
いま140頭の子猫がお迎えを待っています
生後2〜5か月の子が中心 | 写真と親猫の検査記録つき
募集中の子猫を見る ›目次ひらく(全14章)
- 01子猫の食事ジャーニー全体図|ミルクからドライまで何が変わるか
- 02ミルク期(誕生〜生後3〜4週)の量と回数の目安
- 03離乳食〜ドライ移行期(生後3〜8週)の量と回数の目安
- 04月齢×体重別の1日のごはん量テーブル(ドライ定着後の早見表)
- 05自分でグラム数を計算する3ステップ
- 061日のごはんの回数はどう決める?月齢別の考え方
- 07ドライ・ウェット・併用のカロリー管理
- 08量が足りているかの見極め方
- 09与えすぎ・足りないサインの見分け方
- 10避妊・去勢後のごはんの量はどう変わる?
- 11大型種(ノルウェージャン・ラグドール・サイベリアンなど)の注意点
- 12Flowens Cat でお迎え時にお伝えするごはんの量について
- 13よくある質問
- 14まとめ
監修:Flowens Cat ブリーダー(動物取扱業登録取得・関東7・中部3の全国10拠点)/ 2026年10月更新
子猫のごはんの量の目安(100gあたり350kcalのドライフード・1日の合計):当社の子猫の体重の中央値で計算すると、2ヶ月(654g)約36g・3ヶ月(1,055g)約52g・4ヶ月(1,506g)約68g・5ヶ月(2,134g)約88g。当社の記録が少ない6ヶ月以降は、ロイヤルカナンが示す体重の目安で計算して、5〜6ヶ月(2.3〜2.9kg)約93〜111g・7〜12ヶ月(3.1〜4kg)約93〜113g。量は「安静時のカロリー×成長期の係数÷フードのカロリー」で出した出発点です。ロイヤルカナンの給与量表をカロリーに直して同じ体重で比べると、4ヶ月以降は表のほうが少なく、7ヶ月以降は差が大きくなります。ミルク期は体重(g)×0.20〜0.26mlが1日総量の基準。最後は週1回の体重計測で量を調整するのが最も確実です。
子猫の食事ジャーニー全体図|ミルクからドライまで何が変わるか
子猫のごはんの量を調べるとき、多くのサイトが「ドライフードの場合○○g」から始まりますが、生後1〜2ヶ月の子猫はまだドライフードを食べていません。まず、食事ジャーニー全体を俯瞰してから、各フェーズの量・回数に入ります。
| フェーズ | 月齢の目安 | 食事内容 | この記事での扱い |
|---|---|---|---|
| ミルク期 | 誕生〜生後3〜4週 | 母乳または子猫用ミルクのみ | 本記事で概要→詳細は子猫のミルク量・回数・与え方 |
| 離乳食期 | 生後3〜8週 | ミルク+ペースト状ウェット | 本記事で概要→詳細は子猫のドライフードはいつから |
| ドライ移行期 | 生後2〜3ヶ月 | ふやかしドライ〜そのままドライへ | 本記事で概要→詳細は子猫のドライフードはいつから |
| キトンドライ定着期 | 生後3〜12ヶ月 | キトン用ドライフード中心 | 本記事でメイン解説 |
| 成猫食移行期 | 生後12ヶ月〜 | 成猫フードへ切り替え(大型種は1歳半ごろ以降が目安) | 本記事末尾で解説 |
ミルク期(誕生〜生後3〜4週)の量と回数の目安
誕生直後から生後3〜4週齢まで、子猫はミルクのみで育ちます。母猫がいれば母乳が最善ですが、母猫不在・母乳不足・衰弱した子猫は子猫専用の人工乳(粉ミルク)での人工哺育が必要です。
ミルクの1日総量の目安
体重(g) × 0.20〜0.26(ml)が1日総量の目安です(出典:PMC 2022年「Feline neonatology」)。たとえば体重120gの子猫なら1日24〜31ml、体重200gなら40〜52mlが基準値です。
| 週齢 | 1回の授乳量の目安 | 授乳回数 |
|---|---|---|
| 0〜1週齢 | 2〜3ml | 1日7〜8回(2〜3時間おき) |
| 1〜2週齢 | 5〜7ml | 1日6〜7回 |
| 2〜3週齢 | 7〜10ml | 1日5〜6回 |
| 3〜4週齢 | 10〜13ml | 1日5回(離乳食を少量試し始める) |
離乳食〜ドライ移行期(生後3〜8週)の量と回数の目安
生後3〜4週に乳歯が生え始めると離乳食が始まります。この時期は「量の正確な管理」より「食形態の段階的な移行」が最優先です。
離乳食〜ドライ移行のタイムライン
| 週齢 | 食事内容 | ミルクの割合 |
