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- 01エキゾチックショートヘアの値段——相場だけでは分からない「価格の正体」
- 02エキゾチックショートヘアの値段相場(2026年5月現在)
- 03カラー別の価格相場|子猫サイトの色ごとの平均と、値段を決めるもの
- 04「ブサカワ顔ほど高い」——誰も語らなかった価格と健康リスクの逆説
- 05PKDの実態——フランスの調査ではエキゾの39%に見つかった
- 06なぜ個体によって値段が違うのか——5つの要因
- 07PKD1遺伝子検査の「確認方法」——信頼できるブリーダーの見分け方
- 08生涯の総飼育コストを把握する
- 09エキゾチックショートヘアの性格と基本データ
- 10ペルシャとエキゾチックショートヘア、どっちが向いている?
- 11よくある質問
- 12まとめ——値段の「正体」を知った上でお迎えを
- 13参考文献・出典
この記事の要点
18万〜40万円(2026年5月現在)。カラー・血統・遺伝子検査で価格差。ショーに出るペルシャ・エキゾの86%に中〜重度の鼻孔狭窄。フランスの超音波検査ではエキゾの39%にPKD(遺伝子検査が広まる前の調査)。価格の正体を知ってからお迎えを。
エキゾチックショートヘアの値段——相場だけでは分からない「価格の正体」
エキゾチックショートヘアの子猫の値段は、ブリーダー直販で18万円〜40万円が2026年5月現在の相場です。「なぜこんなに個体差があるのか」「安い子猫は本当に大丈夫なのか」と疑問に思う方は多いはずです。
検索すると「約20万円前後」という数字が並びますが、この数字だけでは判断できません。毛色・血統・顔立ち・遺伝子検査の有無という4つの要素が価格を決定し、中でも遺伝子検査の有無は購入後の生涯医療費に直結します。
この記事では、エキゾチックショートヘアの値段の内訳を透明性高く解説します。他のサイトでは触れられていない2つの事実——「ブサカワ顔と健康リスクの逆説」「PKDが実際に見つかった割合の研究データ」——を含め、ブリーダーの立場からお伝えします。
エキゾチックショートヘアの値段相場(2026年5月現在)

エキゾチックショートヘアの子猫の値段相場(2026年5月現在)は以下の通りです。
| 購入先 | 値段の目安 |
|---|---|
| ブリーダー直販 | 18万円〜40万円 |
| ペットショップ | 25万円〜55万円(仲介・店舗コスト上乗せ) |
| フリマ・個人売買 | 5万円〜(遺伝子検査なし・繁殖環境不明のリスクあり) |
2026年10月7日に確認したみんなの子猫ブリーダー掲載データ(172頭。直近3か月)では、平均は約20万円、価格帯は5万円〜40万円でした。上の表の「18万円〜40万円」は、このうち人気カラー・良血・生後2〜3ヶ月の個体が集まる価格帯にあたります。5万円台〜7万円台の子も実在します(安い=その子に問題がある、とは限りません)。
掲載価格に含まれるもの
Flowens Cat(ブリーダー直販)では、掲載価格に次の9つが含まれます。別途かかるのは、2回目のワクチンを接種済みの子の3,000円だけです。
| 項目 | Flowens Catの場合 |
|---|---|
| 親猫の遺伝子検査 | 実施済み・掲載価格に含む |
| 1回目のワクチン接種 | 掲載価格に含む |
| マイクロチップ登録 | 掲載価格に含む |
| 獣医師の健康診断(診断書付き) | 掲載価格に含む |
| 駆虫薬の投与 | 掲載価格に含む |
| 60日間の生体保障 | 掲載価格に含む |
| 同じごはん10日分 | 掲載価格に含む |
| 缶詰 | 掲載価格に含む |
| オリジナルの飼育説明書 | 掲載価格に含む |
| 2回目のワクチンを接種済みの子 | 別途3,000円(3回目は実施していません) |
| ペット保険・追加補償 | ご希望の方のみ(任意) |
カラー別の価格相場|子猫サイトの色ごとの平均と、値段を決めるもの

子猫サイトの「みんなの子猫ブリーダー」が、エキゾチックショートヘアの色ごとの平均価格を出しています(2024年4月11日更新のページ。集計した時期は書かれていません)。
