TL;DR: 生後2ヶ月(約57〜60日)の子猫は、離乳が完了してキャットフードに移行し、ワクチン1回目を受ける重要な時期です。動物愛護法により生後57日未満の譲渡は禁止されており、社会化の黄金期にあたるこの時期の関わり方が、その後の性格形成に大きく影響します。
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生後2ヶ月の子猫の体重・サイズはどれくらい?
生後2ヶ月(約8週齢)の平均体重は700g〜1,000g前後です。ただし品種によって差があり、大型品種のノルウェージャンフォレストキャットやラグドールは1,000gを超えることも珍しくありません。
週ごとの体重推移の目安は以下の通りです。
| 週齢 | 目安体重 | 主な発達のポイント |
|---|---|---|
| 生後1週 | 90〜130g | 目・耳は閉じている、母乳のみ |
| 生後2週 | 150〜200g | 目が開き始める |
| 生後3週 | 220〜280g | 耳が開く、よちよち歩き |
| 生後4週 | 300〜380g | 離乳食スタート、トイレを覚える |
| 生後6週 | 450〜600g | 活発に動き回る、社会化期本格化 |
| 生後8週(2ヶ月) | 700〜1,000g | ワクチン1回目、キャットフードに移行完了 |
| 生後12週(3ヶ月) | 1,000〜1,400g | お迎え後の環境適応が進む時期 |
生後2ヶ月でできるようになることは?
生後2ヶ月は、身体・行動・社会性の発達が目覚ましい時期です。
- 走る・ジャンプする — 短距離ならかなりのスピードで走れるようになります
- おもちゃで遊ぶ — 動くものを目で追い、前足でちょいちょいと触れるようになります
- グルーミング — 自分の体を舐めて整えるしぐさが見られます
- トイレの自立 — 母猫から教わった場所感覚を引き継ぎ、トイレをほぼ自力で使えます
- 甘噛み・じゃれ合い — 兄弟猫との遊びの中で力加減を学んでいます
この時期は「社会化期(生後2〜7週齢がピーク)」の終盤にあたります。人間や他の動物、様々な環境音に慣れさせておくことが、穏やかで人懐っこい性格を育てる最大のチャンスです。
生後2ヶ月の子猫のご飯はどう変える?
離乳は生後4〜6週ごろに始まり、生後2ヶ月ごろには完全にキャットフードへ移行しているのが理想です。
ご飯の与え方の基本
- フードの種類: ウェットフードまたはドライフードをぬるま湯でふやかしたもの
- 給与回数: 1日3〜4回(胃が小さく一度に食べられない量が限られる)
- 量の目安: 体重1kgあたり約60〜80kcal/日(商品パッケージの「子猫用」欄を基準に)
まだ消化器官が未発達なため、急なフードの切り替えはNG。ブリーダーから引き継ぐ際には同じフードを最低2週間は継続し、その後ゆっくりと変更するのが鉄則です。詳しい量の計算方法は子猫のご飯の量と与え方、離乳食の進め方は子猫の離乳食ガイドをあわせてご覧ください。
生後2ヶ月のワクチンスケジュールは?
生後8週(2ヶ月)ごろがワクチン1回目の接種タイミングです。母猫由来の免疫(移行抗体)がちょうど薄れてくる時期にあわせて接種することで、自力で免疫を作る体制を整えます。
接種スケジュールの目安
| 回数 | 時期 | 接種内容 |
|---|---|---|
| 1回目 | 生後8〜9週 | 3種混合(または5種混合) |
| 2回目 | 1回目から3〜4週後 | 同上 |
| 以降 | 年1回 | 追加接種(ブースター) |
生後2ヶ月でお迎えできる?動物愛護法の57日ルールとは
動物愛護管理法の改正(2021年6月施行)により、犬・猫の生後56日(57日未満)以下の販売・譲渡は禁止されています。つまり、生後57日を過ぎてからでなければ合法的にお迎えすることはできません。
この規制には明確な理由があります。
- 生後56日未満に母猫・兄弟猫から引き離すと、社会化が不十分になり攻撃性や恐怖心が強くなりやすい
- 免疫獲得が十分でなく、感染症リスクが高まる
- 情緒的な安定のために母猫との接触期間が必要
Flowens Cat では、生後57日以上が確認できた子猫のみをお渡ししています。さらに、獣医師による健康診断・ワクチン1回目の接種・マイクロチップ装着を完了した状態でお渡しするため、初めて猫を飼う方も安心してお迎えいただけます。お迎えできる子猫の一覧は子猫一覧ページからご確認ください。
生後2ヶ月はしつけの始め時?
