FLOWENS CAT
猫種紹介2026-04-24 · 更新 2026-09-07

【2026年版】猫の目の色は全部で6種類—メラニン量・品種別早見表をブリーダーが解説

猫の目の色はメラニン色素の量で決まり、ブルー・グリーン・ゴールドなど6種類に分類されます。子猫期のブルーアイが成長で変化する仕組み、オッドアイの遺伝と難聴リスク、品種別の目の色早見表を Flowens Cat ブリーダーが科学的根拠とともに解説します。

【2026年版】猫の目の色は全部で6種類—メラニン量・品種別早見表をブリーダーが解説
目次ひらく(全9章)
  1. 01猫の目の色の種類は何種類?—— 6分類と見分け方
  2. 02目の色を決めるのはメラニン量—— 色の科学的な仕組み
  3. 03子猫は全員ブルーアイ—— キトゥンブルーの謎
  4. 04ブルーアイが成猫になっても変わらない品種—— シャムとラグドール
  5. 05オッドアイの仕組みと白猫の難聴—— 知っておきたい遺伝の話
  6. 06品種別 目の色早見表—— Flowens Cat 取扱品種
  7. 07目の色の変化は受診のサイン—— 成猫になってから変わったときは注意
  8. 08よくある質問 — 猫の目の色
  9. 09まとめ—— 猫の目の色は「メラニン量」で決まる

この記事の要点:猫の目の色はブルー・グリーン・ヘーゼル・ゴールド・カッパー・オッドアイの6種類で、虹彩のメラニン色素量によって決まります。子猫は全員がブルーアイで生まれ、生後3〜6か月かけて本来の色に変化します。

猫の目の色の種類は何種類?—— 6分類と見分け方

猫の目の色6種類

猫の目の色は主に6種類に分類されます。人間の目の色と同様、虹彩(こうさい)に含まれるメラニン色素の量と分布によって決まります。

目の色別称・英語名色のイメージ
ブルーBlue澄んだ水色〜深い青
グリーンGreenエメラルド〜薄緑
ヘーゼルHazel緑がかった茶色
ゴールド/イエローGold / Yellow黄金色〜レモンイエロー
カッパーCopper深いオレンジ〜赤銅色
オッドアイOdd-eye(奇眼)左右で異なる2色
虹彩の色が薄い(メラニン少)ほどブルーに近く、メラニンが多いほどゴールド・カッパーになります。グリーンとヘーゼルはその中間に位置し、虹彩に含まれるメラニン量と分布のわずかな差で異なる色に見えます。

目の色を決めるのはメラニン量—— 色の科学的な仕組み

メラニン量と目の色の関係

猫の目の色は虹彩のメラニン色素の量と種類によって決まります。大まかに言えば、メラニンが多いほど濃い色(ゴールド・カッパー)、少ないほど薄い色(ブルー)になります。

猫の虹彩の色は、2種類のメラニン色素(ユーメラニン・フェオメラニン)の量と構造によって決まります。

  • ユーメラニン(真のメラニン)が多い → ゴールド〜カッパー
  • フェオメラニン(赤みのメラニン)の比率が高い → グリーン〜ヘーゼル
  • メラニンがほぼない → ブルー(光の散乱により青く見える)

こうした虹彩の色素形成の分類は、国内の獣医学専門誌でも取り上げられています(日本獣医師会雑誌 68巻(2015)1号)。

ブルーアイは色素がないのではなく、チンダル散乱(青い光が他の波長より多く散乱される現象)によって青く見えます。これは空が青く見える原理と同じです。遺伝子レベルでは、ブルーアイは虹彩のメラノサイト(色素細胞)が色素を作れない状態を指します。このメカニズムは、米国の獣医療情報機関VIN(Veterinary Information Network)が運営する飼い主向け情報サイトでも解説されています(Veterinary Partner)。

この仕組みを知っておくと、後述するオッドアイや白猫の難聴リスクとの関係も理解しやすくなります。

子猫は全員ブルーアイ—— キトゥンブルーの謎

子猫のキトゥンブルー

生まれたばかりの子猫は、品種や毛色にかかわらず全員がブルーアイです。これを「キトゥンブルー」と呼びます。目の色が確定するのは生後3〜6か月が目安で、お迎え直後の色が最終的な色とは限りません。

