FLOWENS CAT
猫種紹介2026-04-29 | 更新 2026-10-15

バーマンの寿命|分かっている数字と長生きの準備【2026】

バーマンは、保険会社の猫種別の平均寿命の集計に載っていない品種で、日本の保険の数字では言えません。「12〜16年」とよく言われ、英国の動物病院の記録では14.4歳(38頭)でした。腎臓の病気・心臓の病気への早期対策、肥満予防、年齢別ケア、遺伝子検査の意義をブリーダー視点で解説します。

バーマンの寿命|分かっている数字と長生きの準備【2026】

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目次ひらく(全9章)
  1. 01バーマンの寿命は何年?|保険会社の集計に載っていない品種です
  2. 02バーマンの寿命に影響する主な疾患
  3. 03バーマンが長生きするための秘訣 - 4つのポイント
  4. 04年齢別ケアガイド
  5. 05シニア期のバーマンに必要なケア
  6. 06Flowens Cat からのご案内
  7. 07よくある質問(FAQ)
  8. 08まとめ - バーマンと長く一緒にいるために
  9. 09出典

この記事の要点: バーマンは、保険会社の猫種別の平均寿命の表(契約の多い上位20品種)に載っていないため、日本の保険の数字では寿命を言えません。「12〜16年」とよく言われます。英国の動物病院の記録(2019年に亡くなった猫の記録をもとにした2024年の論文)では、バーマンの平均余命は14.4歳でした。ただ、バーマンは38頭と少なく、推定の幅は12.9〜15.9歳と広い数字です。気をつけたいのは、遺伝する腎臓と心臓の病気(PKD・HCM)と肥満です。親猫の遺伝子検査をしているブリーダーから迎え、定期健診と体重管理を続けることが、長く暮らす備えになります。

バーマンの寿命は何年?|保険会社の集計に載っていない品種です

青い目のシールポイントのバーマンが、背すじを伸ばして座っている。後ろに、金色の波と3つの丸い玉が見える

バーマンは、保険会社のアニコム損保が毎年出している、猫種別の平均寿命の表(契約の多い上位20品種)に載っていません。そのため、日本の保険の記録から「バーマンの平均寿命は◯歳」とは言えません。同じ集計の最新(2023年度)は、猫全体が14.5歳、混血猫(雑種)が14.9歳です。

バーマンの寿命は、「12〜16年」とよく言われます。この幅は、年度や、誰が計算したかが書かれていないことが多い数字です。

英国の動物病院の記録では14.4歳|ただし38頭です

英国の動物病院の記録で、2019年に亡くなった猫7,936頭をもとに、猫種ごとの平均余命(0歳の猫が、あと平均して何年生きるか)を計算した論文(2024年)があります。バーマンは14.4歳で、推定の幅は12.9〜15.9歳でした。同じ論文の雑種は11.9歳で、バーマンのほうが長く出ています。

ただ、次の3つに気をつけてください。

  • バーマンは、亡くなった38頭の記録です。頭数が少なく、幅(12.9〜15.9歳)が広い数字です。
  • 英国の動物病院の記録で、日本の保険の「平均余命」とは、国も集め方も違います。同じ論文の雑種は11.9歳で、日本の保険の混血猫(14.9歳)と3歳違います。数字をまたいで比べないでください。
  • 1つの論文の1年分の数字です。バーマンの寿命を、これだけで決められません。

バーマンは穏やかでおっとりした性格の長毛猫です。それゆえに運動量が少なくなりがちで、成猫以降は肥満になりやすい一面があります。また、ペルシャとの血縁関係から遺伝性疾患のリスクも持ちます。気をつけたいポイントを知っておくことが、長く一緒にいるための第一歩です。

バーマンの基本データ

項目目安
平均寿命日本の保険会社の集計には載っていない。「12〜16年」とよく言われる。英国の動物病院の記録(2019年に亡くなった猫)では14.4歳(バーマン38頭・推定の幅12.9〜15.9歳)
猫全体の平均寿命(日本の保険)14.5歳(保険会社の集計・2023年度)
体重(成猫)品種団体の基準から確かな数字は示せない(下の注を参照)
※バーマンの体重は、CFA の品種ページに数字がありません。TICA の品種ページはオス・メスとも同じ12ポンドと書いていて、同じページの「オスのほうが大きい」という説明と合わないため、数字では示しません。「オス4.5〜7kg」のような数字はよく見かけますが、私たちが調べた限り、裏付けとなる公表データは見つかりませんでした。