| カラー | 平均価格 |
|---|---|
| シールポイント | 約26万円 |
| シルバー系 | 約25万円 |
| ブルー系 | 約22万円 |
| ブラック系 | 約20万円 |
| クリーム系 | 約20万円 |
| レッド系 | 約18万円 |
| ブラウン系 | 約16万円 |
当社の成約では、ほかの品種と同じく、月齢が進むと値段が下がります。月齢が進んで値段が下がるのは、その子の体や性格のせいではありません。同じくらいの月齢でも、顔立ちや大きさ、毛色などで、一頭ずつ値段は違います。色にこだわりがあるなら、色を決めてから月齢の幅を広げて探すと、出会える子が増えます。色の種類と呼び名はエキゾチックショートヘアの毛色の記事にまとめています。
顔立ちで値段が変わる、とも言われます。次の章で、顔と健康の関係を見ます。
「ブサカワ顔ほど高い」——誰も語らなかった価格と健康リスクの逆説

エキゾチックショートヘアの価格構造で最も知っておくべき事実を、他のサイトで書いているところはほとんどありません。
「顔が丸く鼻が低い(いわゆるブサカワ顔)ほど価格が高い」のに、「その同じ顔立ちが呼吸器疾患のリスクと直結している」という逆説です。
キャットショー基準では、エキゾチックショートヘアは「非常に丸い頭部・鼻が頭蓋骨と同一面または後退している」形質が高評価を受けます。この基準に近い個体ほど血統的評価が高く、価格に反映されます。
しかし、Anagrius ら(2021年、PMC)の研究では、キャットショーに出ていたペルシャ64頭・エキゾチックショートヘア12頭の計76頭を調べた結果、86%に中等度〜重度の鼻孔狭窄、95%に鼻革(鼻先の皮膚の部分)の形成不全、83%に流涙(涙があふれている状態)が見られました。同じ研究で、キャットショーの審査員の講評は頭や顔の見た目に関するものだけでした。一方、週1回以上「呼吸の音が大きい・苦しそう」と感じていた飼い主は、76頭中6頭でした。
また、中国・英国などの飼い主1,000人への調査(Farnworth ら、2016年、PLOS ONE)では、写真から測った鼻の位置が低い(顔が平たい)猫ほど、飼い主が感じる呼吸の異常が多いという関係が見られました。どちらの研究も値段や「ショー基準への近さ」を調べたものではありません。ただ、審査で見られているのは見た目で、顔が平たいほど呼吸の面では不利になりやすい——この2つを合わせると、見た目の評価が高い顔立ちと呼吸のしやすさは別のものだと、私たちは考えています。
Flowens Cat では、エキゾチックの親猫の呼吸音・鼻の穴・あごのずれを見ています(数値の基準は設けていません)。見た目だけで価格が決まる市場構造に対し、当キャッテリーが大切にしたいのは「お迎え後の生活の質」です。
鼻ぺちゃ猫の呼吸器疾患(BOAS)とは
短頭種気道症候群(BOAS:Brachycephalic Obstructive Airway Syndrome)は、エキゾチックショートヘアが持ちやすい構造的な疾患です。犬では鼻孔狭窄・軟口蓋過長・気管低形成などが重なって呼吸を妨げますが、猫では鼻の穴の狭さ(鼻孔狭窄)が中心で、軟口蓋が長すぎる例はほとんど報告がありません(Thouvenot Oudart ら、2026年、J Feline Med Surg)。
軽度であればいびきや運動後の息切れ程度ですが、重度になると常に呼吸に余分な力が必要になり、夏場の熱中症リスクが著しく高まります。また、長期的な呼吸負荷は心臓への負担にもつながります。
お迎え前に個体を直接見学し、安静時に口を閉じて静かに呼吸できているか、鼻孔が正面から見て十分に開いているかを確認することをおすすめします。
PKDの実態——フランスの調査ではエキゾの39%に見つかった

エキゾチックショートヘアの健康リスクを語る際、ほぼすべてのサイトが「PKDは遺伝性疾患なので遺伝子検査を確認しましょう」で止まっています。しかし、実際に見つかった割合のデータを示した記事はほとんどありません。
PKD(多発性嚢胞腎:Polycystic Kidney Disease)が見つかった割合(研究ごとに調べ方が違います)
| 研究 | 対象と調べ方 | 結果 |