理由はシンプルで、虹彩のメラノサイトが生後すぐには活性化していないためです。子猫は出生時に目が閉じており、生後10〜14日で開眼します。この時点ではまだメラニン合成が始まっておらず、散乱光による青色が見えます。

生後3週頃からメラノサイトが活性化し、メラニン産生が始まります。目の色が安定するのはおおむね生後3〜6か月ラグドールなど一部の品種は、最終的な目の色になるまで1年近くかかることもあります。

お迎え時(生後3〜4か月)の目の色が成猫の色とは限りません。 ブリーダーとして「この子は成猫になるとどんな目の色になりますか?」というご質問をよくいただきます。親猫の目の色と遺伝子型が参考になりますが、完全に確定するのは生後6か月以降です。子猫のお迎え前の健康状態全般については子猫を迎える前の健康チェックポイントもあわせてご参照ください。

ブルーアイが成猫になっても変わらない品種—— シャムとラグドール

成猫になってもブルーアイを維持する品種があります。代表はシャム系品種で、cs遺伝子(カラーポイント遺伝子)が虹彩のメラノサイトを抑制するため、成猫でもサファイアブルーが保たれます。

ほとんどの猫はキトゥンブルーから成猫の目の色に変化しますが、成猫になってもブルーアイを保つ品種があります。代表的なのはシャム系品種です。

ブルーアイを保つ仕組み(cs遺伝子)

シャム猫が持つcs遺伝子(カラーポイント遺伝子)は、体温が低い部位(耳・顔・四肢・尻尾)にのみメラニンを産生させる働きをします。同時に虹彩のメラノサイトも抑制するため、成猫になってもブルーアイが維持されます。

この遺伝子を持つ品種は、目の色が「薄いブルー〜濃いサファイアブルー」の範囲に収まります。こうした品種標準は、世界最大級の猫種登録団体であるTICA(The International Cat Association)などが定めています(TICA公式サイト)。

成猫でもブルーアイになる主な品種

品種目の色の特徴
シャム濃いサファイアブルー
ラグドール明るいオーシャンブルー
バーミーズ(ブルーポイント)薄いブルー
トンキニーズブルー〜アクア(バリエーションあり)
Flowens Cat で取り扱うラグドールはカラーポイントの影響によりブルーアイが固定されており、澄み切った水色の目が品種の大きな魅力の一つです。ラグドールの体質・健康面についてはラグドールの病気と注意すべき遺伝疾患で詳しくまとめています。

オッドアイの仕組みと白猫の難聴—— 知っておきたい遺伝の話

白猫のオッドアイ

オッドアイ(奇眼)とは左右の目で目の色が異なる状態で、遺伝的な色素分布の非対称性によって生じます。病気ではありませんが、白猫では難聴リスクと関連することがあるため、知識として持っておくことが大切です。

オッドアイ(奇眼)は、左右の目で虹彩の色が異なる状態です。日本では古くから「金目銀目」とも呼ばれ、縁起が良いとされてきました。

なぜオッドアイが生まれるのか

オッドアイは片方の虹彩だけメラノサイトの活性が低い状態で生じます。白猫で特に多く見られるのは、白毛を作るW遺伝子(Dominant White)がメラノサイトの分布に不規則な影響を与えるためです。片目では色素形成が抑制され、もう片目では正常に色素が産生される——その非対称性がオッドアイを生み出します。

ブルーアイと難聴リスクの関係

白猫のブルーアイまたはオッドアイと難聴リスクには統計的な相関があります。内耳にもメラノサイトが存在し、音を電気信号に変換する仕組みに関与しているため、W遺伝子によってメラノサイトが欠如すると感音性難聴が生じることがあります。

目の色(白猫)難聴リスクの目安
両目ブルー約65〜85%
オッドアイ(片目ブルー)約30〜40%(ブルー側の耳)
両目ゴールド/グリーン約10〜20%
※参考:Strain, G.M. (2015) "Deafness prevalence and pigmentation and gender associations in dog and cat breeds at risk" The Veterinary Journal(2026年4月時点で参照)

