
目次ひらく(全12章)
この記事の要点:当社の取扱9品種・4,240頭分の記録では、生後2ヶ月(8週)の体重は中央値654g、8割の子が471〜843gでした。1kgに届くのは3ヶ月(12週)ごろで、オスはメスより約5〜10%重くなります。子猫の体重を調べると、「生後2ヶ月」の数字が記事によって違います。私たちが開いて確かめた5つの記事では、550〜700gから950g〜1kgまで開きがあり、体重の出典を書いていたのは1つだけでした。
そこでこの記事では、当社の子猫の体重の記録(取扱9品種・4,240頭分)から、週ごとの体重を品種別・オスメス別に出しました。平均ではなく、ちょうど真ん中の子の体重(中央値)と、8割の子が入る範囲を、頭数つきで並べています。
月齢ごとの暮らし方は生後1ヶ月・生後2ヶ月の記事に、ごはんの量は子猫のごはんの量にまとめています。この記事は体重の数字に絞ります。
生後1〜4ヶ月の子猫の体重は何g?品種別・週ごとの早見表

生後1ヶ月(4週)の中央値は約350〜410g、2ヶ月(8週)は約570〜730g、3ヶ月(12週)は約1,000〜1,270gです(品種ごとの中央値)。
月齢と週の数え方
表は週で作っています。この記事では、1ヶ月=4週(28日)、2ヶ月=8週(56日)、3ヶ月=12週(84日)、4ヶ月=16週(112日)、5ヶ月=22週ごろ(154日)と対応させます。1ヶ月の長さは28〜31日で、「生後2ヶ月」が何日目を指すかに決まりはなく、暦どおりに数えると8週から9週弱の幅があります。
品種ごとの中央値(g)
中央値は、その品種の子を軽い順に並べたときの、ちょうど真ん中の子の体重です。平均ではありません。
| 週(月齢の目安) | マンチカン | ミヌエット | ノルウェージャン | ラグドール | サイベリアン | ブリティッシュ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 生まれた日 | 100 | 98 | 111 | 98 | 94 | 106 |
| 1週 | 184 | 179 | 196 | 192 | 174 | 195 |
| 2週 | 249 | 247 | 268 | 259 | 244 | 264 |
| 3週 | 313 | 307 | 334 | 330 | 303 | 318 |
| 4週(約1ヶ月) | 367 | 362 | 394 | 407 | 364 | 378 |
| 5週 | 424 | 421 | 464 | 473 | 411 | 441 |
| 6週 | 489 | 480 | 538 | 541 | 468 | 498 |
| 7週 | 560 | 555 | 617 | 632 | 535 | 549 |
| 8週(約2ヶ月) | 638 | 638 | 716 | 730 | 649 | 650 |
| 10週 | 814 | 816 | 942 | 979 | 830 | 832 |
| 12週(約3ヶ月) | 1,002 | 1,033 | 1,173 | 1,266 | 1,097 | 1,048 |
| 14週 | 1,231 | 1,228 | 1,390 | ー | ー | ー |
| 16週(約4ヶ月) | 1,480 | 1,368 | 1,632 | ー | ー | ー |
| 18週 | 1,668 | 1,588 | 1,861 | ー | ー | ー |
| 20週 | 1,866 | 1,795 | ー | ー | ー | ー |
| 22週(約5ヶ月) | 2,140 | ー | ー | ー | ー | ー |
| 週(月齢の目安) | ラガマフィン | エキゾチック | アメリカンショートヘア※ |
|---|---|---|---|
| 生まれた日 | 94 | 98 | 94 |
| 1週 | 169 | 176 | 168 |
| 2週 | 230 | 244 | 231 |
| 3週 | 284 | 313 | 303 |
| 4週(約1ヶ月) | 352 | 359 | 351 |
| 5週 | 387 | 418 | 375 |
| 6週 | 460 | 478 | 477 |
| 7週 | 516 | 546 | 528 |
| 8週(約2ヶ月) | 572 | 622 | 592 |
- 「ー」は、頭数が50頭を下回った週より後を載せていない欄です。たとえばラグドール・サイベリアン・ブリティッシュは、13週が37〜48頭に減るため、12週までにしています
- ※のアメリカンショートヘアは、全ての週で32〜45頭と少ないので、参考の数字です
- 9週(63日)の列は、前後の週と数字がつながらないため、表から外しています(理由は「この数字の限界と使い方」の節に書きました)
生まれた日の中央値は、9品種で94〜111gでした。品種が決まっていない場合は、取扱9品種を合わせた数字も見てください。マンチカンとミヌエットで全体の約64%を占めるので、当社の子猫全体の数字として読んでください。
