この記事の要点:猫の火葬費用は合同火葬1〜3万円・個別(返骨あり)2〜5万円・立会い3〜10万円が相場。都市部と地方で20〜40%の差があり、プラン選びはお骨の返還・立ち会いの有無に加え、心の準備とも深くかかわります。---
大切な家族だった猫との別れは、誰にとっても言葉にならない悲しみです。でもその子の最期を穏やかに送り出してあげるためには、冷静に選択しなければならないことがあります。
この記事では、猫の火葬費用の相場・プランの違い・地域差・亡くなった後の流れを、できるだけわかりやすくまとめました。深く悲しんでいるときに慌てないよう、生前から心の準備として読んでいただければ幸いです。
---
猫の火葬費用の相場は?プラン別早見表(2026年5月時点)

猫の火葬費用は合同火葬1万〜3万円・個別火葬2万〜5万円・立会い火葬3万〜10万円が2026年5月時点の一般的な相場です。火葬には大きく分けて「合同火葬」「個別火葬(一任)」「立会い火葬」「自宅訪問型火葬」「公営施設」の5種類があります。
| 火葬プラン | 費用の目安 | 返骨 | 立ち会い | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 合同火葬 | 1万〜3万円 | なし | なし | 費用を最優先にしたい |
| 個別火葬(一任) | 2万〜5万円 | あり | なし | お骨は戻したいが立ち会いは難しい |
| 立会い火葬 | 3万〜10万円 | あり | あり | 最期まで一緒にいてあげたい |
| 自宅訪問型火葬 | 4万〜12万円 | あり(選択可) | あり | 移動せず自宅で見送りたい |
| 公営火葬場 | 数百円〜1万円 | 施設による | 不可が多い | とにかく費用を抑えたい |
| ペット霊園・寺院 | 2万〜8万円 | あり | 施設による | 宗教的な儀式と一緒に見送りたい |
費用を抑えたい場合は合同火葬または公営施設、「最後にそばにいてあげたい」「お骨を手元に置きたい」場合は立会い火葬が選ばれています。
---
合同火葬の費用と特徴——1万〜3万円で費用を抑えたいときの選択肢
合同火葬は、複数のペットを同時に火葬するプランです。費用は1万〜3万円程度と最も手頃です。
- お骨は個別に返還されません(合同で埋葬)
- 家族が立ち会うことはできません
- 費用を抑えたい場合や、お骨にこだわらない場合に選ばれます
「最期にそばにいてあげられなかった」という思いが後悔につながることもあります。費用と気持ちのバランスで選んでください。ペット葬祭業者を選ぶ際は、公益社団法人日本ペット葬儀・葬祭協会(JFPCC)加盟業者を目安にすると、一定の品質基準を確認できます。
---
個別火葬(一任)の費用と特徴——2万〜5万円でお骨を手元に戻したいなら
個別火葬は、愛猫を1頭ずつ単独で火葬するプランです。費用は2万〜5万円程度です。
- お骨(遺骨)が返還されます
- 火葬の立ち会いはなく、業者に一任します
- 骨壺・骨袋が含まれるプランが多い
「お骨を手元に置きたいけど、火葬の場に立ち会うのは気持ちの準備が難しい」という方に選ばれることが多いプランです。返骨後に自宅で手を合わせる時間が持てることで、心の整理になる方も多いです。
---
立会い火葬の費用と特徴——3万〜10万円で最期まで一緒にいてあげたいなら

立会い火葬は、火葬の場に家族が立ち会い、お骨上げ(収骨)まで行うプランです。費用は3万〜10万円程度です。
- 火葬の一部始終に立ち会えます
- お骨を骨壺に収めるお骨上げが家族でできます
- 返骨あり・葬儀施設によっては祭壇・読経のオプションも
費用は高めですが、「最期まで一緒にいてあげた」という実感が、ペットロスの回復に良い影響を与えることが指摘されています。アニコム損保「家庭どうぶつ白書2024」(2024年12月発行)では猫の平均寿命が14.5歳と報告されており、長い時間を共にした子との別れには十分な見送り時間が大切です。
---
