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【2026年版】ぶち猫の種類|黒白・キジ白など6色×4段階の分類表をブリーダーが解説

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【2026年版】ぶち猫の種類|黒白・キジ白など6色×4段階の分類表をブリーダーが解説

ぶち猫の種類まとめ:ぶち猫(バイカラー)は黒×白だけを指す言葉ではなく、有色部分と白色部分の2色構成を持つ柄全般の総称です。キジ白・サバ白・茶白のようにベースカラーは何色でもあり得ます。国際的な猫種団体でも白の割合を統一的に数値で定めているところはなく、査読論文は白40〜60%を中間グレードの目安として示しています。
「うちの子はぶち猫なんですが、これは何ていう柄ですか?」「キジトラに白が混じった子は何と呼ぶんですか?」——Flowens Catにはこうしたご質問がよく届きます。

ネット上の「ぶち猫」の記事の多くは、黒地に白が入った「タキシード」「ハチワレ」「牛柄」の3パターン止まりです。実際はキジトラ×白、サバトラ×白、茶トラ×白、グレー×白、クリーム×白まで組み合わせは幅広く、中でも「キジ白」は競合サイトにも当キャッテリーの過去記事にもほとんど登場しない、体系的に語られてこなかった柄でした。

当キャッテリーは関東・中部8拠点で常時140頭前後(2026年7月時点)の子猫をご案内しており、バイカラー柄が出やすい品種を日常的に繁殖しています。この記事では、査読論文のデータ、国際的な猫種団体ごとの基準の違い、そしてブリーダーとしての実感を組み合わせ、「ぶち猫の種類」を体系的に整理しました。

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ぶち猫とは?——「柄」の名前であり、黒×白だけを指す言葉ではない

ぶちは二色柄の総称と伝えるサーモン帯バナーと白黒バイカラーの子猫
ぶちは二色柄の総称と伝えるサーモン帯バナーと白黒バイカラーの子猫

ぶち猫とは、被毛が「有色部分」と「白色部分」の2色で構成される猫の総称です。漢字では「斑猫(ぶちねこ)」、英語圏では"Bicolor"(バイカラー)と呼ばれます。特定の品種を指す言葉ではなく、雑種にも純血種にも現れる「柄の名前」である点は、当キャッテリーのハチワレ猫の性格でお伝えしている内容と同じです。

三毛猫との違いは色の数です。三毛猫は黒(または類縁色)・オレンジ・白の3色構成で、この3色が同居する仕組みはX染色体上の遺伝子によるものです(詳しくは三毛猫の性格で解説しています)。一方ぶち猫は「有色1色+白」の2色構成で、色の数だけでなく成り立つ遺伝の仕組みも異なります。

「ぶち」の本質は色そのものではなく、白斑(はくはん)遺伝子がどのくらいの面積に、どんな位置で働くかという「入り方」にあります。有色部分はキジトラでもサバトラでも茶トラでもグレーでもクリームでも構いません。次の章では、この「入り方」を軸にした分類を整理します。

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【本記事の核心】ベースカラー×白の入り方——ぶち猫の分類表

6色×4段階で分かると伝えるサーモン帯バナーとキジ白の子猫
6色×4段階で分かると伝えるサーモン帯バナーとキジ白の子猫

結論から言うと、ぶち猫は「ベースカラー(色みの系統)」×「白の入り方(グレード)」という2つの軸のかけ算で整理すると、驚くほど体系的に理解できます。

白の入り方は、当キャッテリーの猫の毛色と遺伝のしくみでも紹介する4段階グレードで整理できます。

グレード名白の目安見た目の特徴
ミテッド/ロー足先・顎など小面積靴下を履いたような部分的な白
バイカラー/ミディアム体の約40〜60%顔の下半分・胸・お腹・足に白
ハーレクイン体の約75%大部分が白で、頭や背中にカラーパッチ
ヴァン/ハイ体の約80〜90%以上ほぼ全身が白く、頭頂部と尾だけに色
このグレード軸に、ベースカラーを掛け合わせたものが次の表です。