|---|---|---|
| 3〜4週齢 | ミルク+子猫用ミルクでのばしたペースト状ウェット | ほぼミルク中心 |
| 4〜6週齢 | ウェット中心・ドライを少量混ぜ始める | ミルク50〜70% |
| 6〜8週齢 | ウェット主食・ふやかしドライを増量 | ミルク20〜30% |
| 8〜10週齢 | ふやかしたドライ中心へ移行 | ミルク不要 |
ふやかさないドライへの切り替えは、2回目のワクチンのあと(だいたい生後80日ごろ)からをお勧めしています。上の表は一般的な目安なので、その子の食べ方に合わせて、少し後ろにずらして構いません。
離乳食の作り方・ふやかしの具体的な手順・食べない時の対処法は子猫のドライフードはいつからで詳しく解説しています。
月齢×体重別の1日のごはん量テーブル(ドライ定着後の早見表)

下の早見表は、当社の子猫の体重の中央値(2〜5ヶ月)に、この記事の計算式(後述の「自分でグラム数を計算する3ステップ」)を当てはめて出した1日の合計量です。当社の記録の頭数が少ない6ヶ月以降は、ロイヤルカナンが示す体重の目安で計算しています(表の下2行)。フードは100gあたり350kcalのドライで計算しています。
| 月齢 | 体重の目安 | 係数 | 1日のカロリー | 1日の量(350kcal/100gのドライ) | 1日のごはんの回数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2ヶ月(8週・お迎え直後) | 654 g(当社の中央値) | 2.5 | 約127 kcal | 約36 g | 4〜5回 |
| 3ヶ月(12週) | 1,055 g(当社の中央値) | 2.5 | 約182 kcal | 約52 g | 4回 |
| 4ヶ月(16週) | 1,506 g(当社の中央値) | 2.5 | 約238 kcal | 約68 g | 4回 |
| 5ヶ月(22週) | 2,134 g(当社の中央値) | 2.5 | 約309 kcal | 約88 g | 3〜4回 |
| 5〜6ヶ月(ロイヤルカナンの目安) | 2.3〜2.9 kg | 2.5 | 約327〜389 kcal | 約93〜111 g | 3〜4回 |
| 7〜12ヶ月(ロイヤルカナンの目安) | 3.1〜4.0 kg | 2.0 | 約327〜396 kcal | 約93〜113 g | 2〜3回 |
- 体重の目安:2〜5ヶ月は、当社の子猫の体重の記録(取扱9品種・4,240頭分)から出した、その週の中央値です。2ヶ月=8週(生後56日)、3ヶ月=12週(84日)、4ヶ月=16週(112日)、5ヶ月=22週(154日)で、取扱9品種を合わせた数字です(頭数は、8週3,713頭・12週1,218頭・16週668頭・22週180頭。12週以降はお迎えが決まっていない子の記録が中心になります)。表の下2行は、ロイヤルカナン(日本)公式「子猫のご飯」の給与量の表に書かれている体重です(5〜12ヶ月は「キトン」の表から)。同じ月齢で比べると、ロイヤルカナンの表の体重(2ヶ月1.0kg・3ヶ月1.3kg・4ヶ月2.0kg)は、当社の中央値より約0.2〜0.5kg重く、その理由は確かめられていません。同じ月齢でも品種や性別で体重はかなり違うので、表の月齢ではなく、いまの体重で計算し直すのが基本です
- 1日のカロリー:70 × 体重(kg)^0.75 × 係数。係数は6ヶ月までがMSD獣医マニュアルの「健康な子猫」の2.5、7ヶ月以降は2.0です(理由は後述のステップ2)
- 1日の量:1日のカロリー ÷ 350 × 100。フードのカロリーが違うときは「表の量 × 350 ÷ フードの100gあたりのkcal」で直します。たとえば400kcalのフードなら表の約0.88倍で、2ヶ月なら約32gです
ロイヤルカナンの給与量(商品の例)と比べると
ロイヤルカナンは自社フードの1日の給与量を、月齢と体重の目安つきで公開しています(ドライフードのみを与える場合)。カロリーに直して、この記事の計算と並べました(比べやすいように、ロイヤルカナンの表と同じ体重で計算し直しています)。
| ロイヤルカナンの表 | 体重 | 1日の給与量 | カロリーに直すと | この記事の計算(同じ体重) |
|---|---|---|---|---|
