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【2026年版】猫のワクチン費用は3種3,000〜6,000円|WSAVA推奨・3年間累積コスト比較をブリーダーが解説

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【2026年版】猫のワクチン費用は3種3,000〜6,000円|WSAVA推奨・3年間累積コスト比較をブリーダーが解説

この記事の要点: 3種混合1回3,000〜6,000円、5種混合5,000〜9,000円(2026年時点)。WSAVA2024年改定で低リスク成猫は3年ごと接種でも可。3年間の累積差は最大約2万円。
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猫を迎えると必ず直面するのが「ワクチンにいくらかかるか」という問いです。動物病院によって費用がばらばらで、「毎年打たなければいけないのか」「種類が多すぎてわからない」という声をよくいただきます。

Flowens Cat は関東5・中部3の全国8拠点で子猫の繁殖・直販を行っており、年間50頭以上を新しいご家族のもとへお送り出ししています。お迎え後の飼い主様からのご相談で最も多いテーマのひとつがワクチン費用です。

この記事では、単純な費用早見表にとどまらず、WSAVA(世界小動物獣医師会)2024年改定ガイドラインにもとづく接種頻度の考え方・アジュバント(添加剤)の有無と安全性の話・3年間トータルの費用比較・実際に公開されている複数病院の料金を組み合わせて、「費用を正しく判断するための情報」としてお伝えします。ワクチンの種類や接種スケジュールの詳細は子猫のワクチン完全ガイドもあわせてご覧ください。

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猫のワクチン費用早見表(2026年時点)

3種混合と5種混合の費用早見表バナー
3種混合と5種混合の費用早見表バナー

まず1回あたりの費用目安を整理します(すべて税込表記の目安。診察料は別途かかるケースがほとんどです)。

ワクチン種類予防する主な病気1回あたりの費用目安
3種混合(コアワクチン)猫汎白血球減少症・猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス3,000〜6,000円
5種混合3種 + 猫白血病ウイルス・クラミジア5,000〜9,000円
診察料(目安)初診1,500〜3,000円 / 再診1,000〜2,000円
抗体価検査(タイター検査)免疫の残存確認に使う血液検査6,000〜7,000円SBI ペット保険コラム、2024年8月
7種混合については別途解説します(後述)。

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実際の動物病院3院の料金比較(2026年当キャッテリー調査)

動物病院の受付と料金表のイメージ
動物病院の受付と料金表のイメージ

同じ3種混合でも病院によって以下のような差がありました(2026年当キャッテリー調査時点)。

動物病院所在地3種混合5種混合(または4種)
甲南動物病院神戸市4,400円(税抜)6,600円(税抜)
三ツ池動物病院横浜市4,620円(税込)
ピア動物病院川口市(埼玉)6,930円(税込)8,085円(税込・4種)
3種混合だけで最安と最高の差は約2,500円。都市部だから高い・郊外なら安いとも一概には言えず、川口市(埼玉)の病院が神戸や横浜より高い例もあります。2015年の動物病院統計では猫の混合ワクチン平均5,817円というデータがあり(マーレ動物病院ブログ、2015年調査)、税込換算すると2026年現在の価格水準とおおむね一致しています。

費用だけで病院を選ぶことはおすすめしません。ワクチン接種後の観察体制・副反応への対応力・通いやすさを総合して判断してください。

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3種・5種・7種混合の選び方と費用対効果

3種混合(全頭推奨・コアワクチン)

完全室内飼いの一頭飼い猫には3種混合が標準的な選択肢です。予防する3つの感染症はすべて「コアワクチン」に分類されており、WSAVA(世界小動物獣医師会)がすべての猫種に推奨しています。

費用: 3,000〜6,000円 / 回

5種混合(多頭飼い・外出ありなら検討)

猫白血病ウイルス(FeLV)とクラミジアをカバーします。猫白血病は感染猫との直接接触で広がるため、多頭飼育や外出の機会がある環境では検討の余地があります。2020年代以降、多頭飼育猫への接種に積極的な動物病院が増えています。

費用: 5,000〜9,000円 / 回

7種混合について(要注意)

7種混合に「猫伝染性腹膜炎(FIP)」が含まれると説明するサイトがありますが、国内で流通している一般的な7種混合ワクチンの成分は製品により異なります。FIP 対応ワクチンの国内承認状況は限られており、正確な成分は担当の動物病院に確認してください。感染リスクが高い環境でなければ費用対効果を慎重に検討するのがおすすめです。

