ひとことで言うと:ターキッシュバンは「泳ぐ猫」として知られる希少な純血種です。白い被毛なのに難聴になりにくいのは、頭と尾にだけ色が残る「バンパターン」が全身白の猫とは違う遺伝子の働き方をするためです。血液型の60%がB型という一次研究や、国内流通の乏しさも、他のサイトではほとんど語られていません。---
はじめに——Flowens Catがターキッシュバンを取り扱わない理由から
Flowens Catはターキッシュバンを取り扱っていません。血統管理・血液型リスク管理の体制が整っていないこと、国内の流通情報があまりに乏しいこと、活発で大型な猫と生活環境のミスマッチが起きやすいことが理由です。詳しくは後述しますが、まずこの立場を先にお伝えしておきます。
だからこそ、この記事は他のサイトとは少し違う書き方になります。「泳ぐ猫」というかわいらしいトリビアを否定はしませんが、今回競合記事6本を確認した限り、白い被毛と難聴リスクの関係を遺伝的に正しく整理した記事、血液型という繁殖上の重要データに触れた記事、そして「本当に日本で買えるのか」という流通実態まで踏み込んだ記事は、一つも見当たりませんでした。この記事ではその3点を中心に、ブリーダーとして誠実に整理します。
この記事で解説すること:
- ターキッシュバンとは何か、「泳ぐ猫」と呼ばれる理由
- 白いのに難聴になりにくいと言われる、遺伝学的な理由
- 血液型の60%がB型という一次研究と、繁殖管理上の意味
- 「値段相場15〜40万円」という数字は、本当に国内の実売データに基づくのか
- トルコ現地の猫と西洋の「ターキッシュバン」という品種の違い、認定年のばらつき
- 性格・大きさ・寿命、ターキッシュアンゴラとの違い
- Flowens Catが取り扱わない理由と、体格・被毛の近い代替品種
なお、バイカラー柄そのものについてもっと知りたい方は、当キャッテリーの白黒猫の柄の種類や猫の柄・模様一覧もあわせてご覧ください。
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ターキッシュバンとは?「泳ぐ猫」と呼ばれる希少な純血種
ターキッシュバンは、トルコ東部が起源とされる古い自然発生の品種です。体は白く、頭と尾にだけ色が入る「バンパターン」という毛色が最大の特徴です。
TICA(The International Cat Association)の公式ページによると、1955年にイギリス人女性のLaura Lushingtonがトルコから連れ帰ったのが始まりとされ、水をはじく被毛のおかげで泳ぎを楽しめることから「swimming cat(泳ぐ猫)」という愛称でも知られています(TICA公式ページ)。多くの猫は水を嫌いますが、当キャッテリーの猫のお風呂は必要?でも紹介している通り、これは猫全般にあてはまる一般論であり、ターキッシュバンはそこから外れる例外的な品種として語られることが多い猫です。ただし、すべての個体が積極的に水遊びを好むわけではなく、個体差がある点は留意してください。
基本的な体格・寿命の目安は次の通りです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 体重 | 3.5〜9kg程度(オスはメスよりかなり大きくなる傾向) |
| 成熟までの期間 | 3〜5年程度と、他の品種よりゆっくり |
| 被毛 | セミロング、アンダーコートが少なく単層に近い |
| 寿命 | TICA公式ページによると13年以上とされる |
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白いのに難聴になりにくい?——バンパターンと全身白猫の遺伝的な違い

「白い猫は難聴になりやすい」という話は広く知られていますが、ターキッシュバンのバンパターンは、この一般論をそのまま当てはめてよいものではありません。今回確認した競合記事6本はいずれも、白毛×難聴リスクという一般的な注意喚起をターキッシュバンにもそのまま適用していましたが、この2つは遺伝的に別の仕組みで起きています。
