
目次ひらく(全9章)
この記事の要点:ラグドールの毛色は「色(6つ)」×「白の入り方(4つ)」で名前が付き、完成は約2年です。当社でお渡しした子は約7割がブルー、約3割がシールで、同じ月齢ならこの2色の値段の真ん中は同じでした。ラグドールの毛色を調べると、シール、ブルー、チョコレート、ライラック、レッド、クリームと、色の名前がずらりと並びます。でも、見学やお迎えで実際に出会える色は、ブリーダーによって違います。
当社(Flowens Cat)でお渡ししたラグドールは、約7割がブルー、約3割がシールでした。同じ月齢で比べると、ブルーとシールの成約額の真ん中は同じです。この記事では、この当社の記録を軸に、次のことを書きました。
- 「ブルーポイントバイカラー」のような、毛色の名前の読み方
- 白・黒・茶色のラグドールはいるのか。ハチワレとは何か
- 子猫の色は、いつ、どう変わっていくのか
- 毛色で値段は変わるのか
ラグドールの毛色は「色」×「白の入り方」|ブルーポイントバイカラーの読み方

結論から言うと、ラグドールの毛色の名前は、「色」と「白の入り方」を組み合わせて読みます。アメリカの猫の団体CFAがつくる、品種の姿の基準(スタンダード)は、色を6つ、白の入り方を4つに分けています。
色は6つ。どれも顔・耳・足・しっぽに出る色です
ラグドールは、体の中心が淡い色で、顔・耳・足・しっぽ(ポイント)にだけ濃い色が出ます。6つの色は、このポイントの色の違いです。
| 色 | 見た目のめやす |
|---|---|
| シール | 深いこげ茶 |
| ブルー | 青みがかった灰色 |
| チョコレート | あたたかみのある明るい茶色 |
| ライラック | ピンクがかった薄い灰色 |
| レッド | オレンジ色 |
| クリーム | うすいクリーム色 |
白の入り方は4つ
| 白の入り方 | 見た目 |
|---|---|
| ポイント(基準の名前はカラーポイント) | 白がなく、顔・耳・足・しっぽに色が出る。体に白い斑点があると、ショー(猫の品評会)では失格 |
| ミテッド | 前足は白い手袋のよう。後ろ足はかかとのあたりまで白い。あごが白く、おなかの白い帯につながる |
| バイカラー(ハチワレ) | 顔に白い逆V字。胸とおなかが白く、足も白いのが理想 |
| バン | 色が出るのは耳・しっぽ・顔の一部だけ。体と足は真っ白 |
名前は3つに分けると読めます
| 毛色の名前 | 色 | 白の入り方 | 見た目 |
|---|---|---|---|
| ブルーポイントバイカラー | ブルー | バイカラー | 耳としっぽが青みがかった灰色。顔に白い逆V字、胸とおなかは白 |
| シールポイントミテッド | シール | ミテッド | 顔・耳・しっぽがこげ茶。前足先とあごが白い |
| ブルーポイント | ブルー | なし(ポイント) | 白がなく、顔・耳・足・しっぽが青みがかった灰色 |
| シールトーティポイントバイカラー | シール(まだら) | バイカラー | こげ茶の中に、オレンジ色の部分が混ざる。顔に白い逆V字 |
バイカラーの色名は、耳の色で決まります
ハチワレの子は、顔の白い逆V字に目が行きます。でも、色名を決めるのは耳の色です。耳が青みがかった灰色ならブルーバイカラー、こげ茶ならシールバイカラーです。
当社の子猫ページの毛色欄は、この読み方でそのまま読めます。両親の毛色も出ているので、子猫一覧で見比べてみてください。
当社でお渡ししたラグドールの毛色|約7割がブルー、約3割がシール

結論から言うと、当社でお渡ししたラグドールは、約7割がブルー、約3割がシールです。ほかの4色(チョコレート・ライラック・レッド・クリーム)の子は、お渡しの記録に出てきません。
毛色の記事の多くは、色を7〜8色ならべて紹介しています。でも、実際に出会える色は、ブリーダーごとに違います。下の表は、当社が実際にお客様へお渡ししたラグドールの、毛色の割合です(2026年10月に集計)。
| 色 | お渡しした子の割合 |
