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毛のない猫の種類と正体|なぜ生まれる?【2026】

毛のない猫の種類と正体|なぜ生まれる?【2026】

毛のない猫は、実は1つの遺伝子から生まれているわけではありません。劣性遺伝のKRT71遺伝子(スフィンクス・デボンレックス)、優性遺伝のドンスコイ系統(ドンスコイ・ピーターボールド・ウクライナレフコイ)、そして別の遺伝子による自然発生(ライコイ)——少なくとも3つの異なる仕組みが存在します。Flowens Catはこれらの品種をいずれも取り扱っていませんが、繁殖の仕組みの違いまで踏み込んで正直に解説します。
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はじめに——「毛のない猫」を取り扱わないブリーダーだからこそ書けること

結論から先にお伝えします。Flowens Catはスフィンクスをはじめ、毛のない猫を一頭も取り扱っていません。皮膚・体温・心臓のケアが、通常の被毛のある猫より手間がかかる品種が重なっているためです(詳しい理由は後述します)。

だからこそ、この記事は他のサイトとは違う切り口で書きます。「見た目が独特・実は甘えん坊」という紹介にとどめず、なぜ毛のない猫が生まれるのか、その遺伝的な仕組みを系統立ててお伝えします。競合サイトの多くは品種を横並びで羅列するだけで、遺伝的な成り立ちの違いにはほとんど踏み込んでいません。この記事では、無毛の仕組みが異なる3つの系統、優性遺伝と劣性遺伝が繁殖・お迎えの判断にどう関わるか、そして「体温が4℃高い」という広く流通する誤情報の訂正まで、一次資料をもとに整理します。

なお、被毛全般の抜け毛比較は抜け毛が少ない猫ランキング、スフィンクスそのものの詳しい性格・値段・病気はスフィンクスの正直解説で扱っています。本記事は「なぜ毛が全くない猫が生まれるのか」という無毛品種の成り立ちそのものに絞って解説します。

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毛のない猫は「1つの遺伝子」ではない——3つの系統に分かれる家系図

「毛のない猫」とひとくくりにされがちですが、生物学的には全く異なる仕組みで生まれた、少なくとも3つの系統に分かれます。

系統代表品種遺伝形式由来
①KRT71劣性スフィンクス、デボンレックス劣性毛を作るケラチン遺伝子(KRT71)の変異
②ドンスコイ優性ドンスコイ、ピーターボールド、ウクライナレフコイ優性KRT71とは異なる遺伝子(ロシア原産)
③別遺伝子(自然発生)ライコイ劣性(hypotrichia)KRT71変異を保有しない、独立した遺伝子
見た目はどれも「無毛」で似ていますが、①と②はそもそも原因遺伝子が違い、遺伝の仕方(優性か劣性か)も正反対です。③のライコイに至っては、KRT71の変異すら持っていないことがDNA検査で確認されています。この系統立てを日本語でしているサイトは、Flowens Catが確認した範囲ではほとんど見当たりませんでした。以下、それぞれの系統を順番に見ていきます。

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系統1|劣性遺伝——スフィンクスとデボンレックスは「同じ遺伝子の兄弟」

同じKRT71遺伝子の異なる変異から生まれたスフィンクスとデボンレックス。無毛と巻き毛は同じ遺伝子座の兄弟のような関係にある
同じKRT71遺伝子の異なる変異から生まれたスフィンクスとデボンレックス。無毛と巻き毛は同じ遺伝子座の兄弟のような関係にある

スフィンクスの無毛と、デボンレックスのゆるいカール毛は、実は同じKRT71遺伝子の異なる変異から生まれています。

2010年に発表されたGandolfiらの研究(*Mammalian Genome*, 2010年)は、KRT71というケラチンの遺伝子に注目し、野生型(通常の被毛)>hr(スフィンクスの無毛変異)>re(デボンレックスのカール毛変異)という対立遺伝子系列(アレル系列)を示しました。つまりスフィンクスとデボンレックスは「別々の無毛品種」ではなく、「同じ遺伝子座の、異なる変異を持つ兄弟のような関係」だということです。

この系統の無毛は劣性遺伝です。両親のどちらか一方しか変異遺伝子を持っていなければ、子猫は通常の被毛で生まれます。無毛の子猫を得るには、両親がともに変異遺伝子の保因者である必要があります。スフィンクスの詳しい性格・値段・健康リスクはスフィンクスの正直解説、デボンレックスはデボンレックスの性格・値段・病気でそれぞれ深掘りしていますので、あわせてご覧ください。

