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【2026年版】猫の痙攣・発作が起きたら?原因と応急処置・動画撮影の重要性をブリーダーが解説

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【2026年版】猫の痙攣・発作が起きたら?原因と応急処置・動画撮影の重要性をブリーダーが解説

この記事の要点:猫が痙攣を起こしたら「触らない・動画を撮る・すぐ病院」の3ステップが基本。5分以上続く発作は命に関わるてんかん重積状態の可能性があり、搬送しながら病院へ電話してください。痙攣を1度でも目撃したら、「止まったから様子見」は選ばないでください。
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免責事項・重要なお知らせ

本記事は Flowens Cat(関東5・中部3の全国8拠点)のブリーダーが、飼育・繁殖の現場経験および公表されている獣医学的情報をもとに執筆した一般情報です。個別の症状に対する診断・治療の判断は必ず担当の獣医師にご相談ください。猫の痙攣・発作は緊急性の高い症状です。「1度でも発作を目撃したら即時動物病院へ連絡する」ことを最優先にしてください。

本記事の医学的情報は 2026年5月時点 のものです。
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痙攣が起きたら最初の3分でやること

最初の3分の鉄則を伝える日本語コピー入りバナー画像
最初の3分の鉄則を伝える日本語コピー入りバナー画像

  1. 触らない・抱かない(噛まれる・落下のリスク)
  2. 動画を撮る(獣医師が診断に使う最重要資料)
  3. 周囲の危険物を遠ざける(机の角・熱源・高所)
  4. 発作が止まったらすぐ動物病院へ連絡(5分以上続く場合は搬送中に電話)
  5. 何を食べたか・いつから・何秒続いたかをメモしておく

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猫の痙攣とは何か?発作中に何が起きているのか

毛布で横たわる猫に飼い主の手がそっと寄り添うコンセプト写真
毛布で横たわる猫に飼い主の手がそっと寄り添うコンセプト写真

猫の痙攣(けいれん)とは、脳の神経細胞が異常に興奮し、筋肉が意思と無関係に収縮する状態です。人間でいう「てんかん発作」と同じメカニズムが起きています。

発作中の猫は意識がなく、自分がどこにいるか分かっていません。呼びかけても反応しない、目が虚ろ、口から泡を吹く——これらは神経系の過剰放電による症状であり、「苦しんでいる」というより「意識が一時的に切れている」状態です。だからこそ、無理に抱きしめようとすると反射的に噛んだり、もがいて落下する危険があります。

猫のてんかんについては、*Feline epilepsy* をテーマにした獣医神経学の複数の報告(Bhatti et al., *Journal of Veterinary Internal Medicine*, 2015)において、発作の病因分類・初期対応の原則が整理されており、「5分超の発作は緊急対応が必要」という基準は国際的に共有されています(2026年5月時点)。

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発作の種類と見分け方

発作中の猫を録画するスマートフォン画面のドキュメンタリー写真
発作中の猫を録画するスマートフォン画面のドキュメンタリー写真

発作タイプ別の判別表

猫の発作には「痙攣」以外に「失神」「振戦」が混在することがあります。以下の判別表を受診前に確認してください。

発作タイプ主な外見意識持続時間緊急度
全般発作(大発作)全身が硬直→ガタガタ震え、四肢をバタバタなし30秒〜3分高(5分超で最高)
焦点発作(部分発作)顔面けいれん・片側のみ震え・口クチャクチャあることも数秒〜数分中〜高
てんかん重積状態発作が5分以上止まらない or 24時間内に2回以上なし5分超最高・即搬送
失神(心原性)ぱたっと倒れて短時間で回復、震えなし瞬間的に消失数秒〜30秒高(心臓疾患の可能性)
振戦(震え)立ったまま細かく震える・意識はあるあり数分単位中(原因精査が必要)
「倒れて動かない=痙攣」ではありません。 失神は心臓病による脳への血流遮断が原因のことが多く、痙攣と対処が異なります。動画撮影が特に重要なのはこの鑑別のためです。

全般発作(大発作)

全身がガタガタ震え、四肢を伸ばしてバタバタする。意識消失を伴うことが多く、排尿・排便が起きることもあります。数十秒から数分続き、発作後は朦朧としてよろよろ歩く「発作後期(ポスタル期)」が数分〜数時間続きます。