|---|---|
| ブルー | 約7割 |
| シール | 約3割 |
| チョコレート・ライラック・レッド・クリーム | お渡しの記録なし |
| 白の入り方 | お渡しした子の割合 |
|---|---|
| バイカラー(ハチワレ) | 約8割 |
| ミテッド | 約2割弱 |
| ポイント(白なし)など | ごくわずか |
ラグドールの毛色は、両親の毛色の組み合わせで決まります。当社の親猫は、ブルーとシールのポイント系が中心なので、生まれる子もほとんどがこの2色です。いま子猫一覧に載っているラグドールも、ブルーかシールです(2026年10月時点)。チョコレート・ライラック・レッド・クリームは、当社では出会いにくい色です。いま載っている子は、ラグドールの品種ページで見比べられます。
猫を探して見学に来られた43人に聞いたアンケート(2024〜25年に実施)では、問い合わせの決め手に「条件が一致していた(品種・性別・毛色など)」を選んだ方が31人(72.1%)でした。「写真が可愛いと思った」の30人(69.8%)と並んで、多い答えです。毛色は、問い合わせの決め手のひとつです。この選択肢は品種・性別も含むので、毛色だけの数字ではありません。
毛色で値段は変わる?同じ月齢で比べると、ブルーとシールは同じです

結論から言うと、当社の成約では、同じ月齢で比べると、ブルーとシールの値段の真ん中は同じです。生後2〜3か月はどちらも20万円、生後4〜5か月はどちらも15万円でした。値段を動かしているのは、毛色より月齢です。
| お迎えのときの月齢 | ブルーの真ん中 | シールの真ん中 |
|---|---|---|
| 生後2〜3か月(日齢105日まで) | 20万円 | 20万円 |
| 生後4〜5か月(日齢106〜180日) | 15万円 | 15万円 |
月齢と色を同時に考えても、色による差は1万円に届かず、誤差と区別がつきませんでした。生後2〜3か月の帯の中での平均日齢も、ブルーとシールでほぼ同じです。月齢のかたよりで、たまたまそろって見えているわけではありません。
ネットの色別の値段表が、サイトごとにずれる理由
ネットには、色ごとの平均価格を並べた表があります。同じ色でも、サイトごとに数万円ずれています。月齢がそろっていない、掲載価格の平均だから、と当社は見ています。同じ色でも、月齢が違えば値段は変わるからです。
当社で言えるのは、ブルーとシールだけです
チョコレート・ライラック・レッド・クリームは、お渡しした記録がないので、値段について言えることがありません。ほかの4色が高いのか安いのかは、当社の記録では言えません。月齢ごとの値段の全体は、ラグドールの値段の記事にまとめています。
ラグドールに白・黒・茶色の子はいる?ハチワレは?

結論から言うと、全身が真っ白、真っ黒、茶色の単色というラグドールは、基準の色にありません。そう見える子の正体は、次のとおりです。
真っ白のラグドールはいる?
全身が真っ白で、どこにも色がない子は、基準の色にありません。ショーでは、リストにない体の色・ポイントの色は失格です。
ただ、生まれてしばらくの間は、どの子も白っぽく見えます。そこからポイントの色が出てきます。白に近い型は「バン」で、体と足は真っ白、色が出るのは耳としっぽと顔の一部だけです。当社でお渡しする子は、バイカラーかミテッドがほとんどで、白に近い子ではありません。
真っ黒のラグドールはいる?
全身が黒い子は、基準の色にありません。黒っぽく見える子の多くは、シールです。シールは深いこげ茶で、顔・耳・足・しっぽが黒に近く見えます。体は、それよりずっと淡い色です。年齢とともに、体の色も濃くなっていきます。
茶色のラグドールはいる?
全身が茶色の単色は、基準の色にありません。茶色く見えるのは、シール(こげ茶)とチョコレート(明るい茶色)のポイントです。レッドやクリームのポイントも、淡い茶色からオレンジ色に見えることがあります。当社でお渡しした子で、茶色系に見えるのはシールです。
ハチワレのラグドールはいる?