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系統2|優性遺伝のドンスコイ——ピーターボールドとウクライナレフコイが受け継ぐもの

優性遺伝で無毛が受け継がれるドンスコイ系統。毛のある親からも無毛の子が生まれうる
優性遺伝で無毛が受け継がれるドンスコイ系統。毛のある親からも無毛の子が生まれうる

ドンスコイの無毛は、スフィンクスとは全く別の遺伝子による優性遺伝です。

ドンスコイは1987年、ロシア・ロストフナドヌーで発見された猫が起源とされています(発見者エレナ・コワレバ、個体名バルバラ)。TICA(The International Cat Association)のPeterbald品種ページには、「ピーターボールド/ドンスコイの遺伝子はカナディアン・スフィンクスの遺伝子とは異なり、優性である」と明記されています。

ピーターボールドは、このドンスコイとオリエンタルショートヘアを交配して作られた品種です。興味深いのは、ピーターボールドの被毛が単純な「無毛か有毛か」の二択ではないことです。TICAの基準では、totally hairless(完全な無毛)・peach(桃の産毛のような質感)・velour(カールのない柔らかい産毛)・brush(針金のようにちりちりした毛)・straight coat(無毛遺伝子を持たない通常の被毛)という5段階の被毛スペクトラムが定義されており、生まれたときの毛質が「一生の毛質」ではなく、生後2年ほどかけて変化しうるとされています。子猫のうちに毛が生えていても、成長とともに無毛に近づいていくケースがあるということです。

そして、ウクライナレフコイもこのドンスコイ系統に連なる品種です。スコティッシュフォールド×ドンスコイの交配種で、無毛遺伝子はドンスコイから受け継いでいます(折れ耳がもたらす健康リスクについては後述します)。

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優性と劣性の違いが、迎える判断にどう関わるか

系統1(劣性)と系統2(優性)の違いは、単なる遺伝学の言葉遊びではなく、繁殖と血統の見え方に直結する実務的な違いです。

  • 劣性系統(スフィンクス・デボンレックス): 両親がともに変異遺伝子の保因者でなければ、無毛の子猫は生まれません。通常の被毛の親からいきなり無毛の子猫が生まれることは、原則としてありません。
  • 優性系統(ドンスコイ・ピーターボールド): 変異遺伝子を1つ持っているだけで無毛(または部分的な被毛)が発現するため、毛のある親猫と交配しても、無毛や部分無毛の子猫が生まれうるという違いがあります。

競合記事の多くは「劣性遺伝」「優性遺伝」という言葉だけを紹介して終わっていますが、この違いが実生活でどう意味を持つかまで説明している記事はほとんど見当たりませんでした。優性系統の血統には毛のある個体が混ざっていても不思議ではない——この前提を知っておくことは、血統の見方や繁殖の仕組みを理解するうえで役立つはずです。

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系統3|ライコイ——別の遺伝子から生まれた品種

KRT71変異を持たず、別の遺伝子から生まれたライコイ。斑模様に毛が残る独特の被毛
KRT71変異を持たず、別の遺伝子から生まれたライコイ。斑模様に毛が残る独特の被毛

ライコイ(Lykoi)は、スフィンクスともドンスコイとも異なる、独立した遺伝子から生まれた品種です。

ライコイの無毛は、hypotrichia(先天性の部分脱毛)という現象によるものです。英語版Wikipedia「Lykoi」の記載によると、DNA検査によってKRT71変異を保有していないことが確認されており、スフィンクスとは完全に別の遺伝子が関わっていると考えられています。2020年時点で、少なくとも4種類の異なるゲノムバリエーションが報告されているとされ、遺伝的にもまだ単純ではないことがうかがえます。2010年にアメリカ・バージニア州で発見され、2011年から意図的な繁殖が始まったという、無毛猫の中でもかなり新しい品種です。

見た目も他の系統とは異なります。ライコイは完全な無毛ではなく、顔や体の一部に毛が残り、まだらな斑模様になるのが特徴で、これが「ウェアウルフキャット(狼男猫)」という愛称の由来にもなっています。

