FLOWENS CAT
初心者向け2026-10-01

【2026】猫を飼うメリットは?科学的に言えること・言えないこと

猫を飼うメリットとして日本の調査で最も多いのは「生活に潤いや安らぎが生まれる」(61.4%)です。健康・長生き・気持ちは研究で結果が割れています。人生が変わる話や運気も含め、Flowens Catのブリーダーが原文を開いて確かめ、正直に書きました。

【2026】猫を飼うメリットは?科学的に言えること・言えないこと

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生後2〜5か月の子が中心 | 写真と親猫の検査記録つき

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目次ひらく(全12章)
  1. 01猫を飼うメリットは?言えること・割れていること・確認できなかったこと
  2. 02猫と暮らす良さは?多くの人が挙げる「安らぎ」と、猫ならではの暮らしやすさ
  3. 03猫を飼うと人生が変わる?「変わった」95%の中身と限界
  4. 04猫を飼うと健康になる?良い方向の結果も、差が見えない結果もあります
  5. 05猫を飼うと長生きする?心臓の研究と寿命の研究を原文で
  6. 06猫を飼うと気持ちは楽になる?ストレスと「うつ」の研究
  7. 07なぜ研究の結果は割れるのか?3つの理由
  8. 08猫を飼うメリットで見かける数字は本当?原文で答え合わせ
  9. 09猫を飼うと運気が上がる?根拠は示せませんが
  10. 10よくある質問
  11. 11まとめ
  12. 12出典

この記事の要点:猫を飼うメリットとして多くの人が挙げるのは「生活に潤いや安らぎが生まれる」(61.4%・内閣府2010年)。「健康になる・長生きする」は研究で結果が割れ、猫だけを見ると差が見えない研究もあります。
「猫を飼ってみたいな」と思って「猫を飼うメリット」を調べると、癒される、孤独がやわらぐ、長生きできる、運気が上がる、と良い話がずらりと並びます。Flowens Catは子猫をお迎えいただくブリーダーです。だからこそ、猫の良さを盛って書くことはしません。ネットで見かける数字を研究の原文までたどると、書かれていたとおりではない話がいくつもあったからです。

たとえば「猫の飼い主は心臓の病気で亡くなるリスクが約30%低い」という話は、元になっていると見られる論文を開くと、差が出ていたのは「いま飼っている人」ではなく「過去に飼っていた人」でした。この記事に載せた研究は、2026年10月1日に原文か要旨を開いて、数字を確かめています。

ここに書くのは一般的な情報です。気分の落ち込みや体調不良が続くときは、猫を迎えて解決しようとせず、医療機関に相談してください。猫を飼うことは治療の代わりになりません。

猫を飼うメリットは?言えること・割れていること・確認できなかったこと

ソファで本を開いたまま、ひざの上で丸くなって眠る白とキジトラの猫

猫を飼うメリットは、暮らしの面では多くの人が実感として挙げています。健康の面は、研究の結果が割れています。この記事で確かめた内容を、先に3つに分けて表にします。

区分内容根拠
言えるペットを飼う良い点として「生活に潤いや安らぎが生まれる」が61.4%で最多内閣府の世論調査(2010年。犬猫を含むペット全般の意識)
言える猫を飼って自分が変わったと感じる飼い主さんは95%(良い変化に限らない)ねこのきもちの調査(2022年・272人・アプリ内)
言える猫は世話をする人に対して、猫ごとに違う愛着の型を示すVitaleらの行動実験(2019年)
割れている心臓の病気での死亡:過去に飼っていた人では低く、いま飼っている人では差が見られないQureshiら(2009年)
割れている要介護・寿命:犬では差が出た研究があるが、猫では差が見えない大田区の調査(2022年)ほか
割れている気持ち(うつ・孤独・ストレス):ペット全般では良い・悪い・差なしが混在。猫に絞ると、差なしか、わずかに高い結果が目立つScoresbyらの総説(54研究)ほか
割れている認知機能や血圧:良い方向の結果もある(観察研究)Rostekovaら(2025年)ほか
確認できなかったゴロゴロ音(20〜140Hz)が人の骨や血圧によい人への効果を調べた研究は見つけられなかった(猫のゴロゴロの意味)
確認できなかった猫を飼うと寿命が延びる猫の飼い主で全死亡の低下を示した研究は見つけられなかった
確認できなかった猫を飼うと運気が上がる検証できる形で測った研究は見つけられなかった
研究の数字には、「1.00なら差なし、0.50なら半分、1.50なら1.5倍」という比の値が出てきます。この記事では、1.00が「差なし」の目安だと覚えておいてください。また、研究のほとんどは「飼っている人と飼っていない人を比べた観察研究」です。猫を飼ったから結果が出た、とは言えない作りなので、この記事では「猫を飼っている人のほうが〜という傾向が見られた」という書き方をします。