バーマンの寿命に影響する主な疾患

心臓・腎臓・体重管理を表す小物を並べたフラットレイ。心臓・腎臓・体重を見守るための小物

バーマンが特に注意すべき疾患は次の3つです。それぞれの特徴と対策を把握しておきましょう。

PKD(多発性嚢胞腎)— 最も注意が必要な遺伝病

PKD(多発性嚢胞腎 / Polycystic Kidney Disease)は、両側の腎臓に液体の入った嚢胞(袋状の組織)が形成され、腎機能が徐々に低下していく遺伝性疾患です。バーマンはペルシャと血縁関係があるため、PKDのリスクを持つ品種として知られています。

  • 遺伝形式: 常染色体優性遺伝。片方の親が変異遺伝子を持つと、子に50%の確率で遺伝
  • 進行: 生まれた時点で嚢胞(のうほう)は存在するが、多くは5〜7歳以降に症状が現れ始める
  • 症状: 初期は無症状。進行すると多飲多尿・食欲不振・体重減少・嘔吐など腎不全(じんふぜん)に準じた症状
  • 対策: 遺伝子検査でPKD陰性の個体を選ぶことが最大の予防。治療は対症療法(低リン食・水分補給・投薬)が中心

PKDのサイン受診の目安
水をよく飲む、尿量が増えた1〜2週間続くなら受診
食欲がなく体重が落ちている早めに受診
嘔吐が続く2〜3日以内に受診
毛並みが荒れてきた定期健診のタイミングで確認

HCM(肥大型心筋症)— 無症状で進行する怖い心臓病

HCM(肥大型心筋症)は心筋が肥厚して正常な血液循環ができなくなる疾患です。猫全般に見られますが、バーマンでも遺伝的素因が報告されています。

  • 初期は無症状のことが多く、気づいたときに重症化しているケースがある
  • 重症化すると呼吸困難・胸水・後肢麻痺(血栓)・突然死のリスクも
  • 根治療法はなく、早期発見・投薬管理が基本
  • 年1〜2回の心臓エコー(超音波)検査が最も有効な検査手段

夏の暑さへの注意

バーマンは長毛なので、夏の暑さには特に注意が必要です。日本動物愛護協会は、犬や猫の熱中症予防として、暑い時期の室温を26℃以下で保つことをすすめています(日本動物愛護協会)。換気も意識してください。


バーマンが長生きするための秘訣 - 4つのポイント

キッチンスケールに乗るバーマン。月1回の体重測定で未来が変わる、自発運動しないからこそ量を計る

1. 体重管理を最優先にする

バーマンは自ら積極的に運動するタイプではありません。成猫以降は代謝が落ち、肥満になりやすい傾向があります。

  • 毎月1回、体重を計測する(理想体重を把握し、変動に敏感になる)
  • フードは計量スプーンか計量器で正確に与える(目分量は厳禁)
  • おもちゃを使った1日15〜20分の遊びで運動量を確保
  • おやつは1日の摂取カロリーの10%以内に抑える
  • 肥満が悪化させるもの: PKD(腎臓負担増)・HCM(心臓負担増)・関節トラブルの全てに影響

2. 定期健診と心臓エコーを欠かさない

「症状が出てから病院へ」ではなく、症状が出る前に確認する習慣がバーマンの長寿を支えます。

  • 3歳まで: 年1回の総合健康診断 + 心臓エコー
  • 4〜7歳: 年1〜2回(PKDが顕在化しやすい年齢帯)
  • 8歳以降: 年2回以上(腎機能検査・心臓エコーを必ず含める)

血液検査・尿検査に加え、腹部エコーで腎臓に嚢胞が発生していないかを確認することを獣医師に相談してみてください。

3. 皮膚・被毛ケアで健康状態を把握する

バーマンの半長毛は毛絡みが比較的少ないものの、定期的なブラッシングは欠かせません。毛をケアする際に体全体をチェックする習慣が、病気の早期発見にもつながります。

  • ブラッシング: 毎日が目安。猫の福祉団体 International Cat Care は、長毛の猫には少なくとも毎日のブラッシングを勧めています。換毛期(春・秋)は特に念入りに
  • ブラッシング中にしこり・傷・脱毛・皮膚の荒れがないかを確認
  • 被毛が急にパサつく、毛並みが荒れる場合は腎臓疾患・甲状腺(こうじょうせん)の問題のサインのことがある