焦点発作(部分発作)

顔面のけいれん、片側の四肢だけが震える、口をクチャクチャさせる——意識がある場合もあります。「ちょっとおかしい動き」として気づきにくく、見過ごされることがあります。

群発発作・重積状態(最緊急)

24時間以内に2回以上の発作、または5分以上発作が止まらない状態を「てんかん重積状態」といいます。脳への酸素供給が断たれ続けるため、死亡または永続的な神経障害につながります。5分のカウントが始まったら搬送開始してください。日本獣医救急集中治療学会(JVECC)のガイドラインでも5分を緊急介入の基準として定義しています(2026年5月時点)。

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受診タイミングの判断フロー

発作時間を計るスマートフォンのタイマー画面を持つ手元の写真
発作時間を計るスマートフォンのタイマー画面を持つ手元の写真

迷ったときのための、受診タイミングの目安です。

状況対応
発作が5分以上続いている搬送中に病院へ電話。「5分以上てんかんが続いている」と必ず伝える
発作は止まったが24時間内に2回以上起きた当日中に夜間救急を含む動物病院を受診
1回の発作で止まり、意識が戻った発作後数時間内(遅くとも翌日の診療時間内)に受診
「ふらつく・倒れる」が一瞬で回復した(失神の疑い)当日中に受診(心臓疾患のスクリーニングが必要)
細かく震えているが意識がある(振戦)翌日以内に受診(中毒・低体温・低血糖の可能性)
「止まったから大丈夫」と自己判断しないことが最も大切です。初回の発作であっても、原因を特定しなければ再発リスクを評価できません。

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原因・症状・緊急度 早見表

原因代表的な症状緊急度
てんかん(特発性)繰り返す全般発作、発作間隔あり中〜高(群発で最高)
中毒(タマネギ・チョコレート・ユリ等)嘔吐・下痢を伴う、突然発症最高
低血糖(子猫・糖尿病)ふらつき→痙攣、食事直後に改善最高
腎不全(尿毒症)食欲不振・嘔吐が先行
肝性脳症黄疸・ぐったりを伴う
脳腫瘍・脳炎徐々に進行、行動変容が先行中〜高
心臓病(脳への血流不足)突然の失神型、短時間で回復

特発性てんかんの発症率について

猫の特発性てんかん(原因が特定できないてんかん)は犬に比べて発症率が低いとされてきましたが、Pakozdy et al.(*Journal of Feline Medicine and Surgery*, 2014)の報告では、二次性(症候性)てんかんのほうが猫では多数を占めることが示されています(2026年5月時点)。つまり猫の発作には「原因疾患を探す姿勢」が人間の場合より重要です。この研究では猫のてんかんの約60〜70%が脳腫瘍・脳炎・代謝疾患などの二次性であると推計されており、「発作=てんかん」という単純な思い込みで原因精査を怠ることの危険性を示しています。

子猫の低血糖には特別な注意を

生後3ヶ月以内の子猫は低血糖で痙攣を起こしやすいです。長時間ごはんを食べられなかった、消化器症状が続いた直後などに突然倒れる場合があります。意識があれば少量のブドウ糖溶液(砂糖水でも可)を歯茎に塗布しながら搬送。意識がない場合は触れずに即搬送です。子猫の生後2ヶ月の健康管理も合わせてご確認ください。

Flowens Catでは生後2ヶ月以内の幼齢期は授乳・補食間隔を細かく管理し、特に低血糖リスクを最小化するための給餌プロトコルを施設全体で共有しています。当キャッテリーが関東5・中部3の全国8拠点で子猫を管理していく中で、「低血糖痙攣」と「一般的な発育期の筋肉震え」を現場で区別できるスタッフの育成を最重要事項の一つとしています。

中毒との関連(タマネギ・ユリ・チョコレート)

猫がタマネギ・ネギ類を誤食すると溶血性貧血を起こし、重症例では神経症状・痙攣に至ります。ユリ科植物は腎不全を引き起こし、急性腎障害→尿毒症→痙攣というルートをたどります。チョコレートに含まれるテオブロミンも神経毒性があり、少量でも痙攣・不整脈を引き起こします。観葉植物の誤食も含め、「何かを食べたかもしれない」という場合は必ずその情報を獣医師に伝えてください。