猫と暮らす良さは?多くの人が挙げる「安らぎ」と、猫ならではの暮らしやすさ

玄関で帰宅した人の足元に寄ってきて、見上げる茶トラの猫

日本の調査で、ペットを飼う良い点として最も多く挙がったのは「生活に潤いや安らぎが生まれる」でした。内閣府の「動物愛護に関する世論調査」(平成22年9月調査)は、全国の20歳以上3,000人を対象に、調査員が個別に面接して聞き取り、1,939人(64.6%)が回答しました。「ペットとして動物を飼うことについて、よいと思うこと」の上位4つは次のとおりです(複数回答)。

よいと思うこと割合
生活に潤いや安らぎが生まれる61.4%
家庭がなごやかになる55.3%
子どもたちが心豊かに育つ47.2%
育てることが楽しい31.6%
注意したい点が3つあります。犬や猫を含むペット全般の調査で、猫だけの数字ではありません。調査から約16年たっています(これより新しい調査に同じ質問があるかは、確かめられていません)。そして「よいと思うこと」を聞いた意識の調査で、実際にそうなったかを測ったものではありません。

猫は「人に興味がない」と言われがちです。けれど、米国オレゴン州立大学のVitaleらは2019年、猫が世話をしてくれる人に対して、人の乳幼児の研究で使われる基準で見分けられる愛着の型を示すことを、行動の観察で確かめました(Vitale ら, Current Biology 2019)。愛着の型は猫によって違います。甘えん坊の見分け方は、猫が甘えん坊な理由と猫種にまとめています。

世話の面では、犬のように毎日散歩に出る必要がなく、トイレも家の中で済みます。ただし「手間が少ない」であって「手間がない」ではありません。トイレの掃除、ごはんと水、遊びの相手、体調の観察は毎日必要です。犬との違いは犬と猫どっちを飼う?、一人暮らしの場合は一人暮らしで猫は飼える?、賃貸の場合は賃貸で猫を飼う、費用は猫を飼う費用で詳しくお伝えしています。

猫を飼うと人生が変わる?「変わった」95%の中身と限界

朝の台所で、ごはんの器を用意する人の手元と、足元で待つ三毛猫

「猫を飼うと人生が変わる」と感じる人は多く、調査にも数字があります。ただし、その数字は「良く変わった」という意味ではありません。

ねこのきもちが2022年7月に、アプリ内で実施したアンケート(272人)では、「猫を飼って自分が変わったと感じるか」に対して、95%の飼い主さんが「自分は変わった」と答えました(同じ記事の見出しは「約9割」で、本文の数字が95%です。この記事では本文の数字を使います)。記事は、変わったことを4つの種類に分けて紹介しています。

  • 猫中心の生活になった
  • 習慣にしていたことが変わった・増えた
  • 考え方や気の持ちようが変わった(猫の側にいるだけの「何もしない時間」があってもいいなと思えるようになった、という声)
  • 性格や家族関係にいい変化が起きた人もいる

読むときに押さえたい点が2つあります。ひとつは、質問が「変わったと感じるか」で、良い方向への変化に限っていないことです(記事は最後に「猫を飼うことで自分がいい方向に変わった」と感じている人が多いようでした、とまとめていますが、数字そのものは変化の向きを分けていません)。もうひとつは、回答したのが猫の飼い主さんで、迎えたあとに飼うのをやめた人の声は分からないことです。

私たちのお勧めは、この95%を「暮らしが良くなる保証」ではなく、「猫を迎えると生活の優先順位や習慣が変わる」という予告として読むことです。同じ記事には「猫ちゃんが寂しがるので、遅くまで外出したり気軽に泊まったりすることがなくなりました」という声も載っています。その変化を楽しみに思えるかどうかを、飼う前に確かめておくと安心です。決め方とデメリットは猫を飼いたいと思ったら最初に読むガイドにまとめています。

猫を飼うと健康になる?良い方向の結果も、差が見えない結果もあります

猫を飼うと健康になる、とも、ならない、とも言えません。研究を並べると、「良い」「悪い」「差なし」が混ざっています。

まず全体像です。Scoresbyらは、ペットを飼うことと心の健康の関係を調べた54の研究を集めました(Scoresby ら, Veterinary Sciences 2021)。犬や猫以外のペットも含みます。結果は、良い影響が17、良し悪しが混ざったものが19、影響なしが13、悪い影響が5でした。著者らは、結果はまちまちで、ペットの恩恵を全面的に支持するものではない、とまとめています。