ベースカラーミテッド/ローバイカラー/ミディアムハーレクインヴァン/ハイ
黒の靴下タイプ黒白(いわゆる「ハチワレ」を含む)黒のハーレクイン黒のヴァン
キジトラ(マッカレル茶系)キジ白・少白タイプキジ白キジ白のハーレクインキジ白のヴァン
サバトラ(マッカレルシルバー系)サバ白・少白タイプサバ白サバ白のハーレクインサバ白のヴァン
茶トラ茶白・少白タイプ茶白(チャシロ)茶白のハーレクイン茶白のヴァン
グレー(ブルー)グレー白・少白タイプグレー白グレー白のハーレクイングレー白のヴァン
クリームクリーム白・少白タイプクリーム白クリーム白のハーレクインクリーム白のヴァン
この6色×4段階のかけ合わせを体系的に紹介している記事は、今回調査した競合10サイトの中にはありませんでした。多くは「黒×白」の1行分だけで「ぶち猫の種類」を終えています。

キジ白——競合サイトも当キャッテリーもまだ体系的に扱っていなかった柄

この表の中で当キャッテリーが特にお伝えしたいのがキジ白(キジトラ×白)です。茶色〜黒褐色のマッカレルタビー(縦縞)模様に白斑が入った柄で、ペット保険大手のアニコム損保の解説記事でも「黒ブチ・茶ブチ・キジブチ」と名前だけは挙げられていますが(アニコム損保「猫の模様」解説)、白の入り方まで踏み込んで整理した記事は今回調べた範囲では見当たりませんでした。当キャッテリーの姉妹記事キジトラ猫の性格でも、これまで「キジ白」という語を扱ったことがありません。

キジ白は珍しい・特殊な組み合わせではありません。遺伝子の仕組みは黒白と同じで、マッカレル模様を作るタビー遺伝子に、白斑を作るKIT遺伝子の働きが単純に重なっているだけです。当キャッテリーが繁殖しているマンチカンやノルウェージャンフォレストキャット、ブリティッシュショートヘア、アメリカンショートヘアなど、タビー柄とバイカラー柄を両方とも品種標準に持つ品種では、理論上も実務上もキジ白の子猫が生まれ得ます。柄の名前が広く知られていないだけで、遺伝的には珍しいものではないというのが正確な理解です。

サバ白・茶白——分類はここで、性格の詳しい解説は姉妹記事で

サバ白(サバトラ×白)と茶白(茶トラ×白、通称チャシロ)も同じ考え方で分類できます。サバ白はシルバー系のマッカレル縞に、茶白はオレンジ系のマッカレル縞に、それぞれ白斑が重なった柄です。

白の割合別の性格傾向は当キャッテリーの姉妹記事ですでにまとめています。サバ白はサバトラの性格、茶白(チャシロ)は茶トラの性格をご確認ください。この記事では柄の分類と見分け方に絞ってお伝えします。

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なぜ白の量は毎回違う?——遺伝子とグレードの科学

白の量は偶然まかせと伝えるサーモン帯バナーと白の入り方が違う2匹の子猫
白の量は偶然まかせと伝えるサーモン帯バナーと白の入り方が違う2匹の子猫

結論:白斑の量と位置を決めているのはKIT遺伝子で、2006年に染色体上の位置、2014年に詳しい仕組みが特定されました。白の量そのものは「段階的な区切り」ではなく「連続的なグラデーション」として現れることが査読論文で示されています。

KIT遺伝子の発見——詳しい仕組みは姉妹記事へ

2006年、Cooper MPらの研究チームが、猫の白斑は第B1染色体上のKIT遺伝子近くにマップされることを特定しました(Cooper et al., 2006)。2014年にはDavid VA・Menotti-Raymondらが、KIT遺伝子内へのレトロウイルス(FERV1)挿入の長さの違いで、全身白(ドミナントホワイト)になるか部分的な白斑(ぶち猫全般)になるかが分かれることを解明しました。詳しい仕組みはハチワレ猫の性格で解説しているため、ここでは白の「量」の話に絞ります。

白斑は「段階」ではなく「連続体」——David et al. 2014のFigure 5が示すこと

先ほどの表では白の入り方を4段階のグレードに分けましたが、これは人間が理解しやすいように区切った便宜的な分類です。David et al.(2014)の論文Figure 5では、白斑について次のように説明されています。