白猫の難聴とW遺伝子の関係については白猫の性格と難聴リスクの記事でさらに詳しく解説しています。

品種別 目の色早見表—— Flowens Cat 取扱品種

品種別の目の色比較

Flowens Cat が取り扱う品種ごとの目の色の傾向をまとめました。目の色は個体差がありますが、品種標準の傾向として参考にしてください。

品種代表的な目の色備考
ラグドールブルー(固定)cs遺伝子でブルーが維持される
ペルシャカッパー・ブルー(ホワイトに多い)カラーによって異なる
マンチカンゴールド〜グリーン毛色・血統によって幅広い
ノルウェージャンフォレストキャットゴールド〜グリーン・カッパーブルーは稀
サイベリアンゴールド〜グリーン品種標準はゴールド・グリーン
ブリティッシュショートヘアゴールド〜カッパー・ブルーカラーポイントではブルーも
ラガマフィンゴールド〜グリーン・カッパー多彩なカラー展開
エキゾチックショートヘアカッパー・ゴールドペルシャと近い傾向
アメリカンショートヘアゴールド〜グリーンシルバーの子はグリーンが多い
品種ごとの詳しい特徴は品種一覧ページでご確認いただけます。

目の色の変化は受診のサイン—— 成猫になってから変わったときは注意

成猫になってから目の色が変わったときは、健康上のサインである可能性があります。健康な猫の目の色は生後6か月を過ぎると安定し、その後は変化しないのが通常です。

成猫になってから目の色が変わったときは、健康上のサインである可能性があります。

注意が必要な目の変化として:

  • 虹彩の色が一部または全体的に褐色・暗色に変化 → 虹彩メラノーマ(腫瘍)の可能性
  • 目が充血して赤みがかって見える → ぶどう膜炎・眼圧上昇の可能性
  • 白濁・霞がかかって見える白内障・角膜の問題の可能性
  • 左右の目の色が急に変わった → ホルネル症候群など神経系の問題の可能性

これらの変化に気づいたら、自己判断せず速やかに獣医師の診察を受けてください。「目の色が変わったかも?」と感じる程度の微妙な変化でも、早期発見が重要です。

よくある質問 — 猫の目の色

Q. 猫の目の色は何種類ありますか?

大きく6種類(ブルー・グリーン・ヘーゼル・ゴールド・カッパー・オッドアイ)に分類されます。さらに細かく分けるとアクア、サファイア、アンバーなどの呼称も使われます。いずれも虹彩のメラニン色素の量と分布の違いで生まれます。

Q. 子猫の目の色はいつ確定しますか?

生後3〜6か月が目安です。生まれたばかりの子猫は全員ブルーアイですが、メラノサイトが活性化するにつれて本来の色に変化します。品種によっては生後1年近くかかることもあります。お迎え直後(生後3〜4か月)の目の色が最終的な色とは限らない点に注意してください。

Q. オッドアイの猫は病気ですか?

病気ではありません。遺伝的な色素分布の非対称性で生まれる自然な状態です。ただし、白猫のオッドアイの場合はブルーアイ側の耳で難聴が生じやすい傾向があります(約30〜40%)。健康上の問題とはなりませんが、知識として持っておくと安心です。

Q. ラグドールはなぜ全員ブルーアイなのですか?

ラグドールはカラーポイント(cs遺伝子)を持つ品種として確立されており、品種標準でブルーアイが規定されています。cs遺伝子が虹彩のメラノサイト活性を抑制するため、成猫になってもブルーアイが維持されます。

Q. 猫の目の色が突然変わったらどうすればいいですか?

生後6か月以降に目の色が変化した場合は、虹彩メラノーマや眼科系疾患のサインである可能性があります。早めに動物病院を受診してください。微妙な変化でも「いつもと違う」と感じたら、定期的な健康診断の際に獣医師に確認することをおすすめします。

まとめ—— 猫の目の色は「メラニン量」で決まる

猫の目の色は虹彩のメラニン色素量によってブルーからカッパーまでグラデーション状に変化します。子猫期のキトゥンブルーは全品種共通の現象で、成猫になるにつれて本来の色が現れます。

シャム系品種(ラグドールを含む)はcs遺伝子によって成猫でもブルーアイを保ち、白猫のオッドアイはW遺伝子と内耳のメラノサイト欠如による難聴リスクと関連します。目の色の変化は健康のサインにもなるため、日頃からよく観察する習慣をつけることが大切です。

Flowens Cat ではラグドールミヌエットをはじめ、個性豊かな目の色を持つ品種を取り扱っています。現在販売中の子猫一覧から、ぜひお気に入りの一匹を探してみてください。毛色・目の色のご相談もお気軽にどうぞ。

※ 記事内の画像はイメージです。実際にお迎えいただける子猫の写真は子猫一覧でご覧いただけます。

出典・参考文献

4
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