TL;DR: 子猫の歯は生後3〜7ヶ月で乳歯26本から永久歯30本へ生え変わります。この時期に噛みたがる・よだれ・血のサインを知り、乳歯が残った場合の受診タイミングと歯ブラシ慣らしの始め方を押さえておきましょう。
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子猫の歯の生え変わりはいつ?時期の全体像
結論から:生後3〜7ヶ月が生え変わりの期間で、7ヶ月頃までに永久歯30本が揃うのが標準です。
子猫は生後2〜4週で乳歯が生え始め、生後6〜8週には乳歯26本が出揃います。その後、生後3ヶ月頃から永久歯への生え変わりがスタートし、7ヶ月前後に完了するのが一般的です。
乳歯と永久歯の本数の違いを知っておくと、生え変わりの確認がしやすくなります。
| 種類 | 本数 | 生える時期 |
|---|---|---|
| 乳歯 | 26本 | 生後2〜8週 |
| 永久歯 | 30本 | 生後3〜7ヶ月 |
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生え変わり中のサイン|噛みたがる・血・よだれは正常?
結論から:噛みたがる・少量の出血・よだれの増加はすべて生え変わり中の正常なサインです。過度な出血や食欲低下が見られる場合は受診を検討してください。
乳歯が抜ける前後は歯茎が敏感になり、むず痒さから噛む頻度が増えます。これは噛み癖とは異なり、歯茎の不快感が原因です。
正常なサイン
- いつもより噛みたがる:歯茎のむず痒さを解消しようとする本能的な行動
- 乳歯が抜けた跡の少量の出血:歯茎が赤くなる程度は正常範囲
- よだれの増加:歯茎の刺激で唾液分泌が一時的に増える(よだれの詳細も参照)
- ドライフードを食べにくそうにする:歯茎が痛い時期は一時的にウェットフードを加えると食べやすい
受診を検討すべきサイン
- 出血量が多く止まらない
- 食欲がほぼない状態が1日以上続く
- 口を触ると強く嫌がる・痛みが強い様子
- 口臭が急に強くなった
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生え変わりの順序|切歯→犬歯→臼歯の流れ
結論から:切歯(前歯)から始まり、犬歯、前臼歯・後臼歯の順に生え変わります。月齢の目安を知っておくと、異常を早期に発見しやすくなります。
月齢別 生え変わりタイムライン早見表
| 月齢 | 生え変わる歯 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 生後3〜4ヶ月 | 切歯(前歯・上下12本) | 小さな乳歯がぐらつき始める |
| 生後4〜5ヶ月 | 犬歯(上下4本) | 特に上犬歯が目立って生え変わる |
| 生後5〜6ヶ月 | 前臼歯(上下10本) | 奥歯エリアが見えにくいため口を開けて確認 |
| 生後6〜7ヶ月 | 後臼歯(乳歯にはなかった新しい歯・4本) | 永久歯30本が完成する時期 |
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落ちた乳歯はどうすればいい?
結論から:落ちた乳歯は自然に飲み込んでも問題ありません。見つけた場合は記念に保管する方も多いですが、特別な処置は不要です。
多くの場合、乳歯は食事中やグルーミング中に自然に飲み込まれます。猫が乳歯を誤飲しても消化器に影響はなく、そのまま排出されます。
床で乳歯を見つけた場合は、小さな半透明の牙状の歯であることが多いです。見つけたら、どの歯か(切歯・犬歯・臼歯)を記録しておくと、生え変わりの進み具合を把握しやすくなります。
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乳歯が残っている場合(乳歯遺残)|いつ受診すべき?
結論から:生後7ヶ月を過ぎて乳歯と永久歯が同じ場所に2本並んでいる場合は、乳歯遺残です。早めに動物病院へ相談してください。
乳歯遺残とは、永久歯が生えてきたにもかかわらず乳歯が抜けずに残ってしまう状態です。特に犬歯で起こりやすく、上あごの犬歯に注意が必要です。
乳歯遺残のリスク
- 歯並びが悪くなり、永久歯の咬合(かみ合わせ)が乱れる
- 乳歯と永久歯の間に食べかすが溜まりやすく、歯周病リスクが上がる
- 放置すると永久歯の根を傷める可能性がある
受診の目安
生後7ヶ月時点で「2本の歯が同じ場所に並んでいる」と気づいたら、ためらわずに動物病院へ。乳歯遺残は自然に抜けることもありますが、多くの場合は獣医師による抜歯処置が必要です。処置が早いほど永久歯への影響が少なく、麻酔下での処置も短時間で済みます。
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生え変わり期の噛み癖|どう対処する?