| 週(月齢の目安) | 頭数 | 下位1割 | 中央値 | 上位1割 |
|---|---|---|---|---|
| 4週(約1ヶ月) | 3,868 | 277 | 372 | 472 |
| 8週(約2ヶ月) | 3,713 | 471 | 654 | 843 |
| 12週(約3ヶ月) | 1,218 | 760 | 1,055 | 1,368 |
| 16週(約4ヶ月) | 668 | 1,137 | 1,506 | 1,962 |
| 20週 | 313 | 1,493 | 1,930 | 2,484 |
| 22週(約5ヶ月) | 180 | 1,645 | 2,134 | 2,690 |
生後6ヶ月(26週)は載せていません。マンチカンが45頭、ミヌエットが30頭と記録が少なく、前後の週と数字がそろわないためです。成猫の大きさは猫の大きさの記事にまとめています。
生後2ヶ月(8週)は約420〜920g|他のサイトの数字と違う理由

当社の取扱9品種の記録では、生後2ヶ月(8週・56日)の体重は、中央値が654g、8割の子が471〜843gです(3,713頭分)。品種ごとの中央値は約570〜730gで、8割の子は約420〜920gに入ります。上位1割の境目が最も高いラグドールでも922gなので、8週で1kgに届く子は、どの品種でも全体の1割に満たない計算です。生後2ヶ月の暮らし方は生後2ヶ月の子猫の記事にまとめています。
| 品種 | 頭数 | 下位1割 | 下位25% | 中央値 | 上位25% | 上位1割 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マンチカン | 1,526 | 453 | 542 | 638 | 732 | 829 |
| ミヌエット | 878 | 470 | 545 | 638 | 728 | 820 |
| ノルウェージャン | 622 | 535 | 620 | 716 | 800 | 884 |
| ラグドール | 222 | 562 | 647 | 730 | 840 | 922 |
| サイベリアン | 171 | 456 | 543 | 649 | 756 | 843 |
| ブリティッシュ | 142 | 463 | 542 | 650 | 743 | 823 |
| ラガマフィン | 60 | 418 | 478 | 572 | 681 | 710 |
| エキゾチック | 60 | 435 | 564 | 622 | 694 | 765 |
| アメリカンショートヘア※ | 32 | 488 | 523 | 592 | 692 | 724 |
| 取扱9品種の合算 | 3,713 | 471 | 559 | 654 | 752 | 843 |
他のサイトの「生後2ヶ月」と並べると
私たちが開いて確かめた記事の、「生後2ヶ月」の数字です。
| 記事(確認した表示日付) | 生後2ヶ月の体重 | 数字の出どころの記載 |
|---|---|---|
| PECO「生後2ヶ月の仔猫の体重、どれくらい?」(2021年8月更新) | 550〜700g | なし |
| ヒルズペット「成猫はいつから?子猫の体重変化と成長過程」(2026年7月) | 700g〜1.0kg | なし |
| ねこちゃんホンポ「子猫の体重を月齢ごとに紹介!」(2020年10月) | 900〜1000g | なし(監修獣医師の名前のみ) |
| PECO「今は生後何ヶ月? 仔猫の年齢の見分け方」(2021年11月更新) | 950g〜1.0kg | なし |
| ねこのきもち WEB MAGAZINE「猫の適正体重早見表」(2018年11月更新) | 約950g〜1.0kg | 「猫の栞」(アニコム損保)を参考として記載 |
| 当社の記録(8週・56日) | 中央値は品種ごとに約570〜730g。8割の子が約420〜920g | 当社の子猫の体重の記録(8週は3,713頭分) |
- 同じPECOの2つの記事が、550〜700gと950g〜1.0kgを書いています
- ねこのきもちが参考に挙げた「猫の栞」のページを2026年10月3日に開くと、表は生後0週・1週・1ヶ月・3ヶ月・12ヶ月の5段階で、生後2ヶ月の行はありませんでした
- 950g〜1kgは、当社の記録では10〜12週の数字です。中央値が950g前後になるのは、ラグドールで10週(979g)、ノルウェージャンで10週(942g)、マンチカンとミヌエットで12週前後(12週は1,002g・1,033g)です。「2ヶ月」というより、2ヶ月半から3ヶ月の体重にあたります
食い違いの理由は、私たちには確かめられませんでした。月齢の数え方、測り方、育った環境、対象にした猫の違いなどが考えられますが、どれかは分かりません。見比べるときは、「何週(何日)の数字か」を確かめてください。
月齢が違うと、食い違いは小さくなります。