費用: 7,000〜10,000円 / 回(取り扱い病院が限られる)

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「毎年打つ必要があるか」— WSAVA 2024年改定が示す3年ごと接種の根拠

3年ごと接種スケジュールを示すカレンダーと証明書
3年ごと接種スケジュールを示すカレンダーと証明書

「猫のワクチンは毎年必要か」という疑問に対して、2024年に世界小動物獣医師会(WSAVA)が改定したガイドラインの内容が答えになります。

WSAVA は3種混合のコアワクチンについて、成猫への追加接種は「免疫持続期間が少なくとも3年以上ある」と位置づけており、完全室内飼い・一頭飼いの低リスク成猫には3年に1回の接種が推奨されています(出典: WSAVA Vaccination Guidelines、2024年改定)。

一方、同ガイドラインは「ライフスタイルのリスクが高い猫(多頭飼い・外出あり・猫との接触機会が多い環境)」には引き続き年1回を推奨しています。

Flowens Cat の立場: 最終的な接種頻度はかかりつけの動物病院と相談して決めてください。ここで伝えたいのは「毎年打つ・打たない」の二択ではなく、お子の生活環境とリスクに応じて判断するための根拠が存在するという点です。

3年間の累積費用比較表

接種戦略によって3年間のトータルコストに大きな差が生じます(3種混合・診察料別途で計算)。

接種戦略1年目2年目3年目3年間累計
毎年接種(ワクチン+診察料)約5,000〜9,000円約5,000〜9,000円約5,000〜9,000円約15,000〜27,000円
3年ごと接種(WSAVA低リスク推奨)約5,000〜9,000円0円0円約5,000〜9,000円
抗体価検査で判断(検査+必要時のみ接種)約6,000〜7,000円約6,000〜7,000円約6,000〜7,000円約12,000〜15,000円
3年間の累積差は最大で約2万円になります。ただし抗体価検査は毎年実施するため年間コストは毎年接種とほぼ同等か高くなる場合もあります。3年ごと接種の大幅な節約効果は「低リスク成猫」という条件が満たされる場合に限ります。

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アジュバント(添加剤)の有無と FISS リスク — 費用より先に知るべき安全性の話

獣医師がワクチンバイアルを手に説明する場面
獣医師がワクチンバイアルを手に説明する場面

費用比較の前に知っておくべき視点が、アジュバントの有無です。

アジュバントとは、ワクチンの免疫反応を高めるために添加される物質です。多くの不活化ワクチンに含まれており、安価で広く普及しています。一方で、アジュバント含有ワクチンはFISS(猫注射部位肉腫)との関連が示唆されています。

FISS とは: 注射を打った部位(主に肩甲骨間・首後ろ)に生じる悪性腫瘍です。米国推定の発症率は1万頭あたり1〜3.6頭とされています(出典: 子猫のへや / 米国疫学データ)。また、スイスでアジュバントなしのワクチン(組換え型ワクチン)の普及が進んだのちに FISS の報告件数が減少したとの報告があります(注: 原著論文は当キャッテリー調査時点で未確認のため参考情報として記載)。

アジュバントなしワクチン(ピュアバックス等)の選択肢

国内でも「ピュアバックス」(ベーリンガーインゲルハイム社)などアジュバントを含まない組換え型ワクチンが一部の動物病院で取り扱われています。一般的な混合ワクチンより1,000〜2,000円程度高い傾向がありますが、公式な価格差データはなく病院により異なります(2026年当キャッテリー調査時点、個別病院への確認を推奨)。

FISS の発症率が1万頭あたり1〜3.6頭であることを考えると、確率的には低リスクです。ただし、発症した場合の治療費や猫への負担は大きいため、「安いから選ぶ」だけでなく取り扱いワクチンの種類を動物病院に確認することをおすすめします

一般的なアジュバント入りワクチンも適切に使用されれば安全性は高く、長年使用されてきた実績があります。情報として知っておく、という観点でご活用ください。

なお SBI ペット保険の記事(2024年8月掲載)では、注射部位肉腫の発症率を約0.01%(1万頭あたり1頭)と記載しており、これは FISS の概数として一致する水準です。

