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この記事の要点:ロシアンブルーに似た猫は、純血ならブリティッシュ・シャルトリュー・コラット・ネベロングの4品種です。大人の目が緑なのは、ロシアンブルーとコラット、ネベロング。ネベロングは別の品種です。ロシアンブルーの雑種は見た目では決められず、決め手は血統書の品種名です。ロシアンブルーに似た猫を探している人には、2通りあります。「ロシアンブルーのような灰色の猫を迎えたい」人と、「うちの灰色の猫はロシアンブルーの雑種(ミックス)かも」と思っている人です。検索の上位は、前者に向けた「ブルー御三家の比べ方」が中心で、後者の疑問は置き去りになりがちです。
この記事は、品種どうしの細かい違いは別の記事にまかせて、次の3つを中心に書いています。ネベロングは長毛のロシアンブルーではないこと。雑種は見た目でどこまで分かるのか。そして、当社で出会える「ロシアンブルーに似た」子です。
Flowens Cat(フローエンスキャット)では、ロシアンブルーは扱っていません。当社が扱う品種の中から、似た灰色の子の探し方も最後に書きます。
ロシアンブルーに似てる猫は4品種|色・体つき・雰囲気の「似ている」を分ける

純血種でロシアンブルーに似ているのは、ブリティッシュショートヘア、シャルトリュー、コラット、ネベロングの4品種です。ただし「似ている」の中身は品種ごとに違います。
- 色が似ている:4品種とも、灰色(猫の世界では「ブルー」と呼びます)の子がいます。灰色がブルーと呼ばれる理由はグレーの猫の種類の記事に書きました
- 体つきが似ている:ネベロングです。ロシアンブルーに近い細身の体で、毛が長いタイプです
- 雰囲気が似ている:ブリティッシュとシャルトリューです。丸い顔でほほえんだように見えるところが、ロシアンブルーと重なります
| 品種 | 目の色 | 毛 | 当社 |
|---|---|---|---|
| ロシアンブルー | 鮮やかな緑 | 短毛。毛先が銀色 | 取扱外 |
| ブリティッシュ(ブルー) | 金色か銅色 | 短毛。むらのない灰色 | 取扱あり |
| シャルトリュー | 金色〜銅色 | 短毛。ウールのような手ざわり | 取扱外 |
| コラット | 輝く緑(琥珀がかるものも可) | 短毛。毛先が銀色 | 取扱外 |
| ネベロング | 大人は鮮やかな緑 | 半長毛。絹のような手ざわり | 取扱外 |
ロシアンブルーに似た猫を目の色で絞る|緑の目はコラットとネベロング

大人の灰色の猫を目の色で絞ると、緑ならロシアンブルーかコラット(長毛ならネベロング)、金〜銅色ならブリティッシュかシャルトリューです。
ブルーのブリティッシュの目は、品種の基準で「金色か銅色」と決まっています。シャルトリューは銅色から金色までで、緑は失格です。つまり、金〜銅色の目をした灰色の猫は、この2品種のどちらかに近いということになります。ロシアンブルーは「鮮やかな緑」で、ブリティッシュの「灰色なのに緑の目」はあり得ません(毛色がシルバーの子などは別です)。
ロシアンブルーとコラットは、ここから先が見分けどころです。どちらも毛先が銀色のブルーで、色と毛だけではよく似ています。ロシアンブルーは耳が大きく、根元が広くて先がとがり、骨が細く長い体です。コラットは頭がハート形で、目は輝く緑(琥珀がかった緑も許されます)です。見分けたいときは、耳の大きさと顔の形、体つきを実物で見比べてください。
ネベロングは「長毛のロシアンブルー」ではありません

ネベロングは、ロシアンブルーに体つきが似た長毛の猫ですが、長毛のロシアンブルーではなく、まったく別の品種です。英国の品種団体GCCFが、そう明記しています。
ネベロングの土台は、1980年代初めのアメリカで、短毛の黒い母猫から1984年に生まれた、長毛のブルーの子猫です。両親がどちらも長毛の遺伝子を隠し持っていたため、毛が長い子が生まれました。作り手は、最初はロシアンブルーの長毛版を作るつもりでしたが、その後、ロシアンブルーとは別の品種として標準を決め直しています。アメリカの団体TICAは、1997年にこの品種を公式の競技会に出せる品種として認めています。
見た目の手がかりは、半長毛の絹のような毛です。毛先が銀色にきらめく点はロシアンブルーに近く、大人になると目は鮮やかな緑色になります。
日本では見かけることの少ない品種で、国内での流通や値段のデータは確かめられていません。長毛の灰色の猫を探しているなら、ネベロングにこだわらなくても、当社が扱うノルウェージャンフォレストキャットやサイベリアンに、灰色(ブルー)の子がいます。ただし、ネベロングと違って、顔つきも体つきもがっしりと大きく、「ロシアンブルーを長くした猫」ではありません。性格はノルウェージャンの性格とサイベリアンの性格の記事にあります。
ロシアンブルーの雑種(ミックス)は、見た目で分かる?