- 1ヶ月と3ヶ月は近い数字です。 1ヶ月はヒルズペット・ねこのきもち・ねこちゃんホンポ・PECOの4記事が400〜500gで、当社の4週(28日)の中央値は351〜407g、5週(35日)は375〜473gです。3ヶ月は1.0〜1.5kgが多く、当社の12週(品種ごとに約1,000〜1,270g)はその下側に入ります
- 4ヶ月と6ヶ月は、当社のほうがやや軽めです。 ヒルズペットの1.5〜2.0kg・2.5〜3.5kgに対し、当社は16週が1,368〜1,632g、26週がマンチカン2,350g・ミヌエット2,172g(45頭と30頭)です。理由は確かめられていません
品種の差はいつから開く?|ラグドールはマンチカンより3ヶ月で約26%重い

品種の差は、生まれた日からあります。ただし、生まれたときの重さと、あとからの重さは別です。ラグドールは、マンチカンとほぼ同じ約100gで生まれ、4週で約11%、8週で約14%、12週で約26%重くなりました。
マンチカンの中央値を基準にして、他の品種の差を出しました。
| 品種 | 生まれた日 | 4週 | 8週 | 12週 |
|---|---|---|---|---|
| ノルウェージャン | +11% | +7% | +12% | +17% |
| ラグドール | −2% | +11% | +14% | +26% |
| サイベリアン | −6% | −1% | +2% | +9% |
| ブリティッシュ | +6% | +3% | +2% | +5% |
| ミヌエット | −2% | −1% | 0% | +3% |
この表から、次のことが読み取れます。
- ラグドールは、生まれた日はマンチカンより2%軽いのに、12週で26%重くなりました。12週のラグドール(1,266g)は、マンチカンの14〜15週の中央値(1,231〜1,319g)と同じ水準で、2〜3週ぶん先を進んでいるように見えます
- ノルウェージャンは、生まれた日から11%重く、その差は7〜17%で推移しました。生まれた日の111gは、ブリーダー提供のデータで調べたMoik と Kienzle の研究(2011年)のノルウェージャン106gと近い数字です
- ブリティッシュは、生まれた日はマンチカンより6%重いのに、12週は5%です。生まれたときに重いことが、あとの大きさを決めるわけではありません
フランスのブリーダー139人のデータ(15品種・3,547頭)を調べたMugnier らの研究(2022年)でも、品種は、生まれたときの体重のばらつきの25%を説明する最大の要因でした。
品種の差より、同じ品種の中の幅のほうが大きい
3ヶ月(12週)の体重を、品種ごとの幅で見ます。
| 品種 | 頭数 | 下位1割 | 中央値 | 上位1割 |
|---|---|---|---|---|
| マンチカン | 467 | 751 | 1,002 | 1,294 |
| ミヌエット | 277 | 725 | 1,033 | 1,280 |
| ノルウェージャン | 211 | 866 | 1,173 | 1,431 |
| ラグドール | 76 | 1,028 | 1,266 | 1,597 |
| サイベリアン | 57 | 756 | 1,097 | 1,456 |
| ブリティッシュ | 60 | 745 | 1,048 | 1,377 |
「この品種だから、この体重のはず」と決めつけるより、同じ品種の幅のどのあたりにいるかを見るほうが、実際の姿に近いと私たちは考えています。各品種の特徴は、マンチカン・ラグドール・ノルウェージャンフォレストキャットの品種ページにもあります。
オスとメスの差は生まれた日から約5%、3ヶ月で約10%

当社の記録では、オスはメスより、生まれた日から約5%重く、8週で約7%、12週で約10%、20週で約16%重くなりました。取扱9品種を合わせた中央値の比較です。
| 週 | オスの中央値(頭数) | メスの中央値(頭数) | 差 |
|---|---|---|---|
| 生まれた日 | 103g(2,040頭) | 98g(1,869頭) | +5% |
| 4週 | 380g(2,025頭) | 366g(1,843頭) | +4% |
| 8週 | 680g(1,955頭) | 635g(1,758頭) | +7% |
| 12週 | 1,106g(649頭) | 1,006g(569頭) | +10% |
| 16週 | 1,610g(354頭) | 1,444g(314頭) | +11% |
| 20週 | 2,073g(162頭) | 1,788g(151頭) | +16% |
品種ごとに見ると、オスとメスの頭数がどちらも50頭以上の組み合わせでは、メスのほうが重い週は1週もありませんでした。
| 品種 | 4週(オス/メス) | 8週(オス/メス) | 12週(オス/メス) |
|---|---|---|---|
| マンチカン | 374g/360g(+4%) | 658g/618g(+6%) | 1,059g/953g(+11%) |