猫の白い毛色は、第B1染色体上にあるKIT遺伝子の働きによって決まります。2014年に発表されたDavid VA・Menotti-Raymondらの研究によると、KIT遺伝子の内部にネコ内在性レトロウイルス(FERV1)がどのように入り込むかによって、全身が真っ白になる「ドミナントホワイト」になるか、体の一部だけが白くなる「バイカラー(部分白斑)」になるかが分かれます(David et al., 2014, *G3: Genes, Genomes, Genetics*)。当キャッテリーの白黒猫の柄の種類やハチワレ猫の性格でも、この仕組みを使って白の割合が「ミテッド→バイカラー→ハーレクイン→ヴァン」と段階的に増えていくことを解説しています。ターキッシュバンの体はほぼ白く、色が残るのは頭と尾だけという、この「ヴァン」段階そのものの柄です。
ポイントは、全身が真っ白なドミナントホワイトの猫は、体のほぼ全域で色素細胞(メラノサイト)の発達が妨げられるのに対し、頭と尾に色が残るバンパターンの猫はその部分の色素細胞が正常に機能しているという違いです。内耳の聴覚に関わる色素細胞が失われることで難聴が起こると考えられているため(Strain, 2007, *The Veterinary Journal*)、色が一部でも残っている個体は、全身が白い個体より難聴リスクが低いと考えるのが遺伝学的には筋が通っています。実際、英語版Wikipediaのターキッシュバン記事には「バンパターンの個体は、半優性遺伝子(Sv)による表現型のため難聴になりやすくない」という記述があります(Wikipedia「Turkish Van」)。
ここは正直にお伝えします。当キャッテリーはこの記述の裏付けとなる一次論文までは確認できておらず、Wikipedia経由の情報にとどまります。また、Strain(2007)が指摘する通り、白毛・青い目と難聴の関係は単純なルールで割り切れるものではなく、遺伝的に複雑な要素が絡みます。それでも、「白い猫だから」という理由だけでターキッシュバンを全身白の猫と同列に扱い、難聴リスクを過度に心配する必要はなさそうだ、というのが遺伝学的な仕組みから導ける誠実な結論です。
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血液型の60%がB型——繁殖管理の観点から知っておきたいこと

ターキッシュバンは、他の多くの猫種と比べて血液型がB型に偏っていることが、トルコの学術研究で報告されています。この事実に触れている日本語サイトは、今回の調査では一つもありませんでした。
2003年に発表されたArikan S・Duru SYらの研究では、トルコ産の血統猫113頭(ターキッシュバンとターキッシュアンゴラ)の血液型を調べたところ、ターキッシュバン85頭のうち60%がB型、40%がA型、AB型は0頭でした(Arikan et al., 2003, *J Vet Med A Physiol Pathol Clin Med*)。一般的な猫のB型の頻度は国・地域によって差はありますが、多くの調査で10%未満とされており、この60%という数字がいかに高いかが分かります。
猫の血液型は、繁殖の場面で軽視できない意味を持ちます。父親がA型で母親がB型の組み合わせで生まれた子猫は、母乳(初乳)を通じて母親由来のB型抗体を受け取り、それが子猫自身の赤血球を攻撃してしまう「新生子同種免疫性溶血性貧血」と呼ばれる状態を起こすことがあります。Arikan et al.(2003)の論文でも、血液型の不適合が子猫の溶血性疾患や輸血時の副反応につながりうるとして、繁殖前・輸血前の血液型検査を推奨する結論で締めくくられています。B型の比率が高い品種ほど、この組み合わせに遭遇する可能性が上がるため、繁殖計画の段階で血液型を把握しておく重要性が増します。
Flowens Catでは、取り扱う9品種すべてで親猫の遺伝子検査(多発性嚢胞腎・肥大型心筋症2種・ピルビン酸キナーゼ欠損症、品種によって追加項目あり)と、獣医師による視診・触診・聴診を伴う署名入りの健康診断書の発行を行っています。ただし、正直にお伝えすると、血液型スクリーニングは現行の検査プロトコルには含まれていません。もし将来的にターキッシュバンのような血液型に偏りのある品種を検討することがあれば、既存の検査体制に加えて血液型スクリーニングという新しい項目を整える必要がある、という気づきを今回の調査で得ました。「新しい品種を迎えるということは、その品種特有のリスクに合わせて検査体制そのものをアップデートする必要がある」という当たり前のようで見落とされがちな事実を、ブリーダーとしてお伝えしておきたいと思います。