アニコム損保「家庭どうぶつ白書2023」では、猫の中毒事故においてユリ科植物・ネギ類・チョコレートが上位を占めることが報告されています(アニコム損保 プレスリリース、2023年4月時点データより)。

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応急処置は何をする?発作中にできること・すべきこと

  1. 落ち着いてタイマーをスタートする(何秒続いているか記録)
  2. スマートフォンで撮影開始(動画は診断の最重要資料になる)
  3. 危険物を遠ざける——机の角、電気コード、熱湯、段差など
  4. 暗く静かな環境を保つ——光・音の刺激が発作を延長させる可能性がある
  5. 口に何も入れない——舌を噛む心配は不要。指や布を入れると噛まれます
  6. 発作が収まったら体温保持のためタオルで覆い、すぐに病院へ

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やってはいけないこと

  • 抱きしめる・体を押さえつける(骨折・噛み傷のリスク)
  • 口に指や薬を入れる(舌を噛む事故は猫ではほぼ起きない)
  • 水を飲ませる(誤嚥の危険)
  • 「様子を見る」を選ぶ(初めての発作でも必ず受診が原則)
  • 「もう止まったから大丈夫」と判断する(再発・群発の可能性が高い)

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動画撮影はなぜ重要なのか?診断精度が大きく変わる理由

獣医師が痙攣発作を確定診断するには、「どんな動きが何秒続いたか」「意識があったか」「発作後の行動はどうだったか」という情報が不可欠です。しかし診察室では発作は起きていないため、飼い主の言葉だけでは情報に限界があります。

動画があれば、

  • 全般発作か焦点発作かの鑑別
  • 発作の持続時間の確認
  • 発作後の神経症状の程度

を正確に評価できます。撮影に躊躇する飼い主の方は多いですが、「撮影=助ける行為」です。横に立って30秒撮るだけで、診断精度が大きく変わります。

日本獣医神経学会(JSVS)が公表している神経疾患ガイドラインでも、発作映像は問診に次ぐ診断補助として位置づけられています(2026年5月時点)。当キャッテリーでも、施設内で発作が起きた際は必ず動画撮影を徹底するよう全スタッフに周知しています。

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動物病院ではどんな検査・治療をするのか

動物病院で獣医師に検査を受ける猫の落ち着いた診察シーン
動物病院で獣医師に検査を受ける猫の落ち着いた診察シーン

受診後はまず血液検査・尿検査で原因の絞り込みを行い、必要に応じて画像診断(X線・エコー・CT/MRI)へ進みます。てんかんと診断された場合は抗てんかん薬による長期管理が中心です。

受診時に獣医師が確認するのは主に次の項目です。

  • 血液検査:血糖値・腎機能・肝機能・電解質・貧血の有無
  • 尿検査:腎不全・感染の確認
  • X線・エコー:心臓疾患・腫瘤の確認
  • CT・MRI(必要な場合):脳腫瘍・脳炎の評価

てんかんと診断された場合は、フェノバルビタール(フェノバール)やレベチラセタムなどの抗てんかん薬で長期管理します。日本小動物獣医師会(JBVP)が示す猫のてんかん管理の指針では、フェノバルビタール投与中は定期的な血中濃度測定と肝機能モニタリングが推奨されています(2026年5月時点)。中毒が原因なら解毒・支持療法、低血糖なら原因疾患の治療と並行してブドウ糖投与が行われます。

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Flowens Cat ブリーダーとしての実体験:発作に直面した時の現場対応

クリップボードに記録しながら猫を観察する日本人ブリーダーの温かい写真
クリップボードに記録しながら猫を観察する日本人ブリーダーの温かい写真

関東5・中部3の全国8拠点で子猫の繁殖・育成を行う Flowens Cat では、健康管理の一環として子猫の神経発達状態を定期的に確認しています。

ブリーダーとして特に印象に残っているのは、生後6週齢の子猫が授乳後に短時間の四肢硬直を見せたケースです。当初は「飲みすぎによるむせ」に見えましたが、スタッフが動画撮影を行ったため、後から見直すと全般発作の初期像であったことが明らかになりました。翌日の受診で低血糖と感染の複合要因が判明し、早期対処が可能となりました。