自宅訪問型火葬の費用——4万〜12万円で自宅から見送りたいなら
移動火葬車(ペット霊柩車)が自宅に来て、近隣で火葬を行うサービスです。費用は4万〜12万円程度と高めですが、移動の手間なく自宅で見送れる点が特徴です。
- 外出が難しい状況(高齢者の方・体調不良時)でも利用できます
- 都市部や近郊ではサービスが比較的充実しています
- 業者選びは口コミや評判を慎重に確認してください
移動火葬は近年需要が増えているサービスです。業者の質にばらつきがあるため、JFPCC加盟業者や複数の口コミを参照したうえで選ぶことをおすすめします。
---
ペット霊園・寺院での供養——2万〜8万円で宗教的な見送りをしたいなら
ペット霊園や菩提寺での合同供養・個別供養は、費用2万〜8万円程度(火葬費用を含む場合は別途加算)。仏式・神式・無宗教の葬儀から選べる施設もあります。
- 継続的な墓参りや法要を希望する場合に向いています
- 納骨堂・合祀墓・樹木葬を備えた施設が増えています
- 火葬後に持ち込むだけの納骨サービス(数万〜十数万円)も選択肢
寺院・霊園での見送りを希望する場合は、宗教・宗派の確認と継続的な管理費用(年間維持費など)も事前に確認しておくと安心です。
---
公営火葬と民間火葬場の違い——費用・返骨・対応の差を比較

公営施設は数百円〜1万円と格安ですが、返骨や立ち会いは施設によって対応が異なります。民間(ペット専門)は費用が高い分、丁寧な個別対応が受けられます。
| 比較項目 | 公営(自治体) | 民間(ペット専門) | ペット霊園・寺院 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 数百円〜1万円 | 1万〜10万円 | 2万〜8万円 |
| 返骨 | 施設により対応なし〜あり | ほとんどが対応可 | 対応可 |
| 立ち会い | 不可が多い | プランにより可 | 施設による |
| 対応のきめ細かさ | 最低限 | 丁寧・個別対応が多い | 丁寧・個別対応が多い |
| 継続供養 | なし | 施設によりあり | あり(納骨堂等) |
| 宗教的儀礼 | なし | オプションあり | あり |
---
地域別・主要都市の費用相場(2026年5月時点)

猫の火葬費用は地域によって20〜40%程度の差があります。都市部は施設維持コスト・人件費が高く、民間業者の競合が多いエリアではサービス内容が充実していることもあります。
| 地域 | 合同火葬の目安 | 個別火葬(一任)の目安 | 立会い火葬の目安 |
|---|---|---|---|
| 東京23区・横浜市・大阪市 | 1.5万〜3万円 | 3万〜5万円 | 5万〜10万円 |
| 首都圏郊外(埼玉・千葉・神奈川内陸) | 1万〜2.5万円 | 2万〜4万円 | 3万〜7万円 |
| 中京圏(名古屋市・周辺) | 1万〜2.5万円 | 2万〜4万円 | 3万〜7万円 |
| 関西圏(京都・神戸・奈良) | 1万〜2.5万円 | 2万〜4万円 | 3万〜7万円 |
| 地方・郊外(上記以外) | 8,000円〜2万円 | 1.5万〜3.5万円 | 3万〜5万円 |
| 公営施設(全国) | 数百円〜1万円 | ― | ― |
都市部が高い主な理由:
- 土地・施設の賃借料が高い
- スタッフの人件費が高い
- 移動火葬車の駐車・運用コストが高い
地方・郊外が有利な面:
- 同等のサービスをやや低価格で受けられるケースがある
- 家族経営の小規模霊園が多く、きめ細かい対応が受けやすい
Flowens Catは関東5・中部3の全国8拠点でブリーダー運営をしていますが、お迎えいただいたオーナーの方から「業者の価格差に驚いた」というお声を最もよくいただくのが東京23区内と首都圏郊外の差です。同じ個別火葬でも3万円と5万円の差が出ることがあります。事前に2〜3社への問い合わせを比較検討することをおすすめします。
---
お別れの流れと事前準備リスト