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「値段相場15〜40万円」は本当か——国内流通の実態を確かめてみた

日本語の競合サイトの多くが「ターキッシュバンの値段相場は15〜40万円」と紹介しています。しかしFlowens Catが実際に調べた限り、この数字を裏付ける国内の実売データは確認できませんでした。
まず、ブリーダー直販マーケットプレイス最大手の検索ページでターキッシュバンを探したところ、該当ページ自体が存在せず、アクセスできませんでした(検索用URLはページ自体が生成されておらず、404エラーが返る状態です)。次に「ターキッシュバン ブリーダー 子猫」で検索したところ、検索結果の上位はすべてトルコ航空(Turkish Airlines)関連のページで占められ、国内でターキッシュバンの子猫を扱うブリーダーやペットショップのサイトは見つけられませんでした。
この2点から考えると、ターキッシュバンの国内での実流通は、きわめて限定的、ほぼ皆無に近いと考えるのが妥当です。そもそも掲載自体がほとんど存在しない状況で「相場は15〜40万円」と断定的に紹介するのは、出典のない数字を独り歩きさせているに等しいと当キャッテリーは考えています。
参考までに、英語版Wikipediaのターキッシュバン記事には「2024年、FIFe(国際猫連盟)に登録されたターキッシュバンの子猫はわずか49頭、全登録数の約0.1%、54品種中40位だった」という統計が紹介されています(Wikipedia「Turkish Van」)。ただし当キャッテリーはFIFe公式の統計資料そのものには到達できておらず、この数字はWikipedia経由の情報として、一次資料未確認のまま参考程度に紹介する点をご了承ください。それでも、国内外を問わずかなり希少な品種であることは間違いなさそうです。
「値段が知りたい」というニーズに対して、確認できていない数字を確認できたかのように紹介することは、Flowens Catとしてはできません。本気で迎えることを検討する場合は、国内のブリーダー情報だけに頼らず、海外のブリーダーとのやり取りや輸入にかかる費用・検疫の手間まで含めて調べる必要がある、というのが誠実な答えです。
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品種団体ごとに何が違う?——トルコの現地集団と認定年のばらつき
「ターキッシュバン」とひとことで言っても、猫種団体によって認定の範囲や年号が異なります。この整理をしている競合サイトは見当たりませんでした。
CFA・FIFeなどの西洋の血統登録団体は、白地に頭と尾のみ色が残る「バンパターン」の個体だけを「ターキッシュバン」として認定しています。一方、WCF・GCCFでは全身が真っ白な個体を「Turkish Vankedisi」として別品種扱いにしています。さらに、この西洋の品種基準とは別に、トルコ国内には現地の大学の研究センターが保護・繁殖に取り組む在来の「Van kedisi(ヴァン猫)」という集団が存在し、こちらは全身白の個体を中心に管理されているとされています。同じルーツを持ちながら、西洋の洗練された品種基準と、トルコ現地の在来集団は管理の系統が異なる、別の存在として捉えたほうが正確です。
品種の公認年も、情報源によってばらつきがあります。英語版Wikipediaによると、GCCFは1969年にフル血統登録を認め、TICAは1985年にチャンピオンシップ資格を、CFAは1988年にその他クラスでの登録を認めた後、1993年に暫定資格、1994年にチャンピオンシップ資格を段階的に与えています(Wikipedia「Turkish Van」)。「公認年」とひとことで言っても、登録開始なのかチャンピオンシップ資格なのか、団体によってどの段階を指しているかが違うため、サイトごとに紹介される年号がバラバラになるのは、ある意味で当然とも言えます。