|---|---|---|
| Sato ら 2019(岩手大学・PMC) | 日本国内で動物病院から検査に出された377頭(遺伝子検査) | 変異あり:ペルシャ46%(79頭中36頭)・エキゾチックショートヘア23%(71頭中16頭)・スコティッシュフォールド54% |
| Barthez ら 2003(フランス・PMC) | 2000〜2002年に超音波検査を受けた健康な猫310頭 | 腎臓の嚢胞あり:ペルシャ41.8%・エキゾチックショートヘア39.1% |
| Cannon ら 2001(英国・PubMed) | ペルシャ132頭(超音波検査または死後の検査) | ペルシャ49.2% |
| Shitamori ら 2023(東京大学動物医療センター) | 同センターに来院した1,281頭(遺伝子検査) | 変異あり:全体の1.8%(23頭)。ペルシャ・スコティッシュフォールド・エキゾで多い(エキゾは6頭中2頭、ペルシャは37頭中4頭と、品種ごとの頭数は少ない) |
それでも、「稀な疾患」ではありません。親猫の片方がPKDの変異を持つ場合、子猫に受け継がれる確率は50%です(常染色体優性遺伝)。上の研究のエキゾの数字(23〜39%)は、およそ4頭に1頭〜5頭に2頭にあたります。ただし、調べ方も時期も違う数字で、今の日本の親猫の割合そのものではありません。
PKDの厄介さは、初期症状がほぼないことです。腎臓に嚢胞(のうほう)が形成されていても3〜7歳頃まで外見上は健康に見えます。気づいた時には腎機能が大きく低下しているケースも少なくなく、治療は根本的な治癒ではなく腎不全(じんふぜん)の進行を遅らせることが目的になります。
Flowens Cat では、繁殖に使う親猫に、PKD・HCM(2種類)・PK欠損症の遺伝子検査を実施し、PKD・HCM で陽性の親猫は繁殖ペアから外しています。詳細な検査体制は健康管理ページをご覧ください。
なぜ個体によって値段が違うのか——5つの要因
価格差を生む主な要因を整理します。
1. 毛色とカラーの希少性
前の章の子猫サイトの色ごとの平均では、シールポイント(約26万円)とシルバー系(約25万円)が高めでした。ただ、色ごとの平均はサイトや時期で入れ替わります。
2. 血統(親猫のショー実績)
CFA・TICA などの公認団体に登録された親猫がキャットショー入賞実績を持つ場合、顔立ち・体型・被毛の品質の安定性が高く評価されます。ショー血統の子猫は同カラーでも5万円以上の差がつくことがあります。
3. 顔立ちの扁平度
前述の通り、鼻が低く顔が丸いほど価格が高くなる傾向があります。ただし健康リスクとのトレードオフを理解した上で選ぶことが重要です。
4. 性別
一般的にメス(♀)の方がオス(♂)より若干高い傾向があります。繁殖目的での需要があるためです。ペットとしてのお迎えであれば、去勢・避妊後は性格差が小さくなるため、性別より個体の性格との相性を優先して選ぶことをおすすめします。
5. 遺伝子検査・健康診断の実施状況
PKD遺伝子検査を実施している信頼できるブリーダーからの子猫は、適正価格が高めになります。この差額は「安心の保証料」と考えると合理的です。PKDの猫を飼育した場合は、腎臓サポート食・定期的な血液検査・点滴などが長く続き、費用がかさむことがあります(金額は進み方で大きく変わります)。
PKD1遺伝子検査の「確認方法」——信頼できるブリーダーの見分け方

「遺伝子検査を確認してください」と言われても、何を・どう確認すればいいかを説明しているサイトはほぼ存在しません。以下が実際の確認ポイントです。
証明書で確認すべき4項目
- 検査を行った機関: VEQTA(日本)、OriVet(オーストラリア)、UC Davis VGL(米国)、LABOKLIN(ドイツ)など、遺伝子検査を行う機関の名前が書かれているかを確認します。
- 判定結果: 「陰性(Negative / N/N)」「キャリア(Carrier / N/PKD1)」「陽性(Affected / PKD1/PKD1)」の3区分があります。親猫が両方とも陰性(N/N)であることが理想です。キャリアの親猫から生まれた子猫は、半数が変異を受け継ぐ可能性があります。