| ミヌエット | 369g/351g(+5%) | 652g/618g(+6%) | 1,080g/959g(+13%) |
| ノルウェージャン | 402g/388g(+4%) | 740g/672g(+10%) | 1,204g/1,139g(+6%) |
| ラグドール | 417g/396g(+5%) | 764g/711g(+7%) | ー |
| サイベリアン | 370g/356g(+4%) | 672g/606g(+11%) | ー |
| ブリティッシュ | 392g/354g(+11%) | 690g/577g(+20%) | ー |
- ブリティッシュだけは早くから差が大きく、4週で11%、8週で20%です(8週のメスは54頭)。ほかの品種は、4週で4〜5%、8週で6〜11%、12週で6〜13%と開きます。品種ごとの差は週によって上下するので、「この品種はオスメスの差が大きい」と言えそうなのは、ブリティッシュぐらいです
- 外部の研究でも、オスが重い方向は同じです。Mugnier らの研究(2022年)では、生まれたときの体重はオスのほうがメスより重い結果でした。去勢・避妊をしていない同じ家系の猫の群れを調べたOpsomer らの研究(2022年)では、オスは生後3ヶ月ごろからメスより重くなっていました
オスとメスの幅は、大きく重なります。8週の下位1割から上位1割は、オスが482〜876g、メスが464〜807gです。体重だけで性別を見分けることはできません。
1週間にどれだけ増える?「毎日10g」は本当か

当社の記録で、1週間の増加量の中央値は、2〜6週が59〜65g(1日あたり約8〜9g)、6〜8週が77〜86g(1日あたり約11〜12g)でした。「毎日10g以上」(週70g以上)を基準にすると、2〜6週は、半分を超える子が基準を下回ります。
他のサイトには、「ミルクをよく飲んで順調に成長している場合、子猫の体重は毎日10g以上増えます」(ワンちゃん猫ちゃん健康ガイド)、「子猫の体重は1日に10g~30g増えていきます。特に離乳期までは前日の体重の10%ぐらい体重が増えているのが理想とされています」(ねこちゃんホンポ)、「生後数週間は、10g~20gの増加が普通です」(ロイヤルカナン)といった数字があります。どれも、数字の出どころは書かれていませんでした。
当社の記録は、同じ子の連続する2つの週を比べて出しました(取扱9品種の合算)。
| 区間 | 頭数 | 下位1割 | 下位25% | 中央値 | 上位25% | 上位1割 | 中央値の1日あたり |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0→1週 | 3,769 | 53 | 69 | 84 | 98 | 111 | 12.0g |
| 1→2週 | 3,790 | 39 | 55 | 70 | 83 | 94 | 10.0g |
| 2→3週 | 3,795 | 32 | 48 | 64 | 80 | 93 | 9.1g |
| 3→4週 | 3,731 | 25 | 41 | 59 | 76 | 92 | 8.4g |
| 4→5週 | 3,648 | 16 | 39 | 61 | 83 | 107 | 8.7g |
| 5→6週 | 3,564 | 5 | 36 | 65 | 96 | 125 | 9.3g |
| 6→7週 | 3,538 | −3 | 38 | 77 | 112 | 141 | 11.0g |
| 7→8週 | 3,482 | 8 | 48 | 86 | 122 | 154 | 12.3g |
この表から、次の3つが言えます。
- 「毎日10g」は、2〜6週の中央値より高い基準です。 下位25%の境目は、4〜7週で週36〜39g(1日約5〜6g)です
- 「前日の10%」は、最初の1週間の数字です。 0→1週は、体重約100〜180gに対して1日約12gで、約8%にあたります。3週ごろの約310gでは、10%は1日約31gで、当社の中央値(約9g)の3倍以上です
- 1週間ほとんど増えない、または減る週は、珍しくありません。 下位1割の境目は、5→6週で5g、6→7週で−3gで、週が進むほど子による幅が広がります(下位1割〜上位1割は、0→1週が53〜111g、6→7週が−3〜141g)
この数字は、測った日のずれや、ごはんやトイレのタイミングによる揺れも含みます。言えるのは、1回の測定で増加が小さい(マイナスの)週があること自体は珍しくない、というところまでです。
4〜5ヶ月は、増え方が変わります。ロイヤルカナンは、4〜5か月が体重の最も急激に増える時期で、週に約100gずつ増えると書いています。当社の16週から20週の中央値の差を4で割ると、1週あたりマンチカンが約97g、ミヌエットが約107g、ノルウェージャンが約120gでした。同じ子を追った増え方ではありませんが、約100gと近い数字です。
体重が増えないとき、どこを見る?