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「ヴァン湖畔で発見された」という起源ストーリーを検証する
多くのサイトが「1955年、イギリス人のLaura Lushingtonがトルコのヴァン湖畔でこの猫を発見し、持ち帰った」という起源ストーリーを紹介しています。この物語自体は広く知られていますが、英語版Wikipediaには興味深い指摘があります。Lushington自身が実際に連れ帰った2匹は、ヴァン湖畔ではなく、ハタイ州イスケンデルンとイスタンブールの猫だったとされ、彼女自身がヴァン市を訪れたのは1963年以降だったという記述です(Wikipedia「Turkish Van」)。
当キャッテリーはLushington本人の一次資料(*Animals*誌1963年の記事)そのものには到達できていないため、この点は「そういう指摘がある」という慎重な書き方にとどめます。ただ、広く語られる起源ストーリーが、実際にはもう少し複雑で単純化されている可能性があることは、知っておいて損はない事実だと考えます。
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性格・大きさ・寿命——よく言われることを簡潔に
ターキッシュバンは、知能が高くいたずら好きな性格でありながら、抱っこや過度なスキンシップはあまり好まないと言われる、少し個性的な猫です。
TICAの公式ページでは「mischievous and clever clown-like cat(いたずら好きで賢い、道化師のような猫)」と表現され、遊び好きで活発な一方、「必ずしも抱っこや抱きしめられることを好むわけではない」とも明記されています(TICA公式ページ)。これらの点は競合サイトの多くも共通して紹介している内容のため、詳しくは深掘りせず簡潔にまとめます。
- 性格:活発で好奇心旺盛、飼い主への愛着は強いが、抱っこよりも一緒に遊ぶ・そばにいることを好む個体が多いとされる
- 大きさ:体重3.5〜9kg程度、成熟までに3〜5年ほどかかる
- 寿命:TICA公式ページによると13年以上が目安
- 被毛:セミロングでアンダーコートが少なく、比較的お手入れがしやすいとされる
それよりも、この記事で重視したいのは前章までの遺伝的な仕組み・血液型・国内流通の実態です。
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ターキッシュアンゴラとの違い
ターキッシュバンとよく混同されるのが、同じくトルコ原産の「ターキッシュアンゴラ」です。地理的なルーツは近くても、見た目も体格もはっきり異なります。
CFAの公式ページでは、この2品種の体格差を「オリンピック選手とバレリーナを比較するようなもの」とたとえています(CFA公式ページ)。ターキッシュアンゴラは細身でしなやかな体つきの品種で、毛色も全身白を含む単色が中心です。一方のターキッシュバンは、より筋肉質でがっしりとした体格を持ち、頭と尾にだけ色が残るバンパターンが基本という、見た目も体つきもはっきり違う品種として発展してきました。名前が似ているために混同されがちですが、それぞれ別の品種標準を持つ、別のルーツの品種と捉えるのが正確です。
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なぜFlowens Catはターキッシュバンを取り扱わないのか
血統・血液型リスクの管理体制、国内の情報基盤の乏しさ、生活環境とのミスマッチ。この3点が重なるため、Flowens Catはターキッシュバンの取り扱いを見送っています。
Flowens Catは関東・中部を中心とした複数拠点で、9品種の猫の繁殖・お迎えサポートを行っています。ターキッシュバンについても検討の俎上に上がったことはありますが、最終的に見送っています。理由は3つです。
理由1. 血液型リスクを含む、繁殖管理体制が未整備であること
前述の通り、ターキッシュバンはB型の比率が突出して高い品種です。安全な繁殖には血液型スクリーニングという、現行の検査プロトコルにはない項目が必要になります。体制を整えないまま安易に取り扱うべきではないと判断しています。
