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猫の咳が止まらない原因8選|喘息・心臓病・誤嚥の見分け方と緊急サイン

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猫の咳が止まらない原因8選|喘息・心臓病・誤嚥の見分け方と緊急サイン

> 獣医師への受診を強くおすすめします。 猫の咳は「毛玉を吐こうとしているだけ」に見えますが、喘息・心臓病・肺炎・腫瘍など重大な疾患が隠れていることがあります。咳が繰り返し出る・息が荒い・口を開けて呼吸しているなどのサインがあれば、当日中に動物病院を受診してください。この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療の代替にはなりません。

TL;DR(この記事のまとめ)

症状緊急度目安
1〜2回の単発の咳、元気・食欲あり翌日以降に様子見
1日に数回繰り返す咳2〜3日以内に受診
咳+くしゃみ+鼻水・目やに2〜3日以内に受診(猫風邪の疑い)
発作的な激しい咳・ゼーゼー当日中に受診(喘息の疑い)
口を開けて呼吸・舌が青い最高今すぐ救急受診
咳+食欲低下・体重減少当日〜翌日に受診
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猫の「咳」と「吐き戻し」はどう見分ける?

結論: 姿勢と音で見分けるのが最も確実です。

「うちの猫、よく吐こうとしているけど何も出ない」という相談を当キャッテリーでもよく受けます。実はこの動作、吐き戻しではなく「咳」であることが少なくありません。

比較項目吐き戻し(嘔吐)
姿勢首を前に伸ばし、低い体勢で構える体を丸め、腹部を収縮させる
ケホケホ・ゲホッ・ヒクッ・ゼーゼーオェ…と続く、グルグル音
出るもの何も出ないことが多い、少量の泡や粘液未消化のフード・胆汁・毛玉
頻度パターン発作的に繰り返す1〜2回で収まることが多い
前後の食欲咳だけで食欲はある場合も吐いた後は一時的に食欲が落ちやすい
猫の吐き戻しとの詳しい比較はこちらの記事でも解説しています。

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猫が咳をする8つの主な原因

1. 猫喘息(アレルギー性気管支炎)

猫の咳の原因として最も多い疾患のひとつです。

猫喘息はハウスダスト・花粉・タバコの煙・芳香剤・カビなどのアレルゲンに気管支が過剰反応し、気道が狭くなる病気です。発作時は首を前方に伸ばして低い姿勢をとり、「ゼーゼー」「ヒュー」という呼吸音とともに激しく咳き込みます。

猫全体の約1〜5%が罹患するとされており(Journal of Feline Medicine and Surgery, 2020)、若〜中年の猫に多く見られます。発作が重篤な場合は窒息死に至ることもあるため、「いつもの発作」と油断しないことが重要です。

ブリーダーとして: 当キャッテリーでは、芳香剤・柔軟剤の強い香りは施設内で使用禁止にしています。お迎え後の環境整備として、煙草・線香・アロマは猫のいる部屋では使用しないことをお伝えしています。

2. 猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症)

咳+くしゃみ+鼻水・目やにが同時に出る場合は猫風邪の可能性が高いです。

猫ヘルペスウイルス(FHV-1)や猫カリシウイルス(FCV)が原因で起こります。特に子猫や免疫が低下した猫で重症化しやすく、高熱・口内炎・食欲廃絶を引き起こすことがあります。

ワクチン(3種混合)で予防できる病気ですので、お迎え前・お迎え後のワクチン接種スケジュールを必ず守ってください。

子猫のくしゃみ・鼻水の詳細はこちらの記事で解説しています。

3. 気管支炎・肺炎

「たかが風邪」が気管支炎・肺炎に発展することがあります。

細菌やウイルスが気管支・肺まで波及すると、咳がひどくなり発熱・元気消失・食欲不振を伴います。猫マイコプラズマによる気管支炎は若い猫でも起こりやすく、長引く乾いた咳が特徴です。早期に抗生物質で治療することが重要です。

4. 心臓病(心筋症・肺水腫)

咳をする猫の中高年齢層では、心臓病を見逃さないことが重要です。

猫の心臓病のうち最も多い「肥大型心筋症(HCM)」では、心臓のポンプ機能低下により肺に水が溜まる肺水腫が起きます。肺水腫になると咳・開口呼吸・呼吸困難が現れ、急速に悪化することがあります。

特にラグドール・メインクーン・ペルシャなど一部品種では遺伝的なHCMリスクが知られています(当キャッテリーではラグドールの遺伝子検査を実施しています)。

5. 誤嚥・異物

おもちゃの紐・ビニール・毛糸などが気道に入ることがあります。

異物を誤嚥した直後は激しくむせるように咳をします。症状が続く場合は気管・肺に異物が残っている可能性があり、緊急の対応が必要です。猫の「噛む・引っ張る」本能から、紐状のものはとくに誤飲リスクが高いので管理に注意してください。

6. アレルギー・環境刺激

芳香剤・柔軟剤・タバコ・砂埃・花粉が咳の引き金になることがあります。

喘息とは別に、環境中の刺激物によって一時的に咳が出ることがあります。猫砂の粉が多い製品に変えた・消臭スプレーをよく使うようになった・引越しをしたなど、環境が変わった後に咳が増えた場合はアレルゲンの除去を試みてください。

7. 猫フィラリア症

フィラリアは犬だけの病気ではありません。

蚊が媒介するフィラリア(犬糸状虫)は猫にも感染し、肺や心臓に寄生して咳・呼吸困難を引き起こします。完全室内飼いでも蚊に刺されるリスクがあるため、フィラリア予防薬(スポットオン型が猫には一般的)の使用を検討してください。