体重が増えないと感じたときは、数字の大小より、先週より増えているかを見ます。小さいことと、増えていないことは別です。減っている、増えない週が続く、元気や食欲が落ちているときは、動物病院に相談してください。この記事の数字は、当社の子猫の幅であって、診断の基準ではありません。
「小さい」は「増えていない」とは限らない
8週で、500g未満の子は取扱9品種の合算で13.8%、600g以下は35.8%、800g以上は15.8%いました。品種ごとの割合は次のとおりです。
| 品種 | 頭数 | 500g未満 | 600g以下 | 800g以上 |
|---|---|---|---|---|
| マンチカン | 1,526 | 16.3% | 40.2% | 13.0% |
| ミヌエット | 878 | 14.9% | 40.1% | 13.0% |
| ノルウェージャン | 622 | 5.6% | 20.9% | 25.1% |
| ラグドール | 222 | 5.0% | 15.3% | 32.0% |
| サイベリアン | 171 | 18.7% | 40.4% | 15.2% |
| ブリティッシュ | 142 | 16.2% | 38.7% | 12.7% |
| ラガマフィン | 60 | 31.7% | 56.7% | 0.0% |
| エキゾチック | 60 | 13.3% | 43.3% | 6.7% |
| アメリカンショートヘア※ | 32 | 18.8% | 53.1% | 3.1% |
| 取扱9品種の合算 | 3,713 | 13.8% | 35.8% | 15.8% |
マンチカン・ミヌエット・サイベリアンでは、8週で600g以下の子が約4割います。ラグドールは約15%、ラガマフィンは約57%(60頭)で、品種によって「ふつう」の位置がかなり違います。
毎週「同じあたり」にいるかを見る
当社の記録では、8週に同じ品種・同じ性別の中で下位25%(軽いほうから4分の1)だった子のうち、12週にも記録が残る342頭の62.0%が、12週もまだ下位25%にいました。16週まで残る193頭でも57.5%です。順位がばらばらなら25%になるはずなので、小さめのスタートは引き継がれやすい一方、4割ほどは下位25%を抜けています。
| 8週で下位25%だった子が、同じ位置にとどまった割合(対象の頭数) | 12週 | 16週 |
|---|---|---|
| 取扱9品種の合算 | 62.0%(342頭) | 57.5%(193頭) |
| マンチカン | 60.0%(145頭) | 57.7%(71頭) |
| ミヌエット | 64.4%(73頭) | 63.5%(52頭) |
| ノルウェージャン | 63.0%(54頭) | 44.4%(36頭) |
Salt らの研究(2022年)は、米国の動物病院の記録から、健康で理想体型だったショートヘアの家猫の成長曲線(8〜78週)を作りました。研究用の群れの子猫507頭のうち、最初の位置から曲線2本以内にとどまったのは206頭(49%)で、残りは上か下へ動いていました。健康な子でも、約半数は曲線2本分より大きく位置が動きます。位置が動いただけで、異常とは言えません。 一方で、曲線を上向き・下向きに横切ることは、成猫になったときの過体重・低体重と関連していました。著者自身が、この曲線を診療に使うと猫の健康が良くなるかは今後の課題と書いています。
数字が「8割の範囲」に入っているかより、先週と同じあたりにいるか、下がり続けていないかを見てください。
受診を考える場面
次のようなときは、様子を見すぎず、動物病院に相談してください。当社の数字で、受診の線を引くことはできません。
- 体重が減った、または増えない週が続いている
- ぐったりしている、遊ばない、元気がない
- ごはんを食べない、食べる量が落ちた
- 下痢や嘔吐が続いている
食欲があって元気でも、増えない週が続くときは、相談してよい場面です。
生まれて間もない子は別
生まれて間もない子は、体重が減る、増えないことの重みが違います。フランスの193の猫舎・5,504頭を調べたMugnier らの研究(2024年)は、生まれてから2日目までに体重が減る(または増えない)ことを、生後2ヶ月までの死亡のリスク因子としています。ミルクで育てている子は子猫のミルクの記事も見て、迷ったらその日のうちに動物病院へ連絡してください。
「◯gの子は何ヶ月?」の逆引きは、10週ごろまでしか当てになりません