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子猫初年度の費用シミュレーション — Flowens Cat からお迎えの場合

子猫とワクチン証明書を並べた初年度シミュレーション
子猫とワクチン証明書を並べた初年度シミュレーション

新オーナーが初年度に負担するのは2回目以降のみ。これが Flowens Cat からお迎えいただく場合の費用の特徴です。

生後16週問題と接種回数の理由

子猫は生まれた直後、母猫から授かった免疫(移行抗体)によって守られています。この移行抗体は生後8〜12週ごろに消失し始めますが、個体差があり最後まで残存している個体は生後16週前後まで抗体が続く場合があります

問題は、移行抗体が残っている間に接種したワクチンは「移行抗体に中和されて効果が出にくい」点です。だから2回では足りず、生後16週以降に最終接種を行うことで移行抗体が消えた後の自己免疫形成を確実にするのが3回接種の意義です。詳しくは子猫の健康チェックガイドもご参照ください。

Flowens Cat からお迎えの場合の費用シミュレーション(3種混合ベース)

Flowens Cat では、すべての子猫をお渡し前に1回目のワクチン接種 + 健康診断を完了した状態でお引き渡ししています。

接種回時期費用の目安(3種混合+診察料)負担者
1回目生後6〜8週(お渡し前)ワクチン3,000〜6,000円 + 健診込みFlowens Cat 負担済み
2回目お迎えから3〜4週後ワクチン3,000〜6,000円 + 再診1,000〜2,000円新オーナー
3回目(推奨)生後16週頃ワクチン3,000〜6,000円 + 再診1,000〜2,000円新オーナー
新オーナーの初年度合計約8,000〜16,000円
接種記録(ワクチン証明書)はお渡し時に必ずお引き渡ししています。新しいかかりつけ医に見せれば、接種の種類・日時・次回スケジュールを即座に把握してもらえます。

初期費用の全体感は猫のお迎え初期費用ガイドで詳しく解説しています。

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同じ3種混合でも4,400〜6,930円の差 — 地域・病院ごとの費用差の実態

病院によって費用差が出る背景には以下の要因があります(2026年当キャッテリー調査)。

  • 同じ地域でも病院ごとに差がある: 川口市(埼玉)の病院が横浜・神戸の病院より高い例もある
  • 都市部=高いとは言えない: 地方でも設備投資をしている病院はワクチン費用が高い傾向
  • 診察料を含めた総額で比較する: ワクチン単価が安くても初診料が高ければトータルは変わらない

地域・病院タイプ費用の傾向
都市部(東京・大阪中心部)やや高め(診察料込みで6,000〜9,000円程度)
郊外・地方幅が広い(4,600〜7,000円以上)。一概に安くない
大型チェーン動物病院料金が明確で比較しやすい
個人クリニック院長方針により幅あり
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ワクチン費用を賢く判断するための6つの視点

飼い主が獣医師に相談するワクチン判断シーン
飼い主が獣医師に相談するワクチン判断シーン

1. 3年ごと接種の検討(低リスク成猫のみ)

WSAVA 2024年改定を踏まえ、完全室内飼い・一頭飼いの低リスク成猫は、かかりつけ医と相談の上で3年ごと接種へ移行することで3年間の累積費用を大幅に抑えられる可能性があります。

2. 抗体価検査(タイター検査)の活用

血液検査で現在の免疫力を確認し、「まだ抗体が十分にある」と判断された場合は接種を見送る選択肢があります。費用は6,000〜7,000円(SBI ペット保険コラム、2024年8月)と1回分のワクチンより高いですが、必要性の根拠をもとに判断できます。

3. 健康診断と同日に受ける

年1回の健康診断とワクチン接種を同日に行うと、診察料が1回分で済む場合があります。年間1,000〜2,000円の節約になるケースがあります。

4. アジュバントなしワクチンの取り扱い確認

FISS リスクを気にする場合は、事前に「アジュバントなしのワクチンを取り扱っているか」を問い合わせることをおすすめします。1,000〜2,000円程度の追加費用になる可能性がありますが、取り扱い病院が限られるため事前確認が必要です。