| マザー&ベビーキャット 2ヵ月 | 1 kg | 45 g | 約199 kcal | 約175 kcal(50 g) |
| マザー&ベビーキャット 3ヵ月 | 1.3 kg | 57 g | 約252 kcal | 約213 kcal(61 g) |
| マザー&ベビーキャット 4ヵ月 | 2 kg | 61 g | 約270 kcal | 約294 kcal(84 g) |
| キトン 3〜4ヵ月 | 1.3〜2 kg | 61〜67 g | 約248〜273 kcal | 約213〜294 kcal(61〜84 g) |
| キトン 5〜6ヵ月 | 2.3〜2.9 kg | 70〜67 g | 約285〜273 kcal | 約327〜389 kcal(93〜111 g) |
| キトン 7〜12ヵ月 | 3.1〜4 kg | 65〜51 g | 約265〜208 kcal | 約327〜396 kcal(93〜113 g) |
グラム数が違って見える一番の理由は、フードの濃さです。 ロイヤルカナンの2商品は100gあたり407〜442kcalで、この記事の計算に使った350kcalより濃いので、同じカロリーでもグラム数は少なくなります。
ただ、カロリーに直しても一致はしません。 2〜3ヶ月はロイヤルカナンのほうが多く、4ヶ月以降は計算のほうが多くなり、7〜12ヶ月では計算がロイヤルカナンの約1.2〜1.9倍です。ロイヤルカナンは「生後4ヵ月から12ヵ月の子猫では、体重あたりの必要エネルギーが相対的に減少」し、食べる量は「生後5~6か月をピークに、それ以降はゆるやかに減少」すると説明しています。係数を1つ掛けるだけの計算式では、この下がり方までは表せません。
どちらが正しいというより、どちらも出発点です。MSD獣医マニュアルは、同じ体重でも計算より30%ほど多く必要な子・少なくて済む子がいるとしています。お迎え直後は前の環境と同じ量から始め、その後は週1回の体重計測で増え方を見て調整してください。 7ヶ月以降は計算とロイヤルカナンの差が大きいので、計算の量は多めの上限と考え、体重とボディコンディション(後述)を見ながら使ってください。
月齢ごとのポイント補足
#### 生後2ヶ月(お迎え直後)
胃袋が非常に小さく、1回に大量に食べると消化不良・嘔吐のリスクがあります。この月齢の1日の体重増加は10〜30gとよく紹介されますが、出典は示されておらず、生後2ヶ月に限った公表データは確認できませんでした。当社の記録では、6週から8週の1週間の増加量の中央値は77〜86g、1日あたり約11〜12gでした(取扱9品種を合わせた、同じ子の連続する2つの週の比較で、各区間3,482〜3,538頭)。子による幅も大きく、7→8週の下位25%の境目は48g(1日約7g)です。体重を定期的に量ることで「ちゃんと食べられているか」が確認できます。お迎え直後は環境ストレスで食欲が落ちることがあるため、最初の3日間は前の環境と同じフード・同じ量でスタートしましょう。
#### 生後3〜4ヶ月
成長が最も著しい時期で、食欲も旺盛になります。当社の記録でも、体重の中央値は3ヶ月(12週)の1,055gから4ヶ月(16週)の1,506gへと、約450g大きくなります(週ごとに記録の残る子が入れ替わるため、同じ子を追った増え方ではありません)。この時期はごはんの量を多めに設定しても「太りすぎ」より「食べ足りない」のリスクのほうが大きい。
#### 生後5〜6ヶ月
発情・去勢手術を検討し始める時期と重なります。ロイヤルカナンは、食べる量はこの5〜6ヶ月がピークで、その後はゆるやかに減っていくと説明しています。食事回数は4回→3回へ移行の目安時期ですが、「5ヶ月になったから即3回」ではなく体重の増加ペースと個体の食欲を見ながら判断してください。手術前後のごはんの量の管理については後述の「避妊・去勢後のごはんの量」セクションを確認してください。
#### 生後7〜12ヶ月
消化器官が成熟し、まとまった量を1回で処理できるようになります。成長のペースが落ち着いてくるため、早見表でもこの時期から係数を2.5から2.0に下げています。12ヶ月(1歳)に近づくにつれ成猫フードへの切り替えを検討しますが、大型種は例外です(後述)。
自分でグラム数を計算する3ステップ

