです。1回の出産で生まれる数頭は、ばらつきます。ポイント柄が「出ない」の行は、相手がポイント柄の遺伝子を隠し持っていない場合の見通しです。
| 相手の猫 | 子猫の毛の長さ | 子猫のポイント柄 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 短毛の猫(長毛の遺伝子を持たない場合) | 全頭が短毛 | 出ない | 全頭が、長毛とポイント柄の遺伝子を1つずつ隠し持つ |
| 短毛の猫(長毛の遺伝子を1つ隠し持つ場合) | 平均2頭に1頭が長毛 | 出ない | 見た目では見分けられない |
| シャム | 短毛が基本(長毛の遺伝子を隠し持てば、平均2頭に1頭が長毛) | 全頭に出る | どちらの親もポイント柄の品種 |
| ポイント柄の長毛の品種(ヒマラヤン・バーマンなど) | 長毛 | 全頭に出る | どちらの親も、長毛とポイント柄を2つずつ持つ |
| ポイント柄でない長毛の品種(ノルウェージャン・サイベリアン・メインクーンなど) | 長毛になる見込み | 出ない | ポイント柄は1つずつ隠し持つ |
| (孫の世代)ラグドールと短毛の猫のあいだに生まれた、短毛の子猫どうしの子猫 | 平均4頭に1頭が長毛 | 平均4頭に1頭 | 長毛でポイント柄の子が揃うのは、平均16頭に1頭 |
| (孫の世代)その短毛の子猫に、ラグドールを掛けた子猫 | 平均2頭に1頭が長毛 | 平均2頭に1頭 | 長毛でポイント柄の子が揃うのは、平均4頭に1頭 |
- 長毛の相手なら、長毛になる見込みです。 長毛の遺伝子には4つの型が知られていて、ノルウェージャンで見つかった型もありますが、型が違う組み合わせでも長毛になる家系が報告されています。ポイント柄は出ません。体の大きさや毛の量は親しだいです。ノルウェージャンとの違いはラグドールとノルウェージャンの記事、サイベリアン側から見たミックスはサイベリアンのミックスの記事にあります
- 短毛の相手なら、短毛になることが多いです。 ただし長毛の遺伝子は子猫に1つ残り、その子猫どうしの間で、長毛が出ることがあります
- ポイント柄が出るのは、相手もポイント柄のときが基本です。 それ以外の相手では、ラグドールのポイント柄は、見た目に出ないまま次の世代へ渡ります
表の最後の2行(孫の世代)は、「ラグドール風の猫」が生まれるしくみを示しています。ラグドールの血が入った猫の孫の世代に、突然、長毛でポイント柄の子が出ることがあります。反対に、ラグドールの血が入っていない家系でも、同じ遺伝子が揃えば、ラグドールに似た見た目の猫が生まれます。
予測しやすいことと、予測しにくいこと
毛の長さとポイント柄は表で見通せますが、ほかのことは見通せません。
| 項目 | 見通し | 理由 |
|---|---|---|
| 毛の長さ | 立てやすい | 上の表のとおり |
| ポイント柄(青い目も一緒に出る) | 立てやすい | 上の表のとおり |
| 毛の量・毛の質・白の入り方 | 立てにくい | 別の遺伝で決まる。足先の白い手袋や、顔の逆V字の白も同じ |
| 体の大きさ | 立てにくい | 純血のラグドールでも、生後8週(56日)の体重は、当社の子猫222頭で、軽いほうから1割目が562g、真ん中が730g、重いほうから1割目が922gと幅がある |
| 性格 | 立てにくい | 同じ両親から生まれた兄弟でも違う(純血のラグドールはラグドールの性格の記事) |
両親ともラグドールの純血なら、長毛もポイント柄も2つずつ揃っているので、見通しを立てる必要がありません。ラグドールらしい見た目が目当てなら、純血がいちばん見通しの立つ選び方です。
ラグドールとシャムのミックスは?ポイント柄の短毛になるのが基本

ラグドールとシャムのミックスは、全頭がポイント柄(目は青く、顔・耳・足先・しっぽが濃く、体は淡い色)で、毛は短毛になるのが基本です。どちらの親もポイント柄の品種で、シャムは短毛だからです。
シャムが長毛の遺伝子を1つ隠し持っていれば、その分、子猫の一部は長毛になります(平均2頭に1頭)。