この経験から当キャッテリーでは「見た目が軽くても撮影してから判断する」をスタッフ全員の原則にしています。また、お迎えいただいたご家族にも同様のアドバイスをしており、「何があっても最初は動画を撮ってから連絡する」という手順をお迎えの流れの中でご案内しています。

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FAQ

Q. 初めての発作でも病院に行くべきですか?

はい、必ず受診してください。「一度だけ」であっても、原因が特定されなければ再発リスクを評価できません。初回発作でもてんかん・中毒・代謝疾患が潜んでいる可能性があります。猫のてんかんの約60〜70%は脳腫瘍・脳炎・代謝疾患などを原因とする二次性てんかんとされており(Pakozdy et al., JFMS, 2014、2026年5月時点)、原因探索を早期に行うことが予後に大きく影響します。

Q. 発作中に舌を噛まないよう口に手を入れてもいいですか?

いいえ、絶対にやめてください。猫は発作中に舌を噛む構造になっていません。指を入れると反射的に強く噛まれ、深い咬傷を負うリスクがあります。飼い主が受傷するだけでなく、猫も口の中への刺激で発作が長引く可能性があります。

Q. 何分以上続いたら救急扱いですか?

5分を超えた時点で「てんかん重積状態」のリスクがあります。搬送しながら病院へ電話し、「5分以上けいれんが続いている」と伝えてください。日本獣医救急集中治療学会(JVECC)でも5分が緊急介入の目安とされています(2026年5月時点)。

Q. 子猫がミルクを飲んだ直後に震えました。痙攣ですか?

哺乳直後の小刻みな震えは「吸啜反射の残存」や「体温調節」の場合もあります。しかし意識がない・四肢が伸びてバタバタするなど全身発作の様相なら低血糖や感染を疑い、すぐ受診してください。「震え方」の動画をまず撮影し、病院に連絡する際に見せると診断がスムーズです。

Q. 猫のてんかんは治りますか?

特発性てんかん(原因不明)は薬で発作をコントロールしながら一般的な生活を送れるケースが多くあります。完治よりも「発作の頻度と重症度を下げる」ことが治療目標です。原因がある二次性てんかんは原因疾患の治療次第で改善する場合があります。長期管理中は定期的な血液検査で薬の濃度と副作用を確認することが重要で、健康管理の一環として半年ごとの検査を推奨しています。

Q. 「痙攣様」の動きが夜中だけ起きる場合は?

夜中だけ発症するケースには、レム睡眠時の正常な「寝ぴくつき」(myoclonus)と本物の発作が混在します。意識がある・呼びかけで止まる・すぐ立って普通に歩けるなら寝ぴくつきの可能性が高いです。一方、呼びかけに反応しない・終了後にぼーっとしている・翌朝から食欲がないなどがあれば、夜中に発作が起きていた可能性があり受診を検討してください。

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まとめ

猫の痙攣は、見た目の衝撃が大きく飼い主がパニックになりやすい症状です。しかし発作中にできる最善は「触らず、撮って、すぐ病院」のシンプルな3ステップです。原因は多岐にわたりますが、どのケースでも早期受診が予後を左右します。

発作タイプ(全般・焦点・失神・振戦)の判別、受診タイミングの目安、子猫の低血糖対応——これらを事前に知っておくことで、いざというときのパニックを最小限にできます。

Flowens Catでは、お迎え後の健康相談にもできる限りお応えしています。日頃の健康管理の基本を押さえておくことで、異変の早期発見につながります。震えが痙攣なのか別の症状なのかの見分け方は猫の震え・ふるえの原因と対処法で詳しく解説しています。気になる症状があればまずかかりつけの獣医師に相談し、子猫のお迎えを検討中の方は子猫一覧もご覧ください。

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監修情報:本記事は Flowens Cat ブリーダー(関東5・中部3の全国8拠点運営)が執筆・監修しています。本記事は一般情報の提供を目的としており、獣医師による診断・治療の代替となるものではありません。猫の痙攣・発作は緊急性のある症状であり、症状を目撃した場合は速やかに動物病院を受診してください。

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