ほぼすべての育猫サイトが「体重(kg)×〇〇kcal」で説明を止めていますが、読んだ後に「で、何グラム与ければいいの?」という疑問が残ります。以下の3ステップなら、実際のグラム数まで計算できます。
ステップ1:安静時エネルギー要求量(RER)を計算する
RER(kcal)= 70 × 体重(kg)^0.75計算が難しければ、以下の簡易式で代替できます。ただしMSDによると、この簡易式は体重2kg超〜45kg未満の動物向けです。体重2kg以下の子猫には使えないので、その場合は上の式で計算します。
RER(kcal)≈ 体重(kg) × 30 + 70出典:MSD Veterinary Manual「Nutritional Requirements of Small Animals」(2026年9月確認)、Peace-Winds NPO「猫の食事量はどれくらい?」(2024年確認)
ステップ2:1日エネルギー要求量(DER)を計算する
RERにライフステージ係数(DER係数)を掛けます。
| ライフステージ | DER係数 | 出典 |
|---|---|---|
| 子猫(〜6ヶ月) | 2.5 | MSD獣医マニュアル(健康な子猫) |
| 子猫(7〜12ヶ月) | 2.0 | PNA(成長期2〜3の下限) |
| 避妊・去勢済みの成猫 | 1.2 | MSD獣医マニュアル |
| 妊娠中の母猫 | 2〜3 | PNA |
| 授乳中の母猫 | 2〜6 | PNA |
DER(kcal)= RER × DER係数子猫の係数について。 MSD獣医マニュアルの表は「健康な子猫」を月齢で分けず、2.5としています。一方、9つの獣医系団体の共同組織であるPet Nutrition Alliance(PNA)の資料「Calculating Calories Based on Pet Needs」は、成長期の係数を2〜3とし、子猫は幼いほど必要なエネルギーが多く、生後4ヶ月ごろから成長しきるまで下がっていくと説明しています。欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の栄養ガイドライン(2021年版)も、子猫に必要なエネルギーを成猫の維持量の「4ヶ月まで2.0〜2.5倍、4〜9ヶ月1.75〜2.0倍、9〜12ヶ月1.5倍」としていて、月齢が進むほど倍率が下がります。
そこでこの記事では、6ヶ月まではMSDの2.5で計算し、ロイヤルカナンが食べる量のピークとする5〜6ヶ月を過ぎた7ヶ月以降は、PNAの幅の下限の2.0に下げています。なお、4ヶ月までを3.0で計算する動物病院もあります(池田動物病院「猫の食事量の計算方法|子猫(生後0~4か月)」)。その場合は早見表の量の1.2倍になり、2〜3ヶ月ではロイヤルカナンの給与量をカロリーに直した値に近くなります。
出典:MSD・PNA・FEDIAF・池田動物病院のいずれも2026年9月確認。PNAは、個々の猫の必要量は計算値から最大50%ずれることがあり、計算式もフードのパッケージの給与量も出発点として使うよう書いています。
ステップ3:DERをグラムに変換する
フードのパッケージに「100gあたり○○kcal」と記載されています。この数値を使います。
1日の給与量(g)= DER(kcal) ÷ フードのkcal/100g × 100
計算例(体重1.3kg・3ヶ月の子猫)
見出しの「3ヶ月」は、ロイヤルカナンの給与量表で体重1.3kgが3ヶ月とされていることによります。当社の記録では、3ヶ月(12週)の体重の中央値は1,055gで、中央値が1.3kgに近づくのは14〜15週(3ヶ月半)です。1,055gの子なら、同じ計算で1日約52gになります。
- RER = 70 × 1.3^0.75 ≒ 85 kcal(体重2kg以下なので、簡易式ではなく上の式を使います)
- DER = 85 × 2.5 ≒ 213 kcal
- フードが350 kcal/100gの場合:213 ÷ 350 × 100 = 約61g
- よって「体重1.3kgの子猫に350kcalフードを与えるなら、1日約61gが目安」
計算で出る量はあくまで出発点です。成長段階や活動量によって必要な量は変わるため、まず約61gからスタートし、週1回の体重計測で増減を見ながら調整してください。
1日のごはんの回数はどう決める?月齢別の考え方
「月齢が上がれば回数を減らす」は正しいですが、体重・食欲・個体差の3軸で判断するのが正確です。月齢だけで機械的に決めると、食べ足りない・食べすぎどちらの失敗も起きます。