体つきは、別の話です。シャムは細身、ラグドールはがっしりした大きめの体で、子猫の体つきは、この表では見通せません。
もうひとつ、見た目だけでは「ラグドールとシャムのミックス」と決められません。ポイント柄は両方の親から受け継げば出るので、シャムの血が入っていない雑種にも出ます。シャム柄の雑種(シャム猫もどき)が生まれるしくみと、ラグドールとの違いは、シャム猫に似た猫の記事で整理しています。
ラグドールのミックスは短毛になる?短毛の猫が相手なら短毛が多い
ラグドールと短毛の猫のミックスは、短毛になることが多いです。短毛だからといって、ラグドールの血が薄いわけではありません。子猫は、ラグドールの親から遺伝子の半分を受け継いでいます。
毛が短くなるのは、長毛が「両方の親から受け継いだときだけ出る」遺伝だからです。短毛の猫の中にも、長毛の遺伝子を1つ隠し持つ猫がいます。猫の遺伝の論文では、調べた短毛の猫55頭が、長毛の変異を0〜1つ持っていました。1つ持つ猫が相手なら、平均2頭に1頭の子猫が長毛になります。
「半分ラグドール」と聞くと、見た目も半分ずつ混ざった猫を想像しがちです。ところが毛の長さとポイント柄は、中間の見た目に混ざるのではなく、出るか出ないかで決まります。短毛の品種(ブリティッシュショートヘアなど)が相手でも、読み方は同じです。
ラグドールと短毛の猫のあいだに、短毛で生まれた子猫は、全頭が長毛の遺伝子を1つ隠し持っています。そうした子猫どうしの間では、4頭に1頭の割合で長毛が出ます。短毛のミックスの子猫から、長毛の孫が生まれることもある、ということです。
ラグドールなのに毛が短い?純血でもミックスと決められない理由

純血のラグドールでも、毛が短く見える時期や子がいます。毛が短いことだけで、ミックスとも、血筋が違うとも決められません。理由は3つあります。
- 成長がゆっくりです。 ラグドールは、毛色が完成するのが2歳、体の大きさと体重が完成するのが4歳の猫です
- 品種標準が、短めの毛を認めています。 去勢・避妊していない成猫の毛が短めなことと、季節で毛の長さが変わることを、品種標準は認めています
- 子猫のころの毛は、成猫より短いことがあります。 ペット雑誌に載った飼い主さんは、生後3か月のころ毛が短く、最初の冬も伸びず、2年目の冬あたりから「もこもこのふわふわ」になったと話しています。この1例で全員がそうなるとは言い切れませんが、1歳を過ぎてから毛が変わった子もいる、ということです
毛が短くて、ミックスかどうか迷うときは、毛を見るより、親猫の情報を確かめるほうが確実です。毛色が変わる時期は、ラグドールの性格の記事の毛色の章にも書いています。
「ラグドールミックス」という名前は、親が分かるとは限りません
「ラグドールミックス」という名前には、親が分かっているものと、見た目から付けたものが混ざっています。名前だけでは、どちらか分かりません。
里親募集のページには、「ラグドール風」「ラグドールミックス」と書かれた猫がいます。親の記録がなく、青い目・ベージュ系の毛色・耳の色といった見た目から、名前が付いている掲載もあります。質問サイトでは、庭で保護した長毛の猫を、青い目とポイント柄、やや短めの長毛という見た目だけで、純血のラグドールとほぼ言い切る回答が付いたこともありました(2019年)。
ここまでの表のとおり、長毛とポイント柄は、ラグドール以外の猫にも揃います。ラグドールの血が入っていないのに、ラグドールそっくりの猫がいても不思議ではありません。反対に、ラグドールの血が入っていても、見た目はまったく別の猫もいます。
迎える先ごとに、親の情報はこう違います。
| 迎える先 | 親の情報 | 費用の目安 | 親猫の遺伝子検査 |
|---|---|---|---|
| 里親募集・保護猫 | 分からないことが多い。分かるときは、譲る人や団体に聞く | 無料から数万円(団体や個人で違う) | 親が分からなければ、結果もない |
| ペットショップ | 店によって違う | 「20万円前後」とよく言われる(店ごとに違う) | 店によって違う |