4. 信頼できるブリーダーから迎え、遺伝リスクを下げる

長生きの土台は「迎えるときの選択」で決まります。PKDの遺伝子検査を親猫に実施しているか、獣医師による健康診断をお渡し前に行っているかは、ブリーダー選びの際に必ず確認すべき点です。

  • PKD遺伝子検査: 陰性の親猫同士の交配で、子猫のリスクを大幅に下げられる
  • お渡し前の獣医師健康診断: ワクチン・駆虫・体重確認・先天性異常の有無を確認
  • 初期健康保証の有無: 何かあったときに相談できるブリーダーかどうかも重要


年齢別ケアガイド

子猫からシニアまで5段階のバーマンが並ぶイラスト。年齢ごとに重点ケアが変わる

ライフステージ年齢重点ケア
子猫期0〜1歳ワクチン接種(3種〜5種)・社会化・子猫用フード・駆虫
若齢成猫期1〜4歳体重管理・心臓エコー年1回・歯磨き習慣の確立
中年期4〜7歳PKD症状の観察強化・腎機能検査・シニアフード移行の検討
シニア期8〜12歳定期健診年2回・低リン食・水分補給強化・段差軽減
高齢期13歳〜疼痛(とうつう)管理・食欲・排泄のモニタリング・緩和ケアの相談
特に4〜7歳はPKDとHCMの双方が顕在化しやすい時期です。「まだ若いから大丈夫」と健診を省かず、この時期から検査頻度を上げることが長寿につながります。


シニア期のバーマンに必要なケア

流水式給水器から水を飲むシニアのバーマンとそばのスロープ。水分補給と段差軽減でシニア期を支える

バーマンは8歳以降、代謝の低下・腎機能の衰え・関節の硬化が重なりやすくなります。

  • 低リン・高水分の食事: 腎機能維持には低リンのシニアフードとウェットフードの併用が効果的
  • 流水式給水器の設置: バーマンは水分補給が少ないと腎臓に負担がかかる。流れる水を好む個体が多い
  • 生活環境の見直し: キャットタワーを低めのものに変更、ソファへのスロープを設置
  • 行動の変化を見逃さない: 高い場所に上がらなくなった、抱っこを嫌がるようになった、食欲の急な変化 — これらはすべて受診のサイン

バーマンは感情をあまり外に出さず、痛みや不快感を隠す個体が多いです。体重を定期的に測り、日常の行動の変化を観察することが高齢バーマンとの暮らしで最も大切なことです。


Flowens Cat からのご案内

ラグドール・ノルウェージャンフォレストキャット・ラガマフィンの3頭。バーマンに似た穏やかな長毛の代替品種

Flowens Cat では現在バーマンの取り扱いはありませんが、バーマンに似た穏やかで甘えん坊な性格、美しい長毛という魅力を持つ品種を多数ご用意しています。

バーマンの代わりにおすすめしたい品種

品種共通する魅力Flowens Cat での取扱
ラグドールおっとりした性格・長毛・抱っこが大好きあり
ノルウェージャンフォレストキャット長毛・穏やか・丈夫な体質あり
ラガマフィン甘えん坊・大型・絹のような長毛あり
特にラグドールはバーマンと同じく「抱かれるのが好き」「従順で穏やか」という性格が共通しています。バーマンをご検討中の方はぜひラグドールの子猫一覧もあわせてご覧ください。

現在Flowens Catでご案内できる子猫は子猫一覧からご確認いただけます。お迎えをご検討中の方はお迎えの流れのページからお問い合わせください。


よくある質問(FAQ)

Q1. バーマンの平均寿命はどれくらい?

バーマンは、保険会社の猫種別の平均寿命の表に載っていないため、日本の保険の数字では言えません。「12〜16年」とよく言われます。英国の動物病院の記録(2019年に亡くなった猫をもとにした2024年の論文)では、バーマンの平均余命は14.4歳でした。ただ、亡くなった38頭の記録で、推定の幅は12.9〜15.9歳と広い数字です。日本の猫全体は、保険会社の最新の集計(2023年度)で14.5歳です。

Q2. バーマンがかかりやすい病気は何ですか?