| 月齢 | 推奨回数 | 根拠 |
|---|---|---|
| 〜3ヶ月 | 4〜5回 | 胃袋が小さく1回量を少なくする必要あり |
| 3〜5ヶ月 | 4回 | 成長期のカロリー需要が高い |
| 5〜6ヶ月 | 3〜4回 | 消化器が発達してきた段階 |
| 7〜9ヶ月 | 3回 | 池田動物病院ガイドライン参照 |
| 10〜12ヶ月 | 2〜3回 | 成猫スタイルへの移行期 |
| 1歳以降 | 2回 | 成猫の標準的なごはんの回数 |
「6ヶ月から1日3回」と書くサイトと「4ヶ月から3〜4回」と書くサイトが混在します。これは各社のフードの消化性・カロリー密度の違いや、記事執筆時の根拠文献の違いによるものです。月齢の目安はあくまで参考で、最終的には体重計測の結果でごはんの量・回数を調整することが唯一の正解です。
ドライ・ウェット・併用のカロリー管理

フードタイプが変わるとカロリー密度が大きく違うため、「グラム数が同じ=カロリーが同じ」とはなりません。必ずkcalで換算して合計量を管理してください。
| フードタイプ | 水分量の目安 | カロリー密度(100g換算) | 管理のポイント |
|---|---|---|---|
| ドライフード | 約10% | 350〜420 kcal | 計量しやすく保存も楽 |
| ウェットフード | 75〜85% | 80〜120 kcal | 水分補給も兼ねる・食欲不振時に有効 |
| 半生タイプ | 25〜40% | 250〜320 kcal | 中間特性・密封保存が必要 |
併用する場合の計算例
目標カロリーが250 kcalの子猫に「ドライ + ウェット」を与える場合:
- ドライフード(350 kcal/100g)を30g → 105 kcal
- 残り145 kcalをウェット(100 kcal/100g)で補う → 145g
合計カロリー:250 kcal(目標通り)
併用は計算ミスが起きやすいため、週1回の体重計測で増減を確認する習慣が特に重要になります。詳しい健康チェックは健康管理ページもご参照ください。
ウェットフードを与えることで自然な水分摂取量が増え、泌尿器系トラブルの予防につながるメリットもあります。ウェットフードの保存期間・選び方・ドライとの比率については子猫のドライフードはいつからで詳しく解説しています。
量が足りているかの見極め方

「体重の増加が続いているか」と「ボディコンディションスコアが適正か」の2軸でチェックするのが最も信頼できます。
週1回体重計測の具体的な方法
「体重を計りましょう」と言うサイトは多いですが、「どうやって計るか」を説明しているところはほとんどありません。Flowens Cat では、子猫の体重を基本的に週1回、ごはんの前に測っています。ご家庭でも、次のように測ると比べやすくなります。
用意するもの: デジタルのキッチンスケール + キャリーバッグ(またはかご)
- 空のキャリーをスケールに乗せ、表示を「0」にリセット(風袋引き)
- そのままキャリーに猫を入れ、体重を読む
- 週1回、ごはんの前に測る(毎回そろえると、増え方を比べやすい)
- 数値を手帳やスマホメモに記録する
体重を毎週記録することで、「徐々に痩せてきている」「急に増えすぎた」というトレンドが見えてきます。数値のトレンドこそがごはんの量を調整する判断材料です。
体重の増え方の目安
| 時期 | 増え方の目安 |
|---|---|
| 生後4週まで(母乳・ミルク期) | 1日10〜30g(ロイヤルカナンの記載)。当社の記録の中央値は1日約8〜12g |
| 生後4〜8週ごろ | 当社の記録の中央値は1日約9〜12g(1週間で61〜86g) |
| 生後4ヶ月ごろまで | 成長のスピードが急な時期(早見表の中央値では2ヶ月654g→4ヶ月1,506g) |
| 生後4〜12ヶ月 | 増え方はだんだんゆるやかに(早見表のロイヤルカナンの目安では7〜12ヶ月で3.1kg→4kg) |
週ごとの増え方は個体差が大きいので、表の数字と合っているかより、毎週の記録で右肩上がりが続いているかを見てください。増えない週が続いたり、減ったりしたときは、量を見直すか獣医師に相談してください。
ボディコンディションスコア(BCS)で肥満・痩せを判定する