います。ハチワレは、顔に白い逆V字が入る「バイカラー」のことです。当社でお渡ししたラグドールの約8割が、バイカラーでした。バイカラーの色名は耳の色で決まるので、ハチワレのブルーなら「ブルーポイントバイカラー」、シールなら「シールポイントバイカラー」と呼びます。
子猫の色は途中経過|完成は約2年で、大人になるほど濃くなります

結論から言うと、ラグドールの毛色が完成するのは約2歳です。お迎えのころの色は、完成の途中の姿で、大人になるほど体の色は濃くなっていきます。
| 時期 | 色の状態 |
|---|---|
| 生まれてしばらく | 白っぽく、ポイントの色はまだ出ていない |
| お渡しのころ(当社は日齢約100日が真ん中) | ポイントの色は見えるが、完成の途中 |
| 約2歳 | 毛色が完成する |
| 約4歳 | 体の大きさと重さが完成する |
お迎えの日の色は、完成の途中です
当社でお渡ししたラグドールの日齢は、真ん中の子で約100日(生後3か月ちょっと)です。半数あまりが、生後3か月半までにお渡ししています。お迎えの日の色は、完成の途中の姿だと考えてください。お迎えの日の写真を撮っておくと、半年後、1年後の変化を比べられて、楽しみが増えます。
同じシールでも、濃さは一頭ずつ違います。淡い子も濃くなっていきますが、子猫のころの色から、大人の色を言い当てることはできません。
白っぽく生まれて、色が出てくるしくみ
ポイントの色は、体の温度が低い部分に濃く出る体質です。猫の遺伝子を調べた2005年の研究で、ポイントの毛色を持つ猫は、毛の色のもと(色素)の出方が温度で変わるタイプの遺伝子に、ふつうとは違う変化(変異)を持つことが分かっています。生まれたては全身が白っぽいのは、おなかの中が温かかったから、と説明されることが多いです。くわしいしくみは、猫の毛色と遺伝の記事にまとめています。
子猫を迎える前に、毛色で確かめる5つのこと

結論から言うと、毛色は「色の名前」だけでなく、耳・鼻・白の入り方・目・両親の毛色を見ると、名前と見た目が合っているか確かめられます。
- 耳の色。 バイカラーの色名は耳の色で決まります。
- 鼻と肉球の色。 ポイントとミテッドの子の鼻は、ポイントの色に合わせて決まっています(下の表)。ポイント(白なし)の子は、肉球も同じ色です。ミテッドの肉球はピンクで、少し色が混ざることがあります。バイカラーとバンの鼻と肉球は、色に関係なくピンクです。
- あごとおなかの白。 ミテッドは、あごの白がおなかの白い帯につながります。ポイント(白なし)の子の体に白い斑点があると、ショーでは失格です。ペットとして迎えるなら、気にするかどうかはお好みです。
- 目の色。 ラグドールの目は、全員が青です。濃さは一頭ずつ違います。
- 両親の毛色。 子猫の毛色は、両親の毛色の組み合わせで決まります。子猫ページで両親の毛色を確かめて、子の毛色と見比べてください。
| 色 | 鼻の色(ポイント・ミテッド)。ポイントは肉球も同じ |
|---|---|
| シール | ポイントと同じこげ茶 |
| ブルー | 青みがかった灰色 |
| チョコレート | シナモンのようなピンク |
| ライラック | ラベンダー色がかったピンク |
| レッド・クリーム | 肌色〜サンゴ色のピンク |
毛色で性格は決まりません
「ブルーはおっとり」「シールは落ち着いている」のように、毛色と性格を結びつけて言われることがあります。でも、性格は一頭ずつ違い、毛色で決まるものではありません。性格は、ラグドールの性格の記事にまとめています。
毛色の次に確かめたいのは健康です
毛色は見た目の話で、健康は別の話です。当社は、親猫の遺伝子検査と、獣医師による子猫の健康診断(診断書つき)を行っています。くわしくは健康管理に書いています。色で迷っても、色以外で後悔しやすい点(手入れ・費用・暮らし方)は、ラグドールの後悔の記事にまとめています。
よくある質問
Q1. ブルーポイントバイカラーとは、どんな毛色ですか?
ブルー(青みがかった灰色)のポイントに、バイカラー(顔に白い逆V字、胸とおなかも白)が組み合わさった毛色です。ハチワレの顔をした、青みがかった灰色の子、と考えると分かりやすいです。「ブルー」は目の色ではなく、耳やしっぽなど体の毛の色のことです。ラグドールの目は、毛色に関係なく全員が青で、青以外の目の猫は、ショー(猫の品評会)では失格です。
Q2. シールポイントバイカラーとは、どんな毛色ですか?
シール(深いこげ茶)のポイントに、バイカラー(顔に白い逆V字、胸とおなかも白)が組み合わさった毛色です。耳・しっぽ・顔の両側がこげ茶で、顔の真ん中に白いハチワレ模様が入ります。白が入らず、顔・耳・足・しっぽのすべてがこげ茶なら「シールポイント」、前足先とあごが白ければ「シールポイントミテッド」と呼びます。当社でお渡ししたラグドールの約3割が、シールの子です。いま迎えられる子は、ラグドールの品種ページで見られます。
Q3. ラグドールの人気の毛色は何ですか?
当社でお渡ししたラグドールは、約7割がブルー、約3割がシールで、この2色が中心です。白の入り方では、バイカラー(ハチワレ)が約8割、ミテッドが約2割弱でした。ネットの人気ランキングは、掲載数や集計の方法で順位が変わります。当社の数字は、実際にお客様が選んだ色の記録です。
Q4. ラグドールの珍しい(希少な)毛色は何ですか?