次に、良い方向の結果です。猫が含まれるものを中心に挙げます。

研究対象見つかったこと
Hughesら, Clin Gerontol 2020(系統的レビュー)60歳以上を調べた70の論文。ペットとして飼う場合も、介入として動物と触れ合う場合も含む52の論文で、動物との関わりが心か体の健康によく働いた。ただし体の面で一貫していたのは、運動量が増えることと、血圧・心拍変動が良くなることだけ。著者は、より丁寧に管理された研究が必要としている
Rostekovaら, Sci Rep 2025欧州の50歳以上・18年間犬や猫を飼っている人は、飼っていない人より、記憶力と物事を段取りする力の低下がゆるやか。鳥や魚では見られなかった
El-Qushayriら, J Cardiovasc Med 2020(26研究の合算)ペット全体(犬猫以外も含む)収縮期血圧が平均1.69mmHg、心拍が1分あたり2.32回低かった。数字だけ見ればごく小さな差
Purewalら, Int J Environ Res Public Health 2017(系統的レビュー)子どもと青少年・22の研究自尊心や孤独感で、ペットとの関連を示す証拠がある。不安やうつは結論が出ず、質の高い長期の研究が足りない
Carlisleら, J Pediatr Nurs 2021自閉スペクトラム症の子どもがいる家庭(N=11)猫を迎える家庭と迎えない家庭に分けて比べた試験。共感性が高まり、分離不安が少なくなる傾向。人数が少なく、探索的な段階
どれも、飼っている人と飼っていない人を比べた観察が中心で、飼ったから良くなったとは言い切れません。猫を迎える側と迎えない側を無作為に分けた試験は、私たちが調べた範囲ではCarlisleらの1件だけでした(網羅的な調査ではありません)。ブリーダーとして「飼えば健康になりますよ」とお伝えできない理由は、ここにあります。同じ強さで、「飼うと悪くなる」ともお伝えできません。

猫を飼うと長生きする?心臓の研究と寿命の研究を原文で

リビングで、ひざの上に乗ったサバトラの猫をなでる年配の人の手元

「猫の飼い主は心臓の病気で亡くなりにくい」という話の元になった研究では、差が出ていたのは「過去に飼っていた人」だけでした。寿命そのものを調べた研究のうち、確認できた範囲では、猫を飼っている人で差は見つかっていません。

心臓の病気の研究(Qureshiら・2009年)

ミネソタ大学のQureshiらは、米国の全国調査(NHANES II)の参加者を追跡し、猫を飼うことと、心臓や血管の病気での死亡の関係を調べました(Qureshi ら, J Vasc Interv Neurol 2009、全文はPMC)。対象は、参加者のうち「何らかのアレルギーがある」と答えた4,435人で、この人たちにだけ、猫や犬を飼っているか(飼っていたか)を尋ねています。年齢、性別、人種、血圧、喫煙、糖尿病、コレステロール、BMIをそろえて比べた、心筋梗塞(心臓の血管が詰まる病気)で亡くなるリスクは次のとおりです。

区分人数比(猫を飼ったことがない人を1.00とする)
猫を飼ったことがない2,000人1.00(基準)
過去に猫を飼っていた1,420人0.63(0.44〜0.88)=約37%低い。差があると言える
現在、猫を飼っている1,015人0.87(0.60〜1.3)=差があるとは言えない
かっこ内は「本当の値がこの範囲に入る可能性が高い」という幅(95%信頼区間)で、1.00をまたぐと、差があるとは言えません。心臓や血管の病気全体(脳卒中を含む)では、過去に飼っていた人が0.74(0.55〜1.0)で境界線上、現在飼っている人が0.92(0.65〜1.3)で差なしでした。脳卒中だけを見ると、猫を飼っていた人・いる人のどちらにも保護的な結果は見られず、犬は過去も現在も差がありませんでした。

著者自身も、本文で次の限界を書いています。

  • 猫を飼うこと自体の効果ではなく、猫を飼う人の性格など、別の要因が心臓や血管によく働いた可能性を排除できない
  • 猫との接触の年数、触れ合いの濃さ、触れ合い方の種類を測れていない
  • 結果は、猫との接触をもっと丁寧に測った他の研究で確かめる必要がある

追跡期間の書き方も、要旨(20年)と本文(平均13.4年)で揃っていません。「いま飼っている人」で差が出ず「過去に飼っていた人」で差が出た理由も、論文の中では決着していません。著者は要旨の結論で、猫を迎えることはリスクの高い人の心血管リスクを下げる新しい方法になるかもしれない、と書きつつ、本文では上の限界を認めています。つまり「猫の飼い主は心臓の病気で亡くなるリスクが約30%低い」と、言い切れる内容ではありません。