体重から月齢を当てられるのは、10週ごろまでです。DiGangi らの研究(2020年)は、「月に約0.45kg(1ポンド)増える」という目安で月齢を推定できるかを調べました。実際の週齢の±1週間以内に当たった割合は、家庭の子猫(6〜20週・1回測定)で、8週が67.5%、10週が57.0%、12週が46.6%、16週が27.8%と下がります。著者は、体重で月齢を推定できるのは10週までで、それ以降は体重以外も見るべきだと結論しました。
当社の記録でも、同じ傾向が見えます。マンチカンで、体重ごとに「中央値が届く週」と「8割の子が入る週」を並べました。
| 体重 | 中央値がその体重に届く週 | 8割の子が入る週 |
|---|---|---|
| 約1,000g | 12週(1,002g) | 10〜15週 |
| 約1,500g | 16〜17週(1,480g・1,576g) | 14〜19週 |
| 約2,000g | 21〜22週(1,973g・2,140g) | 17〜23週(23週まで確認) |
1kgのマンチカンは、10週の子にも15週の子にもいます。2kgなら、中央値は21〜22週(約5ヶ月)ですが、8割の子の幅は17〜23週(約4ヶ月から5ヶ月強)に広がります。体重だけで月齢を決めると、前後に2〜3週間はずれると考えてください。品種でも変わります。
月齢の確認には、歯の生え方(子猫の歯の生え変わり)も手がかりになります。保護した子猫の月齢は、動物病院で見てもらうのが確実です。
お迎えのときの体重と、家での量り方
動物愛護管理法では、生後56日を経過しない子猫の、販売のための引き渡しと展示が禁止されています(環境省の解説)。お渡しは生後57日(8週と1日)以降になるので、お迎えのときの体重は、迎える週によって大きく変わります。
マンチカンの中央値は、8週が638g、10週が814gで、2週間で約28%違います。ラグドールも、8週730g、10週979gで約34%違います。お迎えの週が2週違うだけで、体重の目安は約3割変わります。「この子は軽い」と感じたら、まず何週の子なのかを確かめてください。
当社の健康診断書には、体重と体温も記録します。提携の獣医師が、視診・触診・聴診で子猫を診て、獣医師の署名入りで1頭ずつ発行しています。
家で量るとき
体重の量り方に、決まった方法を示した公表データは、私たちが調べた範囲では見つかりませんでした。ブリーダーとして、次の方法をおすすめします。
- 1g単位で量れるキッチンスケールを使う。 1週間の増加量は、当社の中央値で60〜90g前後なので、最小表示が大きい体重計では変化を読み取れません
- タオルや箱を乗せてから0に合わせる。 動いてしまう子は、箱に入れて量り、あとで箱の重さを引いてもよいです
- 毎回、同じスケール・同じ時間帯で量る。 ごはんやトイレの前後で体重は動きます。朝ごはんの前など、時間をそろえると比べやすくなります
- 日付と体重を書く。 先週と同じあたりにいるかを見るには、記録が要ります。当社の表の「8割の範囲」のどのあたりかも書き添えると、変化に気づきやすくなります
この数字の限界と使い方
この記事の数字は、当社の記録から出した「当社の子猫の幅」です。次の点を踏まえて使ってください。
- 出どころ:当社の子猫の体重の記録(取扱9品種・4,240頭分、2026年10月3日に集計)。育成管理表の体重の欄に、手で入力した数字です
- 測り方の記録:記録は、生後0・1日と、その後は1週ごとの列に体重を残す形です。「その週に測った体重」で、ちょうどその日とは限りません。測った時間帯、ごはんの前後、スケールなどの条件がそろっているかは、この記録からは確かめられません。記録の欠けた子と、打ち間違いと思われる数字は除きました
- 8週までは頭数が多く、9週以降は減ります:12週・16週の記録が残るのは、その時点でお迎えが決まっていない子です。大きい子と小さい子で残りやすさが違うかどうかは、確かめられていません。12週以降の数字は参考にしてください
- 9週(63日)の列は外しました:前後の週と数字がつながらないためです(マンチカンの中央値は、8週638g、9週673g、10週814g)。理由は確認できていません。9週をまたぐ増加量も計算していません
- 当社の環境で育った純血種の子猫の記録です:家庭に迎えたあとの体重ではありません
- 診断の基準ではありません:範囲に入っていれば安心、外れていれば異常、という使い方はしないでください
よくある質問
Q1. 生後2ヶ月で600g以下は小さすぎますか?