- 親猫両頭分: PKDの遺伝子検査は、父猫・母猫それぞれの検査結果が分かる状態が最も信頼性が高い形です。一方の親猫しか検査していない場合、もう一方からの遺伝リスクが残ります。
- 検査日と対象猫の個体識別: 親猫のマイクロチップ番号や品種・毛色と紐づいた記録であることを確認します。
「検査の記録は見せてもらえますか?」と聞いてみる
信頼できるブリーダーは、この質問に丁寧に答えてくれます。「うちは管理しています」という口頭の説明だけで、記録について何も答えてくれないブリーダーには、慎重になる必要があります。
Flowens Cat では、お迎えのときに、親猫の検査結果をもとにした「遺伝子疾患リスクの証明書」(当社発行)を紙でお渡ししています。お迎えの流れのページに施設見学の申し込み方法を掲載していますので、ご活用ください。
生涯の総飼育コストを把握する
子猫の購入価格はあくまでお迎え時の一時費用です。エキゾチックショートヘアの生涯コストを把握した上で検討することをおすすめします。
エキゾチックショートヘアの年間飼育コスト目安(2026年現在)
| 費用項目 | 年間目安 | 備考 |
|---|---|---|
| フード代 | 3万円〜5万円 | 腎臓ケア対応フードは割高 |
| トイレ用品 | 1.5万円〜2万円 | 猫砂・シート |
| 予防接種・定期健診 | 1万円〜2万円 | ワクチン・血液検査 |
| 目元ケア用品 | 0.5万円〜1万円 | 短頭種は日常的なケアが必要 |
| おもちゃ・消耗品 | 0.5万円〜1万円 | |
| 年間合計(目安) | 6.5万円〜11万円 | 医療緊急費は別途 |
PKDの猫は、3〜7歳頃から腎機能のフォロー体制が必要になります。定期的な血液検査、腎臓サポート食への切り替え、進行したときの点滴治療などが長く続き、金額は進み方によって大きく変わります。年間の飼育コストに、これらが上乗せされるとお考えください。
親猫の遺伝子検査をしているブリーダーの子猫は、お迎え時の価格が少し高めでも、この追加コストの心配が減ります。
毎月かかる費用の全体像については猫を飼う値段の相場まとめもご参照ください。
エキゾチックショートヘアの性格と基本データ
値段の話が続きましたが、改めてエキゾチックショートヘアという品種の基本をご紹介します。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ(1950年代に交配を始め、1966年にCFAが品種として公認) |
| 起源 | ペルシャ × アメリカンショートヘア |
| 性格 | 穏やか・甘えん坊・マイペース・活発さも少し |
| 体重 | 品種団体(CFA・TICA)の基準に体重の数字は無い |
| 被毛 | 短め(ショートコート)・ビロード状・密度が高い |
| 平均寿命 | 13.5歳(保険会社の集計・2023年度) |
| 鳴き声 | 小さめ・静か |
ペルシャとエキゾチックショートヘア、どっちが向いている?

「ペルシャとエキゾチックショートヘアで迷っている」という方は多いと思います。
| 比較項目 | エキゾチックショートヘア | ペルシャ |
|---|---|---|
| 被毛の長さ | 短毛(ショート) | 長毛 |
| ブラッシング頻度 | 週1〜2回 | 毎日(長毛の猫は少なくとも毎日。International Cat Care) |
| 値段相場(ブリーダー) | 18万円〜40万円(ポータルの直近3か月の平均は約20万円) | ポータルの直近3か月の成約平均は約15万円 |
| 性格 | 穏やか・甘えん坊・少し活発 | 穏やか・甘えん坊・おっとり |
| 平均寿命(保険会社の集計・2023年度) | 13.5歳 | 13.3歳(チンチラは14.3歳) |
| PKDリスク | あり(遺伝子検査が必須) | あり(遺伝子検査が必須) |
| BOASリスク | 高い(短頭度が大きい) | 高い(短頭度が大きい) |
Flowens Cat ではエキゾチックショートヘアを定期的に繁殖しており(ペルシャも、数は少ないですが取り扱っています)、ライフスタイルや住環境をお聞きした上でどちらが合うかをご提案することも可能です。