26の研究を合算した分析(El-Qushayriら, 2020年)では、猫の飼い主の心臓や血管の病気での死亡の比が0.79(0.63〜0.99)で、ぎりぎり差がある側でした。一方、全死亡は1.04(0.90〜1.21)で差なし、犬は心血管死亡・全死亡のどちらも差なしでした。猫の結果が何本の研究から出ているかまでは、確認できていません。

寿命と要介護の研究(日本・オーストラリア・欧州)

寿命や要介護を調べた研究では、「犬では差が出て、猫では差が見えない」というパターンが続きます。

日本のデータは、東京都大田区の65〜84歳11,233人を約3.5年追った研究です(Taniguchi ら, PLoS One 2022)。要介護の認定を受けた人の割合と、年齢・性別・学歴・収入・持病などをそろえて比べた結果は次のとおりです。

現在飼っている人飼ったことがない人そろえて比べた結果
犬13.1%(947人中124人)17.7%0.54(0.38〜0.79)=そろえても差が残る(なりにくい側)
猫14.8%(691人中102人)17.2%1.06(0.74〜1.53)=差なし
猫の欄の「1.06」は、元の論文の表では抜けていた値で、2024年の訂正で補われました。論文は、犬の飼育は要介護の発生を防ぐようだと結論し、猫の飼育は影響しないようだ、と書いています。全死亡は、犬も猫も差がありませんでした。ほかに2つ、近い結果が出ています。オーストラリアの全国調査HILDA(15,735人・4年間で377人が死亡)では、犬の飼い主の死亡の比が0.77(0.59〜0.99)で低く、猫・鳥・魚などは明らかな関連がありませんでした(Taniguchi ら, PLoS One 2024)。欧州の調査SHARE(50歳以上23,274人・追跡期間の中央値は約10年)では、全体で見ると、ペットのどの種類も全死亡と差が見られませんでした(Christopoulos ら, Eur J Ageing 2022)。

確認できた4つの分析(大田区・HILDA・SHARE・26研究の合算)では、猫の飼い主で全死亡が低いという結果は見つかりませんでした。「猫を飼うと寿命が延びる」と言える根拠は、確認できていません。ただし、これは「猫には効果がない」という意味ではないと、私たちは読んでいます(理由は次の節で触れます)。

猫を飼うと気持ちは楽になる?ストレスと「うつ」の研究

夜のリビングで、ソファに座る人の隣に背中を預けて丸くなる灰色の猫

猫と触れ合うとリラックスする、とはっきり示した研究は、ここで確かめた範囲では見つかりませんでした。日本の飼い主32人を自宅で調べた研究では、触れ合っている間の体の反応は単純にリラックスではなく、うつとの関係も、猫に絞ると「差なし」か「わずかに高い」結果が目立ちますが、因果は言えません。

触れ合っているとき、体では何が起きているか

東京農業大学のNagasawaらは、猫を飼っている日本の32人(女性26人・男性6人、平均39歳)に、自宅で動画の案内に沿って2つの条件を試してもらいました(Nagasawa ら, Animals 2023)。2021年6〜10月の研究です。

  • 触れ合う条件:10分間、普段どおり猫と触れ合う
  • 休む条件:10分間、猫と触れ合わずに休む

分かったことは次のとおりです。

  • 触れ合う条件では、心拍が上がり、リラックス側の神経(副交感神経)の活動が下がった。休む条件では、副交感神経の活動が上がった
  • 自己申告の気分では、触れ合ったあとに「覚醒度」が下がった
  • 唾液のオキシトシン(絆に関わるとされるホルモン)は、ほとんどの人で上がったが、差があると言える大きさではなかった

著者らは、猫との触れ合いの効果には、ストレスを下げる仕組みだけでなく、気持ちを活性化させる面もあるかもしれないと考察しています。なでるときと遊ぶときで反応が違った可能性にも触れつつ、触れ合い方に制限を設けていないため「解釈は推測にとどまる」と断り、より大きな標本での研究が必要だと述べています。参加者は女性が多い32人です。

つまり「猫と触れ合うとオキシトシンが出てリラックスし、ストレスが減る」と言い切る話は、少なくともこの研究のデータとは合いません。ただし小さな研究なので、否定でも確認でもなく、「確認されなかった」という位置づけです。

