この記事の要点:猫の安静時呼吸数は1分間20〜30回が正常。睡眠中に30回超・口呼吸・チアノーゼは緊急サインで、当日中に動物病院への連絡が必要です。---
緊急の目安(Flowens Cat ブリーダーより)
- 猫の正常な安静時呼吸数は 1分間20〜30回(2026年4月時点の一般的指標)
- 睡眠中に30回超 → 心不全(HCM)のサインとして要警戒
- 口呼吸・チアノーゼ・腹式呼吸は 今すぐ病院
- 運動直後・暑い部屋・一時的な興奮なら5〜10分で戻る
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猫の呼吸が速いと感じたら、まず何を確認すればいい?
愛猫の呼吸がいつもより速い気がする——そのとき、多くの飼い主さんは「疲れているだけかな」と思いがちです。しかし猫は痛みや苦しさを隠す生き物です。息が速いという変化は、身体の内側でSOSが出ているサインかもしれません。
この記事では、ブリーダーとして多くの猫の健康状態を日常的に観察してきた Flowens Cat が、正常呼吸数の目安・緊急度の判断基準・原因・測り方を分かりやすく解説します。
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猫の正常な呼吸数はどれくらい?安静時20〜30回が目安

健康な成猫の安静時呼吸数は1分間に20〜30回が目安です(日本小動物獣医師会(JBVP)の猫の健康指標に準拠、2026年4月時点)。
状態によって目安は異なります。
| 状態 | 正常な呼吸数(1分間) |
|---|---|
| 安静時(起きている) | 20〜30回 |
| 睡眠時(ぐっすり寝ている) | 15〜30回 |
| 運動直後・興奮時 | 40回以上になることもある(一時的) |
| 子猫(生後2〜4ヶ月) | 20〜40回(大人より速めが正常) |
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スマホで呼吸数を測る方法|15秒計測×4倍で1分あたりの数がわかる

お腹か胸が1回上下するたびに1カウントする。これを15秒間数えて4倍した値が1分あたりの呼吸数です。
- 猫がリラックスして寝ているか、ぐったりしているタイミングを選ぶ
- スマホのストップウォッチを起動し、15秒間計測する
- お腹または胸の上下を「1、2、3…」と数える
- その数値を4倍する(例:8回 × 4 = 32回/分)
注意点: 猫が動いている最中や、声をかけた直後は測定値が高く出るため、静かに観察してから測ってください。
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呼吸数と緊急度の早見表|40回以上は当日受診、口呼吸は即病院

| 呼吸数(安静時) | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 20〜30回 | 正常 | 様子見でOK |
| 31〜39回 | 要注意 | 翌日までに動物病院へ |
| 40回以上 | 異常 | 当日中に受診 |
| 口を開けて呼吸 | 緊急 | 今すぐ病院に電話 |
| 青紫の舌(チアノーゼ) | 緊急 | 救急動物病院へ即時 |
| 横になれない・ぐったり | 緊急 | 救急動物病院へ即時 |
猫の呼吸が速い主な原因|心臓病・肺水腫・熱中症など6つを解説

心臓病(肥大型心筋症・HCM)が引き起こす呼吸困難
HCM(肥大型心筋症)は猫で最も多い心臓病であり、呼吸困難はその代表的な症状です。
HCMが進行すると心臓から全身に血液を送る力が低下し、肺に水がたまる「肺水腫」や胸に水がたまる「胸水」を引き起こします。その結果、猫は酸素を取り込もうと懸命に速い呼吸を繰り返すようになります。
特に注意が必要な品種があります。ラグドールはHCMの遺伝子変異(MYBPC3遺伝子)が確認されており、発症リスクが他の品種より高いことが研究で示されています(Meurs et al., Veterinary Pathology, 2007)。メインクーンも同様に注意が必要な品種です。
Flowens Cat ではラグドールをお迎えいただく前に、親猫の遺伝子検査を実施しています。詳しくは健康管理ページをご覧ください。
肺水腫・胸水
心臓病の進行や、重度の感染症・外傷によって肺や胸腔に液体がたまった状態です。呼吸が極端に速く、お腹や肩を大きく動かして息をする「努力呼吸」が見られます。 夜間に急変することも多く、発見次第すぐに動物病院へ連絡してください。
発熱・感染症(猫カゼ・肺炎)
体温が上がると代謝が活発になり、呼吸数が増えます。猫カゼ(猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス)や肺炎が原因のケースでは、鼻水・くしゃみ・食欲低下を伴うことが多いです。 特に子猫は重症化しやすいため、早めの受診を心がけてください。
子猫の健康チェックについての詳しい情報もあわせてご確認ください。また、咳やくしゃみが続く場合は猫の咳の原因と対処法もご参照ください。
熱中症・暑さによる体温調節
猫は汗腺がほぼなく、口呼吸(パンティング)で体温を下げようとします。夏場の密閉された部屋や車内ではわずか数分で危険な状態になりえます。 口を開けてハァハァしている場合は、すぐに涼しい場所へ移動させ、冷たいタオルを首や脇の下にあてて動物病院に連絡してください。
ストレス・恐怖・興奮
動物病院の受診後・引越し・新しいペットの導入など、強いストレスがかかると呼吸が速くなることがあります。10〜15分以内に落ち着けば様子見で構いません。 ただし、ストレスが原因でも元の状態に戻らない場合は他の原因が重なっている可能性があります。猫のストレスサインの見分け方については猫のストレスサイン一覧もあわせてご確認ください。
子猫の呼吸が速い場合
生後2〜4ヶ月の子猫は、成猫より代謝が活発なため呼吸数が多めです。安静時に40回以内であれば多くの場合は正常範囲です。 ただし食欲低下・元気消失・鼻水・発熱が重なる場合は感染症の可能性があります。お迎えしたばかりの子猫の変化が心配な場合は、お気軽にお問い合わせください。
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Flowens Cat の取り組み|呼吸に関わる健康リスクを子猫の段階から減らすために