よくある質問
Q. エキゾチックショートヘアの価格はどれくらいですか?
ブリーダー直販で18万円〜40万円、ペットショップで25万円〜55万円が目安です。子猫サイトの掲載(2026年10月7日に確認・直近3か月)では、平均は約20万円、価格帯は5万円〜40万円でした。色ごとの平均は、子猫サイトの集計(2024年4月更新)でブラウン系の約16万円からシールポイントの約26万円まで差があります。同じ色でも、月齢によって値段は変わります。
Q. エキゾチックショートヘアの欠点は何ですか?
大きく2点あります。一つ目は短頭種気道症候群(BOAS)のリスクです。鼻孔(鼻の穴)や鼻腔が構造的に狭く、呼吸に負荷がかかりやすく、夏場の熱中症リスクが特に高いです。二つ目はPKD(多発性嚢胞腎)の遺伝リスクです。フランスの研究(2000〜2002年の超音波検査)ではエキゾチックショートヘアの39.1%に腎臓の嚢胞が見つかっており(Barthez ら 2003、PMC)、日本で動物病院から遺伝子検査に出された猫の研究でもエキゾの23%に変異がありました(Sato ら 2019、PMC)。遺伝子検査をしていない個体を選ぶと、相当な割合でリスクを引き継ぐ可能性があります。また、扁平な顔の構造から涙やけが起きやすく、毎日の目元ケアが必要です。
Q. PKD検査をしているブリーダーの見分け方は?
以下の3点で確認してください。(1) VEQTA・OriVet・UC Davis VGL など、検査を行った機関の名前と結果が分かる記録を見せてもらえるか。(2) 父猫・母猫両頭分の結果があるか(一方だけでは不十分)。(3) 記録に書かれた個体識別情報(マイクロチップ番号など)が親猫と一致しているか。「管理しています」という口頭説明だけで、記録について答えてくれないブリーダーには注意が必要です。
Q. チンチラカラーのエキゾチックショートヘアはなぜ高いですか?
チンチラは毛先だけが暗く色づき、全体が輝くように見える色です(シルバーとゴールデンがあります)。子猫サイトの色ごとの平均(2024年4月更新)では、シルバー系が約25万円で、ブラウン系の約16万円より高めでした。ただ、色ごとの平均はサイトや時期で入れ替わり、同じ色でも月齢で値段は変わります。
Q. ブサカワ顔(フラットフェイス)のエキゾは健康ですか?
「ブサカワ顔」は人気がありますが、健康リスクと表裏一体です。Anagrius ら(2021年、PMC)の研究では、キャットショーに出ていたペルシャ・エキゾ76頭の86%に中等度〜重度の鼻孔狭窄が見られました。週1回以上呼吸の異常を感じていた飼い主は76頭中6頭で、全員が深刻な症状を示すわけではありませんが、夏の室温管理・定期的な呼吸状態の確認・激しい運動を避けることが必要です。極端なフラットフェイスを選ぶ際は、鼻孔が正面から見て開いているか、安静時に口を閉じて静かに呼吸できているかを必ず確認してください。
Q. エキゾチックショートヘアの里親・成猫はどこで探せますか?
「売れ残り」や「成猫販売」を検討する場合、ブリーダーから引退猫を譲り受けるケースと、保護団体経由での里親入手があります。成猫は子猫より費用が抑えられる反面、既往歴・親猫のPKD検査状況を確認することが一層重要です。ブリーダーから成猫を引き受ける場合は、子猫と同様に検査の記録と健康診断書について尋ねてください。