うつ・孤独との関係は「決め手に欠ける」

猫を飼っている人のうつや孤独を調べた研究を並べると、猫では「差なし」か「わずかに高い」結果が目立ちます。犬では低い結果が出た研究もあり、向きはそろいません。

研究対象猫を飼っている人の結果
Moshfeghiniaら, Ann Gen Psychiatry 2025(21研究の合算)159,322人うつの比は、ペット全体で1.03(差なし)。猫は1.06(1.02〜1.09)でわずかに高く、犬は0.93で差なし
Matsumuraら, Soc Sci Med 2022(日本の出生コホートJECS)母親80,814人(妊娠中〜産後1年)猫は、産後6か月の抑うつ症状が1.04、妊娠中の心理的な苦しさが1.07とわずかに高い。犬は低めの結果
Enmarkerら, Aging Ment Health 2015(ノルウェー・ある時点での比較)65歳以上12,093人(猫の飼い主1,083人)猫の飼い主の抑うつ症状の点数は、ペットなし・犬の飼い主より高い(ペットなしが最も低い)
Hajekら, Aging Ment Health 2020(ドイツ)パートナーのいない65歳以上1,160人(猫145人)猫の飼い主は、ペットなしと差なし。犬の飼い主は社会的な孤立が少ない
Ikeuchiら, Animals 2021(日本の大都市圏)高齢者9,856人社会的に孤立している人の心の健康は、犬を飼った経験で関連があったが、猫では同様の差は見られなかった
Sharpleyら, J Affect Disord 2020(英国・約6年)50歳以上7,617人抑うつ症状が多い人ほど犬を飼いやすかった。ペットの有無は、症状の変化と関連しなかった
この表を「猫を飼うとうつになりやすい」と読むのは早すぎます。理由は3つあります。

  1. 差がとても小さい。猫で高く出た数字は1.04〜1.07で、1.00(差なし)に近い値です
  2. すべて観察研究で、猫が原因だとは言えません
  3. 向きが逆の可能性がある。Sharpleyらは、抑うつ症状が多い人のほうが犬を飼っている確率が高いことを示しました。ペットが症状を下げたのではなく、症状のある人がペットを迎えた可能性を示す例です(犬の結果で、猫でも同じとは言えません)

逆に「猫を飼うと元気になる」とも言えません。猫を飼うと気持ちが楽になる、とはっきり示した研究は、この表の範囲では見つかりませんでした。かといって「悪くなる」とも言えず、猫が誰にでも効く薬のようなものではないことだけは確かです。精神疾患のある人を対象にした17の研究をまとめたBrooksらのレビュー(Brooks ら, BMC Psychiatry 2018)でも、数字の結果は良い・悪い・中立が混ざり、体験を聞き取った研究では、頼りになる存在である一方、世話の負担やペットを失う心理的な影響も挙がっていました。気分の落ち込みが続くときは、猫を迎えて解決しようとせず、医療機関や地域の相談窓口に相談してください。

なぜ研究の結果は割れるのか?3つの理由

猫を飼う人と飼わない人は、もともと違うことが多いからです。ここまでの研究から、3つ挙げます。

  1. 元気だから飼える(選び方のかたより):大田区の調査では、いま犬か猫を飼っている人は、飼ったことがない人に比べて、女性が多く、若く、結婚している人が多く、学歴と収入が高く、運動をよくする、という違いがありました(飲酒や喫煙をする人も多い傾向でした)。猫の要介護の割合が、そろえる前は低く見えたのに、そろえると差が消えたのは、この違いを考慮した結果です。飼っている人が元気に見えるのは、猫のおかげではなく、元気な人のほうが飼いやすいからかもしれません
  2. 原因と結果が逆(逆向きの因果):うつの研究で見たとおり、英国では抑うつ症状が多い人ほど犬を飼いやすい結果が出ています(猫でも同じとは言えません)。気分が沈む人がペットを迎えるのだとすれば、「飼っている人は気分が沈んでいる」という数字が出ても、ペットが原因とは言えません
  3. 犬と猫は、暮らしの中身が違う:犬は散歩があるので、飼うと運動量が増えます。HILDAの研究は、運動量が犬の飼い主の死亡の低さを一部説明していることを示し、大田区の研究も、運動と犬の飼育の組み合わせで要介護がさらに減ると報告しています。猫には散歩という同じ経路がないので、猫の良さがあるとしても、同じ物差しでは見えていない可能性があります(当方の読みで、研究が示したことではありません)

対象と測り方も研究ごとにばらばらです。Qureshiらはアレルギーのある人だけ、大田区は高齢者、JECSは妊娠・産後の母親を調べ、「飼っている」の定義(いま・過去、頭数)も違います。数字が食い違って見えても、どちらかが間違っているとは限りません。

