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この記事の要点:メインクーンに似た猫は、ノルウェージャン、サイベリアン、ラグドール、ラガマフィンの4品種です。顔が近いのはノルウェージャンとサイベリアン、体の大きさが近いのはラグドールとラガマフィン。性格がメインクーンと同じ群だったのはサイベリアンだけです。長毛の雑種やミックスは、見た目だけでは血筋を決められません。「メインクーンに似た猫」で調べると、出てくるのはほとんどノルウェージャンフォレストキャットだけです。でも、メインクーンの何が好きかで、似た猫は変わります。四角い口元が好きなのか、大きな体が好きなのか、のんびりした性格が好きなのか。この記事では、5つの品種を同じ物差しで並べて、似ている場所と違う場所を分けました。
当社(Flowens Cat)が子猫を育てているのは、ノルウェージャン、サイベリアン、ラグドール、ラガマフィンの4品種です。メインクーンは扱っていません。だからこそ、メインクーンを売り込む立場ではなく、基準と論文を2026年10月に開いて確かめたことを、そのままお伝えします。
メインクーンに似た猫は4品種|まず特徴を5か所で押さえる

似た猫を選ぶときは、メインクーンを「顔」「耳」「体」「しっぽ」「毛」の5か所で見ておくと、どこが似ているかを言葉にできます。メインクーンの基準は、次のように書かれています。
- 顔:幅より少し長い。口元ははっきり四角く、横から見ると先が鈍い。横顔の鼻筋はゆるくへこむ
- 耳:大きく、根元が広く、先が尖って見える。飾り毛がたっぷり
- 体:筋肉質で胸が広い。中くらいから大きい
- しっぽ:長く、根元が広く、先へ細くなる。毛は流れるように垂れる
- 毛:重くぼさぼさとした長い毛。肩は短く、お腹と後ろ足は長い。さわるとシルクのよう
大きさは、オスが約9.1kg(20ポンド)に達し、超えることも珍しくありません。大人になるまでは最長3年。気質は「穏やかでのんびり、でも活発」と書かれています。
似た猫は、この5か所のどこが近いかで分かれます。顔ならノルウェージャンとサイベリアン、大きな体ならラグドールとラガマフィンです。
顔・耳・体・毛・大きさを5品種で比べると?

メインクーンにいちばん近い場所は、品種ごとに違います。この表は、アメリカの猫の団体(CFA)の品種紹介をもとに、当社の言葉でまとめました(原文は英語です。kgはポンドからの換算なので「約」を付けています)。
| 見るところ | メインクーン | ノルウェージャン | サイベリアン | ラグドール | ラガマフィン |
|---|---|---|---|---|---|
| 顔 | 幅より少し長い。口元がはっきり四角 | 正三角形。鼻筋が一直線 | 丸みのあるゆるいくさび形 | 大きな変形くさび形。横顔はゆるくカーブ | 丸みのある幅広い変形くさび形。平らな面がない |
| 耳 | 大きく、先が尖って見える。飾り毛たっぷり | 中〜大。飾り毛たっぷり | 中〜大で丸い。少し前に傾く | 中くらい。先が丸く前に傾く | 丸い。飾り毛はほどほど |
| 体 | 筋肉質で胸が広い。長方形 | 筋肉質でがっしり | 中くらいの長さ。背が肩よりわずかに高い | 大きく長く、幅広く、骨が重い | 長方形で胸と肩が広い |
| しっぽ | 長く、根元から先へ細くなる | 長くふさふさ。根元が太い | 中くらい。体の長さよりやや短い | 長くふさふさ(羽根飾りのよう) | 長く、羽根飾りか瓶ブラシのよう |
| 毛 | 重くぼさぼさ。さわるとシルク | 二重の分厚い毛。水をはじく | 三重の毛。中〜長毛 | 下毛がほとんどなく、もつれにくい | 豊かでシルキー。ウサギの毛にたとえられる |
| 大人のオスの大きさ | 約9.1kgに達する。超えることも | 約5.4〜7.3kg | 約5.4〜8.2kg | 約9.1kgに達することも珍しくない | 最大で約9.1kg |
| 大人になるまで | 最長3年 | 最長5年 | 多くが3歳(標準は最長5年) | 4歳 | 最長4年 |
大きさは個体差が大きく、写真では見分けに使えません。表の数字は「その品種の基準での目安」として読んでください。
顔が近いのは?ノルウェージャンとサイベリアン

メインクーンの顔の雰囲気に近いのは、ノルウェージャンとサイベリアンです。ただ、近いといっても、顔の形はそれぞれ違います。