Q. エキゾチックショートヘアは何年生きますか?
平均寿命は、保険会社の集計(2023年度)で13.5歳です。同じ集計の猫全体は14.5歳でした。年度で動く数字なので、1年分だけで決めないでください。5年分の数字はエキゾチックショートヘアの寿命の記事にあります。PKDや短頭種気道症候群などのリスクを早期に把握し、定期的な健康診断(腎機能検査を含む年1〜2回の血液検査)と適切な室温管理を続けることで、健康寿命を延ばすことができます。遺伝子検査済みの親猫から生まれた子猫を選ぶことが、長く健やかに過ごすための基礎になります。
まとめ——値段の「正体」を知った上でお迎えを
エキゾチックショートヘアの値段は、単なる人気の高さではなく、毛色の希少性・血統の品質・顔立ちの扁平度・遺伝子検査のコストという複数の要因が積み上がって形成されています。
特に見落とされがちな2点を改めて強調します。
- 「ブサカワ顔ほど高価」だが「顔が平たいほど呼吸の異常が多い傾向がある」という逆説。顔が平たい猫ほど飼い主が感じる呼吸の異常が多く(Farnworth ら 2016)、キャットショーに出ていたペルシャ・エキゾの86%に鼻孔狭窄が見られた一方、審査員の講評は見た目に関するものだけでした(Anagrius ら 2021)。見た目の評価と健康の評価は一致しません。
- PKDは「稀な疾患」ではない。研究によってエキゾチックショートヘアの23〜39%にPKDが見つかっており(調べ方と時期が違うため幅があります)、遺伝子検査の有無が生涯医療費を大きく左右します。
Flowens Cat では、PKD遺伝子検査済みの親猫から生まれたエキゾチックショートヘアの子猫をご紹介しています。見学は事前予約制で受け付けており、育った環境についての質問にお答えします。
- エキゾチックショートヘアの子猫一覧 — 品種詳細・現在の子猫情報
- 子猫一覧 — 販売中の子猫を一覧で確認
- 健康管理 — PKD・BOAS を含む検査体制の詳細
- お迎えの流れ — ご見学からお迎えまでの手順
- お客様の声 — 実際にお迎えいただいたご家族のレビュー
参考文献・出典
- Sato R. et al. (2019) — 日本国内で検査に出された377頭のPKD1変異(岩手大学。ペルシャ46%・エキゾ23%) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6656814/
- Anagrius K.L. et al. (2021) — キャットショーに出たペルシャ・エキゾ76頭の鼻孔狭窄86%・鼻革形成不全95%・流涙83% https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8637354/
- Farnworth M.J. et al. (2016) — 中国・英国などの飼い主1,000人の調査。鼻の位置が低い猫ほど呼吸の異常が多い https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27574987/
- Shitamori F. et al. (2023) — 東京大学動物医療センター1,281頭のPKD1変異(全体1.8%) https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1098612X231185393
- Barthez P.Y. et al. (2003) — フランスの超音波検査によるPKD有病率(エキゾ39.1%・ペルシャ41.8%) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10822557/
- Cannon M.J. et al. (2001) — 英国のペルシャ132頭のPKD有病率49.2% https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11678212/
- Thouvenot Oudart E. et al. (2026) — 猫の鼻孔拡大術37頭。猫のBOASは鼻孔狭窄が中心で軟口蓋過長の報告はまれ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41889345/
- みんなの猫図鑑「ペルシャ」— 直近3か月の成約時の平均価格 約15万円(2026年10月に確認) https://min-nekozukan.com/persian.html
- International Cat Care「Grooming your cat」— 長毛の猫は少なくとも毎日、短毛の猫は少なくとも週1回のブラッシング(2026年10月2日に原文を確認) https://icatcare.org/articles/grooming-your-cat
- アニコム損害保険「家庭どうぶつ白書2025」猫種別の平均寿命(2023年度・0歳時点の平均余命。猫は契約頭数の上位20品種。2026年10月にPDFを開いて確認) https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2_4.pdf
- みんなの子猫ブリーダー「エキゾチックショートヘアの毛色の種類は? それぞれの特徴と価格相場」— 色ごとの平均価格(2024年4月11日更新・集計時期の記載なし。2026年10月16日に確認) https://www.koneko-breeder.com/magazine/11581
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。