猫を飼うメリットで見かける数字は本当?原文で答え合わせ

検索で見かける数字は、元の研究では条件つきの結果だったり、出どころを確かめられなかったりしました。出どころが書かれていない記事が多いため、「元になっていると見られる」研究を挙げます。寿命・うつ・「約9割が変わった」の数字は、それぞれの節で確かめたとおりです。

よく見る主張原文などで確かめた中身
猫の飼い主は心血管疾患の死亡リスクが最大約30%低い/心筋梗塞のリスクが40%減る元になっていると見られるQureshiらの研究(2009年)で差が出たのは、過去に猫を飼っていた人だけ(心筋梗塞での死亡が約37%低い)。いま飼っている人では差なしで、対象はアレルギーのある人。「約30%」「40%」が原文のどの数字を指すのかは、確認できませんでした
ゴロゴロ音(20〜140Hz)が骨や血圧によいよく言われますが、裏付けとなる公表データは見当たりませんでした。PubMedで「purring」を検索した43件(2026年10月1日)は、タイトルを全件確認した範囲で、猫の声の出し方や診察時のゴロゴロを止める方法など、猫側の研究か猫と関係のない研究で、人の骨や血圧への効果を調べたものはありませんでした(網羅的な検索ではありません)
猫をなでるとオキシトシンが出てストレスが減る日本の飼い主32人の研究では、触れ合うと心拍が上がり、オキシトシンの上昇は、差があると言える大きさではなかった
幼いころに猫と暮らすと、猫アレルギーが約半分になる出どころが示されていないことが多い。確認できた研究は2つで、どちらも猫アレルギーだけを調べたものではない。米国の474人を調べたOwnbyらは、生後1年に犬か猫を2匹以上と過ごした子で、6〜7歳のときの皮膚のアレルギー検査の陽性が少なかった(そろえた比0.23)とした。欧州11の出生コホート・22,000人超を合わせたLødrup Carlsenらは、毛のあるペットと暮らした子で検査の陽性がやや少ない証拠が一部あったものの、喘息やアレルギー性鼻炎には関連なしとし、予防のためにペットを飼う・避けるよう助言すべきではない、と結論した
アレルギーについて、お迎え前にできる確認は猫アレルギーでも飼える?にまとめています。論文はOwnby ら, JAMA 2002とLødrup Carlsen ら, PLoS One 2012です。ゴロゴロ音の話は猫のゴロゴロの意味でも確かめています。

猫を飼うと運気が上がる?根拠は示せませんが

窓辺の棚に置かれた白い招き猫の置物と、その横に座って外を見るキジトラの猫

運気が上がるかどうかを、検証できる形で測った研究は、私たちが調べた範囲では見つけられませんでした。科学的な根拠は確認できていません。

招き猫のように、猫を縁起のよいものとして親しんできた文化があるのは確かです。そう受け取って楽しむのは自由ですが、「飼えば運が上がります」と根拠なしにお約束することは、当社はしません。

「運気が上がった」と感じる中身については、ねこのきもちの調査(先ほどの95%・272人)が参考になるかもしれません。挙がっていた変化は、生活の習慣が変わる、考え方が変わる、家族関係にいい変化が起きる、といったものでした。「運が向いてきた」と感じる気持ちには、こうした暮らしの変化が重なっているのかもしれません。これは当方の推測で、調べて確かめたことではありません。

運気の話は、猫のいる暮らしの楽しみのひとつとして受け取るのが、私たちにはいちばんしっくりきます。寝る場所とスピリチュアルな意味づけについては、猫が一緒に寝る場所の意味でも同じ立場で書いています。

よくある質問

Q. 猫を飼ったほうがいい理由は何ですか?

「飼ったほうがいい」と言える決定的な理由は、研究では確認できていません。日本の調査で多く挙がるのは、生活に潤いや安らぎが生まれる(61.4%)、家庭がなごやかになる(55.3%)といった暮らしの面です。飼う理由は「一緒に暮らすのが楽しみだから」で十分です。

Q. 猫を飼ってよかったことは何ですか?

飼い主さんの自己申告では、猫中心の生活になった、習慣が変わった、考え方が変わった、家族関係にいい変化があった、などが挙がっています(ねこのきもち・2022年・272人)。ただし、回答したのは猫を飼っている飼い主さんで、良かったことだけを聞いた調査ではありません。

Q. 猫を飼うと運気が上がるのは本当ですか?

科学的な根拠は確認できていません。検証できる形で測った研究は、私たちが調べた範囲では見つかりませんでした。猫と暮らす楽しみのひとつとして受け取るのが、無理のない読み方です。