なお、ドンスコイ・ウクライナレフコイ・ライコイの遺伝的な説明は、いずれも査読付きの学術論文ではなく英語版Wikipedia(二次情報)を出典としています。本セッションでは、これら3品種を直接扱った学術論文(PubMed/PMC)を特定できませんでした。スフィンクス・デボンレックスのKRT71ほど研究が進んでいない可能性が高く、この点は正直にお伝えしておきます。

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ウクライナレフコイの折れ耳に潜む、もう一つのリスク

折れ耳とスリムな無毛の体を持つウクライナレフコイ。折れ耳にはスコティッシュフォールドと同じ遺伝子のリスクが重なる
折れ耳とスリムな無毛の体を持つウクライナレフコイ。折れ耳にはスコティッシュフォールドと同じ遺伝子のリスクが重なる

「無毛+折れ耳のかわいい猫」として紹介されがちなウクライナレフコイですが、その折れ耳はスコティッシュフォールドと同じ遺伝子による健康リスクを抱えています。

ウクライナレフコイの折れ耳は、Flowens Catがスコティッシュフォールドがかかりやすい病気で詳しく解説しているFd(Folded)遺伝子・常染色体優性そのものです。英語版Wikipedia「Ukrainian Levkoy」によると、ホモ接合(両親から同じ変異を1つずつ受け継いだ状態)ではより重度の骨変形(外骨腫・跛行)が報告されており、繁殖では折れ耳の個体同士を掛け合わせず、折れ耳×立ち耳のペアリングが必須とされています。

つまりウクライナレフコイは、「無毛」というドンスコイ由来の遺伝的特徴と、「折れ耳」というスコティッシュフォールド由来の遺伝的リスクを同時に抱えたハイブリッド品種です。見た目の個性の裏にこの構造まで踏み込んで説明している日本語記事は、Flowens Catが確認した範囲では見当たりませんでした。Flowens Catはスコティッシュフォールドを取り扱ってはいませんが、折れ耳とFd遺伝子の関係については一次資料に基づく解説を蓄積しており、その知見をここでも活かしています。

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バンビーノ・ミンスキン・ドウェルフ——無毛と短足、2つの遺伝子の重ね掛け

無毛と短い脚、2つの遺伝子を併せ持つハイブリッド品種のイメージ
無毛と短い脚、2つの遺伝子を併せ持つハイブリッド品種のイメージ

バンビーノ・ミンスキン・ドウェルフは、スフィンクス系の無毛遺伝子と、マンチカンの短足遺伝子を同時に抱えるハイブリッド品種です。

これらはスフィンクス系(KRT71劣性)と、マンチカンの短足を生むUGDH遺伝子を交配して生まれた品種です。Flowens Cat がマンチカン スコティッシュフォールド 違いで解説しているとおり、UGDH遺伝子は優性でありながら、ホモ接合(両親から同じ変異を受け継いだ状態)は胎内で致死的になるため、繁殖は必ずヘテロ接合(片方の親からのみ変異を受け継いだ状態)で行われます。その結果、生まれる子猫の約半数は短足にならず、標準体型(ロングレッグ)になります。

つまりバンビーノやミンスキンは、「無毛遺伝子」と「短足遺伝子(かつ胎内致死のリスクを併せ持つ)」という、独立した2つの遺伝的な仕組みが重なった品種だということです。さらにドウェルフは、これに加えてアメリカンカール由来の耳の軟骨の形質も重なる、3系統の掛け合わせになります。「毛がなくて足が短くてかわいい」という表面的な紹介の裏に、複数の独立したリスクが重なっているという説明は、競合記事にはほとんど見当たりませんでした。

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「体温が4℃高い」は本当か——誤情報を正す

「毛のない猫は体温が約4℃高い」という説を複数のサイトで見かけますが、これは物理的に見て疑わしい数字です。

猫の平熱はおおむね38〜39℃前後です。単純に4℃を足すと42〜43℃になり、これは猫にとって熱中症域の危険な数値になってしまいます。実際に起きているのは、毛による断熱がないため放熱が早く、触ると温かく感じるという現象であり、深部体温そのものはほかの猫とほぼ同じ範囲とされています。この誤解の詳しい検証は、スフィンクスの正直解説の該当章にまとめていますので、気になる方はそちらをご覧ください。防寒対策・室温管理により気を配る必要がある、という点自体は事実です。