| BCS | 状態 | 見た目・触り方 |
|---|---|---|
| 1〜2 | やせすぎ | 肋骨・腰骨が丸見え、背骨が突出 |
| 3(理想) | 適正 | 肋骨が手で触れて分かる、ウエストのくびれがある |
| 4 | やや太め | 肋骨が分かりにくい、腰回りが丸くなってきた |
| 5 | 太りすぎ | 肋骨が触れない、お腹がたぷたぷしている |
与えすぎ・足りないサインの見分け方
食欲不振も食べすぎも、目安を持っていないと判断が遅れます。 次の表は、ご家庭で様子を見るときの目安です。研究や公的な基準で決まった数字ではありません。迷ったら、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
食欲が落ちたときの見方の目安
| 状態 | 見方 | 対応 |
|---|---|---|
| 様子見 | いつもより少し少ない食事が1回だけ | 次の食事で戻るか確認 |
| 要注意 | 少ない食事が続く | ごはんの内容を見直す・ウェットを足すなど |
| 受診を考える | 体重が減った(前回測ったときより軽い) | 元気・便・嘔吐など、ほかの様子と合わせて相談 |
| 早急に受診 | まったく食べない状態が続く/ぐったりしている | 体重や元気の有無に関わらず受診 |
食欲不振の主な原因別の対処
| 原因 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 環境ストレス | お迎え直後・引越し後 | 慣れるまで同じフード・量を維持 |
| フードへの飽き | 同じフードを長期継続 | ウェットを少量混ぜる |
| 発情の兆候 | 6ヶ月前後・鳴き声が増える | 自然に落ち着くか観察 |
| 発熱・体調不良 | 元気がない・毛並みが悪い | 体温確認→受診 |
| 歯の生え変わり | 4〜6ヶ月・口を痛そうにする | ふやかしフードを試す |
食べすぎのサインと対処法
- BCSが4〜5になっている
- 体重が月齢別の目安を大幅に上回っている
- 食後に嘔吐(大量・未消化)が頻繁
- 動くのを嫌がる・同月齢の他の子と比べて活動量が明らかに少ない
食べすぎの場合は1日の総量を10〜15%ずつ段階的に減らします(急に半分にしない)。おやつは総カロリーの10〜20%以内に収めてください(アイシア「猫のごはんのあげかた」では20%以内、池田動物病院では10%以内を推奨)。子猫期に極端な食事制限をすると成長障害のリスクがあるため、BCS4〜5が複数週続く場合はよくある質問への相談もご利用ください。
避妊・去勢後のごはんの量はどう変わる?

避妊・去勢手術後は「消費カロリーが減るのに食欲は増える」という状態になるため、同じ量を与え続けると肥満に直結します。
ロイヤルカナン公式サイト(日本)のデータ(2026年9月確認)によると:
- 避妊・去勢後のエネルギー消費量:約30%減少
- 避妊・去勢後の食欲:最大26%まで増加すると言われている
手術後の量の見直し方
手術後2〜4週間を目安に、以下を行うことをおすすめします。
- 現在の給与量から10〜20%削減(池田動物病院ガイドライン準拠)
- BCSを毎月確認し、BCS3を維持できているかチェック
- ステップ1〜3の計算で不妊去勢済み成猫のDER係数(1.2)を使って計算し直す
計算例(体重3kg・去勢済み成猫):
- RER = 3 × 30 + 70 = 160 kcal
- DER = 160 × 1.2 = 192 kcal
- フード350 kcal/100gなら:192 ÷ 350 × 100 = 約55g
「子猫の頃に90〜110g与えていたのに55gになるの?」と驚く方が多いですが、成長期と維持期ではエネルギー需要がこれだけ変わります。手術直後(1週間以内)は回復優先のため急な変更は避けてください。
大型種(ノルウェージャン・ラグドール・サイベリアンなど)の注意点

「1歳でキトン用フードを卒業」は中型種の基準です。Flowens Cat が扱う大型種では、この基準をそのまま適用すると成長期の栄養が不足するリスクがあります。
| 品種 | 体重(CFAの記述) | 成熟までの年数(CFAの記述) |
|---|---|---|
| ノルウェージャンフォレストキャット | 成熟したオス約5.4〜7.3kg(メス約4.1〜5.4kg) | 最長約5年 |