Q. 猫はうつ病に効果がありますか?

「猫がうつ病を治す」とは言えません。猫を飼っている人の抑うつ症状は、ペットなしと差がない結果も、わずかに高い結果もあります。ただしいずれも観察研究で、因果は言えません。猫を迎えることは治療の代わりになりません。落ち込みが続くときは、医療機関や地域の相談窓口に相談してください。

Q. 猫を飼うと長生きしますか?

猫の飼い主で全死亡の低下を示した研究は、確認した範囲(大田区・HILDA・SHARE・26研究の合算)では見つかりませんでした。「過去に猫を飼っていた人」で心臓の病気での死亡が低かった研究(2009年)はありますが、いま飼っている人では差が見られず、著者自身も限界を書いています。

Q. 猫を飼って後悔する人の割合は?

割合は断言できません。企業のアンケートはいくつかありますが、確かめた一次データとして示せる数字を持っていません。参考までに、当社が2024〜2025年に行った見学客アンケートのうち、猫を探して見学に来られた43人(複数回答・小さな標本。犬を探していた方は含めていません)では、お迎え前の不安は、健康面39人(90.7%)、しつけ24人(55.8%)、留守番22人(51.2%)、家が汚れること16人(37.2%)の順でした。不安を飼う前に確かめておくと、お迎え後の「こんなはずでは」を減らせると私たちは考えています(当社の見立てです)。

まとめ

猫を飼うメリットを、確かめた範囲で整理します。

  • 暮らしの面:「生活に潤いや安らぎが生まれる」が、ペットを飼う良い点として最も多く挙がりました(61.4%・犬猫を含む)。猫を飼って変わったと感じる飼い主さんは95%いますが、変化は良い方向に限りません
  • 健康の面:健康になる、長生きする、気持ちが楽になる、のどれも結果が割れていて、「良くなる」とも「悪くなる」とも言い切れません
  • 確認できなかったこと:ゴロゴロ音が人の骨や血圧によい、寿命が延びる、運気が上がる
  • 医療の代わりではありません:気分の落ち込みや体調不良が続くときは、医療機関に相談してください

猫を飼うメリットは、「健康になるから」ではなく、「猫のいる暮らしが楽しみだから」で十分だと私たちは思います。そのうえで、世話の時間、費用、住まいの条件を飼う前に確かめてください。費用は猫を飼う費用、決め方は猫を飼いたいと思ったら最初に読むガイドが入口です。

Flowens Catは猫のブリーダーです。当社が行っているのは、繁殖に使う親猫の遺伝子検査です(子猫個体への遺伝子検査ではありません)。詳しくは健康管理をご覧ください。見学は事前予約制で、まだ飼うと決めていない段階でも歓迎しています。子猫一覧や品種一覧を眺めるところから始められますし、お迎えの流れも確かめられます。その他の疑問はよくある質問へどうぞ。

出典

各URLは2026年10月1日に開いて、本文で使った記述が載っていることを確認しました。論文は、PubMedの書誌と要旨を確認しています。Qureshiら・Taniguchiら(2022年)・Nagasawaらは、PubMed Centralの全文も確認しました。