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毛のない猫は低アレルゲンか、お手入れは大変か

「無毛だから猫アレルギーが出にくい」というイメージは、正確ではありません。アレルゲンのFel d 1は毛ではなく皮脂腺・唾液腺から分泌されるタンパク質のため(*Journal of Allergy and Clinical Immunology*, 2018年31175-8/fulltext))、毛のない猫も通常どおりアレルゲンを産生します。むしろ毛のない猫は皮脂の分泌量が多く、毎日の拭き取りと週1回程度の入浴が推奨されるほどです。抜け毛とアレルゲンの関係、品種ごとの産生傾向の違いは抜け毛が少ない猫ランキング猫アレルギーでも飼える?で詳しく整理していますので、あわせてご覧ください。

紫外線に弱く日焼け対策が必要、体温管理・防寒対策が必要——といったお手入れの基本は、系統によらずほぼ共通です。深堀りはスフィンクスの正直解説に譲りますが、通常の被毛のある猫よりも日常のケアに手間がかかる、という点は覚えておいていただきたいポイントです。

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なぜFlowens Catは毛のない猫を一頭も取り扱っていないのか

皮膚・体温・心臓と、通常の被毛のある猫より配慮すべき点が重なる——これがFlowens Catが毛のない猫の取り扱いを見送っている理由です。

Flowens Catは関東・中部を中心に複数拠点で、9品種の猫を扱っています。「毛のない猫を探しているのですが、扱っていますか」というお問い合わせをいただくことがあります。そうした際にお伝えしているのは、日々の皮膚ケア、室温管理の徹底、そして品種によっては定期的な心臓検診という、通常の猫より手間とコストがかかる現実です。

これは「毛のない猫を飼ってはいけない」という話ではありません。きちんとケアをして長く元気に暮らしている個体はたくさんいます。ただし、ブリーダーとして継続的にお世話できる体制がまだ整っていないと判断し、Flowens Catでは現時点で取り扱いを見送っています。取り扱わない理由を曖昧にせず正直にお伝えすることが、誠実な情報提供だと考えています。

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毛のない猫の魅力を、より健康な形で——代替品種

ラグドール・ラガマフィン・マンチカン・サイベリアンなど、Flowens Catが取り扱う健康リスクの低い品種たち
ラグドール・ラガマフィン・マンチカン・サイベリアンなど、Flowens Catが取り扱う健康リスクの低い品種たち

毛のない猫のどんな魅力に惹かれているかによって、最適な代替候補は変わります。

べったり甘えてくる感じが好きな方 → ラグドールラガマフィン

抱き上げると体をゆだねてくる「抱っこ好き」の代表格です。毛のない猫の人懐っこさ・スキンシップ好きな性格に近い魅力を、健康リスクの少ない形で楽しめます。

活発で人懐っこい猫が好きな方 → マンチカン

好奇心旺盛で遊び好き、飼い主のそばにいることを好む性格は、バンビーノやドウェルフに惹かれる方の好みと重なる部分があります。マンチカンなら短足の遺伝的な仕組みもマンチカン スコティッシュフォールド 違いで確認したうえでお迎えいただけます。

個性的な見た目・アレルギーへの配慮が気になる方 → サイベリアン

無毛ではありませんが、Fel d 1の産生量が遺伝的に少ない個体が多い傾向が報告されている品種です。ただし「絶対に低アレルゲン」ではなく個体差が大きいため、お迎え前に実際に触れ合ってご自身の反応を確認いただくことをおすすめします。

「無毛でなければ意味がない」という場合はご期待に沿えないことを正直にお伝えします。それ以外の魅力であれば、上記の品種でご希望に近い形が見つかる可能性があります。品種選びのご相談はお迎えの流れからお気軽にどうぞ。

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よくある質問

Q. 毛のない猫にはどんな種類がありますか?

代表的なのはスフィンクス・デボンレックス(KRT71劣性の系統)、ドンスコイ・ピーターボールド・ウクライナレフコイ(ドンスコイ優性の系統)、ライコイ(別の遺伝子による自然発生)の3系統です。バンビーノ・ミンスキン・ドウェルフのように、これらとマンチカンなど別品種を掛け合わせたハイブリッド品種もあります。

Q. なぜ毛のない猫が生まれるのですか?

系統によって仕組みが異なります。スフィンクスとデボンレックスはKRT71という毛を作る遺伝子の劣性変異、ドンスコイ系統は別の遺伝子による優性変異、ライコイはhypotrichia(先天性の部分脱毛)による自然突然変異です。優性か劣性かによって、毛のある親から無毛の子が生まれうるかどうかも変わってきます。