白斑は、顔・足先・脚・白い腹に限られる低グレード(low-grade)から、体の40〜60%を覆う中グレード(medium-grade)、そしてヴァンパターンに至る高グレード(high-grade)へと続く、連続的な広がりとして観察される
学術的には「ミテッド」「バイカラー」「ヴァン」は人間側がつけたラベルであり、生物学的に白の量は滑らかに連続しているのが実態です。同論文は高グレードの目安として、ターキッシュバンという猫種の基準「体の最大15%までしか色を持たない(=白は85%以上)」を挙げています。

なお、アニコム損保の解説記事は白が「足→お腹→胸→背中」の順に広がる傾向があると紹介していますが、これを裏付ける学術資料は確認できていません。参考情報としてお伝えします。

白の面積が広い個体の難聴リスクについて

全身が真っ白なドミナントホワイトの猫には先天性難聴のリスクが知られていますが、体の一部に色が残るぶち猫は色素細胞が正常に機能している部分が残るため、難聴リスクは全身白の猫より低い傾向にあるとされています。詳しいメカニズムと数値は白猫の性格で解説しています。

Flowens Catでは柄・毛色を判定する遺伝子検査は行っていません

当キャッテリーでは、親猫に多発性嚢胞腎・肥大型心筋症2種・ピルビン酸キナーゼ欠損症という全品種共通4種の遺伝子検査(品種によっては追加検査あり)と、獣医師による視診・触診・聴診を伴う署名入りの健康診断書の発行を行っています。ただし、柄や毛色そのもの(白斑遺伝子の量など)を判定する遺伝子検査は実施していません。「将来どのくらい白が広がりますか」という毛色予測のご質問には、現状お応えできない点を正直にお伝えします。

同じ両親からでも、白の入り方は毎回違う——当キャッテリーの実感

当キャッテリーがこれまで多くのバイカラー個体を見てきた中で、同じ両親から生まれた兄弟猫で白の面積・位置・ベースカラーとの組み合わせがまったく同じだったことは一度もありません。一方は足先だけの靴下タイプ、もう一方は顔の半分近くまで白が広がるタイプに育つこともあります。黒白に限らず、キジ白・サバ白・茶白を含むぶち柄全体に共通する遺伝的な個体差だと当キャッテリーは理解しています。

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CFA・TICA・FIFeで基準が違う——「統一されたぶちの定義」は実は存在しない

結論:「白40%以上がバイカラー」「白80%以上がヴァン」と断定的に紹介するサイトは少なくありませんが、主要な猫種団体の一次資料を確認すると団体ごとに考え方が異なり、業界で統一された基準は存在しません。

CFA(米)——「最低限の白」しか定めていない

CFA(The Cat Fanciers' Association)公式サイトの解説記事によると、バイカラーの品種標準は「白の最低限度(minimum of white)」を定めるのみで、白の上限や具体的な%基準は設けていないことが明記されています(CFA "Persian Bicolor Article")。同記事はペンダーグラスト氏の図をもとに8つの一般的なバイカラーパターンを紹介し、著者がさらに9番目(尾のみ色付きでほぼ全身が白)を加えています。CFAでは、白の割合を厳密な%で線引きする発想自体が採用されていません。

TICA(米)・FIFe(欧)——「ヴァンは白80%以上・約83%」とされるが

TICA(The International Cat Association)はヴァンパターンについて「白80%以上」を目安とする情報が広く知られていますが、公式のカラー定義文書(Uniform Color Descriptions)はPDFの画像形式でテキスト抽出が難しく、今回は一次資料の文言レベルでの直接確認まではできませんでした。

欧州の国際団体FIFe(Fédération Internationale Féline)でも、ヴァンパターンは白が体の5/6程度(約83%)を占めることが目安とされていますが、公式文書への直接アクセスでの確認はできておらず、参考情報としてお伝えします。

3団体+査読論文の比較表

情報源ヴァン(高グレード)の基準確認できた根拠の強さ
CFA(米)数値基準なし、「最低限の白」という定性的表現のみ公式記事で直接確認済み
TICA(米)白80%以上、とされる公式PDFの直接確認は今回できず
FIFe(欧)白約83%(5/6)、とされる一次資料への直接アクセス未実施
David et al. 2014(査読論文)40〜60%を中間グレードの目安と定義学術論文で直接確認済み
一次資料まで確認できたのは、CFAの「数値基準を持たない」という事実と、査読論文の40〜60%という目安だけでした。「白◯%からバイカラー」と断定的に紹介するサイトほど出典が曖昧な可能性があるというのが率直な実感です。