8. 腫瘍・その他

高齢猫で咳が続く場合は腫瘍の可能性も念頭に置いてください。

肺腫瘍・縦隔腫瘍(胸腺腫など)によって気道が圧迫されると慢性的な咳が出ます。リンパ腫では胸腔に液体が溜まって呼吸困難を起こすことも。高齢になったら年1回以上の定期的な胸部X線検査を推奨します。

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品種別:咳のリスクが高い猫

品種リスクの理由注意点
ペルシャ・エキゾチックショートヘア短頭種(鼻が短い)+BOAS呼吸音が常にあるため咳との区別に注意
ラグドール・メインクーンHCM(遺伝的な心臓病)リスク定期的な心エコー検査を推奨
サイベリアンアレルゲンFel d1が少ないが喘息リスクは同等多頭飼育環境の清潔を保つ
ブリティッシュショートヘアHCMリスクあり6歳以降は年1回の心エコー推奨
当キャッテリーが取り扱うペルシャ・エキゾチックショートヘアなど短頭種については、いびきとの関係も含めてこちらの記事で解説しています。

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緊急度の判断:いますぐ病院へ行くべきサイン

以下のいずれかがあれば、今すぐ救急動物病院を受診してください。

  • 口を開けて呼吸している(開口呼吸)
  • 舌・歯茎が青紫色になっている(チアノーゼ)
  • 横になれず、立ったままで首を伸ばして呼吸している
  • 1分間に40回以上呼吸している
  • 咳と同時に意識が朦朧としている・ひっくり返る

次の症状がある場合は当日〜翌日中に受診を。

  • 咳が1日に5回以上出る
  • 3日以上咳が続いている
  • 食欲が落ちている・体重が減ってきた
  • 鼻水・目やにを伴う(猫風邪の可能性)
  • 幼齢猫や高齢猫で咳が出ている

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受診前に飼い主ができること

最重要: 咳の動画を撮影してください。

咳の発作は動物病院の診察室で再現できないことがほとんどです。スマートフォンで咳の様子を動画に撮っておくと、診断がスムーズになります。撮影できた場合は必ず持参してください。

受診時に伝えると良い情報:

  1. いつから 咳が始まったか
  2. 1日に何回 咳が出るか
  3. 咳の音・様子(ゼーゼー、ケホケホなど)
  4. 咳の後に何か出るか(何も出ない・泡・粘液)
  5. その他の症状(食欲・元気・鼻水・目やにの有無)
  6. 環境の変化(引越し・新しいペット・猫砂の変更など)

健康管理の詳細についてはこちら、当キャッテリーの子猫のお迎えについては子猫一覧もご覧ください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 猫が「ケッケッ」「ヒクッ」と繰り返す。これも咳ですか?

はい、咳の一種です。「ケッケッ」という連続した乾いた音や、「ヒクッ」と横隔膜が引きつるような動きは気管支への刺激や喘息で起こりやすい咳のパターンです。1日に複数回繰り返す場合や、1週間以上続く場合は受診を検討してください。

Q2. 元気も食欲もあるのに咳をする。病院に行く必要がありますか?

元気・食欲があっても受診を検討すべき場合があります。特に「発作的に激しい咳が出る」「咳の後にゼーゼーと息が荒い」「定期的に繰り返す」場合は喘息やフィラリアの可能性があります。「元気があるから大丈夫」と判断せず、動画を撮って受診すると安心です。

Q3. 猫喘息の治療はどんなことをしますか?

猫喘息の治療は主に「吸入ステロイド(フルチカゾンなど)」と「気管支拡張薬(サルブタモールなど)」を専用の吸入マスクで投与します。発作時には注射・点滴で迅速に対処します。環境改善(アレルゲンの除去)を組み合わせることが重要で、再発管理が長期的に必要になることが多い疾患です。

Q4. 短頭種(ペルシャ・エキゾチックショートヘア)の咳はどう判断すればいいですか?

短頭種は構造的に呼吸音(スノークリング音)が出やすく、軽い「フガフガ」音は正常範囲のこともあります。ただし「いつもの音と違う」「激しさが増した」「呼吸が乱れている」と感じたら迷わず受診してください。短頭種気道症候群(BOAS)と喘息が合併している場合もあります。

Q5. 猫の咳は予防できますか?

完全な予防は難しいですが、以下の対策が有効です。ワクチン接種で猫風邪を予防する・定期的な健康診断で心臓病を早期発見する・タバコ・アロマ・強い芳香剤を猫のいる部屋では使用しない・猫砂は粉が少ないタイプを選ぶ・フィラリア予防薬を年間通じて使用する(特に蚊が多い地域)。こうした日常ケアが呼吸器トラブルのリスクを下げます。

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まとめ:猫の咳は「様子見」より「早期受診」で安心

猫の咳は軽い刺激による一時的なものから、喘息・心臓病・肺炎・腫瘍まで原因が多岐にわたります。特に「吐き戻しだろう」「毛玉だろう」と見過ごされやすいのが猫の咳の怖いところです。

Flowens Cat では、お迎えいただいた子猫の健康に関するご相談に対応しています。咳に限らず「この症状は大丈夫?」と不安に思ったら、まず動物病院に相談することを強くおすすめします。

健康な子猫のお迎えをご検討の方は、子猫一覧からご確認いただけます。お迎え前のご質問はよくある質問もご参照ください。

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