最も注意すべき疾患はPKD(多発性嚢胞腎)とHCM(肥大型心筋症)です。どちらも初期は無症状で進行しやすいため、定期的な腎機能検査・心臓エコー検査が早期発見の鍵になります。遺伝子検査済みの親猫から生まれた個体を選ぶこともリスク低減に有効です。

Q3. バーマンを長生きさせるためのコツは?

最も重要なのは体重管理と定期健診の2点です。バーマンは自発的に運動しにくいため肥満になりやすく、肥満はPKD・HCMの双方を悪化させます。フードを正確に計量し、月1回の体重測定、年1〜2回の健診を習慣にすることが長寿の基本です。

Q4. バーマンのシニアケアで特に注意すべきことは?

8歳以降は腎機能の低下が進みやすくなります。低リン・高水分のシニアフードへの切り替え、流水式給水器の設置、多飲多尿のモニタリングが重要です。また、バーマンは痛みを隠す個体が多いため、行動の変化(高い場所に上がらなくなったなど)を見逃さないことが大切です。

Q5. バーマンとラグドールの寿命に差はありますか?

日本の保険の数字で比べられるのはラグドールだけです。ラグドールは、保険会社の最新の集計(2023年度)で15.1歳、5年では14.5〜15.9歳です。バーマンは表に載っていないので、同じ数字では比べられません。ラグドールはHCMの遺伝子変異型(MYBPC3)が確認されている一方、バーマンはPKDへの注意が特に必要です。品種ごとのリスクに合った検査をブリーダー・獣医師と連携して行うことが大切です。ラグドールの寿命・HCMに関する記事も参考にどうぞ。

Q6. PKD遺伝子検査を受けた親猫から生まれた子猫は安全ですか?

PKD遺伝子検査で両親が陰性であれば、子猫がPKDを発症するリスクは大幅に低減されます。ただし、遺伝子検査ですべての疾患リスクを排除できるわけではないため、お迎え後も定期的な腎機能検査は続けることをおすすめします。


まとめ - バーマンと長く一緒にいるために

バーマンの寿命は、日本の保険会社の集計に載っていません(「12〜16年」とよく言われ、英国の動物病院の記録では14.4歳でした)。長く暮らすには、日々のケアと予防医療の積み重ねが大切です。特に重要な3点をまとめます。

  1. PKD・HCMの早期対策: 遺伝子検査済みの個体を迎え、定期的な腎機能検査と心臓エコーで早期発見
  2. 肥満予防: 自発的に運動しにくいバーマンには、食事の正確な計量と遊びによる運動が不可欠
  3. 行動変化の観察: 感情を出さないバーマンだからこそ、体重・食欲・排泄の変化を日常的にチェック

バーマンのような穏やかで甘えん坊な長毛猫をご検討の方は、Flowens Cat が取り扱うラグドール・ノルウェージャンフォレストキャット・ラガマフィンもぜひ候補に入れてみてください。品種一覧から各猫種の特徴をご確認いただけます。

長毛猫の健康管理全般については健康管理ページで詳しく解説しています。お客様の声はレビューページからご覧いただけます。

この記事の数字は、2026年10月に、白書のPDFと論文の要旨・表を開いて確かめました。英語の論文の日本語は、当社の訳です。

出典

  1. アニコム損害保険「家庭どうぶつ白書」猫種別の平均寿命(猫全体・混血猫・ラグドールの値。0歳時点の平均余命。猫は契約頭数の上位20品種で、バーマンは載っていない). 2023年度 https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2_4.pdf / 2022年度 https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202412_2_5.pdf / 2021年度 https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202312_2_4.pdf / 2020年度 https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202212_2_4.pdf / 2019年度 https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112_2_3.pdf
  2. Teng KT, Brodbelt DC, Church DB, O'Neill DG. Life tables of annual life expectancy and risk factors for mortality in cats in the UK. Journal of Feline Medicine and Surgery 2024;26(5)(要旨と表で確認。英国の動物病院の記録の、亡くなった猫7,936頭。平均余命はバーマン14.39歳・95%信頼区間12.87〜15.91・亡くなった38頭、雑種11.89歳). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38714312/ (全文: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11156239/)
  3. CFA(Cat Fanciers' Association)・TICA(The International Cat Association)「Birman」品種紹介(体重の記述). https://cfa.org/breed/birman/ / https://tica.org/breed/birman/
  4. International Cat Care「Grooming your cat」(長毛の猫のブラッシング). https://icatcare.org/articles/grooming-your-cat

※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。

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