雑種かどうかは、見た目では決められません。決め手になるのは、血統書に書かれた品種名です。
「うちの猫は灰色で目が緑だから、ロシアンブルーの雑種?」と聞かれることがありますが、見た目の手がかりは5つに分けられます。ロシアンブルーの基準に、すべてそろって書かれていることです。
- 全身が灰色一色で、縞がない:品種の基準では、縞(タビー)は不可で、青以外の色は失格です
- 毛先が銀色に光る:光に当てると、うっすら銀色のつやが出ます
- 目が鮮やかな緑:黄色や金色ではありません
- 耳が大きく、根元が広く、先がとがる
- 骨が細く、長くすらりとした体:ずんぐりはしていません
5つのうち、2つ以上が合っていても、雑種ではないとは言えません。逆に、1つか2つ欠けていても、純血種でないとは限りません。個体差があるからです。
灰色(ブルー)は、黒い毛の色を薄める遺伝子が、両親から1つずつ受け継がれたときに出ます(2006年の遺伝子の研究)。この遺伝は、雑種の猫にも品種の猫にも同じように起こります。つまり、縞のない灰色の猫は雑種にもいて、色だけでは何の血が入っているかは分かりません。遺伝の説明はグレーの猫の種類にあります。
ペットショップや譲渡の場で「ロシアンブルーMIX」と書かれていたときは、見た目の手がかりよりも、次の2つを聞いてください。
- どの品種との組み合わせか(父猫と母猫の品種)
- 両親の血統書があるか
血統書がなければ、品種名を確かめる方法は見た目だけになり、確かなことは言えません。雑種に優劣があるわけではなく、雑種の猫を迎えることも、すばらしい選択です。雑種の考え方は猫の雑種の記事にまとめました。迎えたあとは、年齢の見立てと健康について、かかりつけの動物病院に相談してください。
ロシアンブルーに似た子猫は見分けにくい|目の色と縞の話

灰色の子猫は、目が黄色く、薄い縞が見えることがあります。純血種でもそうなので、子猫のうちに見た目で品種を決めるのは危険です。
- コラット:子猫と若い猫の目は、黄色から琥珀色、琥珀がかった緑になることがあり、輝く緑になるのは2〜4歳です。子猫には、うっすらした縞(ゴーストタビー)も認められています
- ネベロング:子猫の目は黄色のことがあります
- シャルトリュー:子猫のうっすらした縞は許されます。2歳未満の若い猫は、しっぽに輪の模様が出ることも認められています。成熟まで3〜5年かかります
- ロシアンブルー:基準では縞は不可ですが、子猫についての例外は、確かめた範囲では書かれていません
目が黄色いからロシアンブルーではない、縞が見えるから雑種、と判断するのは早すぎます。反対に、緑の目の灰色の子猫が、ロシアンブルーだとも言い切れません。
子猫を迎えるときは、成長で色が変わることを前提にして、見た目ではなく、血統書の品種名と親猫を確かめてください。当社では、お迎えのとき、親猫の検査結果をもとにした遺伝子疾患リスクの証明書とは別に、血統書(ZCC)をお渡ししています。遺伝子検査を行っているのは繁殖に使う親猫だけで、子猫の毛色を遺伝子で調べることはしていません。将来の目の色や縞の出方は、成長を見守っていただくしかありません。
当社で出会える「ロシアンブルーに似た」子|無地のグレーとふさふさのグレー、迷ったときの選び方