理由2. 国内の情報基盤があまりに乏しいこと
流通実態を調べる過程で、国内のブリーダー情報・マーケットプレイスの掲載がほぼ存在しないことがわかりました。血統書の来歴や健康状態を確認できる国内ネットワークが整っていない状態で取り扱いを始めることは、お迎えいただくご家庭にとってもリスクになると考えています。
理由3. 生活環境とのミスマッチが起きやすいこと
体格が大きく活発で、水遊びを好む個体も多いとされる品種です。運動量の確保やお手入れの面で、一般的な家庭環境との相性を慎重に見極める必要があります。当キャッテリーには「泳ぐ猫を探しているのですが、どこにいますか」というお問い合わせをいただくこともありますが、その際は「どんな魅力に惹かれているか」を丁寧にお伺いするようにしています。バイカラーの見た目が目的なのか、大型で活発な猫が目的なのか、水を怖がらない性格が目的なのかによって、ご案内できる代替品種は変わってきます。
「扱わない理由を正直に書く」こと自体が、信頼できるブリーダーかどうかを見極める材料の一つになると考えています。
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バイカラー・大型で活発な猫が好きな方への代替3品種

ターキッシュバンに惹かれる理由が「大型で活発」「水に強い被毛」「バイカラーの見た目」であれば、規制も流通の不安もない品種で同じ魅力に出会えます。
大型で水に強い被毛、堂々とした佇まいが好きな方 → ノルウェージャンフォレストキャット
北欧原産の大型長毛種で、油分を含む撥水性の高い被毛を持ち、野生に近いルーツを持ちながら国内で安定して迎えられる品種です。詳しい性格はノルウェージャンフォレストキャットの性格で解説しています。
筋肉質な体と活発さが好きな方 → サイベリアン
ロシア原産の大型猫で、筋肉質でがっしりした体格を持ち、水を怖がらない個体が多いとされる点も、水遊びを好むターキッシュバンに近い印象を持たれる方が多い部分です。詳しくはサイベリアンの性格をご覧ください。
バイカラーの見た目そのものが好きな方 → ラグドール
ラグドールは、CFA・TICAの公式カラーカテゴリで、顔に逆V字の白と足・お腹に白が広がる「バイカラー」が正式に認められている品種です。ターキッシュバンの「ヴァン」という名称自体が、この白の割合による国際的な分類の一区分から取られています。ヴァンほど白の面積は広くありませんが、国内で安定して迎えられるバイカラーの純血種として、ラグドールの性格で詳しく紹介しています。バイカラー柄そのものについては、白黒猫の柄の種類もあわせてご覧ください。
そのほか、Flowens Catでは品種一覧から全9品種をご覧いただけます。どんな魅力に惹かれているかをお聞かせいただければ、生活環境に合う品種をご提案します。
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よくある質問
Q. ターキッシュバンは日本で飼えますか?購入できますか?
法律上の飼育規制はありません。ただし、Flowens Catが調べた限り、国内のブリーダー直販マーケットプレイスにターキッシュバンの掲載ページ自体が見当たらず、ブリーダー検索でもヒットしませんでした。国内での実流通はきわめて限定的と考えられ、本気で迎えたい場合は海外のブリーダーとのやり取りや輸入手続きまで視野に入れる必要があります。
Q. ターキッシュバンの値段相場はいくらですか?
「15〜40万円」という数字を紹介するサイトが多いですが、Flowens Catが調べた限り、この数字を裏付ける国内の実売データは確認できませんでした。国内での流通自体がほぼ確認できない状況のため、正確な相場は把握できていない、というのが誠実な回答です。
Q. ターキッシュバンは本当に難聴になりやすいですか?
全身が真っ白な「ドミナントホワイト」の猫は難聴リスクが高いとされますが、ターキッシュバンの頭と尾に色が残る「バンパターン」は遺伝的に異なる仕組みです。英語版Wikipediaには「バンパターンの個体は難聴になりやすくない」という記述がありますが、当キャッテリーは一次論文までは確認できていません。全身白の猫と同列に心配しすぎる必要はなさそうですが、断定はできません。