ブリーダーとして、呼吸困難の最大原因のひとつであるHCMに対して、当キャッテリーでは以下の取り組みを行っています。
- 親猫の遺伝子検査: ラグドールをはじめ、HCMリスクが知られている品種の親猫に対して遺伝子検査を実施
- 定期的な獣医師による健康診断: 心臓の雑音確認を含む身体検査
- お迎え前の健康確認: ワクチン接種・駆虫・健康診断済みの状態でご紹介
遺伝子検査の詳細や実施状況は健康管理ページで公開しています。子猫一覧では現在のお迎え可能な子猫をご確認いただけます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 猫が寝ているとき呼吸が速いのは病気ですか?
睡眠中の呼吸が1分間30回を超えている場合は、心臓病(HCM)や肺水腫のサインである可能性があります。睡眠時は最も呼吸が落ち着く時間帯なので、そこでも速い呼吸が続くなら翌日以内に動物病院を受診することをお勧めします。
Q. 猫の口呼吸(ハァハァ)はいつ危険ですか?
猫は基本的に口で呼吸しません。口を開けてハァハァしている場合は、熱中症・肺水腫・重篤な心臓病・強い痛みのサインである可能性が高く、緊急性が高い状態です。すぐに動物病院に電話してください。
Q. 猫の呼吸数が40回以上だとどんな病気が考えられますか?
安静時に40回以上が続く場合、心臓病(HCM・心不全)・肺炎・胸水・肺水腫・猫喘息などが疑われます。単なる暑さや興奮であれば10〜15分以内に30回以下に戻ります。戻らない場合は当日中に受診してください。
Q. ラグドールは呼吸器の病気になりやすいですか?
ラグドールはHCM(肥大型心筋症)の遺伝子変異が確認されている品種であり、HCMが進行すると肺水腫を引き起こして呼吸困難になります。信頼できるブリーダーから、遺伝子検査済みの親猫から生まれた子猫を選ぶことがリスク軽減につながります。Flowens Cat のラグドールについては品種ページをご覧ください。
Q. 呼吸が速い猫を病院に連れて行くとき注意することは?
興奮させると呼吸状態が悪化します。キャリーバッグに毛布を敷いて暗くし、車内は涼しく保ち、抱き上げる際も最小限の動作で。苦しそうな場合は電話で病院に状況を伝えてから向かうと、到着後すぐに対応してもらいやすくなります。
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まとめ
猫の呼吸が速いとき、ポイントは「睡眠中にも速いかどうか」です。安静時・睡眠時の呼吸数が30回を超えていたら心不全を疑い、当日〜翌日中に必ず受診してください。 口呼吸・青紫の舌・横になれない状態は緊急サインです。
ブリーダーとして当キャッテリーは、子猫のお渡し後も健康相談に対応しています。お迎え後に気になることがあれば、まずよくある質問をご確認の上、お気軽にご連絡ください。
また、猫のいびきと呼吸の変化について詳しく知りたい方は猫のいびきの原因と対策もあわせてご覧ください。ラグドールの寿命や健康寿命を延ばすためのケアはラグドールの寿命と長生きの秘訣でも詳しく解説しています。