基準の6色のうち、チョコレート・ライラック・レッド・クリームは、希少色として紹介されることが多い色です。当社でお渡ししたラグドールには、この4色の子が出てきません。当社では出会いにくい色です。色が珍しいことと、値段が高いことは別の話で、当社の記録で確かめられたのは、ブルーとシールの値段に差がないところまでです。
Q5. ラグドールの色は、何歳まで濃くなりますか?なぜ濃くなりますか?
毛色は約2歳、体の大きさと重さは約4歳で完成します。ラグドールの基準は、大人になるほど体の色が濃くなる特徴を認めています。ポイントの色は、体の温度が低い部分に濃く出る体質で、温度で色素のできかたが変わる遺伝子が関わっています。
Q6. 白い子猫は、真っ白のままですか?
生まれてしばらくは白っぽく見えますが、成長とともにポイントの色が出てきます。バンのように体と足が真っ白に近い型でも、耳・しっぽ・顔の一部には色が出ます。全身が真っ白で色がまったくない子は、ラグドールの基準の色にありません。
Q7. 毛色で値段は違いますか?
当社の成約では、同じ月齢で比べると、ブルーとシールの値段の真ん中は同じです(生後2〜3か月が20万円、4〜5か月が15万円)。値段を動かしているのは、毛色より月齢です。ほかの4色は、お渡しした記録がなく、値段は言えません。値段の全体は、ラグドールの値段の記事に書いています。
Q8. 毛色で性格は変わりますか?
毛色と性格を結びつけて言われることはありますが、性格は一頭ずつ違い、毛色で決まるものではありません。子猫の性格は、育つ環境や、一緒に過ごす時間でも変わっていきます。ラグドールの性格の傾向は、ラグドールの性格の記事をご覧ください。
まとめ|ラグドールの毛色は「色」×「白の入り方」で読み、完成は約2年
ラグドールの毛色は、色(6つ)と白の入り方(4つ)の組み合わせで読めます。当社でお渡しした子は、約7割がブルー、約3割がシールで、白の入り方は約8割がバイカラー(ハチワレ)でした。同じ月齢なら、ブルーとシールの値段は同じです。お迎えのころの色は完成の途中で、約2年かけて濃くなっていきます。
いま迎えられるラグドールの子猫は、ラグドールの品種ページと子猫一覧に掲載しています。ラグドールの毛色の名前が読めると、子猫ページの毛色欄が分かりやすくなります。見学は事前予約制です。お迎えまでの手順は、お迎えの流れにまとめています。
出典
- The Cat Fanciers' Association「Ragdoll」 https://cfa.org/breed/ragdoll/ (2026年10月5日に原文を確認。色6つ(シール・ブルー・チョコレート・ライラック・レッド・クリーム)とポイントの色の出方(無地・リンクス・トーティ)、白の入り方4つ(ポイント〔カラーポイント〕・ミテッド・バイカラー・バン)の定義、バイカラーの色は耳の色で決めること、ミテッドのあごの白とおなかの白い帯、完全な毛色は2歳・完全な大きさと体重は4歳、年上の猫は色が濃くなるのを許容すること、鼻と肉球の色(ポイント・ミテッド・バイカラー・バンの型ごとの定義)、失格の項目(リストにない体の色・ポイントの色、青以外の目)を引用。色の見た目のめやすは、一般的な呼び方をもとに当社が書いた)
- Lyons LA, Imes DL, Rah HC, Grahn RA. Tyrosinase mutations associated with Siamese and Burmese patterns in the domestic cat (Felis catus). *Animal Genetics.* 2005;36(2):119-126. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15771720/ (PubMed の書誌と抄録で確認。ポイント(シャム型)の毛色は温度で色素の出方が変わる性質があり、チロシナーゼ遺伝子(TYR)の変異と関わること、ポイントの猫は、その変異を両方の染色体に持っていたことを引用)
- Schmidt-Küntzel A, Eizirik E, O'Brien SJ, Menotti-Raymond M. Tyrosinase and tyrosinase related protein 1 alleles specify domestic cat coat color phenotypes of the albino and brown loci. *Journal of Heredity.* 2005;96:289-301. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15858157/ (PubMed の書誌と抄録で確認。TYR の変異がポイント(シャム型)の毛色と関わることを引用)
- Flowens Cat の販売台帳の集計(お客様へお渡しした子の毛色・白の入り方・日齢・成約額。2026年10月に集計)。成約額は台帳の生体価格を優先し、月齢は台帳の販売時の日齢。毛色の割合は割合だけを書き、頭数は載せていない
- Flowens Cat の見学アンケート(猫を探していた43人。2024〜25年に実施)。設問は「問い合わせの決め手(3つ以内)」
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。