ノルウェージャンは、頭が正三角形で、鼻筋がおでこから鼻先まで折れ目なくまっすぐです。メインクーンは、鼻筋がゆるくへこんで、口元がはっきり四角です。サイベリアンは、丸みのあるゆるいくさび形で、三角にも四角にも見えない、やわらかい顔です。この3つの顔の見分け方は、次の2本で詳しく書きました。ここでは繰り返しません。
ひとつだけ、ネットでよく見る説明を直しておきます。「ノルウェージャンには耳の飾り毛がない」と書くページがありますが、基準では、ノルウェージャンの耳にも飾り毛がたっぷりあります。耳先のふさ(リンクスティップ)は、メインクーンの基準にはこの語が出てきません。耳の飾り毛は、2つの品種を見分ける手がかりにはならないのです。
体の大きさが近いのは?ラグドールとラガマフィン

大きな体という意味では、ノルウェージャンやサイベリアンよりも、ラグドールとラガマフィンがメインクーンに近いです。基準の書き方が、同じ「20ポンド(約9.1kg)」だからです。
ノルウェージャンのオスは約5.4〜7.3kg、サイベリアンのオスは約5.4〜8.2kgで、上のほうの数字が低めです。一方、メインクーンのオスは約9.1kgに達し、ラグドールも約9.1kgに達することは珍しくなく、ラガマフィンも最大で約9.1kgです。「似た猫=ノルウェージャン」と考えがちですが、大きさで探している飼い主さんには、ラグドールとラガマフィンがいちばん近い候補になります。
ただし、約9.1kgは「達することがある」という上限側の書き方で、どの子もそこまで大きくなるわけではありません。大きさの詳しい比べ方は大きい猫の種類の記事にあります。
ラグドールは、体は近く、顔と毛と目が違う
ラグドールは、「大きく長く、幅広く、骨が重い」体が基準で、メインクーンと同じ大型の長毛猫です。違うところは3つあります。
- 顔:メインクーンの口元ははっきり四角ですが、ラグドールは横顔がゆるくカーブした大きな変形くさび形で、四角くはありません
- 毛:ラグドールは下毛がほとんどなく、もつれにくい毛です。メインクーンの重くぼさぼさした毛とは、手ざわりが違います
- 色と目:ラグドールは全頭がポイント柄(顔・耳・足先・しっぽが濃い色)の遺伝子を持ち、瞳は鮮やかなブルーです。メインクーンの基準は、ポイント柄の模様を交雑でできた色として失格にしています
大きな体とやわらかい雰囲気が好きで、顔のはっきりした野性味にはこだわらない飼い主さんには、ラグドールが合います。
ラガマフィンは、丸い顔とシルクのような毛が近い
ラガマフィンは、丸みのある幅広い顔で、平らな面がありません。体は胸と肩の広い長方形で、毛は「豊かでシルキー」、ウサギの毛にたとえられます。メインクーンの毛の質感を「シルクのよう」と書く基準とは、さわり心地の方向が近いです。
メインクーンの四角い口元とは違い、顔は丸みのあるやさしい印象です。色は、ポイント柄を除くすべての色が基準で認められています。
性格がメインクーンに近いのは?5,726頭の調査

飼い主アンケートの調査では、メインクーンと気質が近い群に入ったのはサイベリアンで、ノルウェージャンとラグドールは別の群でした。「ラグドールはメインクーンと同じような穏やかさ」とよく言われますが、調査の結果とは合いません。
調べたのは、フィンランドの研究チームです(Salonenら、2019年)。猫5,726頭、40品種の飼い主アンケートを解析して、気質を4つの群に分けました。
| 群 | 入った品種(メインクーンに関係するもの) |
|---|---|
| 攻撃性・外向性・恐怖性が、最も低い群 | ノルウェージャン、ラグドール、ブリティッシュショートヘア、ペルシャ(エキゾチックを含む)、バーマン |
| 大多数の品種が入った群 | メインクーン、サイベリアン、アビシニアン、レックス、オリエンタル、ヨーロピアンショートヘアなど |
読むときの注意が3つあります。
- 飼い主へのアンケート:著者自身が、気質を測る方法はこれから検証が必要だと書いています
- サイベリアン単独ではない:論文は、サイベリアンとネヴァマスカレードを1つのグループにまとめて解析しています
- 群の名前は「性格の良し悪し」ではない:攻撃性・外向性・恐怖性が低いということで、「どちらが良い猫か」ではありません。品種の平均なので、1頭ごとの差は大きいです
メインクーンっぽい雑種やミックスは、見分けられる?