600g以下というだけでは、小さすぎるとは言えません。当社の記録では、8週で600g以下の子が、マンチカン・ミヌエット・サイベリアンで約4割、ラグドールで約15%いました(取扱9品種の合算は35.8%)。8割の子が約420〜920gに入ります。減っている、増えない週が続く、元気や食欲がないときは、動物病院に相談してください。
Q2. 生後1ヶ月で300gに届きません。問題ですか?
300gに届かないこと自体は珍しくありません。4週(28日)で300gに届かない子は、当社のマンチカンとミヌエットでは、1割以上、2割5分未満います(下位1割がマンチカン274g・ミヌエット266g、下位25%が318g・311g)。減っている、増えない週が続くときは、すぐ動物病院に相談してください。
Q3. 生後3ヶ月で1kgに届きません。遅いですか?
1kgに届かないのは、珍しくありません。12週(84日)の中央値は、マンチカン1,002g・ミヌエット1,033gなので、およそ半分の子が1kgに届いていません。下位25%は850g・866g、下位1割は751g・725gです。数字より、先週と比べて増えているかを見てください。
Q4. 生後4ヶ月で1.5kgに届きません。遅いですか?
1.5kgに届かないのは、当社の記録では珍しくありません。16週(112日)の中央値は、マンチカン1,480g・ミヌエット1,368g・ノルウェージャン1,632gです。8割の子は、マンチカンが1,127〜1,895g、ミヌエットが1,049〜1,830gに入ります。16週以降は記録が減るので、参考の数字です。減っている、増えない週が続くときは、動物病院に相談してください。
Q5. 体重は週に何回量ればいいですか?
回数の決まりを示した公表データは、私たちが調べた範囲では見つかりませんでした。ロイヤルカナンは、固形食を始めるまでは毎日、生後2ヶ月ごろからは毎週または2週間ごと、PECOは週に1回くらいと書いていて、幅があります。ご家庭では、毎回同じ条件で量れる頻度(週1回など)から始め、減ったときや食欲が落ちたときに追加で量る方法が続けやすいと考えています。
まとめ|まず「何週の子か」を確かめて、先週と比べる
当社の記録では、生後2ヶ月(8週)の中央値は品種ごとに約570〜730g(取扱9品種の合算は654g)、8割の子は約420〜920gです。1kgに届くのは3ヶ月(12週)ごろで、オスは生まれた日から約5%、3ヶ月で約10%重くなります。他のサイトの「2ヶ月で950g〜1kg」は、当社の記録では10〜12週の数字でした。
体重は、数字の大小より、先週と比べて増えているかを見てください。迷ったときは、動物病院に相談してください。
品種ごとの特徴は品種一覧に、マンチカン・ミヌエット・ラグドール・サイベリアン・ブリティッシュショートヘア・ラガマフィン・エキゾチックショートヘア・アメリカンショートヘアの各ページがあります。いま掲載している子猫は子猫一覧で、お迎えまでの手順はお迎えの流れで見られます。見学は事前予約制です。
出典
- Flowens Cat の子猫の体重の記録(育成管理表の体重の欄。取扱9品種・4,240頭分、2026年10月3日に集計)。測った日は記録しておらず、生後0・1日と1週ごとの列に残る体重を集計した。記録の欠けた子と打ち間違いは除外した。百分位は線形補間(Excel の PERCENTILE.INC と同じ方法)
- Salt C, German AJ, Henzel KS, Butterwick RF. Growth standard charts for monitoring bodyweight in intact domestic shorthair kittens from the USA. *PLoS One.* 2022;17(11):e0277531. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36409712/ (抄録で確認。研究用の群れの子猫507頭のうち206頭(49%)が最初の位置から2本以内にとどまったこと、8〜78週の成長曲線であること、著者が臨床での有用性は今後の課題としていることを引用)
- DiGangi BA, Graves J, Budke CM, Levy JK, Tucker S, Isaza N. Assessment of body weight for age determination in kittens. *J Feline Med Surg.* 2020;22(4):322-328. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30982390/ (抄録で確認。週齢ごとの的中率と、10週までという結論を引用)
- Moik K, Kienzle E. Birth weight and postnatal growth of pure-bred kittens. *Br J Nutr.* 2011;106 Suppl 1:S32-4. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22005433/ (抄録で確認。ブリーダー提供のデータによるノルウェージャンの出生時体重106gを引用)