結論から:歯茎のむず痒さが原因の噛みは、噛んでもよいおもちゃへ誘導するのが最善策です。手で応じると「甘噛み」の癖が定着するリスクがあります。
生後3〜7ヶ月の生え変わり期は、噛む頻度が一時的に増えるのは避けられません。ただし、この時期の対応次第で将来の噛み癖に直結します。
生え変わり期の対処法
- おもちゃを活用する:ロープ素材のおもちゃや硬めのデンタルグッズを用意して、噛む対象を手・足から切り替える
- 手でじゃらさない:手を噛まれても「痛い」と声を出して手を遠ざけるだけにする
- 噛んだら遊びを止める:「噛む=遊びが終わる」を繰り返し学ばせる
甘噛みの対処法と噛み癖のしつけの詳細もあわせてご確認ください。生え変わりが落ち着く7ヶ月以降に噛み癖が残っている場合は、しつけアプローチを見直すサインです。
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歯ブラシを慣らすのに最適な時期
結論から:生え変わり中(生後3〜7ヶ月)は歯茎が敏感なため無理はせず、「口を触られることへの慣れ」を積み上げる時期として活用してください。本格的な歯磨きは永久歯完成後(生後8ヶ月以降)から始めるのが理想です。
生え変わり期は「歯磨きを教えるチャンス」でもあります。まだ歯磨きができなくても、口周りに触れる習慣を日常に組み込むだけで、永久歯完成後の本格ケアへの移行がスムーズになります。
月齢別 歯ブラシ慣らしのステップ
| 月齢 | やること |
|---|---|
| 生後2〜3ヶ月(お迎え直後) | 口周りに触れる練習のみ |
| 生後3〜7ヶ月(生え変わり期) | 猫用歯磨きペーストを舐めさせる・指で歯に触れる |
| 生後8ヶ月以降(永久歯完成後) | 歯ブラシを使った本格的な歯磨きを開始 |
| 1歳以降 | 週3〜5回を目標に習慣化・年1〜2回の口腔チェック |
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Flowens Cat の取り組み|お渡し前の口腔チェック
ブリーダーとして、お渡し前に全子猫の乳歯の状態・歯茎の健康を獣医師と連携して確認しています。
乳歯が揃っているか・歯茎の炎症がないか・生え方に異常がないかを確認したうえでお迎えいただけるため、お迎え後すぐに気になることがあれば安心してご相談ください。
生後2ヶ月頃の子猫の発達については生後2ヶ月の子猫ガイドもあわせてご覧ください。歯が生え揃ったばかりの可愛い時期の子猫は子猫一覧でご確認いただけます。日々の健康管理については健康管理ページもご参照ください。
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よくある質問(FAQ)
子猫の歯の生え変わりはいつ終わりますか?
生後7ヶ月頃に永久歯30本が揃うのが一般的です。個体差で6〜8ヶ月のばらつきがあります。8ヶ月を過ぎても乳歯が残っている場合は乳歯遺残を疑い、動物病院に相談してください。
乳歯が抜けたとき血が出ました。大丈夫ですか?
少量の出血であれば正常範囲です。歯茎が赤くなる・少し血が滲む程度は問題ありません。出血が多い・止まらない・食欲がない場合は獣医師に相談してください。
子猫が急によく噛むようになりました。なぜですか?
生後3〜7ヶ月の生え変わり期は、歯茎のむず痒さから噛む頻度が増えます。この時期の噛みは乳歯遺残などがなければ成長とともに落ち着きます。噛んでよいおもちゃへ誘導し、手や足を噛ませないようにしてください。
乳歯遺残はどんな状態ですか?自然に治りますか?
永久歯が生えたのに乳歯が抜けず、同じ場所に2本並んでいる状態です。自然に抜けるケースもありますが、生後7ヶ月以降も続く場合は獣医師に抜歯を依頼するのが安全です。放置すると歯並びや歯周病リスクに影響します。
歯の生え変わり中は何を食べさせればいいですか?
基本的には普段のフードで問題ありません。歯茎が痛そうにしていたり、ドライフードを嫌がったりする場合はウェットフードを一時的に加えてあげると食べやすくなります。生え変わりが落ち着けば元のフードに戻してください。
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まとめ|生え変わり期を「歯の健康の土台づくり」に活かす
子猫の歯の生え変わりは、生後3〜7ヶ月という短い期間に起きる重要な成長過程です。
- 乳歯26本 → 永久歯30本へ、切歯から始まり臼歯で完成
- 噛みたがる・少量の血・よだれは正常なサイン
- 生後7ヶ月以降に乳歯が残っていれば乳歯遺残として受診を
- 生え変わり期は「口を触られることへの慣れ」を積む絶好の機会
- 本格的な歯磨きは永久歯完成後(生後8ヶ月以降)から
この時期に正しい知識を持って関わることが、愛猫の歯の健康と将来の歯磨き習慣の土台になります。Flowens Cat では、お迎え後の飼育相談にもお答えしています。お気軽にご連絡ください。