答えはYes。生後2ヶ月は「してはいけないことを覚える」最初の時期です。この時期に一貫したルールを伝えることで、成猫になっても問題行動が少なくなります。
今すぐ始めるべきしつけ3つ
- 噛み癖・引っかきのルール — 手や足を噛んだら遊びを即中断。「噛んでいい物(おもちゃ)」と「噛んではいけない物(手足)」を繰り返し教えます
- キャリーへの慣らし — キャリーを生活空間に置いておき、自分から入る習慣をつけます。将来の通院ストレスが大幅に減ります
- 名前を呼ばれたら来る — 名前を呼んでそばに来たら必ずご褒美(おやつ or 撫で)を与えます
叱るのではなく「好ましい行動を強化する」正の強化が、猫には最も効果的です。
生後2ヶ月の子猫を迎えるときの注意点
環境面
- 段差に注意 — 骨が柔らかく、高いところから落下すると骨折リスクが高い
- 誤飲防止 — 輪ゴム・コード類・人間の薬などは手の届かない場所に
- 温度管理 — 体温調節が未熟。室温は24〜26℃を目安に
健康面
- 軟便・下痢 — 環境変化のストレスで起きやすい。2日以上続くなら受診
- くしゃみ・目やに — 猫風邪の初期症状の可能性あり。早めに対応を
- 食欲不振 — 新環境での1〜2日の食い渋りは正常範囲。3日続くなら受診
お迎え初日の過ごし方については子猫お迎え初日ガイドに詳しくまとめています。また、お迎えの流れ全体についてはお迎えの流れをご覧ください。
Flowens Cat での生後2ヶ月前後の子猫のお渡しについて
Flowens Cat では関東4施設で、マンチカン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・サイベリアン・ブリティッシュショートヘアなど複数品種を扱っています。
お渡し時には以下を必ず実施しています。
- 生後57日以上の確認(動物愛護法遵守)
- 獣医師による健康診断書の発行
- ワクチン1回目の接種完了
- マイクロチップ装着
- ご飯・トイレ・環境のヒアリングシート共有
「ちょうど2ヶ月ごろに迎えたい」という方は、早めのご相談をおすすめします。人気品種は予約が埋まりやすいため、お迎えの流れを確認のうえお気軽にお問い合わせください。
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よくある質問
Q. 生後2ヶ月の子猫を一人暮らしで飼えますか?
飼うこと自体は可能ですが、生後2ヶ月はまだ体が小さく、1日3〜4回の食事と温度管理が必要です。日中長時間の留守番が続く場合は、ケージで安全な環境を確保することを強く推奨します。2匹同時にお迎えすることで寂しさが軽減されるケースも多いです。
Q. 生後2ヶ月でひとりでトイレはできますか?
はい、生後2ヶ月であれば基本的にトイレは自立しています。ただし新しい環境に移ってすぐは、トイレの場所が分からず粗相することがあります。最初の1週間はケージ内にトイレを置き、場所を覚えさせましょう。
Q. 生後2ヶ月の子猫に先住猫を引き合わせてもいいですか?
すぐの対面はNGです。最低でも1〜2週間は別部屋で管理し、においを交換しながら段階的に慣らすのが基本です。焦らず数週間かけて対面させると、その後の関係が良好になります。
Q. 生後2ヶ月なのに体重が600g以下です。問題ありますか?
小柄な品種(マンチカンなど)であれば許容範囲内のことがありますが、品種標準より明らかに軽い場合や、体重が全く増えていない場合は獣医師に診てもらうのが安心です。離乳食の食いつき・ウンチの状態も合わせて報告すると診断の参考になります。
Q. 生後2ヶ月のワクチン前でも外出させていいですか?
ワクチン未完了の時期は感染リスクがあるため、外出は避けるのが原則です。ワクチン2回目の接種から1〜2週間後(生後14〜16週ごろ)以降を目安に、獣医師の判断に従いましょう。室内でも抱っこ・遊び・名前を呼ぶ練習で十分な社会化は進められます。