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顔の模様だけじゃない——愛好家の間で使われる呼び名バリエーション

結論:白斑の呼び名は「グレード(量)」だけでなく「形・位置」でも変わります。代表的な愛称を知っておくと、SNSや里親サイトでの柄の呼ばれ方に迷わなくなります。

愛称特徴
靴下・ソックス足先だけ白い(ミテッドの代表的な見た目)
富士額額の白がハチワレより緩やかに広がり、富士山のような台形に見える
チョビヒゲ鼻・口周りに小さな白い模様が入る
マスク&マント顔(マスク)と背中(マント)にだけ色が残り、それ以外は白い高グレードタイプ
前髪ぱっつん額の白い部分が前髪のように見える
ハートマーク色または白の部分が偶然ハート形に見える模様
ねこのきもちWEB MAGAZINEの独自調査(飼育猫1,118匹対象)では、黒×白の猫は117匹で全14毛柄中3位という結果でした(ねこのきもちWEB MAGAZINE「黒×白の猫を徹底解説」)。ハチワレ猫の性格の「猫の国勢調査2019」(黒白が2位)とは調査主体も年も異なりますが、いずれも黒×白が上位の人気柄であることを裏付けています。

なお「タキシード」(黒地に白の胸元・足先)、「ハチワレ」、「牛柄」(背中に斑点)という呼び方はすでに広く知られているため、この記事では割愛します。ハチワレの由来や顔の模様が生まれる詳しいメカニズムはハチワレ猫の性格で1,274匹調査のデータも交えて解説していますので、あわせてご覧ください。

SNSで「ムーン」という呼び方を見かけることもありますが、今回の調査では信頼できる一次資料で定義・由来を確認できませんでした。誤った情報を断定したくないため、複数の情報源で確認できた呼び名を中心にご紹介しています(ねこもよう「白黒猫の特徴・性格・模様の種類」)。

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ぶち柄に出会える6品種——Flowens Catの取扱実績から

出会えるのは6品種と伝えるサーモン帯バナーと短足のキジ白マンチカンの子猫
出会えるのは6品種と伝えるサーモン帯バナーと短足のキジ白マンチカンの子猫

結論:当キャッテリーが取り扱う9品種のうち、バイカラー柄(ぶち柄)が出やすいのはマンチカン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ブリティッシュショートヘア・ラガマフィン・アメリカンショートヘアの6品種です。ハチワレ猫の性格でご紹介している品種リストと同一で、白斑を作るKIT遺伝子の働き方は品種によって変わらないため、ハチワレを含むバイカラー柄全体で出やすい品種は共通しています。

品種性格の傾向
マンチカン甘えん坊・活発・好奇心旺盛・社交的
ノルウェージャンフォレストキャット穏やか・温厚・我慢強い・甘えん坊
ラグドールおっとり・従順・抱っこ好き・静か
ブリティッシュショートヘア落ち着き・独立心・穏やか・マイペース
ラガマフィン甘えん坊・穏やか・人懐っこい・抱っこ好き
アメリカンショートヘア人懐っこい・活発・賢い・適応力が高い
この6品種は白斑(バイカラー)が出やすいことに加え、複数の品種がタビー柄も品種標準に含んでいます(猫の毛色と遺伝のしくみの早見表で確認できます)。そのため黒×白だけでなく、キジ白・サバ白・茶白のような「タビー×白」の組み合わせも、この6品種の中で理論上・実務上生まれ得ます。

なお、一部のサイトは「ぶち柄が出る品種」としてスコティッシュフォールドやメインクーンを挙げています。しかしFlowens Catはスコティッシュフォールドを動物福祉・健康リスク(折れ耳に伴う骨・軟骨への負担)の観点から取り扱っておらず、メインクーンも取扱9品種には含まれません。実際にお迎えいただける品種でご案内することが誠実な情報提供だと考えており、気になる方には性格や体型が近いマンチカンやブリティッシュショートヘアをご案内しています。