- Mugnier A, Cane T, Gaillard V, Grellet A, Chastant S. Birth weight in the feline species: Description and factors of variation in a large population of purebred kittens. *Theriogenology.* 2022;190:32-37. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35914349/ (抄録で確認。15品種3,547頭、品種が出生時体重の変動の25%を説明、オスがメスより重いことを引用)
- Mugnier A, Gaillard V, Chastant S. Impact of compensatory growth on survival in newborn kittens. *Front Vet Sci.* 2024;11:1419383. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39021408/ (抄録で確認。193猫舎・5,504頭、生後2日までの体重減少が2ヶ月までの死亡のリスク因子であることを引用)
- Opsomer H, Liesegang A, Brugger D, Wichert B. Growth Curves and Body Condition of Young Cats and Their Relation to Maternal Body Condition. *Animals (Basel).* 2022;12(11):1373. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35681836/ (抄録で確認。オスが生後3ヶ月ごろからメスより重いことを引用)
- ロイヤルカナン「子猫の発育と成長の段階をたどる」(ブラウザのタブの表題は「誕生から成猫になるまでの子猫の発育」) https://www.royalcanin.com/jp/cats/kitten/kitten-development-from-birth-to-adulthood (「生後数週間は10g〜20gの増加が普通」「4〜5か月で体重が最も急激に増加し、週に約100g」を引用。数字の出典の記載なし)
- ロイヤルカナン「子猫の体重の増え方と適切な食事について」 https://www.royalcanin.com/jp/cats/kitten/how-to-help-your-kitten-stay-in-shape (固形食を始めるまでは毎日、生後2ヶ月ごろからは毎週または2週間ごとに体重を量る記述を引用)
- PECO「生後2ヶ月の仔猫の体重、どれくらい?」(2021年8月17日更新) https://peco-japan.com/50213 (2ヶ月550〜700g、体重測定は週に1回くらいを引用。体重の数字の出典の記載なし)
- PECO「今は生後何ヶ月? 仔猫の年齢の見分け方について」(2021年11月22日更新) https://peco-japan.com/54057 (2ヶ月950g〜1.0kg、1ヶ月400〜500g、3ヶ月1.0〜1.5kgを引用。体重の数字の出典の記載なし)
- ヒルズペット「成猫はいつから?子猫の体重変化と成長過程を徹底解説」(2026年7月30日表示) https://www.hills.co.jp/cat-care/routine-care/growth (月齢別の体重の表を引用。出典・調査名の記載なし)
- ねこちゃんホンポ「子猫の体重を月齢ごとに紹介!」(2020年10月14日更新) https://nekochan.jp/cat/article/3360 (月齢別の体重と、1日10g〜30gの記述を引用。体重の数字の出典の記載なし)
- ねこのきもち WEB MAGAZINE「月年齢別【猫の適正体重早見表】何kgから肥満?測定方法から予防まで解説」(2018年11月1日更新) https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=13220 (2ヶ月約950g〜1.0kgなどを引用。「猫の栞」を参考として記載)
- ワンちゃん猫ちゃん健康ガイド「子猫の体重はどのくらい?適正体重や肥満の目安などを解説!」(2024年11月22日表示) https://woofwoof.jp/column/kitten-weight/ (「毎日10g以上増えます」の記述と3ヶ月1.0〜1.5kgを引用。体重の数字の出典の記載なし)
- アニコム損保「猫の体重はどれくらいが標準?何キロからが肥満?」(猫の栞) https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/386.html (月齢別体重の表が、生後0週・1週・1ヶ月・3ヶ月・12ヶ月の5段階であることを2026年10月3日に確認)
- 環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売!」 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/stp56/ (動物愛護管理法第22条の5。出生後56日を経過しない犬猫の、販売のための引渡し・展示の禁止を確認)
ネット上の記事は、いずれも2026年10月3日に開いて、体重の数字と出典の記載の有無を確かめました。
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。