| ブリーダー | 両親の品種を聞いて確かめる | 当社の純血のラグドールは、後の章に載せた成約価格のとおり | 当社は繁殖に使う親猫の検査を実施(子猫個体は検査しない) |
- 迎えた経緯:誰が、どこで、いつ、その子と出会ったのか
- 親猫の品種:譲る人や団体が、親猫や生まれた経緯を知っているか
- 動物病院での診察:年齢の見立て、体格、毛の特徴。品種を当ててもらうためではなく、健康のために診てもらいます
- 血統書があるか:発行した団体と品種名が書かれているか。血統書がなくても純血の猫はいます(猫の血統書の読み方)
里親で迎えた猫を、ラグドールのミックスと呼んで大切に育てることは、まったく悪いことではありません。血筋が分からなくても、その子はその子です。里親とブリーダーの違いは猫の里親とブリーダーの違いにまとめています。
「ミックスのほうが丈夫」は本当?ラグドールの心臓の話
「ミックスなら遺伝の病気が減る」とは、言い切れません。ラグドールには、心臓の病気(肥大型心筋症)に関わる遺伝子の変異があり、片方の親がラグドールなら、子猫に受け継がれることがあります。
英国の検査機関で調べたラグドール2,018頭のうち、27%がこの変異を持っていました。内訳は、1つ持つ猫が25.6%、2つ持つ猫が1.4%です。検査に出された猫のデータで、日本のラグドール全体の割合ではありません。1つ持つ親猫からは、平均2頭に1頭の子猫へ変異が渡ります(遺伝の基本の計算です)。
ただ、持っていれば病気になる、という話でもありません。ラグドール236頭の飼い主さんやブリーダーへのアンケートで、半数の猫が亡くなるまでの年数(生存期間の中央値)を比べると、2つ持つ猫は5.65年でした。1つ持つ猫は16.7年超、持たない猫は15.2年超です(「超」は、調査の時点で、半数の猫がまだ亡くなっていないという意味です)。1つ持つ猫が短命という結果は出ていません。2つ持つ猫は、心臓が原因で亡くなることが多い結果でした。
この変異は、ラグドールで見つかったものです(メインクーンでは別の変異が見つかっています)。ラグドールとメインクーン以外の猫で、肥大型心筋症と診断された103頭を調べても、これらの変異を持つ猫はいませんでした(ひとつの大学病院のデータです)。ミックスでも純血でも、この病気は変異以外の理由で起こることがあります。検査で分かる範囲と、分からない範囲があるのです。
長生きの数字は、日本のペット保険のデータでは次のとおりです。アニコム損保が、2008年4月から2024年3月までに契約が始まった猫から出した平均寿命です。
| 猫 | 平均寿命 |
|---|---|
| ラグドール | 15.1歳 |
| 混血猫 | 14.9歳 |
| 猫全体 | 14.5歳 |
大事なのは、「ミックスか純血か」より、「親猫の検査結果が分かるか」です。当キャッテリーでは、繁殖に使う親猫の遺伝子検査を行っています。全品種で、腎臓の病気(多発性嚢胞腎)、心臓の病気2種類、貧血につながる病気(PK欠損症)を調べ、ラグドールはさらにムコ多糖症も調べます。心臓の病気の検査で陽性だった親猫は、繁殖ペアから外しています。子猫個体の遺伝子検査は行っていません。検査で分かるのは調べた病気だけなので、お迎えのあとの体調で気になることは、かかりつけの動物病院に必ず相談してください。ラグドールの病気全体はラグドールがかかりやすい病気の記事にあります。
ラグドールとラガマフィンの違い|ラグドールに近い、別の品種

ラガマフィンは、ラグドールのミックスではなく、独立して公認された別の品種です。ラグドールにとても近いので、ミックスと混同されやすい猫です。
1990年代前半に、ラグドールの登録団体から離れたブリーダーたちが、長毛の雑種を加えながら、自分たちで育てた品種です。アメリカの猫の登録団体では、2003年に登録が認められ、2011年にチャンピオンの部門に進みました。表は、その品種説明をもとにまとめました。
| 項目 | ラグドール | ラガマフィン |
|---|---|---|
| 登録が認められた年 | 1993年 | 2003年 |
| チャンピオンの部門に進んだ年 | 2000年 | 2011年 |