値段は「柄」ではなく品種・月齢・個体差で決まる

ぶち柄そのものに決まった相場はなく、価格を左右するのは柄ではなく品種・月齢・個体差です。「キジ白は珍しいから高い」といった単純な話ではありません。Flowens Catでは掲載価格に1回目のワクチン接種費用が含まれており、価格以外の必須費用は発生しません(2回目のワクチン接種済みの子のみ+3,000円)。60日間の生体保証も含まれています。現在ご案内できる子猫は子猫一覧からご確認いただけます。

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柄で性格は決まる?——俗説の検証とFlowens Catの実感

性格は柄より個体差と伝えるサーモン帯バナーとくつろぐ茶白の子猫
性格は柄より個体差と伝えるサーモン帯バナーとくつろぐ茶白の子猫

結論:「黒の面積が多い個体は甘えん坊、白の面積が多い個体はクールでマイペース」という説明をネット上でよく見かけますが、裏付ける学術的な出典は確認できていません。柄よりも個体差・品種・育て方の影響のほうがはるかに大きいというのが当キャッテリーの実感です。

「黒が多いと甘えん坊」説は出典不明の俗説

ぶち猫に関するサイトの多くが、色の面積比と性格を結びつける説明を掲載しています。しかし今回の調査では、この説を直接検証した学術研究や具体的な出典を見つけることができませんでした。断定はせず「よく語られる説」として受け止めるのがよいと当キャッテリーは考えています。

実在する研究データは「黒白」に限定——詳しくは姉妹記事へ

一方、柄と性格の関係を扱った研究データは存在します。2015年、UC Davis(カリフォルニア大学デービス校)のStelow・Bain・Kassらが飼い猫1,274匹を対象に行った調査で、黒白(バイカラー)・グレー×白は「攻撃的行動を報告されやすいグループ」に分類されました。詳しい内容と受け止め方はハチワレ猫の性格で解説しているため、ここでは結論だけをお伝えします。

Flowens Catの実感——柄より社会化

当キャッテリーがマンチカンやブリティッシュショートヘアなど複数品種のバイカラー個体(キジ白・サバ白・茶白を含む)を見てきた実感としても、「この柄だからこの性格」と一貫して言えるほどの傾向は感じたことがありません。むしろ同じ親から生まれた兄弟猫であれば、柄が違っても性格は似る傾向のほうが強いというのが率直な印象です。柄よりも、親猫の気質と子猫時代の社会化のほうがその後の性格形成にはるかに大きく影響しています。品種ごとの詳しい性格傾向は茶トラの性格キジトラの性格サバトラの性格でも解説しています。

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よくある質問

Q. ぶち猫とハチワレ猫は同じ意味ですか?

厳密には異なります。「ぶち猫」は有色部分と白色部分の2色構成を持つ柄全般を指す広い言葉で、ベースカラーは黒に限りません。「ハチワレ」は顔が左右対称の八の字に白黒に分かれる黒白のバイカラーを指す、より狭い言葉です。由来や性格データはハチワレ猫の性格で解説しています。

Q. キジ白とはどんな柄ですか?

キジトラ(茶色〜黒褐色のマッカレルタビー)に白斑が入った柄です。遺伝子の仕組みは黒白と同じで、タビー遺伝子と白斑を作るKIT遺伝子の働きが重なっているだけです。当キャッテリーが確認した範囲では珍しい・特殊な組み合わせではなく、単に呼び名が広く知られていないだけと考えられます。

Q. ぶち猫は白何%からバイカラーと呼びますか?

明確な統一基準はありません。CFAは「最低限の白」という定性的な表現のみで数値基準を設けていません。査読論文(David et al., 2014)は体の40〜60%を中間グレードの目安とし、TICA・FIFeは80%前後をヴァンの目安としていますが、公式文書での直接確認まではできていません。「◯%からバイカラー」と断定できるほど統一された定義は存在しないのが実態です。

Q. ぶち猫と三毛猫は何が違いますか?

色の数が違います。ぶち猫は「有色1色+白」の2色構成、三毛猫は「黒(類縁色)・オレンジ・白」の3色構成です。三毛猫の3色が同居する仕組みはX染色体上の遺伝子によるもので、ぶち猫の白斑を決める仕組み(KIT遺伝子)とは異なります。詳しくは三毛猫の性格で解説しています。