無地の灰色の子に出会いたいなら、当社ではブリティッシュです。これまでにお客様へお渡しした子の約9割が、無地のブルーでした。
ほかの品種のブルーは、縞や白が入る子が中心です。縞のない灰色一色という「ロシアンブルーのような」子を探すなら、ブリティッシュ以外では、見つけにくいというのが当社の記録です。
| 当社の品種 | ブルーの子の傾向(お渡しした子の記録) |
|---|---|
| ブリティッシュ | 約9割が無地のブルー。金色〜銅色の目 |
| ノルウェージャン・サイベリアン | 長毛。ブルーは縞や白が入る子が中心 |
| マンチカン | ブルー系は約11%(毛色の記事) |
| ミヌエット | ブルー系は約5%(毛色の記事) |
いまブルーの子がいるかは、毎日変わります。色で絞った一覧で確かめてください。
- ブリティッシュのブルーの子猫一覧(この「ブルー」には、縞が入るブルータビーや白が入るブルー&ホワイトも含まれます。ブルークリームは、キャリコ・トーティに入ります)
- 長毛のブルーを探すときは、ノルウェージャン、サイベリアンの品種ページで、いる子を確かめられます
- 品種を決めていない場合は全品種の子猫一覧で、色のボタンから「ブルー」を選べます
親猫の遺伝子検査と、価格に含まれるもの、60日の生体保障は健康管理に、お迎えまでの流れはお迎えの流れにあります。見学は事前予約制で、オンライン見学もできます。
迷ったらどう選ぶ?
ロシアンブルーに似た猫選びは、「何を似せたいか」を先に決めると迷いません。
| 似せたいところ | 選び方 |
|---|---|
| 緑の目と細身の体 | 純血のロシアンブルーかコラット(当社は取扱外) |
| 縞のない灰色の短毛 | ブリティッシュのブルー(当社の取扱品種) |
| 微笑んだような丸い顔 | ブリティッシュ。シャルトリューと見分けたいときは違いの記事 |
| 長い毛の灰色 | ノルウェージャンかサイベリアンのブルーの子。ネベロングは別の品種 |
| 雑種の灰色の猫 | 見た目より、健康状態と迎えたあとの暮らしで決める |
よくある質問
Q. ロシアンブルーに似た猫は何ですか?
純血種では、ブリティッシュショートヘア、シャルトリュー、コラット、ネベロングの4品種です。目が緑ならコラット(成猫)、金〜銅色ならブリティッシュかシャルトリューです。ネベロングは長毛です。
Q. ロシアンブルーの雑種やミックスは見た目で分かりますか?
見た目では決められません。縞のない灰色、緑の目、毛先の銀色、大きな耳、細い体の5つは目安になりますが、個体差があります。決め手は、血統書の品種名です。
Q. ネベロングはロシアンブルーの長毛種ですか?
違います。「長毛のロシアンブルー」と呼ぶのは誤りで、まったく別の品種です。体つきは似ていますが、毛が半長毛で絹のような手ざわりです。
Q. 子猫のうちにロシアンブルーかどうか見分けられますか?
難しいです。コラットやネベロングの子猫は目が黄色いことがあり、シャルトリューやコラットの子猫には薄い縞が許されています。血統書の品種名と親猫を確かめるのが確実です。
Q. ブリティッシュのブルーとロシアンブルーの違いは?
目の色が最初の手がかりです。ブルーのブリティッシュは金色〜銅色、ロシアンブルーは鮮やかな緑です。ブリティッシュのほうが耳が丸く、体はずんぐりしています。詳しくは違いの記事をご覧ください。
Q. 当社でロシアンブルーに似た子猫は迎えられますか?
当社ではロシアンブルーは扱っていません。無地のブルーなら、ブリティッシュの子に出会えることがあります。いる子は日々変わるので、ブリティッシュの品種ページで確かめてください。
まとめ
ロシアンブルーに似た猫は、純血種ならブリティッシュ、シャルトリュー、コラット、ネベロングの4品種です。ネベロングは長毛のロシアンブルーではなく、雑種かどうかは見た目だけでは決められません。子猫のうちは目の色も縞も当てになりません。決め手は、血統書の品種名と親猫です。
無地の灰色の子に会いたい飼い主さんは、ブリティッシュの品種ページとブルーの子猫一覧をご覧ください。
出典
以下は2026年10月17日〜18日に、記載のURLを開いて内容を確認したものです。
- Cat Fanciers' Association「Russian Blue」(ブルー以外の色は失格、縞は不可、毛先が銀色、目は鮮やかな緑、耳は大きく根元が広い、体は細く長い、他品種との許可された掛け合わせはなし) https://cfa.org/breed/russian-blue/
- Cat Fanciers' Association「Korat」(銀の毛先のブルー、子猫と若い猫の目は黄色〜琥珀、子猫のゴーストタビーは許容、成熟は2〜4歳、原産国のタイでも珍しい) https://cfa.org/breed/korat/
- Cat Fanciers' Association「Chartreux」(銅色〜金色の目、緑は失格、子猫のうっすらした縞は許容、2歳未満の尾の輪は許容、成熟まで3〜5年) https://cfa.org/breed/chartreux/
- Cat Fanciers' Association「British Shorthair」(ブルーは縞・白なし、目は金か銅色、耳は先が丸い) https://cfa.org/breed/british-shorthair/
- GCCF「Nebelung」(長毛のロシアンブルーと呼ぶのは誤り、まったく別の品種。半長毛、子猫の目は黄色のことがある。TICAでは1997年にチャンピオン資格) https://www.gccfcats.org/breeds/nebelung/
- Ishida Y, David VA, Eizirik E, et al. "A homozygous single-base deletion in MLPH causes the dilute coat color phenotype in the domestic cat." Genomics. 2006;88(6):698-705. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16860533/ ※論題・著者・年は esummary で確認
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。