| 毛色・柄 | 全頭がポイント柄(白の入り方で、カラーポイント・ミテッド・バイカラーなどに分かれる) | ポイント柄を除くすべての色・柄(ポイント柄の猫は繁殖用で、ショーには出せない) |
ラグドールのミックスの値段は?売り手で幅があり、迎え方も違います
ラグドールのミックスの値段は、売り手によって大きく違います。里親募集は無料から数万円、ペットショップは「20万円前後」とよく言われますが、ショップごとに違います。
当社の純血のラグドールは、販売台帳の実際の成約価格で、次のとおりです。月齢が進むほど、価格が下がります。
| お迎え時の月齢 | 成約価格の中央値 | 同じ月齢の最高額 |
|---|---|---|
| 生後2〜3ヶ月 | 20.0万円 | 30.0万円 |
| 生後4〜5ヶ月 | 15.0万円 | 25.0万円 |
| 生後6ヶ月〜 | 12.0万円 | 15.0万円 |
ミックスを探す理由が値段なら、月齢が進んだ純血のラグドールという選び方もあります。安い子は、品質が低いのではなく、月齢が進んだ子です。ただし、子猫らしい時期を一緒に過ごせる期間は、短くなります。
迎える前に確かめる5つのこと(ミックスでも純血でも)
ミックスでも純血でも、迎える前に確かめることは同じです。
| 確かめること | 聞き方 | 当キャッテリーの場合 |
|---|---|---|
| 親猫の情報 | 両親の品種、行った遺伝子検査の種類と結果 | 繁殖に使う親猫の遺伝子検査を実施(心臓の病気2種類を含む)。陽性の親猫は繁殖ペアから外す。子猫個体の検査はしていない |
| 健康診断 | 診断書はあるか、何を診たか | 提携の獣医師が、視診・触診・聴診で診て、獣医師の署名入りの健康診断書を1頭ずつ発行。体重・体温も記録 |
| ワクチン・マイクロチップ・駆虫 | いつ、何を済ませたか | 1回目のワクチン・マイクロチップ・駆虫は価格に含む。2回目接種済みの子だけ、別途3,000円 |
| 保証 | お迎え後に病気が見つかったときの対応 | 60日の生体保障 |
| お迎え後の相談先 | 困ったときに誰に聞けるか | LINEで、ブリーダーにいつでも相談できる。成約後、最大1ヶ月のお預かりも可能 |
当キャッテリーは純血のラグドールをご案内しています

当キャッテリーは、ミックスの子がごくまれにいることはありますが、基本は扱っていません。ラグドールに惹かれている飼い主さんには、純血のラグドールをご案内しています。
何に惹かれているかで、選び方は変わります。
| 惹かれているところ | 選び方 |
|---|---|
| ふわふわの長毛、ポイント柄、青い目 | 純血のラグドールなら、どれも品種の特徴です。毛色の完成は2歳までかかります |
| ラグドールに近い雰囲気で、ポイント柄にはこだわらない | ラガマフィン(ラガマフィンの品種ページ) |
| 値段 | 月齢が進んだ純血のラグドール(前の章の表) |
| 大きさ・性格 | 純血でも個体差があります。猫の大きさの記事、ラグドールの性格の記事 |
よくある質問
Q. ラグドールは何のミックスですか?
ミックスではなく、独立した品種です。1960年代のアメリカで、ポイント柄の遺伝子を持つ白い長毛の雑種などを土台に、ブリーダーが選びながら作りました。いまは、両親ともラグドールの猫が純血のラグドールです。ペルシャやバーマンのミックスと書く記事もありますが、土台の猫の説明は「長毛の雑種」で、品種名までは書かれていません。
Q. ラグドールとシャムのミックスは、どんな見た目ですか?
全頭がポイント柄(青い目で、顔・耳・足先・しっぽが濃い)の短毛になるのが基本です。シャムが長毛の遺伝子を隠し持っていれば、一部の子猫は長毛になります。体つきは、この見通しでは分かりません。
Q. ラグドールには短毛種はいますか?
品種としては、中長毛の猫です。ただ、純血でも毛が短めの子がいます。去勢・避妊していない成猫の短めの毛と、季節による毛の変化は、品種標準が認めています。毛色が完成するのも2歳です。短毛の猫とのミックスなら、短毛になることが多くなります。