  1. 内閣府「動物愛護に関する世論調査」(平成22年9月調査・2010年11月1日掲載) 結果の概要 https://survey.gov-online.go.jp/h22/h22-doubutu/2-2.html /調査の概要 https://survey.gov-online.go.jp/h22/h22-doubutu/1.html ※犬猫を含むペット全般・意識の調査
  2. ねこのきもちWEB MAGAZINE「人生が変わった!猫飼いさん調査「猫を飼い始めて変わったこと」」(2022年10月12日更新。2022年7月・アプリ内アンケート・272人) https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=140933
  3. Vitale KR, Behnke AC, Udell MAR. "Attachment bonds between domestic cats and humans." Curr Biol. 2019;29(18):R864-R865. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31550468/
  4. Qureshi AI, Memon MZ, Vazquez G, Suri MF. "Cat ownership and the Risk of Fatal Cardiovascular Diseases. Results from the Second National Health and Nutrition Examination Study Mortality Follow-up Study." J Vasc Interv Neurol. 2009;2(1):132-5. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22518240/ /全文 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3317329/
  5. El-Qushayri AE, Kamel AMA, Faraj HA, et al. "Association between pet ownership and cardiovascular risks and mortality: a systematic review and meta-analysis." J Cardiovasc Med. 2020;21(5):359-367. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31815850/
  6. Taniguchi Y, Seino S, Headey B, et al. "Evidence that dog ownership protects against the onset of disability in an older community-dwelling Japanese population." PLoS One. 2022;17(2):e0263791. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35196354/ /訂正(2024年11月)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11578492/ ※表2の「現在猫を飼っている」の値1.06は訂正で補われた
  7. Taniguchi Y, Ikeuchi T, Yong J. "Dog, cat, bird, fish, and other pet ownership and mortality: Evidence from the HILDA cohort." PLoS One. 2024;19(8):e0305546. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39141654/
  8. Christopoulos K, Benetou V, Riza E, Pantazis N. "Pet ownership and survival of European older adults." Eur J Ageing. 2022;19(4):1549-1560. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36373031/
  9. Rostekova A, Lampraki C, Maurer J, et al. "Longitudinal relationships between pet ownership and cognitive functioning in later adulthood across pet types and individuals' ages." Sci Rep. 2025;15(1):19066. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40447721/
  10. Nagasawa T, Kimura Y, Masuda K, Uchiyama H. "Effects of Interactions with Cats in Domestic Environment on the Psychological and Physiological State of Their Owners: Associations among Cortisol, Oxytocin, Heart Rate Variability, and Emotions." Animals (Basel). 2023;13(13):2116. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37443915/ /全文 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10340037/
  11. Scoresby KJ, Strand EB, Ng Z, et al. "Pet Ownership and Quality of Life: A Systematic Review of the Literature." Vet Sci. 2021;8(12):332. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34941859/
  12. Hughes MJ, Verreynne ML, Harpur P, Pachana NA. "Companion Animals and Health in Older Populations: A Systematic Review." Clin Gerontol. 2020;43(4):365-377. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31423915/
  13. Purewal R, Christley R, Kordas K, et al. "Companion Animals and Child/Adolescent Development: A Systematic Review of the Evidence." Int J Environ Res Public Health. 2017;14(3):234. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28264460/
  14. Carlisle GK, Johnson RA, Wang Z, et al. "Exploratory Study of Cat Adoption in Families of Children with Autism: Impact on Children's Social Skills and Anxiety." J Pediatr Nurs. 2021;58:28-35. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33290937/
  15. Moshfeghinia R, Rostamipourfard S, Kamran M, et al. "Pet ownership and risk of depression: a systematic review and meta-analysis." Ann Gen Psychiatry. 2025;24(1):66. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41194144/
  16. Matsumura K, Hamazaki K, Tsuchida A, Inadera H; JECS Group. "Pet ownership during pregnancy and mothers' mental health conditions up to 1 year postpartum: A nationwide birth cohort-the Japan Environment and Children's Study." Soc Sci Med. 2022;309:115216. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36029711/
  17. Enmarker I, Hellzén O, Ekker K, Berg AG. "Depression in older cat and dog owners: the Nord-Trøndelag Health Study (HUNT)-3." Aging Ment Health. 2015;19(4):347-52. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24990174/
  18. Hajek A, König HH. "How do cat owners, dog owners and individuals without pets differ in terms of psychosocial outcomes among individuals in old age without a partner?" Aging Ment Health. 2020;24(10):1613-1619. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31364868/
  19. Ikeuchi T, Taniguchi Y, Abe T, et al. "Association between Experience of Pet Ownership and Psychological Health among Socially Isolated and Non-Isolated Older Adults." Animals (Basel). 2021;11(3):595. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33668283/
  20. Sharpley C, Veronese N, Smith L, et al. "Pet ownership and symptoms of depression: A prospective study of older adults." J Affect Disord. 2020;264:35-39. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31846900/
  21. Brooks HL, Rushton K, Lovell K, et al. "The power of support from companion animals for people living with mental health problems: a systematic review and narrative synthesis of the evidence." BMC Psychiatry. 2018;18(1):31. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29402247/
  22. Ownby DR, Johnson CC, Peterson EL. "Exposure to dogs and cats in the first year of life and risk of allergic sensitization at 6 to 7 years of age." JAMA. 2002;288(8):963-72. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12190366/
  23. Lødrup Carlsen KC, Roll S, Carlsen KH, et al. "Does pet ownership in infancy lead to asthma or allergy at school age? Pooled analysis of individual participant data from 11 European birth cohorts." PLoS One. 2012;7(8):e43214. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22952649/
  24. PubMed「purring」の検索結果(2026年10月1日時点で43件。タイトルを全件確認) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=purring ※当方の確認で、網羅的な文献調査ではありません
  25. Flowens Cat「見学客アンケート」(2024〜2025年に実施。猫を探して見学に来られた方の回答43人・複数回答。当社の集計。犬を探していた方の回答は含まない)

※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。

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