5. 接種証明書を活用する

ブリーダーやペットショップからの接種証明書があれば、重複接種を防ぎ、新しい動物病院でのスケジュール設定がスムーズになります。

6. 費用だけで病院を選ばない

ワクチン単価が最安値でも、接種後に副反応が出たときの対応体制・通院のしやすさ・信頼関係を構築できるかどうかが長期的には重要です。

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ペット保険とワクチン費用の関係

ワクチン接種は予防医療に分類されるため、ほとんどのペット保険では補償対象外です。ただし接種後にアナフィラキシーショックなど重篤な副反応が生じた場合の治療費は補償対象になるケースが多いです。

項目ペット保険の補償
ワクチン接種費用多くは対象外(一部プランで補助あり)
副反応の治療費対象になるケースが多い
FISS の手術・治療費補償対象になるケースがある(プラン・病院による)
「予防パック」として一定の補助が出るペット保険商品も存在しますが、具体的な商品名・補助額は各社の最新情報をご確認ください(2026年当キャッテリー調査時点)。ペット保険全般の選び方は猫のペット保険ガイドで詳しくまとめています。

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よくある質問 — 猫のワクチン費用で迷ったとき

Q. 猫のワクチンは毎年必要ですか?

低リスクの完全室内飼い・一頭飼い成猫については、WSAVA 2024年改定ガイドラインが「3種混合(コアワクチン)は3年ごとの接種でも免疫を維持できる」としています(出典: WSAVA Vaccination Guidelines)。ただし多頭飼い・外出ありの環境では年1回が推奨されます。最終的にはかかりつけの動物病院と、その猫の生活環境を踏まえて判断してください。

Q. 3種混合と5種混合、どちらを選ぶべきですか?

完全室内飼いの一頭飼いなら3種混合が基本選択肢です。多頭飼い・外出の機会がある・今後繁殖を考えている場合は5種混合を検討してください。猫白血病ウイルス(FeLV)は感染猫との接触で感染するため、リスク環境が明確なら5種が安心です。ワクチンの種類別詳細は猫のワクチン種類ガイドもご参照ください。

Q. アジュバントなしワクチンは必ず選ぶべきですか?

FISS(注射部位肉腫)の発症率は1万頭あたり1〜3.6頭(米国推定)という水準です。確率的には低リスクですが、「アジュバントなしを選べるなら選びたい」という考え方は合理的です。まずかかりつけ医に取り扱いを確認し、選べる環境であれば検討してください。

Q. Flowens Cat からお迎えした場合、何回目からワクチンを受ければいいですか?

Flowens Cat の子猫は1回目接種済みでお渡しします。お迎えから3〜4週後に2回目、生後16週頃に3回目(推奨)を動物病院で接種してください。接種記録をお渡しするため、かかりつけ医に見せれば次のスケジュールをすぐに立ててもらえます。

Q. 年1回の追加接種を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?

接種間隔が少し延びても免疫が即座にゼロになるわけではありません。ただし2年以上の未接種が続くと免疫力が不十分になる可能性があります。気づいたタイミングでかかりつけ医に相談し、再スケジュールを組んでもらいましょう。

Q. 家猫でもワクチンは必要ですか?

室内飼いでもコアワクチン(3種混合)の接種は推奨されます。猫汎白血球減少症(猫パルボ)は致死率が高く(子猫では75〜90%という報告もあります)、飼い主の衣服・靴に付着したウイルスから感染する事例も報告されています(出典: ピア動物病院)。コストを理由にワクチンを長期間見送ることはリスクが高いです。

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まとめ — 猫のワクチン費用を正しく判断するために

  • 費用の目安: 3種混合1回3,000〜6,000円・5種混合5,000〜9,000円(2026年時点)
  • 病院差: 同じ3種混合でも4,400〜6,930円の差がある(2026年当キャッテリー調査)
  • 毎年必要か: WSAVA 2024年改定で低リスク成猫は3年ごとが推奨。3年間の累積差は最大約2万円
  • アジュバントなし: FISS(1万頭あたり1〜3.6頭・米国推定)リスクを気にする場合は病院に取り扱いを確認
  • 生後16週問題: 移行抗体の個体差があるため3回接種が推奨される理由を理解しておく

Flowens Cat では1回目の接種を完了した状態でお引き渡しし、接種記録も必ずお渡しします。費用のご不安・ワクチンの疑問はお迎え前からお気軽にご相談ください。お迎えの流れよくある質問子猫一覧もあわせてご確認ください。

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