Q. ターキッシュバンとターキッシュアンゴラの違いは何ですか?
どちらもトルコ原産ですが、別の品種標準を持ちます。ターキッシュアンゴラは細身でしなやかな体つきで単色の毛色が中心なのに対し、ターキッシュバンはより筋肉質でがっしりした体格で、頭と尾にだけ色が残るバンパターンが基本です。CFAはこの体格差を「オリンピック選手とバレリーナ」にたとえています。
Q. Flowens Catでバイカラーの猫、大型で活発な猫を探すには?
Flowens Catではターキッシュバンの取り扱いはありませんが、水に強い被毛を持つノルウェージャンフォレストキャット・サイベリアンや、公式にバイカラーが認められているラグドールをはじめ、健康リスクを重視した9品種を取り扱っています。どんな魅力に惹かれているかをお聞かせいただければ、生活環境に合う品種をご提案します。お迎えの流れやよくある質問もあわせてご覧ください。
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まとめ——ターキッシュバンの魅力と、確認すべきことを正直に
ターキッシュバンは、頭と尾にだけ色が残る「バンパターン」と、水を好む珍しい性質を持つ希少な純血種です。この柄は全身が真っ白なドミナントホワイトの猫とは遺伝的な仕組みが異なり、難聴になりやすいと過度に心配する必要はなさそうだ、というのが遺伝学的な整理から導ける結論です。一方で、血液型の60%がB型という一次研究があり、繁殖を考える上では見過ごせないデータです。
国内流通については、ブリーダー直販マーケットプレイスに掲載自体が見当たらず、「値段相場15〜40万円」という数字を裏付ける実売データも確認できませんでした。断定的な情報に惑わされず、本気で迎える場合は海外ブリーダーとのやり取りまで視野に入れる必要があると考えられます。
Flowens Catは血液型リスク管理体制・国内の情報基盤・生活環境とのミスマッチという3つの理由から、ターキッシュバンの取り扱いを見送っています。大型で活発な猫、水に強い被毛、バイカラーの見た目に惹かれる方には、ノルウェージャンフォレストキャット・サイベリアン・ラグドールをはじめとした国内で安定して迎えられる品種をご提案しています。
猫を迎える決断は、その子の一生に関わります。憧れと同じくらい、「自分の生活環境で本当に迎えられるのか」を確認していただければ幸いです。子猫一覧、お客様の声、施設一覧もあわせてご覧ください。
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参考文献・出典
- Arikan S, Duru SY, Gurkan M, Agaoglu ZT, Giger U (2003) "Blood type A and B frequencies in Turkish Van and Angora cats in Turkey" *J Vet Med A Physiol Pathol Clin Med* 50(6):303-306. PMID 12887623 — https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12887623/
- Strain GM (2007) "Deafness in blue-eyed white cats: the uphill road to solving polygenic disorders" *Vet J* (Editorial). PMID 17317244 — https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17317244/
- David VA, Menotti-Raymond M, et al. (2014) "Endogenous Retrovirus Insertion in the KIT Oncogene Determines White and White Spotting in Domestic Cats" *G3: Genes, Genomes, Genetics* 4(10):1881-1891 — https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4199695/
- TICA(The International Cat Association)「Turkish Van」品種ページ — https://tica.org/breed/turkish-van/
- CFA(The Cat Fanciers' Association)「Turkish Van」品種ページ — https://cfa.org/breed/turkish-van/
- Wikipedia「Turkish Van」(品種団体ごとの認定年、Van柄と難聴の関係、起源に関する記述の一次情報として参照) — https://en.wikipedia.org/wiki/Turkish_Van
参考文献・出典6件
- pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12887623/
- pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17317244/
- pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4199695/
- tica.org/breed/turkish-van/
- cfa.org/breed/turkish-van/
- en.wikipedia.org/wiki/Turkish_Van