長毛の雑種に、メインクーンの血は入っている?
メインクーンのように見える長毛の雑種は、メインクーンの血が入っているとは限りません。長毛は、雑種の中にも、メインクーンの中にも、同じ遺伝子の変異として存在するからです。
長毛の遺伝子の研究(Drögemüllerら、2007年)では、長毛は短毛に対して劣性で、同じ変異を2つ持つ長毛の猫が、ソマリ、ペルシャ、メインクーン、ラグドール、そして雑種で見つかりました(25頭)。26品種と雑種の家系を調べた別の研究(Kehlerら、2007年)も、長毛を決める4つの変異は、どれも劣性だと報告しています。劣性とは、両親から1つずつ受け継いだときだけ表に出る遺伝のことです。
つまり、長毛の雑種がメインクーンに似て見えても、不思議はありません。ただし、長毛が同じ仕組みでも、顔の形、耳、体つき、大きさは別の話です。「長毛だからメインクーンの血」とは言えません。
もうひとつ、メインクーンの基準のルーツも見ておきます。メインクーンの先祖は、ニューイングランドに入植者と来た短毛の船の猫だと書かれています。品種も、もとは家猫から生まれています。
DNAでも、品種の判定は100%ではない
見た目で決められないなら、DNAで調べればよい、と思われるかもしれません。でも、DNAでも100%にはなりません。
29品種477頭のDNAから品種を振り分けた研究(Kurushimaら、2013年)では、振り分けの確かさを表す数字が、方法によって0.78〜0.88でした。確認の工程を足しても0.92までです。猫の品種の85%以上が、過去75年のうちに生まれた新しい品種で、歴史が短いことが理由です。
色も決め手にならない
色は、見分けの決め手にはなりません。メインクーンの基準は、ほとんどの色と柄を認めていて、「どの色でもメインクーンになる」からです。ただし、チョコレート、ラベンダー、ヒマラヤン(ポイント)の模様は、交雑でできた色として失格になります。ポイント柄やチョコレート色の長毛の猫は、メインクーンの基準の外側にいる色、ということです。
確かな証明は、血統書
品種の確かな証明は、血統書です。当社の血統書は、どの品種もZCCです。雑種の猫は猫の雑種の記事にまとめています。雑種に優劣はありません。品種を選ぶことと、どこから迎えるかは、暮らし方で決めてよいことです。
メインクーンのミックスは、見た目で分かる?
メインクーンのミックスの見た目は、相手の猫で変わります。両親が分かっていれば推測できますが、両親が分からないミックスは、見た目で決められません。
長毛は劣性なので、相手が短毛の猫だと、子は短毛になることが多くなります(劣性の仕組みから考えた見通しで、1回の出産では子ごとにばらつきます)。「長毛で大きいから、メインクーンのミックス」とも言えません。
ラグドールとのミックスはラグドールのミックスの記事に、サイベリアンとのミックスはサイベリアンのミックスの記事に書いています。当社ではミックスは基本的に扱っていないので、純血のノルウェージャン、サイベリアン、ラグドール、ラガマフィンの子猫をご案内しています。