愛猫が亡くなったときにすぐ動く必要があることと後で判断すれば良いことを整理しておきます。急がなくていい判断を焦って行う必要はありません。
亡くなった直後(数時間以内)にやること
- 静かな場所に安置する: 夏場は保冷剤を活用し、タオルに包んで安置します。ご遺体の状態は気温によって変わります(夏場は1〜2日が目安)
- 体を清める: 湿らせたガーゼで目・口まわりを拭いてあげると、安らかな表情になります
- 家族に連絡する: 離れて暮らす家族・子供にも連絡を
1〜2日以内に判断・手続きすること
- 火葬業者・自治体に連絡する: 夏場は特に早めの対応が必要です。業者によっては予約が埋まる場合があります
- プランを選択して予約する: 上記の合同・個別・立会いから選びます。迷う場合は「返骨の有無」を最初の判断軸にしてください
- マイクロチップの死亡登録を行う: マイクロチップ登録がある場合は、環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録」で死亡登録の手続きを行います(登録番号・所有者情報が必要)
落ち着いてから、急がずに考えること
- ペット保険の最終請求: 最後の通院費など、保険適用分を確認して請求します。請求期限は保険会社によって異なります
- お骨の供養先を考える: 急がなくて大丈夫です。気持ちが整ったタイミングで
生前に準備しておくと安心なこと
| 準備項目 | メモしておく内容 |
|---|---|
| 近隣のペット葬儀業者 | 2〜3社の名前・電話番号・プラン概要 |
| 最寄りの自治体担当窓口 | 受付時間・費用・返骨の可否 |
| かかりつけ獣医の連絡先 | 深夜対応の有無・エンゼルケアの可否 |
| 保険証券の場所 | 保険会社・証券番号 |
| 好きなおもちゃ・ブランケット | 一緒に火葬に入れてあげたいもの |
---
返骨後のお骨の扱い方——自宅供養から散骨まで選択肢を整理
返骨後のお骨の扱いに決まりはなく、ご家族の気持ちを大切にしてください。
- 自宅供養(手元供養): 骨壺を仏壇や棚に置いて毎日話しかける方が多いです
- ペット霊園・納骨堂への埋葬: 専用の墓地・納骨堂に埋葬する方法。費用は数万〜数十万円
- 樹木葬・散骨: 自然に還したい場合の選択肢。法的に問題ない場所・方法を確認する必要があります
- 粉骨してペンダントに: 遺骨の一部をメモリアルアクセサリーに加工するサービスもあります
「正解」はありません。その子への気持ちと、家族全員が納得できる形を選んでください。
---
Flowens Catの看取りサポートについて

当キャッテリーでは、お迎えいただいた子の一生を通じてサポートしたいという考えのもと、最期のお別れの時期についても、ご相談があればできる限りお話を聞かせていただいています。
関東5・中部3の全国8拠点で運営する中で、お見送りのご経験をされたオーナーの方からよくいただく声をご紹介します。
- 「どの業者に頼めばよいかわからなかったとき、地域ごとの注意点を教えてもらえて助かった」
- 「プランを決める前に、どんな気持ちで選んだらよいか話せる場所があると思っていなかった」
- 「子猫をお迎えするときには想像もしていなかったが、看取りの後もブリーダーさんに連絡できたことで気持ちが少し楽になった」
ブリーダーとして、お迎えいただいた子との「最初」だけでなく「最期」にも寄り添える存在でありたいと考えています。生前の健康管理や遺伝子検査の取り組みも、できる限り長く健康に一緒にいられる時間を増やすためのものです。
「何か聞いてみたい」「話すだけでよい」というお気持ちでも、よくある質問からお気軽にお問い合わせください。直接的な業者紹介はできませんが、悩んでいることをいつでも話せる場であろうとしています。
また、ペットロスについての専門的なサポートは、公益財団法人日本ペットロス協会が相談窓口を設けています(電話・メール対応)。一人で抱え込まず、専門家にも頼ってください。
---
よくある質問(FAQ)