Q. ぶち猫の性格は柄で決まりますか?

決まりません。「黒が多いと甘えん坊、白が多いとクール」という説明は出典不明の俗説です。1,274匹を対象にした2015年の調査で黒白・グレー×白は攻撃的行動を報告されやすいグループに分類されていますが、黒白に限定されたデータで、キジ白・サバ白・茶白など他のぶち柄全体には当てはまりません。当キャッテリーの実感としても、柄より品種の気質と幼少期の社会化のほうが性格への影響ははるかに大きいです。

Q. 白の面積が多いぶち猫は耳が聞こえにくいことがありますか?

全身が真っ白なドミナントホワイトの猫と比べると、体の一部に色が残るぶち猫は難聴リスクが低い傾向にあるとされています。ただし具体的な数値を示せる一次データはなく、断定はできません。詳しくはハチワレ猫の性格白猫の性格で解説しています。

Q. 純血種でぶち柄(キジ白・サバ白を含む)の子猫は迎えられますか?

はい。Flowens Catが取り扱う9品種のうち、マンチカン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ブリティッシュショートヘア・ラガマフィン・アメリカンショートヘアの6品種でバイカラー柄(ぶち柄)が出やすいことを確認しています。価格は柄ではなく品種・月齢・個体差で決まります。現在ご案内できる子猫は子猫一覧からご確認いただけます。

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まとめ——ぶち猫は「黒白」だけでなく、ベースカラー×白の入り方で整理できる

ぶち猫についてお伝えしてきたことを整理します。

  • 定義:有色部分と白色部分の2色構成を持つ柄全般の総称。品種名ではない
  • 分類の軸:ベースカラー(黒・キジ・サバ・茶・グレー・クリーム)×白の入り方(ミテッド/バイカラー/ハーレクイン/ヴァン)の掛け算で整理できる
  • 空白地帯:キジ白(キジトラ×白)は競合サイトにも当キャッテリーの過去記事にも体系的な解説がなく、今回初めて整理した
  • 国際基準:CFA・TICA・FIFeで白の割合の考え方が異なり、業界で統一された数値基準は存在しない。査読論文は40〜60%を中間グレードの目安と定義している
  • 出会える品種:当キャッテリーではマンチカン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ブリティッシュショートヘア・ラガマフィン・アメリカンショートヘアの6品種でバイカラー柄が出やすい
  • 性格:柄そのものが性格を決める根拠は薄く、品種の気質と幼少期の社会化のほうが影響は大きい

ぶち猫は黒×白だけでなく、キジ白・サバ白・茶白まで含めると想像以上に奥が深いテーマです。当キャッテリーは関東・中部8拠点で常時140頭前後の子猫をご案内し、遺伝子検査・健康診断・60日生体保証を実施済みです。ぶち柄の子猫との出会いをお探しの方は、ぜひ子猫一覧をご覧ください。

柄シリーズの関連記事もあわせてご覧ください。

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出典

  1. David, V. A., Menotti-Raymond, M., et al. (2014). Endogenous Retrovirus Insertion in the KIT Oncogene Determines White and White spotting in Domestic Cats. *G3: Genes, Genomes, Genetics, 4*(10), 1881–1891. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4199695/
  2. The Cat Fanciers' Association. "Persian Bicolor Article" (Altschul, C., 2011). https://cfa.org/persian-bicolor-article-2011/
  3. TICA (The International Cat Association). "Uniform Color Descriptions." https://tica.org/phocadownload/ucd.pdf
  4. ねこのきもちWEB MAGAZINE「専門家監修:黒×白の猫を徹底解説」(監修:佐藤貴紀氏). https://cat.benesse.ne.jp/catlist/bicolor/content/?id=41379
  5. Cooper, M. P., et al. (2006). White spotting in the domestic cat (Felis catus) maps near KIT on feline chromosome B1. *Animal Genetics, 37*(2), 163–165. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16573531/
  6. アニコム損保「猫の模様」解説記事. https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/5057.html
  7. ねこもよう「白黒猫の特徴・性格・模様の種類を解説」. https://nekomoyo.website/blackandwhitecat-type/

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