| ラグドール | オスは約9.1kg以上も珍しくない(メスは小さめ) | 大きさと体重が完成するのは4歳 |
| サイベリアン | 成熟したオス約5.4〜8.2kg(メス約3.6〜5.4kg) | 多くは3歳まで(5年かかることもある) |
大型種は成熟までに時間がかかるので、1歳になったからと成猫用に切り替えると、まだ成長の途中なのに維持期のカロリーに下がってしまうことがあります。体重の伸びが落ち着くまで(目安として1歳半ごろまで)はキトン用フードを続け、切り替えるときは体重の変化を見ながら少しずつ移すと安心です。
ラグドールは食欲旺盛な個体が多く、成長期に量を抑えすぎると全体的なストレスから行動問題が生じることもあります。「体重・月齢・BCS」の3軸で毎月確認しながら、フードの切り替えタイミングを判断することをおすすめします。
マンチカンは短足で活動量に個体差があり、同月齢の他品種より少なめの設定が必要な場合があります。
各品種の詳細はノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・サイベリアンの品種ページもご参照ください。
Flowens Cat でお迎え時にお伝えするごはんの量について
Flowens Cat では、お渡しのときに、その子が食べているごはんと量をお伝えし、当社が作った飼育説明書にも書いてお渡ししています。
この情報があることで、お迎え初日から計算なしで適切な量を与えられます。フードを変更する場合も、お伝えした量を「基準カロリー」として上述の3ステップ計算に当てはめてください。
また当キャッテリーでは60日間の生体保証を設けています。食欲不振・体重減少・消化器症状が続く場合はご相談ください。お迎えの流れでも保証内容を詳しく説明しています。
お迎えを検討中の方は子猫一覧も合わせてご覧ください。
よくある質問
Q1. 子猫のごはんはいつ頃から「ミルクから卒業」できますか?
A. 生後8〜10週(2〜2.5ヶ月)頃が目安です。乳歯が十分に生えそろい、ふやかしたごはんをしっかり食べられるようになったらミルク卒業のサインです。ただし個体差があり、7週齢で移行できる子もいれば10週齢まで時間がかかる子もいます。Flowens Cat では、ふやかしごはんを食べられる子をお渡ししています。授乳回数や卒乳判定の詳細は子猫のミルク量・回数・与え方をご覧ください。
Q2. 子猫はいつまでキトン用フードを食べるべきですか?
A. 一般的な中型種は生後12ヶ月(1歳)を目安に成猫フードへ移行します。ただしノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・サイベリアンなど大型種は成熟までの期間が長く、CFAの記述では3〜5年かかるとされており、1歳を過ぎてもまだ成長の途中です。目安として1歳半ごろまではキトン用フードを続けると安心です。移行時期は体重の伸びが安定して止まったことを確認してから判断するのが確実です。
Q3. 生後3ヶ月の子猫に1日何グラム与えればいいですか?
A. 体重によります。当社の記録では、生後3ヶ月(12週)の体重の中央値は1,055g(8割の子が760〜1,368g)です。1,055gの場合、安静時エネルギー要求量は約73 kcal(70×1.055^0.75)、子猫の係数2.5をかけた1日の目標カロリーは約182 kcal。フードが350 kcal/100gなら182÷350×100 = 約52gです(760gなら約41g、1,368gなら約63g)。ロイヤルカナンの給与量表では生後3ヶ月の体重は1.3kgで、同じ計算なら約61g。体重1.0kgなら50gです。フードのカロリーが違えば量も変わるので、この記事の「自分でグラム数を計算する3ステップ」にご自分の子猫の体重とフードのカロリーを当てはめてください。
Q4. 食欲不振はいつ病院に連れて行くべきですか?
A. 少ない食事が続くときや、体重が前回より減っているときは、受診を考えてください。まったく食べない状態が続く場合や、元気がない・ぐったりしているなどの様子が伴う場合は、早急に受診してください。研究や公的な基準で決まった数字はないので、迷ったら早めに相談するのが安全です。子猫(特に3ヶ月以下)は低血糖になるリスクがあるため、成猫より早めの判断が必要です。
Q5. 避妊・去勢手術後はすぐに量を減らすべきですか?