Q. 猫の火葬費用の相場はいくらですか?
最も費用が抑えられる合同火葬で1万〜3万円、お骨を手元に戻したい個別火葬(一任)で2万〜5万円、家族が立ち会える立会い火葬で3万〜10万円が一般的な目安です(2026年5月時点)。自治体の公営施設を利用すると数百円〜1万円程度で済む場合もありますが、返骨・立ち会いができないことが多く、対応内容は自治体によって大きく異なります。
Q. 合同火葬と個別火葬、どちらを選ぶべきですか?
「お骨を返してほしい」「手元に置きたい」という場合は個別火葬以上を選んでください。費用を最優先にしたい場合は合同火葬が選択肢になりますが、返骨がないため後悔しないよう家族でよく話し合ってから決めることをおすすめします。「返骨の有無」を最初の分岐点にすると迷いにくくなります。
Q. 自宅で土葬してもいいですか?
自宅の庭への土葬は法律で禁止されていません(他人の土地・公有地はNG)。ただし浅く埋めると野生動物に掘り返されることがあるため、十分な深さ(50cm以上)で埋葬し、石灰を使うと衛生的です。マンション・アパートの場合は基本的に不可です。
Q. ペット保険は火葬費用をカバーしますか?
多くのペット保険は火葬・葬儀費用を補償対象外としています。一部の保険会社では「葬儀費用特約」を別途付けられるプランもありますが、加入時に確認が必要です。最後の通院費(安楽死処置等)は保険対象になる場合があります。ペット保険の選び方はペット保険もご参照ください。
Q. 猫が亡くなった後、マイクロチップはどう処理しますか?
マイクロチップ(チップ本体)は体内に残したまま火葬します。金属なので燃えませんが、お骨に混じる程度の小さなものです。火葬後にチップを取り出して廃棄するか、お骨と一緒に保管するかは業者に確認できます。環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録」で死亡登録の手続きも忘れずに行いましょう。
Q. 業者はどうやって選べばよいですか?
公益社団法人日本ペット葬儀・葬祭協会(JFPCC)加盟業者であれば、業界の倫理規定・品質基準を設けていることの目安になります。加盟業者は同協会のウェブサイトで検索できます。加盟外の業者を選ぶ場合は、複数の口コミ・事前の電話対応・料金の明朗さを確認してから予約することをおすすめします。特定の業者を一方的に批判・推薦することはできませんが、「料金が後から追加される」「電話口での態度が雑」などのサインがあれば別の業者を探してください。
---
まとめ——最期まで一緒に、穏やかに見送るために
猫の火葬費用をまとめると:
- 合同火葬: 1万〜3万円(返骨なし・立ち会いなし)
- 個別火葬(一任): 2万〜5万円(返骨あり・立ち会いなし)
- 立会い火葬: 3万〜10万円(返骨あり・立ち会いあり)
- 自宅訪問型: 4万〜12万円(返骨・立ち会いあり・移動不要)
- ペット霊園・寺院: 2万〜8万円(宗教的儀礼・継続供養あり)
- 公営施設: 数百円〜1万円(内容は自治体により大きく異なる)
費用だけでなく、「家族全員がその子を納得して見送れるか」という観点でプランを選んでください。後から「あのときこうすれば良かった」という後悔を少しでも減らすことが、ペットロスからの回復にもつながります。
当キャッテリーでは、お迎えいただいた子の最期まで、ご相談があればできる限りサポートしたいと思っています。生前の健康管理については健康管理ページ、猫を飼う費用全体については猫を飼う費用まとめもあわせてご覧ください。これからお迎えを検討されている方はお迎えの流れや子猫一覧をご参照ください。