Q. ラグドールとサイベリアン(ノルウェージャン・メインクーン・マンチカンなど)のミックスはできますか?
同じ猫どうしなので、子猫は生まれます。毛の長さは、サイベリアン・ノルウェージャン・メインクーンなら長毛になる見込みです。マンチカンには短毛も長毛もいるので、相手の毛の長さを表で確かめてください。足の長さ・耳の形・体の大きさは別の遺伝で決まり、この表では読めません。両親ともラグドールでなければ、純血のラグドールではありません。
Q. ミックスは純血より、丈夫で長生きですか?
言い切れません。日本のペット保険の平均寿命は、ラグドール15.1歳、混血猫14.9歳、猫全体14.5歳です。ラグドールの心臓の遺伝子変異は、片方の親がラグドールなら、ミックスの子猫にも渡ることがあります。大事なのは、親猫の検査結果が分かるかどうかです。
Q. ラガマフィンは、ラグドールとペルシャのミックスですか?
いいえ。独立して公認された別の品種です。ラグドールの登録団体から離れたブリーダーたちが、長毛の雑種を加えて育て、2003年に登録が認められました。ペルシャやヒマラヤンを掛け合わせたという説明は、品種説明には出てきません。
Q. 拾った猫や、里親募集の猫が、ラグドールのミックスか見分けられますか?
見た目だけでは、決められません。長毛とポイント柄は、ラグドールの血が入っていない猫にも揃います。手がかりは、迎えた経緯、親猫の情報、動物病院での診察です。確かめられなくても、その子を大切に育てることはできます。
Q. ラグドールのミックスの性格は、ラグドール譲りですか?
毛の長さやポイント柄のように、表で見通せる材料がありません。同じ両親から生まれた兄弟でも、性格は違います。純血のラグドールの性格は、ラグドールの性格の記事にまとめています。
まとめ|ラグドールのミックスは、相手の猫と親の情報で読む
ラグドールのミックスの見た目は、毛の長さとポイント柄を中心に、相手の猫で見通しが立ちます。一方で「ラグドールミックス」の名前は、親が分からず見た目から付いたこともあり、「ミックスなら丈夫」とも言い切れません。大切なのは、親猫の情報と検査結果が分かることです。
ラグドールらしい長毛・ポイント柄・青い目に惹かれている飼い主さんには、純血のラグドールの品種ページと子猫一覧をご案内します。お迎えの手順はお迎えの流れにあります。
出典
- Flowens Cat の子猫の体重の記録(育成管理表の体重の欄。生後8週=56日のラグドール222頭、下位1割562g・中央値730g・上位1割922g)。子猫の体重の記事と同じ集計
- Flowens Cat の販売台帳の成約価格(ラグドール85頭。月齢別の中央値と最高額)。ラグドールの値段の記事と同じ集計
- Drögemüller C, Rüfenacht S, Wichert B, Leeb T. Mutations within the FGF5 gene are associated with hair length in cats. *Anim Genet.* 2007;38(3):218-221. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17433015/ (抄録で確認。長毛は短毛に対して劣性であること、ラグドールを含む長毛の猫25頭が同じ変異を2つ持っていたこと、短毛の猫55頭が0〜1つだったこと、ノルウェージャンだけに見つかった変異があることを引用)
- Kehler JS, David VA, Schäffer AA, Bajema K, Eizirik E, Ryugo DK, Hannah SS, O'Brien SJ, Menotti-Raymond M. Four independent mutations in the feline fibroblast growth factor 5 gene determine the long-haired phenotype in domestic cats. *J Hered.* 2007;98(6):555-566. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17767004/ (抄録で確認。4つの変異があること、変異の組み合わせが違っても長毛と対応し、劣性で遺伝することを引用)
- Lyons LA, Imes DL, Rah HC, Grahn RA. Tyrosinase mutations associated with Siamese and Burmese patterns in the domestic cat (Felis catus). *Anim Genet.* 2005;36(2):119-126. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15771720/ (抄録で確認。200頭超・12品種と雑種を調べ、ポイント柄の猫は全頭が対応する変異を2つ持っていたことを引用。ラグドールの名前は抄録に出てこない)
- OMIA(Online Mendelian Inheritance in Animals)「OMIA000202-9685」 https://www.omia.org/OMIA000202/9685/ (ポイント柄に関わる変異の遺伝の様式が常染色体劣性であることを確認。ラグドールの記載はない)
- Cat Fanciers' Association「Ragdoll」 https://cfa.org/breed/ragdoll/ (2026年10月5日に開いて確認。1960年代にアン・ベイカーが長毛の雑種から作ったこと、土台の猫がポイント柄の遺伝子を持つ白い長毛の雑種だったこと、1993年登録・2000年チャンピオン、毛色の完成は2歳・大きさと体重の完成は4歳、品種標準が去勢・避妊していない成猫の短めの毛と季節による変化を認めること、全頭がポイント柄と青い目であることを引用)