Q. 毛のない猫は低アレルゲンですか?

いいえ、正確ではありません。アレルゲンのFel d 1は毛ではなく皮脂腺・唾液腺から分泌されるタンパク質で、毛のない猫も通常どおり産生します。「毛に付着したアレルゲンが飛散する経路」が少ないだけで、アレルゲンの産生自体は止まりません。アレルギーが心配な方は、お迎え前に実際に接触して反応を確認することを強くおすすめします。

Q. 毛のない猫はお手入れが大変ですか?

はい、通常の被毛のある猫より手間がかかる傾向があります。皮脂の分泌量が多いため毎日の拭き取りと週1回程度の入浴が推奨されるほか、紫外線対策・体温管理も他の猫種以上に必要です。詳しくはスフィンクスの正直解説で解説しています。

Q. Flowens Catで毛のない猫(に近い品種)は迎えられますか?

毛のない猫自体は取り扱っていませんが、甘えん坊なラグドール・ラガマフィン、活発なマンチカン、Fel d 1産生が比較的少ない傾向のサイベリアンなど、魅力の方向性が近い品種を複数扱っています。求めている魅力を整理してご相談いただければ、ライフスタイルに合う品種をご提案します。子猫一覧よくある質問もあわせてご覧ください。

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まとめ——毛のない猫は「1つの物語」ではない

毛のない猫と一口に言っても、その成り立ちは決して1つではありません。KRT71遺伝子の劣性変異から生まれたスフィンクス・デボンレックス、優性遺伝で受け継がれるドンスコイ・ピーターボールド・ウクライナレフコイ、そして全く別の遺伝子から自然発生したライコイ——少なくとも3つの異なる系統が存在します。

優性か劣性かの違いは繁殖の仕組みそのものに関わり、ウクライナレフコイの折れ耳やバンビーノ・ミンスキン・ドウェルフの短足のように、無毛遺伝子に別の遺伝的リスクが重なっている品種もあります。「体温が4℃高い」「無毛だから低アレルゲン」といった広く流通する情報の中には、一次資料に照らすと正確でないものも含まれています。

Flowens Catはこうした事情を踏まえ、現時点で毛のない猫の取り扱いを見送っています。同じ魅力をより実現しやすい形で提供できる品種として、ラグドール・ラガマフィン・マンチカン・サイベリアンをご案内しています。代替品種の詳細は品種一覧からご覧いただけます。

猫を迎える決断は、その子の一生に関わります。見た目の個性と同じくらい、遺伝的な成り立ちを正しく知った上で判断していただければ幸いです。

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参考文献・出典

  1. Gandolfi B, Outerbridge CA, Beresford LG, et al. (2010) "The naked truth: Sphynx and Devon Rex cat breed mutations in KRT71" *Mammalian Genome* 21(9-10):509-515 — https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20953787/
  2. TICA (The International Cat Association)「Peterbald」品種ページ — https://tica.org/breed/peterbald/
  3. TICA (The International Cat Association)「Sphynx」品種ページ — https://tica.org/breed/sphynx/
  4. 英語版Wikipedia「Donskoy cat」— https://en.wikipedia.org/wiki/Donskoy_cat(二次情報として慎重に扱っています)
  5. 英語版Wikipedia「Ukrainian Levkoy」— https://en.wikipedia.org/wiki/Ukrainian_Levkoy(二次情報として慎重に扱っています)
  6. 英語版Wikipedia「Lykoi」— https://en.wikipedia.org/wiki/Lykoi(二次情報として慎重に扱っています)
  7. Fel d 1分泌源に関する研究 — *Journal of Allergy and Clinical Immunology*, 2018年 — https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(18)31175-8/fulltext
  8. マンチカンのUGDH遺伝子変異と軟骨発育不全に関する研究 — https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7325026/
  9. スコティッシュフォールドのTRPV4(Fd)遺伝子変異に関する研究(Gandolfi et al., 2016) — https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27063440/

参考文献・出典9

  1. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20953787/
  2. tica.org/breed/peterbald/
  3. tica.org/breed/sphynx/
  4. en.wikipedia.org/wiki/Donskoy_cat
  5. en.wikipedia.org/wiki/Ukrainian_Levkoy
  6. en.wikipedia.org/wiki/Lykoi
  7. www.jacionline.org/article/S0091-6749(18)31175-8/fulltext
  8. pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7325026/
  9. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27063440/

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