A. 手術直後(1週間以内)は回復優先のため急な変更は避け、2〜4週間後を目安に10〜20%削減してください。ロイヤルカナン公式データでは術後のエネルギー消費が約30%減少するため、同じ量を与え続けると肥満リスクが高くなります。術後は不妊去勢済み成猫のDER係数(1.2)を使った計算(本記事の3ステップ)で適切な量を算出してください。
Q6. パッケージの給与量表と計算式の結果が違います。どちらを使うべきですか?
A. どちらも「目安」に過ぎません。パッケージの量はそのフードのカロリー密度と平均的な猫の体重に基づいた参考値です。計算式(RER/DER)は理論値です。実際には週1回の体重計測でBCS3を維持できるよう微調整するのが最も正確です。どちらかに固執せず、体重の推移を最終的な判断基準にしてください。
Q7. 多頭飼いで一頭だけ食べる量が少ないです。どうすればいいですか?
A. 多頭飼いでは食べの早い子が他の子の分まで食べてしまうケースが多いです。食器を別の部屋・別のスペースに置いて食事させるのが最も確実な解決策です。少ない側の子を個別に体重管理することも忘れずに。多頭飼い管理のコツはよくある質問に詳しく掲載しています。
Q8. 離乳食からドライへの移行がうまくいきません。ふやかしのコツは?
A. ふやかしは40〜50度のぬるま湯でドライフードを5〜10分浸け、元の体積の1.5〜2倍程度に膨らませるのが目安です。最初は9割ふやかし・1割そのままから始め、2週間かけてそのままドライ100%に移行します。食べない場合はウェットフードを少量混ぜることで匂いと食感が改善されます。移行の具体的な手順は子猫のドライフードはいつからで詳しく解説しています。
まとめ
子猫のごはんの量は「月齢・体重・フードのカロリー密度」の3要素から計算で割り出せます。100gあたり350kcalのドライなら、当社の子猫の体重の中央値で計算して、2ヶ月(654g)で約36g、3ヶ月(1,055g)で約52g、4ヶ月(1,506g)で約68g、5ヶ月(2,134g)で約88gが計算上の出発点です。フードのパッケージの給与量とは違うことがあるので、どちらも目安として扱ってください。ミルク期から離乳食・ドライへの移行は食形態が大きく変わるため、各フェーズの特性を理解した上で対応することが大切です。
ドライ定着後はパッケージの給与量表を参考にしながら、週1回の体重計測とBCSチェックで細かく調整することが健やかな成長を支える最短ルートです。食欲不振は、少ない食事が続くときや、体重が前回より減っているときに、受診を考えてください。研究や公的な基準で決まった数字はないので、迷ったら早めに相談するのが安全です。
Flowens Cat では、お迎え時にその子が食べているごはんと量をお伝えし、60日間の生体保障のもとお迎え後の体調変化にもご相談いただけます。お迎えを検討中の方はお迎えの流れと子猫一覧をご覧ください。
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- 子猫お迎え初日ガイド — 初日の過ごし方と食事の開始手順
- 子猫の健康管理チェックリスト — 体重以外の健康サインの見方
出典
- Royal Canin(ロイヤルカナン日本公式)「子猫のご飯」(2026年9月確認)
- MSD Veterinary Manual「Nutritional Requirements of Small Animals」(2026年9月確認)
- Peace-Winds NPO「猫の食事量はどれくらい?」(2024年確認)
- 池田動物病院「生後5〜12か月の子猫の栄養」(2024年確認)
- アイシア株式会社「猫のごはんのあげかた」(2024年確認)
- PMC「Feline neonatology: From birth to commencement of weaning – what to know for successful management」(2024年確認)
- Pet Nutrition Alliance「Calculating Calories Based on Pet Needs」(PDF)(2026年9月確認)
- FEDIAF「Nutritional Guidelines」2021年10月版(PDF)(2026年9月確認)
- 池田動物病院「猫の食事量の計算方法|子猫(生後0~4か月)」(2026年9月確認)
- ロイヤルカナン「マザー&ベビーキャット」商品ページ・「キトン」商品ページ(2026年9月確認)
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。