メインクーンの好きなところ別|当社の4品種で探すとき
メインクーンに似た猫をお探しなら、好きなところから品種を選んで、子猫を見るのが確実です。一覧は子猫一覧にあります。
| メインクーンの好きなところ | 近い品種 |
|---|---|
| 野性的な顔つき | ノルウェージャンフォレストキャット |
| 丸みのある愛らしい顔と長毛 | サイベリアン |
| 大きな体とおだやかさ | ラグドール |
| 大きな体、丸い顔、シルクのような毛 | ラガマフィン |
よくある質問
Q. メインクーンに似た猫は?
ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアン、ラグドール、ラガマフィンです。顔が近いのはノルウェージャンとサイベリアン、体の大きさが近いのはラグドールとラガマフィンです。耳だけならターキッシュアンゴラも似ています。
Q. メインクーンにいちばん似ているのはノルウェージャンですか?
顔の雰囲気ではノルウェージャンが近いです。ただ、大きさでは、基準の書き方が同じ約9.1kg(20ポンド)のラグドールとラガマフィンのほうが近くなります。「何が似ているか」で答えが変わります。
Q. 雑種で、メインクーンに似た猫はいますか?
います。長毛の遺伝子は、雑種の中にもメインクーンの中にも同じ変異として存在するので、長毛の雑種がメインクーンに似て見えても不思議ではありません。ただし、見た目だけではメインクーンの血が入っているかは決められません。
Q. メインクーンのミックスは、見分けられますか?
両親が分かれば推測できますが、分からない場合は見た目で決められません。DNAで品種を調べる研究でも、振り分けの確かさは0.78〜0.92で、100%にはなりません。確かな証明は血統書です。
Q. 性格がメインクーンに近い猫は?
飼い主アンケートの調査(5,726頭)では、メインクーンと同じ群にいたのはサイベリアンでした。ノルウェージャンとラグドールは別の群です。ラガマフィンは調査に入っていません。品種の平均なので、1頭ごとの差は大きいです。
Q. メインクーンは、Flowens Cat で迎えられますか?
メインクーンは当社では扱っていません。似た猫をお探しなら、ノルウェージャン、サイベリアン、ラグドール、ラガマフィンの各ページと、子猫一覧をご覧ください。
まとめ
メインクーンに似た猫は、ノルウェージャンだけではありません。顔が近いのがノルウェージャンとサイベリアン、体の大きさが近いのがラグドールとラガマフィンです。性格はサイベリアンが同じ群で、ノルウェージャンとラグドールは別の群でした。長毛の雑種やミックスは、見た目だけでは血筋を決められません。「ここが好き」から近い品種を選んで、子猫一覧で見てみてください。
出典
以下は2026年10月に、記載のURLを開いて内容を確認したものです。論文は、要旨のみを確認したものと、全文を確認したものを分けて書いています。
- Cat Fanciers' Association「Maine Coon Cat」(頭、四角い口元、横顔、耳、体、しっぽ、毛、体重、完成までの年数、気質、色の失格条件、ルーツ) https://cfa.org/breed/maine-coon-cat/
- Cat Fanciers' Association「Norwegian Forest Cat」(頭、鼻筋、耳の飾り毛、体重、毛、完成までの年数) https://cfa.org/breed/norwegian-forest-cat/
- Cat Fanciers' Association「Siberian」(頭、耳、体、しっぽ、毛の三重構造、体重、完成までの年数) https://cfa.org/breed/siberian/
- Cat Fanciers' Association「Ragdoll」(頭、体、毛、体重、完成までの年数、ポイント柄の遺伝子、瞳の色) https://cfa.org/breed/ragdoll/
- Cat Fanciers' Association「Ragamuffin」(頭、体、毛、体重、完成までの年数、色) https://cfa.org/breed/ragamuffin/
- Cat Fanciers' Association「Turkish Angora」(耳、体、毛) https://cfa.org/breed/turkish-angora/
- Salonen M, Vapalahti K, Tiira K, et al. "Breed differences of heritable behaviour traits in cats." Sci Rep. 2019;9:7949. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31138836/ ※PMCの全文(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6538663/)を確認
- Drögemüller C, Rüfenacht S, Wichert B, Leeb T. "Mutations within the FGF5 gene are associated with hair length in cats." Anim Genet. 2007;38(3):218-221. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17433015/ ※要旨を確認
- Kehler JS, David VA, Schäffer AA, et al. "Four independent mutations in the feline fibroblast growth factor 5 gene determine the long-haired phenotype in domestic cats." J Hered. 2007;98(6):555-566. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17767004/ ※要旨を確認
- Kurushima JD, Lipinski MJ, Gandolfi B, et al. "Variation of cats under domestication: genetic assignment of domestic cats to breeds and worldwide random-bred populations." Anim Genet. 2013;44(3):311-324. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23171373/ ※要旨を確認
※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。