- Cat Fanciers' Association「RagaMuffin」 https://cfa.org/breed/ragamuffin/ (2026年10月5日に開いて確認。1990年代前半にラグドールの登録団体から離れたブリーダーが長毛の雑種を加えて育てたこと、2003年登録・2011年チャンピオン、ポイント柄を除くすべての色・柄、ポイント柄の猫は繁殖専用であることを引用)
- Casamian-Sorrosal D, Chong SK, Fonfara S, Helps C. Prevalence and demographics of the MYBPC3-mutations in ragdolls and Maine coons in the British Isles. *J Small Anim Pract.* 2014;55(5):269-273. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24602043/ (抄録で確認。検査機関のデータのラグドール2,018頭で変異が27%、1つが25.6%・2つが1.4%)
- Borgeat K, Casamian-Sorrosal D, Helps C, Luis Fuentes V, Connolly DJ. Association of the myosin binding protein C3 mutation (MYBPC3 R820W) with cardiac death in a survey of 236 Ragdoll cats. *J Vet Cardiol.* 2014;16(2):73-80. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24906243/ (抄録で確認。236頭のアンケートで、生存期間の中央値が、変異を2つ持つ猫5.65年、1つ持つ猫16.7年超、持たない猫15.2年超。2つ持つ猫は心臓が原因の死亡が多い)
- O'Donnell K, Adin D, Atkins CE, DeFrancesco T, Keene BW, Tou S, Meurs KM. Absence of known feline MYH7 and MYBPC3 variants in a diverse cohort of cats with hypertrophic cardiomyopathy. *Anim Genet.* 2021;52(4):542-544. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33970514/ (抄録で確認。ラグドール・メインクーン以外で肥大型心筋症と診断された103頭は全頭が変異を持たなかった。ひとつの大学病院のデータ)
- アニコム ホールディングス「『アニコム 家庭どうぶつ白書2025』発行」(2025年12月17日) https://www.anicom.co.jp/news-release/2025/20251217/ (2026年10月5日に開いて確認。猫全体14.5歳・ラグドール15.1歳・混血猫14.9歳。2008年4月〜2024年3月に契約が始まった猫の、2023年度の生命表)
- O'Neill DG, Church DB, McGreevy PD, Thomson PC, Brodbelt DC. Longevity and mortality of cats attending primary care veterinary practices in England. *J Feline Med Surg.* 2015;17(2):125-133. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24925771/ (抄録で確認。亡くなった猫4,009頭の年齢の中央値が雑種14.0歳・純血種12.5歳。純血種の中でも品種によって大きく違う)
- ねこのきもち WEB MAGAZINE「毛が短かった生後3カ月のラグドール子猫→7年後、もこもこでふわふわの「ゴージャスな姿」に成長!」(2026年5月16日更新) https://cat.benesse.ne.jp/lovecat/content/?id=173898 (2026年10月5日に開いて確認。飼い主さんの「最初の冬も毛が伸びなかった」「2年目の冬あたりからもこもこのふわふわになりました」を引用。1例)
- Yahoo!知恵袋「庭で保護した猫は、シャムミックスかラグドールミックスか」(2019年10月6日の質問) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11214542281 (2026年10月5日に開いて確認。ベストアンサーが、見た目だけでほぼ純血のラグドールと答えていることを引用)
- ハグー(みんなのペット里親情報)「【猫の里親募集】茨城県・雑種・超レア ラグドールミックス男の子アクアマリンの瞳(ID:2606-02033)」 https://hug-u.pet/pet2606-02033.html (2026年10月5日に開いて確認。品種欄は雑種、特徴欄は「ラグドール特有のベージュ系、耳はブラウン」「瞳はアクアマリンブルー」、遺棄された子で親の情報はなく、譲渡費用は8万円。見た目から「ラグドールミックス」と名付けた掲載の1例)
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。










